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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二十一章 飲みすぎは良くありません
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122 だから飲みすぎはダメだってば

「勇者様、帝国からお酒が届いたみたいですよ、こちらの状況を察したのかわかりませんが、ついでに小麦と野菜も大量に送ってくれたようです」


「おおっ! やはり新皇帝とやらは有能らしいな、肉の下処理も終わったみたいだし、あとは明日を待つのみだ」


王都酒祭の前日、ほぼ全ての準備が完了したことをマリエルから告げられた。


翌日は朝から王宮前広場を中心とする複数個所で酒が振舞われ、狩りで得た肉、そして帝国から酒と一緒に送られてきた小麦で作ったパンなどが真っ当な価格で販売されることになる。



「あ、あとこういうイベントでは何か事件が起こりがちなので、出来れば私達は武器を携帯して欲しいとのことでした」


「わかった、全員分馬車に積んでおけば良いだろう」



何か起こるかも知れない、というのは魔将補佐アンドリューの仲間、それも800のうち500を占める魔族の襲撃を受ける可能性があるということだ。


人間の禁酒推進派は憲兵に任せておいても良いであろうが、魔族ともなると俺達が対応しなくてはならないからな。

いざというときすぐに戦える準備はしておこう。



「それで、酒と食べ物以外の催し物は何があるんだ?」


「一応アンドリューの死体を吊るして投石会をしますね、あとは中級魔族の処刑と、カポネちゃんの演説です」



「う~む、それだけじゃ間が持たないだろう、空いた時間で何か出来ないか、今日の夜相談しよう」



シルビアさんの店が終わるのを待って食事にし、それから風呂に入った。

その後はカポネも含めた全員で大部屋にて会議をする。



「やはり異世界勇者の活躍を讃える会をやるべきだな、広場のステージで」


「ご主人様、そんなの誰一人聞きませんわよ、ねぇサリナ」

「というか石を投げられると思いますよ」


酷いことを言われた……




「主殿、ステージでなら飲酒派と禁酒派のディベート大会をやったらどうだ?」


「禁酒派は知識階層ばかりだ、飲酒派が負けるのは目に見えているぞ」


この祭は酒の良さを再確認するためのものだ、そこでディベートして負けたら本末転倒である。



「そういえば王宮の方から言われたんですが、捕らえている元訪問員達は自由に使って良いそうです、彼女達に何かさせてはどうですか?」


「うむ、ではウワバミにしたようにお酌をさせるんだ、広場の横に特設ステージを設けてな」



本来はマーサの畑を手伝わせるためにその管理権を請求しておいたデフラ達15人。

それが通ったというのなら祭の催し物としても使わせて貰っても良いはず。



すぐに地下からデフラだけを連れ出し、明日の詳細を告げる。

それに関して特に問題はないとのことだ。


確かに、前回は人ならざる者、しかも敵に対してそれをやったんだからな、王宮前の広場で人間相手にやるぐらいどうということ無いであろう。



「でもデフラちゃん達だけだと人数が足りませんね、お客が殺到してパンクしてしまいますよ」


「では温泉施設で使っている元ウラギール家の使用人も集めよう」


「あとカジノでバニーガール隊として私の下に集まった子達にも声を掛けてみようかしら?」


決まりだ、すぐに伝令を出し、温泉施設には管理課から、マーサのバニーガール隊を構成していた奴隷達には王宮から貴族家に伝令を送ってそのことを伝えて貰った。


明日の朝には全員に伝わっているであろう。


ということで王宮前広場の祭会場には、デフラ達の座敷風お酌エリアだけでなく、メイド酒場とバニーガール酒場が追加されることとなったのだ。


