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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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1194 ガチクズ

「汚いっ! 頭パーンッてなっちゃいましたよパーンッて! もしもーしっ、生きてますかぁ~っ? もしもーっし……変なの」


「リリィ、近付くんじゃない汚いから、てこのぐらいじゃ死なないだろう神なんだから、おい、とっとと再生しやがれこの矮小野郎が」


『・・・・・・・・・・』


「マジでダメなんじゃないですか? だってほら、手だけで何かわちゃわちゃしているし、前も見えていなさそうですね」


「本気で頭が再生しないってのか……コイツ本当に神なのか? そういえば他の部分も再生しないって言っていたし……」


「でもさ、さすがに頭ともなるとなくちゃならないものなんだし……どうなのかしら実際?」


『・・・・・・・・・・』


「本気でもう元に戻らないつもりなのか……」



 何らかの理由で頭が破裂してしまった矮小なる神、その理由とはおそらく外部的な何か、もちろん自分で仕掛けたのではなく仕掛けられて、ある一定の条件の下に発動したトラップのようなもののせいなのであろう。


 それで、神だというからには頭ぐらいあっという間に再生して、そのメコメコと肉が盛り上がる気持ち悪いシーンを見せ付けてくると思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。


 本当にどうしようもないといった感じで、残った唯一の稼動部分である腕を前に突き出し、視覚でも嗅覚でも聴覚でもなく、また味覚でもなく触覚で何かを探ろうとしているのだ。


 せっかくなので軽く蹴飛ばし、そのまま転ばせてやると、足がないせいでバタンッと簡単に後ろへ倒れてしまった矮小なる神。


 さらに腕をジタバタとさせているのだが、これまで以上にパニックというか何というか……もはやコイツはダメだと、明らかにそうわかってしまうような動きを見せてくれたのであった……



「……ルビア、こうなるともうどうしようもないのか? 回復魔法でどうにか……みたいなことは出来たりしないのか?」


「無理ですよこんなの、いくら何でも自分で再生する能力がなくて、それで困ってしまっているような方は助けられませんってば」


「そうかすまんかったな、で、そちらの神々はどうなんだ?」


「私には無理ねぇ~っ、そもそも私、回復じゃなくてブチ壊したり殺したりする方の専門だしぃ~っ」


「ホモだらけの仁平に無理なことは私にも無理でしょうね、もちろんこちらの……」


「左に同じです、私のようなドM雌豚が発言してしまうのは少しアレなことかと思いますが、無能極まりないカスなので無理です、申し訳ございませんでした、お仕置きして下さい」


「しょうがねぇな……でも誰がやったのかぐらいは確定出来るだろうから、そっちを頼むぞ」


『うぇ~いっ』



 ジタバタしている矮小なる神を討伐してしまったり、逆に助けてやったりするようなことはせず、普通にこの事態を成した者が誰なのかを捜索することとした。


 といっても、それはおおよそ見当が付いてしまうものであって、ババァ神かその一派の何者か関与しているに決まっているとしか言えないこと。


 女神を始めとするその場で選任された調査団は、あっという間にその傷口などを調べ、秘匿すべき情報を漏らそうとした際に頭がパーンッとなる術式を、ババァ神の配下となっている神が仕掛けたことを看破した。


 その神が何者なのかということを、今神情報検索サイトにて仁平が調べているのだが……どうも今回の件と関係がありそうな予感だ。


 しかしそのことが本当に確定するまで、またその神の情報を全て引き出すまでには時間が掛かりそうだと仁平は言っている。


 ではその間に別のやるべきことを……ということでまずは矮小なる神のドロップアイテム? であるゴーレムのボディーが入った箱の方を調べることとした。


 先程仁平の臭っさい臭っさい脇に触れてしまい、外箱の方は完全に使い物にならなくなっている今回の目的物。


 中身にまで汚染が進み、ゴーレムが激クサのものになってしまうことを回避するためにも、すぐに箱を開いて中身を確認し、内容物の漏れなどがあった場合にはしかるべき所に連絡……ということは出来ないのであろうが、それでも確認だけはしておくべきところだ……



「え~っと、まずは何が入っているのか……てかマジで臭いな、早く開けようぜ」


「勇者様、軍手を3重にして対処した方が良いですよ、これ、たぶん致死性の毒に汚染されていますから」


「間違いないな、それで……うわ、見ただけで間が回るようなパーツの数だぞ、これを全部フレームから切り取って、くっつけて完成品を作って塗装して……色々と大変なようだな」


