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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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1202 早々の事件

『……しばらく先、獣道なんじゃねぇのコレ? ってぐらいヤバいとこ左です、その先、目的地があります』


「うむ、聞こえたか皆、そろそろ目的地に到着して……さすがに寝てしまっているようだな、主殿は起きているか?」


「起きているに決まってんだろう、そして最後まで起きていた奴が勝者だ、もうほら、顔に落書きし放題で……」


「ちなみにヤバめのところを曲がるからな、立っていると危ない、というかすっ飛ばされるぞ」


「何っ? ぬわぁぁぁっ! 窓から飛び出し……クッ……もはやこれまでか……」


「本当に何をしているというのだ主殿は……と、ほらそれらしき建物と、あと露天風呂らしい湯煙が見えてきたぞ」


「ホントだ、じゃあ皆を起こすから、少なくとも安全運転でフィニッシュしてくれ」



 最後の最後、わかのわからない獣道のような場所へ突入した俺達の馬車は、そのまま見えてきた湯煙らしきモヤモヤの方へと向かって行く。


 本当に山奥の、こんな所に人口の施設があってたまるかと思うような場所であるが、その分『秘湯』の感が強く、知っている者以外は絶対に訪れないような、そんなスペシャルな場所なのであろう。


 もちろん、今回は状況が状況だけに俺達以外の客、つまりこれから発生するのであろう殺人事件のネタとなる連中も居るのであろうが。


 まぁ、どうせそんな連中は雑魚でモブで、取るに足らないような存在であるから、基本的には気にせずに過ごしてしまって構わない。


 特に記念すべき、かどうかはわからないが、年を越す瞬間というのはもうそんな事件などどうでも良く、俺達は仲間内で勝手に集まって適当な祝いを……ということが出来れば幸いであるのだが、果たして……



「建物が見えてきたぞ……思いのほかボロい温泉宿のような感じだな、看板とか超斜めっているぞ」


「まぁ、商店街の福引きでこの人数を招待出来るレベルのものだ、温泉宿全体ではなく温泉というピンポイントに絞って期待するのが筋であろうよ……と、起きたかルビア、御者台で寝やがって、もう着いたぞ、下りる準備をしろっ」


「ふぁ~っ……んっ……温泉の臭いがしますね、それから向こうにも馬車が停まっていますね、私達と同じお客さんでしょうか?」


「どこだ? あぁ、あんな奥の方に……今しがた着いたばかりって感じだな、温泉に入るのは先を越されないように急ぐぞ、最悪殺してでも一番風呂を確保するんだ」


「殺人事件とやらの犯人が見えてしまったんですがここで……」



 危うく自分が犯人になるところであったが、とにかく俺達の前には客のグループがひと組……いや、奥の方の茂みにさらにもう1台の馬車。


 おそらくふたつのグループが先行してこの温泉宿入りしており、むしろ宿のサイズを考えれば俺達が採集の客、完全に出遅れてしまったかたちである。


 この状況下で温泉が清潔さを保っているのであろうか、通常のどこかであればいざ知らず、この異世界においては出会う奴出会う奴、特に敵系のキャラにおいては気持ちの悪い、そして汚らしい奴が非常に多いのだ。


 そんなのがディップされた温泉に入るなど、病原菌の巣に自ら身投げしてしまうようなものであって、そういうような状況になっていないことを祈るばかりである。


 ……と、ボロボロになった温泉宿の入口、今にも落ちてきそうな看板の下に立つと、建物の奥の方からミシミシと音を立てて現れる人影。


 極めて不気味な容姿をしたババァである、割烹着のようなものを装備し、ニタニタと笑いながら俺達を出迎えてくれるのだが、ひとまず仲間達を守るため、その前に仁王立ちしておこうと思えるような奴だ。


 まぁ、間違いなくこの温泉宿の女将なのであろうが……その後ろからサイレントで、全く気配を感じさせないで、オマケの守護霊のように付いて来ていたジジィもまた不気味だ……



「ようこそいらっしゃいました、雪宿温泉郷殺人事件へ」


「いやそこに『殺人事件』入れてんじゃねぇよ、普段殺人起こらないときとかどうすんだよそれ? クソよりイメージ悪いぞ」


「大丈夫にございます、当宿は毎週のように人死にが出ておりまして、もはや犯人が殺人するためにあるようなものでして……そもそも、この地域はかつて温泉郷として栄えておりましたところ、過疎化が進んで人類滅亡寸前の状況に追い込まれ、今や当宿がひっそりと営業を……何だねじいさん? ふむ、ふむそうかね、それはまた……」