ちなみに外部から呼ぶことになるバニーガール隊にはもちろんお小遣いが出る。



「じゃあ今日の会議は終わりな、明日は日の出前には起きること、以上!」



※※※



「もう全員乗ったな、では出発するぞ」


俺達はいつもの馬車、そしてデフラ達とカポネは王宮から派遣された牢付き馬車で会場を目指す。


広場には既に多くの人、メイド隊もバニーガール隊も到着済みだ。



「おぉ、ゆうしゃよ、ようやく来たか、すぐに開会式を始めるでな、代表者を貴賓席に着けるが良い」


「わかった、頼むぞセラ、そういう堅苦しいのは俺には向かないからな」


「しょうがないわね、後で何か奢りなさいよ」


無料で配布されている酒を奢ってやろう……



鬱陶しい開会の儀や、相変わらず支離滅裂な駄王のお言葉はガン無視、俺達はもうグラスに注がれた酒を持ち、解禁というか乾杯というか、とにかくその類の合図を待っている。

どうでも良いから早くして欲しい。



『え~、では今わしが話したおっぱいボインボインを想像しながら、グラスを持つのじゃ……乾杯!』


わけのわからないおっぱいの話から唐突に乾杯を告げる駄王。

そしてもう慣れっこなのか、一切動揺することなく音頭に合わせる王都民。


祭の始まりだ!



「ご主人様、私とリリィちゃんはお肉コンプリートの旅に出ますね!」


「わかった、でも知らない変なおじさんについて行っちゃダメだぞ」


「は~い、じゃあ行って来ます!」


同じく肉コンプリートを目指しているのであろうゴンザレスについて行ってしまったようだ。

まぁ、知っている変なおじさんだから良しとしよう。



「ご主人様、こっちに来て飲みましょう」


ルビアが呼んでいる、どうやら本拠地とすべき場所を確保してくれたようだ。



「え~と、個室のブースと、それから個室付き浴場というのが空いていました、どっちが良いですか?」


「個室付き浴場はちょっと違うお店だ、普通の個室で良いぞ」



特設のカラオケボックスみたいなブースに入り、じゃんじゃん酒を飲む。

やはりシルビアさんが一番良い飲みっぷりだ、精霊様も凄いがな……



「勇者様、窓の外を見てよ! 早速広場で喧嘩になっているみたいよ!」



セラに言われたとおり窓から顔を出してみる。


どうやら禁酒法推進派の一団が現れ、広場に居た飲んだくれ共と乱闘になっているようだ。


しかしなかなか良い勝負だな、憲兵達も止める素振りは無く、むしろその勝敗を巡って違法な高額賭博を始める輩を摘発し、ポイントを稼いでいる。



というか駄王が飲んだくれチームとして乱闘に参加しているではないか。

釘バットを振り回して禁酒推進派のおっさんをボコボコにしている、普通に犯罪だぞ!



しばらくすると乱闘は終わった、飲んだくれチームの勝利である。


禁酒法推進チームは多数の負傷者と若干名の死者を出し、這う這うの体で逃げ去ってゆく。

その背中には祭参加者の投げた石が何度もぶつかり、さらなる重傷者も出ているようだ。

ざまぁ!



『お集まりの皆さんっ! 禁酒法などという悪法を推進した馬鹿共は逃げて行きました! 善良な王都民の勝利です!』


会場の熱気は最高潮、さらにここから俺達の屋敷に捕らえてあった中級魔族の処刑が始まる。



『ぎいぃえぇぇっ! 助けてくれぇ! 死にたくない、死にたくないぃぃっ!』


引き出された魔族の一方は大騒ぎ、もう一方は静かにゲロを吐いている。

ちょっと飲みすぎたのかな?



2体の魔族には集まった住民が次々に極小のナイフを突き刺してゆく。

やがて、無数のナイフが生えた何かの危機一髪状態になって絶命した。



その後、空いたステージではカポネによる禁酒魔将軍の計画に関する内部告発文の朗読、そして酔っ払ったユリナとサリナによるダンスが披露されている。


なぜ真面目な告発にバックダンサーが必要なんだろうな?



