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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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1213 気付かれて気付かれる

「……あら、気配を感じるわね、戻って来たんじゃないのかしらあの裏切り者が」


「野郎、早速ブチ殺して……じゃなかったんだな今回は、ちょっと殺気を抑えてにこやかに対応しないとだ」


「勇者様は無理でしょどうせ……」



 俺達がもう全てを知っているとは思わず、のうのうと戻って来たクソ馬鹿野郎の守護堕天使。

 もちろん氷の玉をムシロのようなもので包んで、偉そうに肩で風を切って庁舎へ入って来たのを認めた。


 氷の玉の中に入っているのは、俺達が苦労してとっ捕まえた神の屁であり、おそらく奴はそれを持ち出して、元々の所属である敵、ケツ穴の神の所へ行っていたのであろう。


 それでも神の屁をそのまま手渡してしまうと、そろそろ元の世界から戻って来る俺達に疑われたり、そのまま殺されたりしかねないため、またそのまま持って戻って来た、そうさせてくれるようケツ穴の神にお願いしたに違いない。


 そんなくだらない工作までして、俺達を裏切ったことを隠蔽しておきたい理由というのは……十中八九追加情報の獲得であろうな。


 この次に俺達がどう動くのか、それをこの場で把握しておいて、まぁ聞き出した内容を便所に引き籠るなどして整理し、それを何らかの方法でケツ穴の神に伝えるということだ。


 もちろんそんなことはさせないし、むしろコイツをブチ殺す前に、誤った情報を敵に伝えさせるなどした方が良いかも知れない。


 そうすればその誤情報に基づいて動いたケツ穴の神やその配下が、こちらが仕掛ける予定の罠にまんまと、というようなことを狙える可能性がなくはない。


 かなり難しいことだとは思うが、クソ馬鹿守護堕天使に悟られないようにしながら、ゴミ以下の情報を流して敵を撹乱するという作戦も取ってみることとしよう。


 そしてその『敵に情報を流す』という行為を何度か繰り返しているうちに、決定的な証拠を、その現場を押さえることが出来るようなタイミングもやってくるはず。


 で、その際には先程発見した『お手紙』を併せて提示し、俺達を裏切った、そしてケツ穴の神に付いたことを認めさせたうえで、守護堕天使から降ろして力も奪い、これまでメチャクチャな扱いをしてきたのであろう魔界人間の群れに放り込むなどしたら面白そうだ。


 もっとも、あまり目立つことをしてしまうとそれはそれで、俺達が『裏切りに気付いた』ことを敵に気付かれてしまう原因になる。


 よってやるべきことはやりつつも、やりたいことについてはほどほどに、ごく静かにやっていかなくてはならないということを肝に銘じておこう……で、そのクソ馬鹿野郎が何食わぬ顔で階段を上がり、俺達の所へやって来た……



「うむ、貴様等帰還していたのか、全く色々と押し付けやがって、ほら、この神の屁もキッチリキープしておいたぞ」


『屁である、神のこきし屁である、ウ○コでもションベンでもない、ただただ屁である』


「喋んなよこのクソ野郎がっ! 薄汚いったらありゃしねぇぜ全くよ」


『屁である、ウ○コではなく屁である』


「そのやり取り何回するんですか勇者様は、もうこんなのに話し掛けなくて良いですからね」


「だってよ、こんなにきめぇ分際で偉そうでよ」


『屁である』



 氷の玉の中で圧縮された神の屁であるが、立場もわきまえずに偉そうな語り口で、自分が屁であるということをやたらに強調してきている。


 だがコイツが本当に単なる屁なのか、それとも特別であって何か特殊な使命を帯びた存在であるのか、それについては現時点でわかりようがない。


 まぁ、さすがにコイツがケツ穴の神そのものであるということは……ないとは言い難いのだが、そうである可能性は極めて低いであろうといったところ。


 それ以外の何か、例えばケツ穴の神の相当程度に重要な部分を分離していて、コイツなしでは本領を発揮することが出来ないとか、そういったことぐらいまでは十分にあり得ることだ。


 よってこの氷の玉を厳重に管理することが、俺達が今最もやるべきことなのであるが……そもそもこんな裏切り野郎に任せておいたのが間違いであったのかも知れないな。


 とはいえ、こんな汚らわしいモノを堕天使さんや堕天使ちゃんなどの女性キャラにどうこうさせるわけにはいかないし、結局この氷の玉の状態を維持することが可能であったのはこの裏切り者だけであったのだ。