「どうしたのかしら?」


「申し訳ございません、現在この宿に繋がる全ての道がですね、落石や隕石、トンネルの崩落や上空の魔力障壁、その他爆発を伴う大規模な事故によって寸断されまして……もうしばらくの間、具体的に2泊3日の間助けは来ませんので」


「お約束だしそうなるのが早すぎんだよ、事件起こってからにしろやそういうの」


「まぁまぁ、当宿には立派な温泉がありますから、外界と途絶されたこの機会に、ぜひ日常を忘れてゆっくりしていって下さいまし、ではこちらへどうぞ」


「部屋はいくつあるんだ? 俺達はご覧のように大所帯なんだが……」


「お部屋はひとつになります、本来は宴会で使う大部屋を確保しておきましたので、はい、こちら『トリックの間』になります、ごゆっくりどうぞ」


「もう事件の臭いしかしない部屋名なのね……」



 いかにも犯人がどうのこうのと、そんな名称の大部屋に通された俺達は、念のためそこら中をチェックして、ヤバい封印のお札などが隠されていないかの確認をする。


 どうやらまだこの部屋では殺人事件が起こっていないようだ……と思いきや、宴会のパフォーマンスで使うステージの、後ろに飾られた額の裏に、1枚だけ御札が隠されていたのであった。


 額ごと外して詳細を確認してみる……『封 部下の恨みを買い、忘年会の一発芸を披露している最中にステージで焼殺された係長の怨霊』と書かれている、封印の日時はちょうど1年前程度だ。


 精霊様曰く、この封印のお札のお陰で係長の怨霊は制圧され、そのまま地獄に叩き落されて、今は部下に対するパワハラの罪を清算させられていることであろうとのこと。


 だが不気味ではあるため、念のためステージはカーテンを閉じ、その殺害現場……良く見たら少し焦げたような跡が残っているのだが、それは全く見えないようにしておいた。


 で、荷物を置いた俺達は、ひとまず温泉はどうかということで、宴会場の襖を開けて外の様子を見てみる……と、外はダイレクトに温泉ではないか。


 しかも誰も入っていないし、使われた様子もないところを見るに、この温泉は俺達専用のものであって、本来は酒を飲みながら、外でコンパニオンの方々が入浴しているのを眺めて鼻の下を伸ばすための下劣な露天風呂を、貸切状態で使っても良いということなのであろう。


 座敷の縁側には、まるで和尚が出入するその専用かのような出入口が設置されていて、しかも外には堕対所のようなものまで存在している。


 おそらくはコンパニオンの方々が、宴会が開かれているこの会場へ露天風呂からダイレクトに……という感じのシステムになっていたのであろう。


 もちろん、今ではすっかり寂れてしまったこの温泉宿にそのようなバブリーな連中が来るわけがないし、そもそも王都、いや王国自体、魔王軍との戦いで疲弊しているため、一般の組織や個人がそのようなことをする余裕などない状況だ……



「さてと……うむ、良い湯加減だ、まずは風呂に漬かって、それからロビーへ行ってみよう、さっきは余計な話ばかりして、夕食をいつにするのかってところを話しそびれたからな」


「そうえんぇ、年越しカウントダウンとかは……まぁ、こんな古臭い温泉宿じゃしないと思うけど、一応ちゃんとした料理とお酒が並んだ場所で迎えたいわね新しい年を」


「だな、もうさっきのババァが言うみたいに、道路というか空路まで寸断されているこの状況で、少なくとも普段のこととか、魔界のケツ穴の神がどうとかは忘れて、ちょっとゆっくりしようかと思うぞ、だよな?」


『うぇ~いっ!』



 それぞれが豪華な食事、酒、そして若干名ではあるがその殺人事件とやらに期待している者も居る中、俺達は移動で冷えた体を湯船で温め、ホッカホカの状態でロビーへと向かう。


 宿のロビーはこれまた古臭く、手前のカウンターには先程のババァではなく存在感の薄いジジィが、そして奥の厨房らしきところであくせくと動くババァと、それから従業員らしい何人かのモブキャラ。


 さらにロビーの中央、ソファが並んでいるような場所には、俺達とはまた別のふたつの集団が……片方はキモいおっさんを含む良くわからない集団、そしてもうひとつは女性だけの、大学生のグループのようなものであった。


