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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二十章 復活のキモメンと滅びゆくキモメン
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114 復活魔将ダブルス

「おい、どうして魔王の幻影がドット絵になってるんだよ!」


「本来はあの姿なんじゃないかの?」


「そんな訳ねぇだろ!」



ついこの間まで、魔王が姿を現すときには完全に人の形を取り、リアルで巨大で、しかも穿いているパンツまで見ることが出来たのである。


それが何だ、一昔前のRPGじゃないか。

いや、それでも現れるときにはちゃんとした絵だったぞ。

ドット絵なのはマップ上だけだったはずだ。



これは魔王軍に何か技術的なトラブルが発生していると見て良いであろうな。



おっと、何か話し出すようだ……



『ペタン王国の王都に住む人族の皆さん、こんにちは、魔王様からのお知らせです、最近新しく選任された魔将が2体、あなた方の町を蹂躙しに伺います、以上です、震えて眠るが良い!』



『魔王様、もっと魔王に相応しい口調で言って頂きたいといつも申しておるではないですか! やり直しです』


『もう言っちゃったから無駄よ、そもそもこれ、人族側からはしょぼいドット絵に見えているのよ、あ~あ、レーコだけでも返してもらえないかしらね』




『魔王様、副魔王様、愚痴っているところを大変恐縮なのですが……ON AIRにございます』


『やだ恥ずかしいっ! すぐに切りなさい!』



どうやら以前までのリアルな幻影はレーコが作り出していたようだ。


確かにレーコを捕らえて以来幻影は出ていなかったもんな、つまり魔王の奴はこれからずっとドット絵で出て来るということか。

いつか本人に会ったときには馬鹿にしてやろう。




「しかし魔王め、威勢良く出て来た割にはたいした情報は出してこんかったの」


「でもさ、これまでと違って宣伝して来たんだ、次の魔将、というか空いた穴を埋めた奴らには相当自信があるんじゃないのか?」


「でも勇者様、あの弱っちいゾンビのときも幻影を出してきたわよ、ただのハッタリかも知れないわ」


「確かに、そうだと良いんだが……」



セラの言ったのが正解であって欲しい。

ただでさえキモい枠の魔将なんだから、それで強いとか勘弁して頂きたいところだ。




「しかし今2体と言っていたよな、、今回は1体ずつではなく、まとめて攻めて来る可能性が高いということだ」


「うむ、それもそうじゃの、これは今まで以上に警戒する必要がありそうじゃ」


速攻で決められ、もう攻めてくるという2体の新任魔将、どういう奴が来るのかはわからないが、とりあえず警戒を怠らず、いつでも戦える準備をしておかなくてはならんな。



「じゃあ俺達は一旦屋敷に戻って皆と対応を協議することにするよ、この間捕らえたばかりの2人も何か知っていることがあるかもだからな」


「うむ、では何かあったらまた伝令を出すでの、なるべく屋敷を離れんでくれよ」



了解し、セラと2人で用意して貰った馬車に乗り込む、すぐに作戦会議を開かなくては……



※※※



「ただいま~、お、ミラもさっきの見たか?」


「ええ、魔王が無様な姿になって登場していましたね、レーコちゃんが何か嬉しそうでしたよ」


「そうか皆で見ていたようだな、で、そのことに関してちょっとこれから作戦会議をしようと思う」


「わかりました、全員集めておきますね」