 それゆえ現状については、この馬鹿が裏切って氷の玉を一時的に持ち出したというところまでは仕方がないとしても、この先は俺達の方で、手許に置いて管理しなくてはならないであろう……



「おいこの野郎、ちょっとその氷の玉返せよ、お前みたいなドジ野郎に持たせておくと、落として割ってしまったりするかもだからな」


「何を言うか貴様は、貴様こそ好奇心旺盛なサルのように弄り回して壊してしまうだろうがっ! それともアレか? ストローとか突き刺して中の濃厚なガスをスーハ―してみるか? んっ?」


「お前みたいな馬鹿じゃないからそんなことはしねぇけどな、お前みたいな馬鹿じゃないから」


「んだとオラァァァッ! 貴様! 今に見ているが良い、俺の足元に平伏し、俺の靴とその辺に落ちている犬の○ソにっ、交互にキスする貴様の姿が見られるのはもうすぐだっ!」


「それ、あんたの靴にも犬のク○付いてると思うのよね……」



 わけのわからないことを言いつつも、ここまでは俺達に裏切りのことがバレていないと思い込んでいる様子の馬鹿野郎であった。


 あとはもう二度と持ち出したり、敵の所へ持ち込まれたりしないよう、神の屁を封じ込めた氷の玉を回収するのみなのだが……これがなかなかに手強いではないか。


 どうしてもそれをこちらに渡したくないらしく、適当な理由を付して引き渡しを拒否し続ける馬鹿。

 不自然極まりないのだが、もちろんそれは俺達が裏切りに気付いていないことを前提としているため。


 ここはこちらも演技を続け、これまで通り何事もなかったかのようにしつつ、それでいて氷の玉を取り返さなくてはならないのだが、どうしてやるべきか。


 まず、力づくで奪おうとすれば大惨事になることは確実で、氷の部分が少しでも割れれば、中の圧縮空気が暴走を起こし、その飛び出す、圧の抜けた空気によって希釈された神の屁が、町全体に拡散してしまうことであろう。


 そして当然のことではあるが、その圧縮空気の暴走は爆発といって良い次元のものであって、間違いなくこの庁舎の建物は跡形もなく消し飛んで……そうなったらもう収拾が付かないであろうな、裏切りの指摘どころではない……



「……ちょっ、何でコレをそんなにキープしたがるの? 良いから離しなさいよっ」


「いやいやいやいや、これに関してはな、預かった以上は責任を持って最後まで面倒を見るというのがだなっ」


「どれだけ気に入ったというんですかこんなのが? あなたちょっと異常ですよ、死んだ方がマシなぐらいバグッてますよ普通に」


「何だとっ? どうしてそこまで言われなくてはならないんだっ? ただ預かったものを守っているだけで……」


「だから、寄託した側がそれを返還しろって言ってんだから、素直に返しなさいよね、じゃないとガチで殺すわよ、或いは……何か裏があるんじゃないかということで調査を始めるけど、良いのかしら?」


「わ、わかったわかった、返還するから、ほらどうぞ」


「あら、ちょっと調査してやりたかったのに、やけに素直になったわね」


「残念でしたね精霊様、この堕天使の方に軽微な交通違反でもあれば、それを理由として厳しく非難することが出来たのに」


「そうよねぇ、一切違反や違法を犯さないで生きている生物なんて居ないんだから、コイツだって少しはねぇ」


「・・・・・・・・・・」



 ここで核心に触れそうな、しかし触れない感じの言動を見せ付ける精霊様と、すかさずそれをフォローしていくミラであった。


 ゴミクソ裏切り守護堕天使はそこでギョッとなって氷の玉を手放し、以降はそのことについて触れないで欲しそうな、そんな感じを醸し出したのである。


 まぁ、今のムーブは明らかに裏切りがバレるのではないかということを危惧したことによって、咄嗟に出たものに違いない。


 もちろん現時点ではバレていないという前提で、これからバレて大変なことになるのではないかという、そんな思いであったはずだ……



「さてと、神の屁もさらに凍結させて厳重に保管しているわけだし、そろそろ敵が、ケツ穴の神が来訪した際の動きを確認しておこうか、誰か、どう動いたら良いかっていう案がないか?」


「そうねぇ、カチコミを仕掛けて、真正面から一撃で粉砕してやるってのが決まっている以上、それを上手くいかせるための方法を考える必要があるわよ」


「となると……後ろで目立つ行動を取って、護衛やその他の者がそれに気を取られている間に……というのはどうだろうか?」


「なるほど、どうせ神が来たら魔界人間がそこに群がるんだろうからな、それを後ろの方で虐殺とかするか?」


「あまり派手にやってこちらの居場所がわかってしまうよりも、隠れたところから無差別に殺したりして、勝手にパニックを引き起こすように仕向けた方が面白いかも知れませんわね」