カポネの出番が終わり、戻って来た後もユリナとサリナは踊り続けた。

というか調子に乗った精霊様、それからほぼ全裸のサワリンとビーチャも参加しているではないか。


もうどうなっても知らない……




「入るわよぉ~っ、ちょっと疲れちゃったから休憩しに来たわ」


酒を飲み続け昼になった頃、バニーガール部隊として働かされていたカテニャとウシチチが戻って来た。

交代で休憩に入る予定らしい。


2人共Tバックのバニー衣装が恥ずかしいのか、体にバスタオルを巻いている。

だがな、余計にエッチだぞその格好は……



「そういえばカテニャ、マーサはどうしたんだ? 一緒に休憩じゃないのか」


「マーサは自分がリーダーだからって、休憩ナシで働いているわよ、後で見に行ってあげたらどうかしら」


「そうだな、午後は3つのお酌ブースを回ってみよう」



カレンとリリィもゴンザレスに送られて戻って来たため、ここで一旦昼食にする。

というかずっとつまみを食べていたし、そこまで腹が減ったというわけでもないのだがな。



※※※



「うわっ! すっごい混んでいるな、特にバニーガール酒場はとんでもないぞ!」


「格好がエッチだからエロジジイが多いのよ、さて、私達は仕事に戻るわね、ゆっくりしていって」



一応俺達の席は確保してあった。

人混みとうろちょろしているバニーガールを掻き分け、奥のテーブル席に着く。


しばらく待つと、マーサが直々に酒を運んでくれた。



「あらいらっしゃい、ハイこれお通しの野菜スティック、それからお酒ね」


さすがはバニーガール酒場、メニューのほとんどが野菜である。

当然牙ウサギの肉を使った料理は提供していない、気分が悪くなりそうだからな。



バニーガール酒場、というかプルンプルンのバニーちゃんを十分に堪能し、そのままメイド酒場、それからデフラ達の座敷酒場も回る。


皆頑張っているようで何よりだ。

さて本拠地にしている個室ブースに戻ろうか……と思ったところに事件が起こった。




なんと酔っ払いの一団が西門に置いてあったウワバミ入りの檻を神輿に乗せ、広場まで担いで来たのである。


「あれは拙いな、ちょっとどうにかしないと」


「大丈夫よ、この水の大精霊様に任せなさい、あんなのすぐに片付けてやるわ!」


「お……おう、変なことするなよ」


思わずそのまま精霊様を見送ってしまった。

どうせまたろくでもないことを……やっぱりだ!