2階の俺の部屋、いや、今は全員の部屋か、とにかく中央の大部屋に集まって会議を始める。

議題は『キモメン魔将対策に関して』、何の捻りもない普通のタイトルだ。



「じゃあまずハンナ、ドレド、お前達の知っていることを話して貰おう」


「知っていることと言われても、何を話せば良いものか……」


「何でも良い、魔将の募集や選考に関してとか、候補者の氏名や住所でも」


「そう言われても、選考が始まった頃には私達はもう出撃していましたから」



「シルビア先生、ハンナに鞭を!」


「あぁっ! わかりました、言います、言いますからっ、あいたぁっ!」



ハンナ曰く、出撃後すぐに不快魔将と害虫魔将が死亡したことを告げられていたとのこと。


そしてそのときに言われたのは、今までの魔将と同タイプの上級魔族の中から新たな魔将を選び出すゆえ、それと協力するように、ということであったそうだ。



「つまりまたキモいのと虫が攻めて来ることは確定なんだな、しかも魔将とその補佐併せて6体も」


「そういうことになりますね、で、とにかく鞭をしまって下さい」



「でも勇者様、今度もまた虫が地下から攻めて来るのかしら?」


「かも知れんな、だが不快魔将の方はおそらく地上軍だろう、汚泥の魔物も一緒にな」



『あ、汚泥の魔物はもうストックが無いみたいですよ、私が船から投下したいって言ったら本部に断られましたから』


何だ本部って? 総務課とかそういうのがあるんだろうか、魔王軍には……



「あ、勇者様、伝令兵が走って来ましたよ、何か慌てていますね、マリエルちゃんは行った方が良いかも知れないわ」


「ええ、ちょっと応対してきます」



マリエルが外に出、駆け付けた伝令兵と話をしている。

すぐに報告は終わったようで、疲れ果てた様子の兵とは対照的に、今度はマリエルが大慌てで戻って来る。



「勇者様大変です! 広場の、ダンジョンにしようと思っていた穴からまた虫の大群が!」


「そう来たか! 同じ場所から出て来るとはそれだけ芸の無い連中なんだ、とりあえずすぐに向かおう」



全員で武装し、揃って屋敷を出発して行く。


敵は王都中央、広場から湧き出している、そのはずである。

そのはずなんだがどうして城壁の外に敵が集まっている反応が出て来たのだ。



女神に貰った策敵の能力は非常に便利だと思う。

だが便利すぎて、時として知りたくないことまで教えてくれるのが問題である。



「皆聞いてくれ、城壁の外に敵が集まり始めている、おそらくそっちは新・不快魔将の軍だ」



王都の中と外から示し合わせたかのように、いや、明らかに示し合わせたタイミングで襲い来る敵。

ここで対応を誤れば一気に敵の流れに持って行かれてしまうであろう。


だがそれを考える間もなく、俺達は城門から侵入した不快魔将軍の敵に遭遇してしまう。

当たり前だ、俺達の屋敷から馬車道に出るためには絶対にここを通らなくてはならないのだからな。



必然的に不快魔将軍の雑魚敵と……カエルの顔だけ人間になったみたいな奴だ、2mぐらいある……人面部分も含めて全身が真緑、なんと気持ち悪い。



仕方が無いのでそれと戦闘を始める。



魔族につき、聖棒で突くと一瞬で弾け飛ぶ人面ガエル、飛び散る体液が掛からないように注意して戦う。

カレンやマーサはもうベトベトだ、後でしっかる洗わないと。



「勇者様! カエルが城壁をよじ登って来ているわよ、全方向から侵入するつもりみたい!」


「本当だ! リリィ、変身して飛ぶんだ、城壁の反対側を焼くぞ!」



ドラゴン形態になったリリィに乗り、空から王都の外に出る。

壁が……城壁が全面緑色だ、何万という単位でカエル野朗が張り付いていやがるぞ!