「うむ、だとすると……奴が来たらその近くの建物の屋上でも陣取って、そこからピンポイントに一般の魔界人間を狙撃しようか、残雪DXを使ってな」


「でもご主人様、そうすると敵の本体はどうやったら……」


「接近するんだから物理だろうよ、大丈夫、最後は俺がぶん殴って仕留めてやるさ、その後1時間は手を洗い続けないとならないだろうがな」


「ただ洗うんじゃなくて酸でジューッとやらないとダメだと思いますけど……」


「ほうほう、なるほど、そういう殺り方をするというのだな貴様等は、実に参考になるぞ」


『・・・・・・・・・・』



 これまでにはなかった行動として、やたらに俺達の話を興味深く聞いたうえで、さらにメモまで取り始めたクソ馬鹿守護堕天使であるが、そこまでするともう怪しさ爆発である。


 だがそうやってやってくれることによって、こちらも裏切りの証拠を提示し易くなるし、今のクソほどいい加減な会話の内容が、実際に行われる攻撃であるかのように敵に伝わり易くもなる。


 よってそのまま会話を続けることとして、本当にいい加減であって、さすがにそれはないのではないかというような作戦の内容を、会話に乗せるかたちで適当に交換し続けた。


 俺達が話しているのは、敵であるケツ穴の神の目の前でをウォシュレット付きトイレの展示即売会を行う作戦、陽性になるとケツが爆発して死亡する大蟯虫クリーチャー検査キットの無償配布を行い、その場で魔界人間共に使用させる作戦など、どう考えてもおかしいモノばかり。


 だがそれを必死になってノートに書き留めていくクソ馬鹿守護堕天使、まるで議事録でも作成している若手のような、そんな勢いである。


 小一時間ほどそのような話をしたであろうか、俺達の会話が遂に途切れると、やはり馬鹿野郎はそこで離籍するらしい。


 直接の証拠、現行犯を押さえるのなら今なのだが……と、これは俺達がやるまでもないことであろうな、立ち上がった馬鹿野郎の後ろを、先程から当たり前のように室内に隠れていた、その力がダダ漏れ状態のモブB美さんが追う。


 モブB美さんの特性によって、どのような状態にあろうとその存在が気付かれていないらしく、もしこのまま便所まで、そして便所の個室まで同行したとしても、馬鹿野郎がその追跡に気付くことはないのである。


 よってその際に明るみに出る証拠というのは、モブB美さんに回収させて死神の元へ届けさせれば、それでもう俺達も使えるものとなって……と、そのモブB美さんが慌てて戻って来たではないか、何があったというのだ?



「……あのっ、大変です、こちらがあの堕天使の方の行動、というか裏切りに気付いていること、完全に気付かれました」


「はぁっ? このちょっとの間に何があったってんだよ? てかさっきの情報は?」


「それはどこかに送信したようです、それで、送信したものの写しを机の中にしまおうとして、そこで……」


「クソッ、『お手紙』の並び順とかが決まっていて、それを乱してしまったのか?」


「じゃなくて、扉と机の鍵の修理、その請求書が普通にそちらに回されていて……見られたみたいです」


「クソッ、その程度のことで気付かれるとはっ、奴め、相当に警戒したいたらしいな」


「かなり神経質になっていたみたいね、普通はそのぐらい簡単にスルーしてしまうもの」


「最後にひとつ質問なんですが……普段どんだけ杜撰なんですかあなた方……」


『・・・・・・・・・・』



 モブB美さんの指摘はごもっともなのだが、この世界における通常の敵であれば、その程度のことでは何も気づかないし、そもそも請求書というものが何なのかわかっていない程度の知能だ。


 なのに今回に限って、いやあの馬鹿野郎に限って、そのような細かいところまでキッチリ見て、こちらの動きを看破してしまったのである。


 まぁ、バレてしまったものはもう仕方がないのであるが、それよりも何よりも、今現在奴がどうなっているのかということだ……



「それで、アイツどこへ行ったの? 逃げたんでしょ?」


「それが、今は死神様が部屋を訪問していまして、その間は逃げられないんじゃないかと思います」


「というと?」


「え~っと、皆さんがあの堕天使の方の裏切りに気付いていることは気付いてしまいましたが、まさか皆さんと死神様が既に繋がっているということは知らない様子で、気付かれていたことに気付いたので早く逃げたいところ、その裏切りに気付いていないであろう死神様に新たに気付かれると困るので、ここはサッサと逃げようとしていることに気付かれないよう、死神様だけには平静を装って……何人か倒れましたけど、ちゃんと理解していますか?」