 このどちらかのグループの誰かが殺害されることに端を発して、今回の『殺人事件』というフラグ……というかモロなのだが、とにかくそれが回収されるのであろうな……



 ※※※



「……ねぇ、ちょっと見てよ、あの人達って勇者パーティーじゃない?」

「ホントだね、王都の雑誌に載ってた悪の組織ってやつ」

「悪そうな顔してんのが勇者よね、もう1万人ぐらい殺してんだって」


「……勇者様、何だか女性のお客様方に噂されていますよ、あまり良い噂ではなさそうですが」


「女性のお客様方じゃなかったらブチ殺していたところだぜ……で、もうひとつのグループは……おっさんだけじゃなくて女性のお客様方も混じっているようだな……」



 ロビーに居た他の客達も、どうやら俺達と同じく食事の時間を設定しにここへ来ていたようだ。

 ひとつのグループ、女性だけの集団はまだ温泉へは入っていないらしい格好であるから、後でコッソリと覗きに行くこととしよう。


 もちろん何だコイツはレベルのキャラも居るので油断はならないが、グループの半分程度はそこそこの容姿であるし、それから……おっさんを含む集団の方、そちらのグループの女性は全員可愛い。


 で、肝心なのがこの中に潜んでいるのであろう『犯人(予定)』と、それからその犯人を崖に追い詰めて自白させる探偵というふたつのキャラだ。


 それ以外にもブチ殺される被害者の候補とか、あとは途中で無駄に疑われたり、殺されそうになったにも拘らず意外とセーフだったりという引き立て役も必要となる。


 それを全てこの中から賄うのは……少し難しい気がしなくもないため、どうやら俺達のメンバーの中からも出番があるようだな……で、そんな連中に、俺達のグループを代表してマリエルが挨拶に行く……



「どうも、王国第一王女にして勇者パーティー構成員のマリエルにございます」


「おぉっ、やはり王女様であったか、これはこれは、こちらからご挨拶に伺わなくてはならないところを大変ご無礼つかまつって、それから我々は王都とその他の町を繋ぐ次世代の流通を担う……どうのこうの……という、スタートアップ企業にございます、どうか補助金とかの推薦をですね……あ、何でもないです、はい」


「王女様、王女様は何であの変な勇者パーティー? というのに入っているんですか? あ、私達はちょっとした温泉好きのグループですけど、ここも常連です」


「えぇ、私が勇者パーティーにブチ込まれ……参加した理由は国家機密になりますが、あなた方は温泉好きで、しかもここの常連となると……その、事件とか大丈夫なんでしょうか普段?」



 変なスタートアップ企業で、やたらとそのことをアピールしようとして失敗したおっさんを含む集団の方はどうでも良い。


 もうひとつ、女性だけの温泉好きグループが、この温泉宿の常連であるという情報、それが今は非常に大切なのである。


 先程のババァ、女将の話と、それから温泉宿の名称や俺達の泊まっている部屋の名称など、明らかに殺人事件を意識し、それが起こっていることを公に告げているこの温泉宿の常連とは。


 もしかするとこの集団、単に温泉好きというだけではなく、それこそその……探偵を含む一派なのかも知れないし、その可能性が極めて高い。


 しかしそれについてはまだ言及しない方が良いと、マリエルもそう思ったらしく特に口にはしないらしい。

 ここで『探偵が来ている』ということが明るみになれば、犯人の方が萎縮してしまってなかなか犯行を始めないという可能性があるためだ。


 そうなると俺達の予定であり、この温泉宿が陸の孤島と化している状況のタイムリミットでもある2泊3日が経過してしまう。


 この場合には犯人の計画が完全に失敗し、そしてこの温泉宿も、アピールポイントである『殺人事件が起こる宿』という名前を失ってしまうこととなる。


 紛れ込んでいるのであろう探偵もその仕事と活躍によって受ける賞賛を奪われ、誰も得をしない状況となってしまうことであろう……まぁ、殺害されるはずであった被害者キャラは得をするのかも知れないが……



「……えぇ~っ、皆様お待たせしましたですじゃ、ババァの方から今話がありまして、お夕食の時間はだいたい日暮れより少し先、そのぐらいでしたら準備が出来るとのことですじゃ」