「ご主人様、向こうにちょうど良い感じのダンボールが落ちていました、それに入れましょう」


「だな、全部入るようにいくつか持って来てくれ」


「わかりましたーっ」



 カレンがダンボール箱を取りに行っている間……という稼動してこんなダンジョンの内部にそんな者があるのかは知らないが、とにかくその隙に中身を全部取り出しておくこととしよう。


 人間の身長と同程度の高さはあるフレームを束で取り出して、それを地面に置いて確認していくのだが……どう考えても10万以上のパーツで構成されているではないか。


 ひとつひとつ、たとえばボディーの指1本を完成させるだけでも、爪だけで前後左右4パーツ、その爪を指本体に接続するためのパーツがさらに4つ、そして指は滑り止めと思しきギザギザだけで……とんでもないことだ。


 おそらく俺達だけでやっていたのでは間に合わない、これは間違いなく人員を募集して作業を進める必要があるな。


 もちろん聖バイターだとかわけのわからない馬鹿だとか、そういう者ではなくまともな存在、真っ当な賢さを持った神界人間や天使等でなくてはならない。


 工賃を出すつもりはないし、どこかに無償で、喜んでそういう作業をしてくれる連中が居ないであろうか……まぁ、居なければ脅して無理矢理手伝わせれば良いか……



「持って来ました! ダンボールすっごく持って来ました!」


「でかしたぞカレン、そうだな、そっちの白菜が入っていたらしいダンボールと、トマトのダンボールと、それからブロッコリーの……八百屋でもあったのかダンジョンに……」


「わからないけどとりあえず移しましょ、ほら勇者様も手伝って」


「あぁ、面倒だがこのいくつかの箱に分けて持ち帰るしかない、全く仁平は神なのに臭くて……と、その仁平が何かしたようだな」


「そうよぉ~っ、ちなみに臭くて悪かったわねぇ~っ、最近人間ばかり食べているからぁ~っ、ちょっとそのあまりの臭さが脇から溢れてぇ~っ、それで、この件をやった神の詳細がわかったわよぉ=っ」


「なるほど、詳しく聞かせてくれ、まずは名前と住所辺りからだ」


「この神はぁ~っ、というか女神はぁ~っ、通称『ガチクズ小町』という下品な神でぇ~っ、相当なクズらしいのぉ~っ」


「ほう女神か、それでそれで?」


「それでぇ~っ、この次に行く予定だった『ゴーレムの頭部』を守っていてそのダンジョンを管轄しているのがこのガチクズ小町みたいなのぉ~っ」



 なんという偶然、いや必然であろうか、急いで次に行かなくてはならないところ、他の神への対応で遅れが……と思っていたのが一気に解消されたではないか。


 ガチクズ小町とやらはこの次のダンジョンを守り、おそらくそこの攻略において、こちらが目立つ行動を取れば関与してくるような状態。


 いやこの場で矮小なる神へ色々とやってしまった以上、そしてそれに関してガチクズ小町の術式が発動している以上、何もしなくともそこへ行けば何らかの攻撃等をしてくると考えて良いであろう。


