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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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1167 ファースト来訪者

「おかわりっ! こっちのお皿の料理もおかわりですっ! それからもっとお肉を持って来て下さい、生ハムとベーコンとそれから……」


「おい聞いたかクズ共! ウチのカレンがおかわりをご所望なんだっ、せっかく生かしておいてやっているんだからキリキリ働けやこのウスノロハゲがっ! さもねぇとブチ殺して挽肉にして、他の料理人に喰わせんぞお前等……聞いてんのかボケェェェッ!」


『はっ、はいっ、すぐに作らせて頂きますっ!』


「おう、最後の最後で絶対正義の俺様達に奉仕出来たことを誇りに思うんだな、これから堕ちる地獄で箔が付くぞお前等」


『あり難き幸せぇぇぇっ!』


「喋ってねぇで早くしやがれオラァァァッ!」


『ひぃぃぃっ!』



 町の中にあった食堂に移動した俺達は、そこで最初から食事をしていた4人の仲間達と合流することに成功した。


 だが、その4人は元々あまり主張が強いというようなこともなく、町の住人の中から引っ張って来てあった料理人共の態度は、それはもう異常なほどに舐め腐ったものであったのだ。


 それゆえ、かなり長い時間そこに居たにも拘らず、カレンもルビアもリリィも、そしてほとんど生野菜を齧っているだけのマーサでさえも、まともな分量の食事にはあり付けていなかったのである。


 通常、俺達勇者パーティーのように良く動き、良く戦って良くカロリーを消費する客に対しては、その辺の雑魚に対して提供する分の10倍ないし20倍の量の食事を提供すべきであるのだが、ノロマなこの町の料理人はそれをしていなかったのだ。


 これが王都のレストランや居酒屋等であれば、俺達が来店しそうだと察知した瞬間に臨時アルバイトを募集、それを使って予め最高の料理を最大限調理して待っていたはず。


 それが神界の人間には出来ないというのか、提供していた料理は通常のものばかりで、まるでボリュームのない皿を出していて恥ずかしくなかったのであろうか。


 まぁ、どうせこの後ブチ殺されることが確定していて、それについてはさすがにこの連中も察していることであろうから、やる気なくダラダラと動いていたのは仕方ないことなのかも知れない……そう、俺がやって来て『圧倒的な上の立場から叱責するまでは』であるが……



「し、失礼します、神様から賜った最高の食材をふんだんに使った最高のワンプレートにございます、どうぞごゆっくり……」


「ふむ……おいお前、これを10人前追加だ、それからちゃんと肉と野菜が触れないように分けて、調理場も別々にてあるんだろうな? もし混ざっていたらお前アレだぞ、死ぬぞ普通に」


「そ、そうですね……ちゃんとしていることと存じております、はい……」


「じゃあ早くこのプレートを10人前持って来い……それからこの肉と、あとはそうだな」


「フルーツ盛り10皿追加で、あとニンジン丸ごとソテーのすっごく火が通って甘いやつ」


「わかった、そういうことだ、ニンジンソテーのすっごく火が通ったのも含めて3分以内に提供しろ」


「……そんなのムチャクチャですよっ! 何を言っているのかあなた方はっ! そんなの無理に決まってんだろっ! 馬鹿なんじゃないのか? 普通に考えておかしいだろうその注文はっ!」


「何キレてんのかしらこの人? 出来ないというのならあんたは要らないわ、無能は死になさいっ」


「アギャァァァッ! 恨んでやるっ、お前等を恨んで恨んで恨んで……ぎょべはっ……」


「おいおい、飲食に携わる奴が口から汚ったねぇ汁吐いてんじゃねぇよ、おいそこのお前、ちゃんと綺麗にしておけ」


「クッ……し、失礼致しました、すぐに対応致します……」


「全く、しょうがない連中ですわね、本当に無能で生きる価値のないゴミですこと」


「ホントだよ、仕事するって次元じゃねぇぞこいつ等」


「・・・・・・・・・・」



 何やらムカついたような顔をしていたその辺のスタッフであったのだが、こちらが少し睨むとまたニコニコ顔に戻り、冷や汗をダラダラ流しながら仲間の惨殺死体を片付けていた。


 どうしてこんな連中が、俺達のような絶対正義の存在にそのような態度を取ったり、顔をしかめたりすることが出来るのであろうか。


 やはり神界は普通ではないな、特にこの場には女神と仁平が、つまり神々が存在しているというのに、それを接待する態度がまるで成っていないのは異常なことである。


 もっとも、この連中はどうせ死ぬのだから、これ以上教育することなど何もなくて、今はただひたすら俺達のために奉仕してくれれば、それが今この場でブチ殺されることへの恐怖に起因する行動であっても構わない。