そして城壁から森までの間、地面に無数の穴が空いている。

その穴からは追加の人面ガエルが次々顔を出しているようだ。

これじゃキリがない……



「リリィ、このまま壁を全部焼いていくんだ、汚物は消毒しないとだからな!」


『は~い、じゃあ壁沿いにぐるっと一周回りますね!』



城壁を熱しながら王都外周を回る、炎で焼け落ちる敵、それから熱くなった城壁に触れたことで手に火が通り、行動不能になる敵。


そして残りの敵は灰にならずに燃え残った死体に邪魔され、侵攻速度が大幅に落ちた。




「しかし1周全面敵だらけだったな……どれだけ数が居るというんだ?」


『ご主人様、カエルは美味しいんですよ、鶏肉とそんなに変わらない食べ応えなんです』


「だがあれは食べたらダメだぞ、きっと不味くて硬いんだ、それよりもリリィ、戻る前に広場の様子を見て行こう」



広場では、地面の階段付き穴から湧き出す敵に、筋肉団が総出で対処していた。

それでも数が多く、いくらかは包囲網をすり抜けて王都の中に入ってしまっている。


ついでにヒキタの奴が離れたところからやいのやいの言っているようだが、もはや誰も聞いていないのが現状だ。



今度の虫は巨大なクモか……おのれ魔王、クモは害虫ではなく益虫なんだぞ! 見た目だけで判断して使いやがったな。





そのまままっすぐ仲間達の下へ戻った。

リリィは休憩させて、新たな敵が十分城壁に張り付いたらまた出撃することとしよう。





「あ、おかえり勇者様、もうどんどん入って来てキリがないわよ!」


「うむ、どうもこの北門は最も敵の数が多いようだな、やはり森が近いから攻め易いのか?」


「余計なこと考えていないで戦ってちょうだいよ!」


「すまん、ちょっと面倒臭くなっただけだ、う~む、それにしても敵の狙いは……」


「良いから戦いなさいっ!」


セラに殴られた、今日の戦い、最初の犠牲者は俺になってしまったようだ。




「ところで勇者様、他の城門の様子はどうでしたか? あと王宮前の広場も」


「ここ以外の城門は軍の兵士達が、広場は筋肉団が戦っていたよ、ヒキタは筋肉団の邪魔をしようとしていたみたいだが、見事にスルーされていたな」


「なら大丈夫でしょうか、王宮が攻められることが無いと良いんですが……」



先程の感じだと、王宮付近にはかなりの数の王都民が避難していた。

もちろんその目の前の広場から敵が沸いて来ているとは知らない連中だ、そこにあのクモやここの人面ガエルが殺到したらパニック必至である。




「ご主人様、伝令みたいですよ、兵士の方が走って……人面ガエルに食べられてしまいました、残念です」


「おい待てルビア、それは簡単に諦めちゃダメなやつだ、どこだ? どいつに喰われたんだ?」


「あそこのお腹が膨らんだ奴ですよ、人を食べるともうパンパンみたいですね」



急いで当該人面ガエルを討伐し、中に居た伝令兵を救出する。

何か情報を持って来たに違いない。



「ぶえふぉっ! おえぇっ! 報告です、東門、西門、そして南門から巨大な人面ガエルが……広場の穴も崩落してこれまた巨大なクモが3体……」


「わかった、誰かこの兵隊さんを洗ってやってくれ、すげぇ臭いぞ、それから俺とカレン、それからリリィは他の門に移動だ」



おそらく各門から侵入したカエルも、それから広場に現れたという3体のクモも、それぞれが魔将か魔将補佐なのであろう。


北から入って来ないのは雑魚が十分に居るからだ、ということはカエルのボスはここから一番遠い南門か?



「勇者様、先に南門へ行ったらリリィちゃんを戻してちょうだい、その後で私が東西の敵を殺りに行くわ!」


「わかった、そっちはセラとリリィに任せよう、西はウォール家が壁を塞いでいたからな、東から頼むよ」


「それから私は広場に行ってみるわ、このカエルには水が効き辛いもの、壁を張っても通り抜けてくるし、クモの方が戦いやすいわ」



作戦は決まった、俺とカレンで南門のカエル、東西はセラとリリィ、中央は精霊様、そして残りのメンバーは雑魚が多いここの防衛を継続だ。



早速カレンと2人でリリィに乗り込み、南を目指す……



※※※



「居た、間違いなくアレがカエルの親玉だ、もう色がゴールドだからな、サイズもデカいし」



リリィがその巨大人面ガエル目掛けて急加速する。

勢いを付けてカレンを飛ばすのだ。



「じゃあ私は行きますよ……せぇ~のぉっ!」



凄い勢いのリリィから平気で飛び降りてしまった。

最初の一撃は敵の背中を切り裂き、パックリ割れた背中からは骨が見えている。



ちなみに俺は普通に降ろして貰った、あれをやったら捻挫どころでは済まないからな、きっとその場で死亡が確認されてしまう。



『じゃあ私はセラさんを乗せに戻りますね、頑張って下さい!』


「了解、無理はしないように伝えておいてくれ」



さて、金色人面ガエルの相手をしなくてはだ。

やはりコイツが魔将のようである、まぁゴールドだしね。


先程カレンが引き裂いた背中は既に大丈夫らしい、やりおるな、ガマの油とかそういった感じの特性なのか?