「大丈夫よ、カレンちゃんとかマーサちゃんとかは処理能力がちょっとね、あ~あ、煙出てるわね耳から」


「勇者様は耳から煙どころか股間から火が出ていますが、どうしますか?」


「そのまま燃やしといて良いわよ、そのうち鎮火していつも通り調子に乗り始めるわ」


「えぇ、じゃあもう使えなくなった勇者様の代わりにお姉ちゃん……は脳が自動でシャットダウンしたみたいですね」


「ひとまずそういうことで話を先に進めましょ、立っているメンバーだけで」



 とりあえず、死神があのクソ馬鹿堕天使をどうにか足止めしているということを知った精霊様が、さらに防御を固め、絶対に取り逃すことのないようにするための策を発動させる。


 どうやら予め準備だけしてあったらしい、精霊様はこういう結果になること、今日この場で奴の裏切りが明るみに出ることを予想してそのような行動に出ていたのだ。


 ちなみに、俺達にそのことを黙っていたのは、もし精霊様の予想通りいかなかった場合に、目立つ行動をしておいて結局無駄になったことにつき、責任を追及されるまでではないものの、恥をかくかも知れないと思ったからである。


 だがそれをやっておいたのは大正解、このまま死神を適当に振り切って逃げ出そうとしていたゴミクズ馬鹿守護堕天使は、これで最終的な網に引っ掛かるようになったのだ。


 死神がこの後どう動くのか、それはモブB美さんに見に行かせないとわからないのだが……いや、そもそも奴がこちらの動きに気付いたということをこちらが気付いているということに気付いているわけでは……ダメだ、またわけがわからなくなって火が出そうな予感が……



「何か勇者様がより一層燃え出しましたけど、ここからどうします?」


「そうねぇ、まずは何食わぬ顔で奴の部屋へ行きましょ、こっちは普通の感じで何か用があるみたいな感じを出して、そしたらより一層焦って面白いかも」


「わかりました、じゃあ……この神の屁とかいう汚物関連の話をするみたいな感じでいきましょうか」


『屁である、汚物ではなく屁である』


「普通に汚物じゃないですか、ちょっと黙ってて下さい汚いんで」


『屁である……』



 馬鹿クソゴミ守護堕天使の所へ行くのは精霊様と、それからお供キャラとしてミラにジェシカ、全部で3人である。


 このメンバーであればそこそこのポーカーフェイスで、実際には指を差してその追い詰められた状況を笑ってやりたいのにも耐えて、これからこちらがどう動くべきなのかというところを判断してくれることであろう。


 モブB美さんとその3人が部屋を出た後しばらくして、起き上がった俺は……火が出ていたズボンのど真ん中が焼け落ち、自分がフル○ンになっていることを確認した。


 面白そうだから俺もこのまま奴の所へ行ってみよう、あの馬鹿は裏切りがバレて焦っているところ、その裏切りをしってしまった対象であって、それから本来は死神とまだ出会っていないはずの連中がやって来て大パニックになっているはずだ。


 そこへさらに、どういうわけかフルチ○の大勇者様が訪問し、しかも知り合いではないはずの、むしろ敵対すべきであるはずの死神に対して、やたらにフレンドリーな絡みをする……もちろんフル○ンのまま。


 こうなった場合には本当にどういう反応を見せてくれるのであろうかあの馬鹿野郎は、並大抵の事態ではない、もう『詰んだ』状態からの追い打ちである。


 既にガヤガヤとやかましい奴が使用している部屋の前に立ち、まずは室内の会話の内容を事細かに……どうやら精霊様チームは、隣に居る死神とは無関係の者を装っているらしいな。


 完全に別の訪問客同士、しかも死神はその用事の方を精霊様に譲り、ソファでくつろぎながら茶を啜っている様子。


 ここで俺が登場して、精霊様ではなく死神の方に絡むのだ、そして一気にネタバレをして、奴を完全な破滅へと追い込む。


 その作戦の実行に向け、今部屋の扉が開けられた、ギョッとする死神、溜息をつく精霊様チーム、そしてもうわけがわからない様子のクソ雑魚馬鹿守護堕天使が目に入った……

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