 もちろんここまでの反抗的な態度や、それに類するような仕事の杜撰さを考慮すると、その辺に群れている台詞さえも与えられていない完全モブのように、一律何か強力な攻撃で消し飛ばすなどということはないが。


 こういった生意気な連中は見せしめとして、他の連中、特にこれからもゴミ神界人間として生きていくことを許された連中の前で、大勇者様たるこの俺様やその仲間達に刃向かった者がどうなるかということの見本にしてやらなくてはならないのだ。


 で、その後も本当にムカつく程度にはノロノロと料理を用意し、その度に配膳スタッフを殺されてはその汚らしい残留物を片付けて、ということを繰り返していた馬鹿共も、こちらが満足を得たことによってようやくその役目を終える。


 もはやボロボロで、先程まではフッサフサの頭をしていた奴がストレスでハゲ散らかして燃え尽き、真っ白になっているのも見受けられるのだが、飲食に携わる以上髪の毛の混入等には注意して貰いたいところだ……



「さてと、タイミング的にはそろそろ敵の神が……みたいなところだけど、あの感じは何だろうな?」


「来て……いますねおそらく、戦うための力を発揮していないのが、というか他のことに夢中になっているのが原因で変な力の感じ方をするんじゃないかと思いますが」


「うむ、力を感じる場所的にはあの神来訪ルームの辺りなんだが、にしてもちょっと弱い奴、というか複数だな、弱い奴等じゃないか?」


「勇者よ、さすがにあそこまで力の弱い神は存在しないかと思われます、もしかしたら斥候としてカスみたいな天使を送り込んで来たのではないかと、私は女神としてそう思いますが」


「ケッ、ビビッてんじゃねぇよって言っておけ、で、そのカスみたいな天使は……何か知らんが力がひとつ消えたな」


「……もうひとつなくなりました、やはり見に行って確認すべきではないでしょうか?」


「だな、じゃあちょっと戻って……と、料理人の皆さんにはここで待機していて頂こうか、まだ次の食事もここで摂ることにならないとも限らないからな」



 食堂は広場からも、そして敵の神がやって来るのであろう場所からも近いため、破壊したり使用済みの料理人を全部殺したりなどせず、そのままの状態で残しておくこととする。


 すぐにその食堂を出て、俺達がまっすぐに向かったのは神来訪ルームであるのだが……そこにはなかなかに凄惨な光景が広がっていた。


 まず、確かに女神が推測した通りの来訪者であって、カスみたいな天使の数は3匹……いや、1名は女性であったため2匹と1天使と表現しておくべきであろうか。


 その2匹と1天使のうち2匹の部分であるが、ひとつはハゲのおっさん天使が部屋に設置されたテーブルの上で、カッサカサの干物のような状態になって……死んでいるようだ。


 もうひとつ、裏返して設置しておいた鏡の枠のようなもの、その付近の壁から毛むくじゃらの、とても天使とは思えないが天使なのであろうゴツい腕が生えて……これも、壁の中にある本体は今しがた死亡したところのようである。


 どうやら前者は転移の際におかしな場所に誘導され、そのままテーブルにダイブして、俺が設置してあった超強力な神界製の乾燥剤が口に入ってしまったらしい。


 そしてもうひとつの馬鹿は、そのまま壁の中に転移して、もちろん壁がそのゴツかったのであろう天使の分だけ構造を避けてくれるということもなく、全身が分離してグチャグチャになりつつその壁の分子の隙間に押し込まれたと……こちらもなかなかに悲惨な死に方だ。