 ならばとっととそこへ向かい、攻撃してきたところを返り討ちにしてしまうのがベストな選択肢だ。

 そして可愛ければ捕らえ、キモければ殺し、そこで普通にゴーレムの頭部を獲得するのも忘れない。


 では早速そのガチクズ小町が守っているというダンジョンへ、ゴーレムの頭部を回収しに……というわけにもいかないらしいな。


 ゲットしたゴーレムのボディーを持ったままそこへ行くわけにもいかないし、そもそもすぐに組立の方を始めないとならない。


 ならば一度拠点の町へと戻ってそこで人員を募集、または徴発して組立作業を開始させてから、ようやく次のダンジョンを目指すこととするべきであろう……



「よっしゃ、じゃあとりあえず戻るだけ戻ろうぜ、急いでな」


「緊急だからぁ~っ、きっと神々にのみ許された転移ゲートを使っても良い状況だと思うのぉ~っ、てかそうしましょ~っ」


「間違いありませんね、ではここにゲートを発生させましたので、これを使用して戻りましょう」


「いつもありがとうございます女神様、ですが……ゲートの上に何か警告のような表示がありますね、無学な私達には読むことが出来ない文字なのですが……」


「あら本当ですね、これは……『警告 あなたゲート使いすぎです、乱用は罰せられますのでご注意を』とのことですね」


「マジかどうするんだ?」


「ガン無視してしまいましょう、どうせオーバーバー神からの脅しの類なのでしょうから」


「そう……だと良いんだがな、まぁ、もし何かあったらこちらの負担にならない程度には助けてやるから安心しろ」


「全力で、命懸けで助けて頂きたいところなのですが……」



 女神には適当な約束をくれてやり、ひとまずそのゲートを通過して拠点の町へと戻ったのであった……



 ※※※



「へいらっしゃいらっしゃ! 神々による人員募集だよ~っ、へいそこのおっさんらっしゃいらっしゃ!」


『何なんだお前はーっ!』

『求人してんのか商売してんのかわからんぞそれじゃっ!』

『引っ込めこのクソ野朗!』

『うるせぇぞゴラァァァッ!』


「……うるせぇのはお前等だ、死ねっ!


『ギョェェェッ!』



 うっかり町の浄化に協力してしまったのであるが、今はそんなことをしている暇ではないのだ。

 次はもっと具体的に業務内容等を説明し、求人に応じてくれる神界人間を探した。


 至極重要で、神々の今後にとってなくてはならないゴーレムの組立をすること、それに参加することによって神々から認められる可能性がないとは言えないことなどを説明し、人々を誘引していく。


 さらに巨大で作業の多すぎるゴーレムの組み立てに参加した場合には、その終了後に凄まじい達成考えられることも、そしてやりがいが物凄くあるということも説明した。


 少しはやる気がありそうな連中がその場に残り、まるでダメな馬鹿共は面倒臭そうな顔をして帰って行った。


 もちろん先程の惨殺シーンを見ているため、直接この俺様に文句を言ったりということをする奴は居ないが、ムカつく顔をしていた奴は覚えておくこととしよう。


 で、残った連中に対しては、少し煽るような感じでさらなる説明をし、参加するという意思表示に誘導していく……



「……と、いうことなんだっ! お前等ゴーレム造りたいだろう? 完成した巨大なゴーレムが大活躍して、この神界が平和になるところを見たいだろうっ?」


『はいはいっ、それっていくら貰えるんすか? もちろん良い感じっすよねマネーの方も?』


「馬鹿かふざけんな、どうして俺達がお前等のようなゴミに金など出さんとならんのだ? むしろ喜んで、参加量の支払をして作業に参加するぐらいの気概を見せろや、マジで人間なのかお前?」


『いや給料ぐらい出せやっ! おかしいだろぉぉぉっ!』

『やりがい搾取かっ! お前等やりがい搾取かっ!』


「そう思うなら帰れ、お前等ような根性なしには用はない、ほら早く帰れ、要らないんだよこのクズ、使えないから消えろっ!」


『何だとオラァァァッ!』

『俺達が使えねぇ無能だとっ?』


「そうだよ、どこがそうじゃないってんだ? 少なくとも俺にはお前等がゴミのような無能キャラで、顔面に無能馬鹿って書いてあるようにしか見えないがな……それとも、もしかすると自分が無能じゃないってことを仕事で証明することが可能な奴が居るのか?」


『上等だよオラァァァッ!』

『やってやろうじゃねぇかそのゴーレムとやらぁぁぁっ!』

『俺達この町の労働者共がどれだけ有能か見せてやるよボケェェェッ!』


「よろしい、では希望者は登録につき向こうの受付に向かえ、もちろん有能だから今すぐに、着の身着のままで作業場のタコ部……寮に入れるんだよな?」


『あったりめぇだボケェェェッ!』

『舐めんじゃねぇよこのハゲェェェッ!』


「いやはや正直きすまんかった、お前等がこれほどまでにアツい心を持った使い捨……正規雇用労働者だったなんて」


『ウォォォッ!』



 ということで馬鹿共は簡単に、至極簡単に騙して働かせることが出来たわけで、ゴーレムのボディーに関してはこれで問題ないはずだ。


 見たところ『仕事に関しては』有能な連中ばかりのようだし、大きなやらかしをして俺達の作戦全体を失敗に導いてしまうようなこともないであろう。


 ここはひとつ、この連中に任せ切りにしてしまっても良いのではないか、そうも思ったのだが、女神が使っている天使の中にそこそこ手が空いている者もあるようなので、今回はそれに監督させておく。