『ゲロォォッ! 貴様が異世界勇者ゲロか、この新・不快魔将、()()()()()様が相手ゲロ!』


「ゲロゲロうっさい奴だな、早く死ねよ」


『黙れゲロッ! この伸びる舌攻ゲロひっ!』


「舌出して喋るから噛むんだよ、血出てるぞ」



『ゲロッ! 許さんぞ、よくもやってくれたゲロな! 喰らうゲロッ!』


勝手に舌噛んでおいてキレやがった。



伸びる舌で突き攻撃を繰り返すゲロゲール、速い、だが威力は低いようだ。

そうだ、聖棒を出してみよう……



カエル野朗から取り易いように、聖棒のかなり後ろを握り、前に突き出す。

こっちはこれで攻撃しますよ感もバッチリ出ているはずである。



『ゲロッ! 貴様の武器、いただきゲロォギィェェェッ!』


馬鹿な奴だ、突き出した聖棒に思いっ切り下を絡めつかせやがった。



その結果自慢の舌は真っ黒のコゲコゲになり、今は力なく地面に横たわっている。

もう喋ることも出来ないだろうな、というか息をするのも辛いようだ。



「ご主人様、コイツもう動きませんよ、どうしますか?」


「殺すとまた厄介だからな、手足だけ切り取ってそのままのしておこう」


「わかりました、ではスライスを」



カレンがカエル野朗を処理している間、暇なので他の雑魚ガエルを始末しておく。

やはりここは少ないな、雑魚はほとんど魔将が来ない北側に回した説が正解なのであろう。



おや、魔将の処理が終わったようだ、喋ることも動くことも出来ず、ひたすら目だけがキョロキョロと動いている人面ガエル、無様な姿だ。




「ご主人様、兵隊さんが馬車を出してくれるそうですよ、それに乗って広場まで行きましょう」


「そうしよう、あそこは雑魚敵も多いみたいだし、筋肉団だけで大変だろうからな」



用意して貰った馬車に乗り込み、王宮前の広場を目指す。



途中、建物の隙間から遥か西の空を飛んでいるリリィが見えた。

東から攻めたはずだし、そちらはもう片付いたということであろう。



そのタイミングではまた、セラが風防を張ったまま魔法を打ち込んでいるのも確認出来た。

風の刃は遠く離れていても見える程に濃く、大きくなっているのだ、これならばもう圧勝ですね。



「ご主人様、凄い数のクモですよっ! もうここで馬車を降りて戦いながら進んだ方が良いです!」


「おう、やべぇ数だな、御者をしてくれた兵隊さんには礼を言って戻って貰うんだ、あれじゃ馬が喰われてしまうぞ」



クモのサイズは大小さまざまであるが、小さくても小型犬ぐらい、大きいものではコタツ用のテーブルぐらいありそうな勢いだ。

ちなみにここのは全部魔物らしいが、広場の強キャラはさすがに魔族なんだろうな。



おっと、もう馬が怯え始めているな、武器を持って戦える人間は何とかなるかも知れないが、馬車を牽く馬はそうもいかない。

さっさと逃げて貰おう。



クモを討ち払いながら王宮の方を目指す、それを挟んで反対にある広場は未だに見えていないものの、ここまで敵が来ているのだ、沸きスポットはえらい事になっているに違いない。



王宮を越え、広場に出て行く……やっぱりクモだらけですか。


筋肉団は善戦しているものの、どう考えても数的不利に立たされている。

あと広場の隅っこに居るヒキタがうるさい。



「おう勇者殿、ようやくもう一方の敵が片付いたようだな、だがこっちはまだまだだ、助太刀を頼む」


「うむ、しかし凄い数だな、あのステージの上で偉そうにしてるのが親玉だよな?」


「そうなんだ、最初はもっと少なかったんだがな、あの真・勇者が煙玉を投げ込みおって、それでこの有様だ、ボスもむせながら出て来てしまったよ」



ステージに居る魔将とその補佐は動く気配が無い、筋肉団も精霊様も雑魚の始末で手一杯のようだ。



しかし、それでも精霊様は時折水鉄砲で魔将を狙っている。

それを平気で避ける巨大クモ魔将、目が沢山あるからな、よく見えるんだろう、それにしても素早いな……



ステージの中央に居るその魔将と目が合う、向こうも俺の登場に気がついたようだ。



『うむ、ようやく異世界勇者の登場か、待っていたぞこの新・害虫魔将()()()様がな』



いつも思うのだが、どうせ登場するのはこれっきり、即退場となるのはわかっているはずなのに、どうしてこういう奴等は名乗りたがるんだろうな……



「おいクモ魔将、そこから降りて来て戦うんだ、3体まとめて相手してやる、カレンがな!」


『フンッ! 我は潔い1対1での対決を好むのだ、そちらも仲間を1体出すのであればこちらもそうしよう』


「おう、一騎打ちならこっちは当然カレンを出すぞ、で、お前はどっちの補佐を出すんだ?」



横に控える魔将補佐はジョロウグモとアシダカグモか、どちらにせよカレンの敵ではなさそうだ。

俺はちょっとだけ休憩したいな。



『ふ~む、ではジョロ、アシダ! まとめて掛かるが良い、ゆけっ!』



先程と言っていることが違うのだが……まぁ良いか、どうせ2体まとめて倒した方がお得だしな。



カレンがステージに上がろうとするが、直前でピタリと足を止めた。

何かに気がついたであろうのか?


ああ、あれか……



『さぁ早く来なさい狼さん、私達がお相手よ! 糸でグルグル巻きにしてその美味しそうな体液を啜ってあげろばっ!』



『うへぇ~っ! 何か気持ち悪いのを踏んじゃいましたよセラさん、しかも両足!』



東西の城門から侵入した人面ガエルの魔将補佐を滅ぼしたセラとリリィが、ついでにここの様子を見にやって来たのである。


リリィの両足に踏み潰されたジョロウグモとアシダカグモ、カレンの体液を吸おうと画策していた2体は、自らその体液を広場の地面にぶちまけた。



「勇者様、カエルの魔将補佐は片付けたし、ついでに城壁も一回り掃除しておいたわ、あとはあのクモだけね」


「おうセラ、ご苦労であった、でも雑魚のクモが町中に散っているんだ、そっちも何とかしなくてはならんぞ」



かなり大変だがもう一息である。

ここで魔将をどうにかしておけば残りは雑魚ばかりだからな。



とりあえず、あのタランとかいうクモ魔将との戦闘を始めよう……

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