 で、最後に女性の天使が1体、これは壁に突っ込まれることもなく、また乾燥材を食わされて干物にされることもなく、床の真ん中に落下して気絶している。


 可愛らしいビジュアルをしていたため、俺が直接ベタベタと手を触れて確認したのだが、どこにも外傷がある様子はなく、単に落下の衝撃で気絶しただけのようだな……



「ドスンっと落ちてそれでそのまま……みたいな感じだな、どんだけ雑魚なんだよコイツは?」


「あら~っ、ちょっと天使にしてはかなりアレよねそれじゃ~っ……ん? あぁ、見習いよこの子~っ、ほら、登録カードにも『仮免許練習中』って書いてあるものぉ~っ」


「ホントだっ、天使にも仮免許とかあんのか? てかこっちの干物……じゃなくてハゲの干物も初心者マークだし」


「どうやらよっぽどの雑魚を実験的に送ってきたみたいね、もちろんその理由は……」


「トラップがあるかどうかを確かめるための策ってことか、じゃあこいつ等が無事に帰って来るかどうかで、これからの神々の動きが変わるってことだよな?」


「そうだと思うけど、もう2匹死んじゃっているからちょっとリカバリーの可能性がないわよね……その辺のハゲを引っ張って来てニセモノを送り返すわけにもいかないし」


「本当に卑劣なことをする連中だな……とはいえ、この可愛い子だけは生き残ったんだ、怪我もないみたいだし、起きたら拷問でもして情報を聞き出そうぜ」


「そうだな、しかし主殿、この3天使が帰還しなくて、それで神々がやって来るまでの時間はそんなに長くはないであろうから、可能であればすぐにでも情報の聞き出しをして、本格的な攻撃に備えるべきかと」


「う~む、まぁ、今日はもう来ないんじゃないか? 神とはいえそろそろ夕飯の支度もしなくちゃならないわけだからな、常識的に考えれば明日にするだろうよ」


「だと良いが……まぁ、ひとまずこの天使の方を捕縛させて頂くこととしよう」



 気絶している生き残りの天使を縛り上げて、肩に担いで別室へ、残雪DXを魔改造してしまっている部屋へと移動する。


 もし予想が外れて、今日中に神の類が侵攻して来た場合にはどうするべきなのであろうか、おそらくはこの天使を人質、いや天使質にしたとしても、構わず攻撃を仕掛けてくるような連中だ。


 むしろそうやって気兼ねなく攻撃を加えることが出来るという理由で、カスみたいな天使を選抜して先遣隊として送り込んで来たはずであるから、そこは敵の攻撃に影響しないと考えて良い。


 ならばどうやって対処すべきなのか……ということを俺が思い悩んでいる間に、女神や仁平や一部の仲間は、再び残雪DXを組み込んだ謎の巨大兵器の調整に取り掛かっている。


 そして捕えたカスみたいな天使の生き残りの、かなり可愛らしい天使然とした顔立ちの天使が……どうやら目を覚ましたようだ……



「気が付いたか? おい? 記憶とかあるのか?」


「ここは……どうして縛られて……あっ、そうだっ、この任務を達成したら天使の本免許が貰えるってっ、それから転移して……どうなったんでしたっけ?」


「どうなったもこうなったも、あなた神々が転移して来るルームで倒れていたんですよ、他の天使は無様に死亡しましたが、あなただけ助かってここへ運ばれました」


「……どうして下界の人間がこんな場所に? というかどうして私のお財布を持っているんですかこのどこかの世界の下界人間は?」


「返して欲しくば聞かれたことに答えて下さいという意味です、ちなみにお金の方はこちらで預からせて頂きましたのでご安心を……で、率直に聞きますが、あなたを送り込んだ神は何という名前の、どういう役割を帯びた神なのですか?」


「そんなっ、お金抜いたうえに財布を返して欲しくばなんてっ、卑劣すぎますっ、敵であるということは何となくわかりましたが、このような行為に屈するわけにはいきませんっ、天使として!」


「まだ仮免なんだろお前? ほれ、早く答えないとパンツも預からせて頂くことになるぞ、どうなんだおい?」


「クッ、どこかの世界の無能勇者モドキザルとかいう種類の生き物がどうしてこの神界にっ? いやっ、ちょ、パンツを脱がすのはやめなさいっ、あなたのように低能な生物にはわからないと思いますが、それは大切なものなのですっ!」


「……おいお前」


「何ですかっ?」


「カンチョーを喰らえぇぇぇっ!」


「はぐぅぅぅっ! あがっ……む……酷いことを……やめなさい……」


「そうか、じゃあもう1発、今度は今の3倍の強さでいくから歯食いしばれ」


「イヤッ、やめてっ、お願いだからそれだけはやめてっ!」


「やめて……下さいじゃないのか?」


「やめて下さいっ! もう仮免許も没収されて良いし、天使に慣れなくても良いのでやめて下さいっ!」


「よろしい、じゃあパンツの没収だけで勘弁してやろう」


「ひぃぃぃっ! そっちもやめて下さい~っ!」



 さすがに今の態度でそれまで勘弁してやるわけにはいかないため、パンツは剥ぎ取ってノーパンの、実に恥ずかしい格好にしてやった。


 それでかなり大人しくなり、なるべく暴れないように気を付け始めた仮免天使であるが、まだ先程ミラが投げた質問への返答はない。


 早くしないと敵の本隊が来てしまうため、自発的に何も答えないというのであれば、さらに酷い目に遭わせていくしかないのだが……と、仮免天使の視線が逸れたではないか。


 その視線の向こうに居たのは、巨大兵器を弄り回していた精霊様が、少しこちらのヘルプをしようと向かって来ている姿。


 明らかにこの仮免天使を打ち据えるための何かを手に持って、それを振り上げた状態でニヤニヤしながら歩いているのだから、もうやられる側としてはひとたまりもないことであろう……