ウワバミチームとは反対側、広場の東端から掛け声が聞こえる。

精霊様のご登場だ、もちろん神輿に乗って。


すぐに始まる喧嘩神輿、ウワバミと精霊様、両者の乗った神輿が激しくぶつかり合い、その破片を散らしている。




「精霊様の神輿を担いでいるのは平民のようですね、勇者様、私も出ます、貴族・王族の力を見せて差し上げますよ!」


「お……おう」



「勇者殿、もちろん俺達筋肉団も参戦するぞ! 漢の生き様を良く見ておくんだ!」


「お……おう」



北からはマリエルの乗った王女神輿、そして南からゴンザレスの漢神輿が参戦してしまったではないか。

こうなるともう収拾がつかない、四大神輿大決戦を眺めている他無いのだ。



やがて、4つの神輿全てがボロボロになり、その形を崩し始めた。

当然ウワバミの入った檻も同じ、もはや檻としての役割を果たすことは出来ない状態である。



そして遂に、神輿同士がぶつかった衝撃で飛び出すウワバミ。

王都のど真ん中で魔将が解放されてしまった。



『ふぅ~っ! やっと出られたのだよ、さて、久々に酒でも頂こうか』



ウワバミは会場に用意されていた酒樽にヘビの頭を突っ込み、勝手に酒を飲み始める。

そして次第に酔っ払ってきたのか、そこらじゅうに体をぶつけながら踊り出した。


それに合わせて踊り狂う民衆。

次第に貴族も参加し、駄王すらも踊り始める。



そして俺もそこに参加した……



小一時間、飲めや踊れやの大騒ぎ、王宮前広場は元々どのような形をしていたのかわからない程に破壊されてしまったのである。


しばらくすると、およそ7樽の酒を飲み干したウワバミが眠り出す。

奴と戦ったときに用意した酒は3樽、その程度で眠らせようなど到底甘かったようだ。




「おぉ、ゆうしゃよ、今日は本当に良く飲んだ、これからも王都に酒をおぇぇぇっ!」


「汚ねぇ王だな、吐くんじゃないよこんなところうぉぇっ、おろろろっ!」



貰いゲロした、もうダメだ、帰ろう。



※※※



「……起きて、勇者様、早く起きてよねっ!」


「うぅ~っ、頭痛い気持ち悪いトイレ」



「勇者様、とりあえず二日酔いの薬を飲みなさい、強力なのを買って来たから5秒で良くなるわ」



シルビアさんに渡された二日酔いの薬を飲む。

すぐに頭がクリアになったものの、昨日の夜何をしていたのかまでは思い出せない。


「なぁセラ、あの後って結局どうなったんだ?」


「どうって……まぁ色々とあったわよ」


どうにも引っ掛かる言い方をしたセラ、顔が赤くなっている。

これは拙いな、俺は何かとんでもないことをしてしまったに違いない。



「ところで大騒ぎの元凶である精霊様は?」


「縛って庭木に吊るしてあるわよ、100叩きの刑を宣告したのは勇者様なのに、それも覚えていないわけ?」


「すまん、広場でゲロ吐いた以降の記憶が無いんだ」


あの後、俺は酩酊状態のままなぜかレーコにセクハラしていたそうだ。

きっとペッタンコな辺りをセラと誤認したのであろう。


そして馬車に乗って屋敷に帰り、飲み直すと言い出して大騒ぎ、早く寝たかったミラに叱られてしょんぼりしていたところまでは全員に確認されている。


その後、いつものメンバーで角部屋に行って酒を飲んでいたそうだが、なぜかその先は一向に教えて貰えない。

一緒に居たはずのシルビアさんもニヤニヤと笑っているのみだ。


まぁ、もう終わったことはどうでも良いか……



「とりあえず精霊様を木から降ろしてあげましょう、そろそろ不機嫌になってきたようだわ」


「そうだな、昨日はいきなり派手にやってくれたからな、ちょっとお灸を据えてやらないとだ」



精霊様のところへ行くために庭へ出ると、畑の方では筋肉団が工事を始めていた。



「おう勇者殿、昨日は大丈夫だったか? 俺達も暴れすぎて筋肉にダメージを負ってしまったよ」


「ああ、薬で何とか回復したところだ、で、今は何の工事をしているんだ?」


「これか、畑の拡張工事と作業員の収容施設造りだ、1920商会の訪問員をここで使うんだろう?」


「そうだった、マーサのヘルプに入らせるんだ、出来るだけ快適に過ごせる施設にしてやってくれよな」


「おう、もちろんだ!」



工事はすぐに終わるであろうな、筋肉団だし。

さて、精霊様を痛めつけてやらないと……




「ちょっとっ! そろそろ許しなさいよ、反省したって言ってるでしょっ!」