 で、俺達はすぐにそのガチクズ小町とやらが管理するダンジョンへと向かうこととなったのだが、そこはやはりかなり遠い場所らしい。


 よって緊急につき、もう一度女神のゲートを使って転移することとなったのだが……どういうわけか今度はゲート全体が赤く光っているではないか……



「何だこれ? おい、開かないぞゲートが、枠に文字が書いてある……というか流れているから、何かエラーでも出ているんじゃないかひょっとして?」


「……困りましたね、ゲートの使用権を停止されてしまいました、理由は不必要な乱用だそうです、神界の上層部に言って解除して貰って……お仕置きも受けなくてはならないようですね、困りました」


「困ったのはこっちだボケ、ちなみに他の神々のゲートは?」


「私のはぁ~っ、もうあのババァと敵対してしまった時点でヤバかったみたいだけどぉ~っ、この間晴れて『永久停止』されたわよぉ~っ、ほら、もう出ないのよねぇ~っ」


「あの、私のはまだ使えますので、これを乱用して頂けないでしょうか? 私などこのようなことにしか役立たない無能の雌豚ですから、せめて私のもキッチリ停止されて、神界から公的なお仕置きを受けられるようにお願いします」


「しょうがねぇな、じゃあほら、早く出せ……尻じゃなくてゲートをだっ!」


「あだっ! 良いお尻叩きを頂きました、今後はこのルビアさんと一心同体になって、毎日のようにこのペンペンを頂けるのですね、素敵です」


「そのためにはまずゴーレムを完成させないとなんだ、遊んでいないで早くしろ」


「へへーっ! こんな雌豚にご命じ頂き誠にありがとうございますっ!」



 土下座しつつ尻を高く持ち上げ、さらなる叩きを希望しているかに見えるドM雌豚尻の神であったが、それは無視してとっととゲートを作成させた。


 女神の方のゲートが使えなくなり、仁平のもきっとこれまでは永久停止までのタイムラグであって、これ以降はガチで使うことが出来ないと考えると、この雌豚のそれが俺達にとっての生命線だ。


 今後はなるべく乱用などしないよう注意して……いや、むしろその前に『一時停止』となっている女神の方のゲートをどうにかさせてしまえば良いのか。


 神k内上層部に言って、罰を受けたうえで再度使えるようにして貰うというのがどれだけ大変なことなのかはわからない、だがこのゴーレムミッション後は、それに関しての話を進めていくこととしよう。


 或いはこのミッションの中で、当たり前のようにその話が絡んで……というようなことがないとは言えないが。


 で、ドM雌豚尻の神のゲートを使って辿り着いた先は、目的のダンジョンから少し離れた小さな森の中のようである。


 付近に居た謎の人喰いクリーチャーを300匹ほど、その場で力を解放することによって生じた見えない圧でブチブチと潰して惨殺しておく……



「へへーっ! 大変申し訳ありませんっ、このような目的地から離れた場所にしか転移することが出来なくて、その、私はちょっとそのガチクズ小町神にビビッている節がありまして」


「何だよ? もしかしていじめられていたのか? マゾ狩りとやらの連中の一派だったのかその神は?」


「そういうわけではなくてですね、、いえ、そうでないとは断言出来ませんが……その、何となく意地悪そうな感じのお名前ですので」


「他者を名前の雰囲気だけで判断しやがって、後で100叩きの刑だ」


「はっ、はいぃぃぃっ!」



 何やら喜んでいる様子のドM雌豚尻の神は放っておいて、俺達はとっととその森を抜け、ガチクズ小町とやらが待ち受けている……わけではないが、その管轄であるダンジョンへと向かった。


 こちらもやはり天使の見張りが何名か、しかし今度は女性天使も見受けられるような状況にあるため、さすがに攻撃をしてどうのこうのというわけにはいかない。


 かといって友好的な態度でいけば舐められるし、結局最終的にはそこを突破してダンジョンの中へ入らなくてはならないのだ。


 ならば少し威圧的な感じで、こちらの方が立場が上であって、しかも戦えば圧倒的に強い野田ということを見せ付けるような感じでいこう……



「じゃあ正面から堂々といくのね? 攻撃はしてくると思うけどどうする?」


「あまり強くない、大怪我をさせない程度の反撃をするんだ……もちろんアレだぞ、野朗の天使が居たらそいつはブチ殺して構わんぞ、野朗で敵とかもはや生きている価値がないからな」


『うぇ~いっ』



 ということで作戦を開始した、そのまま森から抜け出して接近して行くと、見張りの天使達はこちらに気付いて武器を構える。


 そしてこちらが神々を含む集団であるということを察して一旦武器を収め、さらにその神々が、おそらくガチクズ小町から言われているのであろう、敵の神々であるということに気付き、もう一度武器を構えたのであった……

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