「ほうほう、ちなみに料理の方は持って来てくれるわけ?」


「もちろんですじゃ、皆様のお部屋に料理をお持ちしますじゃ、それまで全員が生きていることをお祈り申し上げますじゃ、ヒッヒッヒッヒ」


「不気味なジジィだなぁ……っと、何だ一体騒がしい……」


「もう帰るぅぅぅっ! こんなっ、殺人犯が一緒に居るような状況に耐えられるかぁぁぁっ!」


「落ち着くんだっ、ここで全員固まっていた方が安全に決まってんだろっ」

「そもそもまだ殺人事件は起きていませんし、犯人も居ませんよ、部長」

「それと、そうやって単独行動した人からターゲットになっていくというのを、この社で唯一の大卒である私は本で読みました」

「ほら、良い大学出ていきなりベンチャーに就職する意識高いエリート貴族君もこう言ってますし、ここに居ましょう、ね?」


「いっ、イヤだぁぁぁっ! おいジジィ! 俺はアレだ、1人用の部屋を借りるぞっ! 殺人犯と一緒なんてまっぴらゴメンだからなっ!」


「どうぞご自由に……1人逝ったようですじゃの、ヒッヒッヒ……」


『・・・・・・・・・・』



 絶句してしまうようなベタ展開であったが、何が凄いかというと、まだ最初の事件も発生していないというのに、フライング的にこの件をやっているということだ。


 普通は最初の犠牲者が出て、それを受けて発狂した、『自分に何かあるということに薄々気付いている次の犠牲者』がこういった行動を取るものであるが……今回はまぁ、色々とありすぎるに違いない。


 で、おそらく最初に殺されてしまうのは今のおっさん、『部長』と呼ばれていた奴なのであろうと、そう誰もが感じつつ、夕食を待つためそれぞれの部屋へと戻った……



 ※※※



「……3……2……1……うぇ~いっ! 新年うぇ~いっ!」


『うぇぇぇぇぇぃっ!』


「どうでも良いけどリリィちゃん、新年初肉をいきましょうっ!」

「はいっ、じゃあ私はこっちの赤身を、カレンちゃんは白い部位をっ!」


「お前等、肉ばっかりじゃなくてほら、バランスを考えて刺身も、あと川魚の塩焼きも食えよっ」


『うぇぇぇぇぇぃっ!』



 料理が運ばれて来たのは外が十分に暗くなり、外界と途絶されたこの陸の孤島に、追い討ちを掛けるようにして雪が舞い始めた頃であった。


 もはや殺人事件の予定などどうでも良くなってしまうような、そんな料理の数々がテーブルの上に並べられ、海からは遠いにも拘らず、当たり前のように本マグロの刺身だの海老だのアワビだの……氷魔法使いの成せる業か。


 で、そんな料理と、それから大量に提供された酒、そして暖かい部屋でその酒を飲んでいることで酔いも回り、そのまま超絶ハイテンションな状態で新しい年を迎えた俺達。


 この喜びを俺達だけで独占してしまって良いのであろうか、連れて来た者のうち仲間ではないのは魔王と副魔王ぐらいで、他の誰かとも、もちろん知らない人ともこの喜びをシェアしたいではないか。


 酔いのせいでそのような考えに至ってしまった俺達は、どうせ誰もが同じようなことを考えているのであろうと思い込み、そのまま部屋を出て行く。


 向かったのは温泉宿のロビー、そこでうぇ~いしているはずのうぇ~いな客達と一緒に、新しい年をうぇ~いしようと思い立ち、その場へ流れ込む……



「うぇ~いっ! 皆飲んでる~っ?」


『うぇ~いっ! 飲んでるぜ~っ!』

『来たっ、悪の勇者パーティー! うぇ~いっ!』


「おうおうっ、悪なのはコイツだ、見ろ、王都を恐怖のどん底に陥れた……てかよく見たら全員集合してんじゃねぇかっ! 全然知らん連中ばかりだけどひとまずよろしくっ!」


「全員じゃねぇんだよこれがまたっ! あのうぇ~いな部長、結局引き篭もったまま出て来やしねぇんだっ! 全くこれだから陰キャはっ!」


「……見に行く?」


「……見に行っちゃう? 襲撃しちゃう?」


「良いですな、ちょっと驚かせてやりましょうか、『殺人鬼はお前意外全員でしたぁぁぁっ!』ぐらいのノリで」


「よっしゃ、それでいこう、じゃあセラ、俺はちょっとこのおっさん達と、さっきの馬鹿な部長をアレして来るから」


「はいはい、騒ぎすぎてブッ倒れないでよね、勇者様重たいんだから」


「うぇ~いっ、わかってま~っす、行くぞオラァァァッ!」


『うぇぇぇぇぇぇぃっ!』



 先程の『部長』が逃げて行ったのは、温泉宿の奥の方にあるのだという離れの、物置のように狭い1人用の宿泊部屋だという。


 ノリノリでそこへ向かった俺と、その『部長』の関係者である知らないおっさんの集団は、部屋の目の前で……何かを踏んで滑り、盛大に転倒する。


 薄暗くて何だかわからないのではあるが、どうにもこうにも液体のようなものが撒かれていて、それを踏んでしまったのが滑った原因のようだ。


 明かりを点ける前に、ひとまず油が零れているわけでないことを確認するためその液体を手に取って、母屋の方から漏れている明かりに……コレはどう考えても血ではないか……

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