「あ、あの……えっと、さっき聞かれたことって何でしたっけ? お答えしますのでもう一度お願いします……」


「だから、お前の主はどういう名前の神でどんな役割をもっているのか、みたいなことだ」


「わっ、私が仕えているのはハーライタ=ゲリノハイベン神です」


「何か悪いモノでも食ったのかそいつは?」


「わかりませんが、いつもストレスで胃腸がアレな感じになっているそうで、それもこれも上司であるエリートの神が、我が神の職場である税庁で無理難題を要求しているからとか……今回もどうやらその類のようですが」


「ふむ、ちょっと詳しく教えろ、時間がないから簡潔にな」


「あ、えぇはい……」



 そこからは常に精霊様によるプレッシャーを掛けつつ、その明らかに胃腸が弱い神に付いての話を仮免天使から聞き出していった。


 どうやら非エリートであるその神は、ひたすらエリート神によってムチャクチャな使い走りをさせられ、さらにはババァ神からエリート神に届いた難易度の高い指令を丸投げされてしまうこともあるのだという。


 で、今回与えられたムチャクチャな使い走りは、この町と隣町、つまり俺達が最初に陥落させた町をその手から奪還し、こちらの町に関しては元の超重税、15公マイナス5民の状態に戻し、これまで援助した分をすべて回収し切ること。


 もちろんこの件以外にも、非エリートであって系統も良くないそのハーライタ神に割り振られた仕事は多く、しかしこの町の方もまずは様子を見なくてはならないというような状況にあったのだ。


 そこで、まずは様子を見るべきだし、当然敵をそのまま迎え入れることもしないであろうと考えたそのハーライタ神は、腹の調子を悪くしながらも、どうにか人員の調整をしてこの件に関する計画を立てた。


 その計画の第一歩として、まずは失ってもそこまでの痛手にはならない、カスみたいな天使やそもそも仮免のコイツを送り込んで来たと、そういうことらしい……



「……で、お前等は上手く、というか転移の瞬間にトラップに引っ掛からなかった場合にはどう動くつもりだったんだ?」


「えっと、それはその、細かいことは現場で命令するから良いって、あの、その壁にめり込んでいた体育会系中間管理職天使様が仰っていたので……ただお着替えは要らないし、お弁当も持って来なくて良いってことだったんで、すぐに帰れる予定だったんじゃないかとは思います」


「そうか……やっぱり偵察だけして、無事に帰ったら報告みたいな感じだったんだろうな」


「で、無事に帰って来なかったらいよいよその神が忙しいのと、それからお腹の調子が悪いのを押して動くと、そういった感じね」


「あぁ、ただ他のタスクの進行具合によっていつ着手することが出来るかわからないとか、そういった感じのものなんだろうけどよ……まぁ、優先順位的に他を飛び越えて前に来る仕事かこれは」


「それで、そのちょっと下痢っぽい神はどのぐらいの仕事を抱えているどんな顔をした神だったんだ?」


「仕事は……凄かったと思います、あと顔なんですけど、私がそこへ入って以来拝見させて頂いたことはないですね、いつも山積みになった書類の向こうから声が聞こえるだけで……時折それが崩れて生き埋めになって、救出作業も行われていたそうですけど、私はちょっとタイミングが合わなくて」


「何だその状況は? てかあらゆる異世界の文明の粋を集めた神界なんだからせめてDX化しろよな、今時紙媒体もあるまい、神だから仕方ないかもだけどな」


「勇者よ、面白くないダジャレを言っている暇ではありませんよ、とにかくそのハーライタ神が、他のタスクよりも優先順位を上げてここの攻略に取り掛かると、そう考えて行動すべきです」



 そう言われても困るし、その腹の調子が悪い神がどれほど強いのか、どんな攻撃をしてくるのかなどについても調べなくてはならないから、いましばらく待って欲しいと切に願いつつ情報の収集を進めよう……

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