「はいはい、すぐに降ろすから動くんじゃない、あとまだ許さないぞ、今夜風呂上りに100叩きの刑だからな」


「わかったわよっ! でもマリエルちゃんも共犯よ、私だけお仕置きなんて納得いかないわ!」


「そうだったな、それでマリエルはどこへ行ったんだ? 今日は姿を見ていないぞ」



マリエルは昨日はっちゃけすぎた件で王宮に呼ばれ、駄王とともに叱られているという。

怒りを表明しているのはもちろん総務大臣、それから9歳の弟であるインテリノだ。


ババアとガキに散々言われて反省するが良い……



昼ごろには俯き加減のマリエルが帰って来た。


「おかえりマリエル、こっぴどく叱られたのか?」


「ええ、総務大臣の拳骨が30発は降ってきました、お父様はもう気を失っていましたよ」


「ちなみに、俺達からもお仕置きがあるぞ、100叩きの刑な」


「えぇ~っ、もう勘弁して下さいよ、反省しましたってば」



精霊様も似たようなことを言っていたような気がする。

こういう奴は大抵反省していないし、また同じ事を繰り返すに違いない。



「あ、それと勇者様、お酒を融通してくれた帝国の方にも何かお礼をしようということになりました、どうしましょうね?」


「物資を提供した貴族の爵位でも上げておけば良いだろう、そうすれば実質的には何の損も無い、そのぐらいの決定権はまだこちらにあるんだろう?」


「そうですね、ではそんな感じで伝えておきます」



「で、王宮前広場の惨状は見て来たのか?」


「ええ、それはそれは大変なことに……私も悪いんですが……」


明日様子を見に行ってみよう、とりあえず今日は休みだ。

シルビアさんの店も閉めているみたいだし、俺達だけで1日遅れの後夜祭でもしよう。




その日は昼食を取らず、昼ぐらいからバーベキューの準備を始めた。

肉も酒も、全てを祭のあまりモノで賄うことが出来る。




「お~い! 勇者殿、畑の工事が終わったぞ! ちょっと見てくれないか!」



マーサと2人、畑の様子を見に行く。



拡張されたのは屋敷の方に向かって元々の面積と同じぐらい分。

デフラ達15人で管理すれば何とかなりそうな程度の大きさだ。



収容施設は若干刑務所じみているが、それでもトイレ完備、そして地下で俺達の屋敷と繋がっていた。

外から見えないように衝立を張った通路を通れば温泉にだって来ることが出来る造りである。



「ありがとうゴンザレス、これで地下牢にいる連中を移動させられる、また頼むことがあると思うからそのときはよろしく!」


「おう勇者殿、いつでも呼んでくれたまえ!」



筋肉団は帰って行った。


全ての魔将を討伐し終えた後は、この付近に元魔将たちが住むための施設も造ってやろう。

それはもう間もなくのこととなる予定だ。




「じゃあちょっと早いけどバーベキューを始めよう、2階のテラスで準備をするんだ」



準備を終え、一旦風呂に入る……クソッ全身に落書きされているじゃないか!

やったのはセラで間違いない、精霊様とマリエルと同じく、100叩きの刑を宣告しておいた。



「勇者様、私はそろそろ上がって焼き始める準備をしておきますね、ユリナちゃん、火種が欲しいから一緒に来て」


ミラとユリナが風呂から上がる、セラとマリエルも暴れる精霊様を抱えて上がっていった。

もちろん鞭を持ったシルビアさんも一緒だ、というか風呂に鞭など持ち込まないで欲しい。



「いったぁ~いっ! もう許してって言ってるでしょう!」


「ダメに決まっているだろう、広場を破壊し尽くした責任を取るんだな」


セラとマリエルは大人しくしているというのに、精霊様は鞭で打たれたぐらいで大騒ぎである。

この間アンドリューと戦ったときの打たれ強さはどこへ行ってしまったというのだ?



その後は皆でバーベキューをしながら酒を飲み、禁酒魔将への勝利を祝った。



翌朝は早速王宮前広場の様子を見に行く……



ステージの上にはウワバミの入った檻、その上部には看板が掛けられ『お酒は程ほどにしましょう』と書かれていた。


うん、今後はそうしよう。




とにかくこれで禁酒法推進に関する一連の事件は片付いた。


何か忘れているような気がするが、どうも思い出せない……

これで第21章は完結、次からは新しい敵との戦いに移ります。

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