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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
1141/1360

1140 本領発揮

「ウォォォォッ! 必殺! 大魔界流剣術魔界特別区第十七地区53番12の型! 魔界横薙ぎスラッシュグレートファイヤーダークサンダーブラックゴールデンアタァァァックッ!」


「スラッシュなのかアタックなのかどっちかにしろよな……」


「あとブラックとゴールデンもどちらかに統一して欲しいところで……しかも遅いスラッシュ攻撃ですね、こんなのが剣術だとか笑わせてくれます、ひょいっと」


「あっ、避けんなミラ……ギョェェェッ!」


「なるほど、威力はそこそこのようですね、勇者様が真っ二つになって黒焦げになってついでに闇の呪いに苛まれています」


「い……良いから早く元に戻してくれ……」



 敵の先制攻撃で開幕した戦い、たいししたことのない剣術に見えたのだが、うっかり喰らうと一撃でグッチャグチャにされてしまうという、そこそこに驚異的なものであった。


 まぁ、それでもこの程度が奴の必殺技であって、しかも技名に自分の住所らしきものが入り込んでしまっている時点で、その強さはイマイチかつプライバシーの保護も全くされていないということがわかる。


 この戦いが終わったら魔界へ乗り込んで、まずはコイツの居宅から制圧していくこととしよう。

 どうせ毒に塗れた薄汚い屋敷であろうから、まずは清掃しなくてはならなさそうだが。


 で、この状況、つまり得意とする剣技はさほど効果を得られず、もうひとつの柱である毒を使用することも出来ずという、序盤にしてかなり追い詰められた状況であるにも拘らず、敵は攻撃をやめようとはしない。


 魔界の者とはいえ一応は神であるのに、俺達によって小馬鹿にされ、せっかくオープンしたばかりのカフェも爆破され、怒りが極限に達しているためだ。


 もちろんそれはこちらにとって都合の良いことであり、この敵の状況を上手く活用して、この場で滅ぼしてしまうことを考えよう。


 あとは殺す直前に拷問を加えるなどして、どこからどのようにしてこの世界へ来たのか、魔界との接続口はどこにあるのかという情報を吐かせておくべきであるということも大切だな……



「ウォォォッ! 大魔界スラッシュ! 大魔界スラッシュ! 大魔界スラッシュ! 大魔界スラッシュ! 大魔界アタァァァック!」


「しつこいな、この程度の攻撃、私とミラ殿だけで全て受け切ることが可能だぞ……っと、ひとつスルーしてしまったか」


「ギャァァァッ! どうして俺ばっかり喰らわなくちゃならねぇんだぁぁぁっ!」


「勇者様、棒立ちしているからそうなるんだと思いますよ、ほら、また次のが来ますから」


「そんなこと言ったって……ギョェェェッ! また殺られたぁぁぁっ!」


「全く、しょうがない異世界人だな……と、ミラ殿、そろそろ反撃することも考えてみるか?」


「そうですね、ただ直接触れるのは汚いでしょうし、変な毒とか移されたりしたら大変ですから、こちらもスラッシュで応戦しましょう」


「はいはいっ、後ろからも魔法のスラッシュがいくわよーっ、あっ、ちょっと勇者様そこ立っちゃ……あっ」


「ギャァァァッ!」



 どういうわけか俺だけが大ダメージを受け続ける状況となってしまった現場、だがこの先はこちらの反撃が始まるのだから、敵である魔界の神も同じような状況に追い込まれるに違いない。


 最初に放たれたセラの風魔法は俺にヒットしてしまったため無効となったのだが、直後、ミラとジェシカが同時に巻き起こした剣を振ったことによる衝撃波が、怒り狂って攻撃を続けていた敵に直撃する。


 ズバッと切断される敵、その断面からは毒々しい、紫色をした煙のようなものが溢れ出して……そこで斬られたことに気付き、慌ててボディーをくっつけて修正する敵。


 今のは明らかに蓄積されている毒素であろうな、フグのように毒を摂取し続け、それを体内に溜め込んで活用しているのかコイツは。


 だとしたら現時点では使用していない、いや怒りに任せて攻撃しているだけで、その使用についてまで頭が回らないだけなのかも知れないが、とにかくこの攻撃に毒が乗ってくる可能性があるということだ。


 それよりも前に倒してしまう……というのはさすがに難しいようで、まともにヒットした2人の攻撃によっても、ほぼほぼノーダメージというか掠り傷程度というか、そにかくあまり効いてはいないらしい……



「ご主人様、私もスラッシュで攻撃して良いですか?」


「おうっ、大……小狼様スラッシュでブチ殺してやるんだっ」


「大狼様が良かったです……小狼様スラッシュ!」


「ウォォォッ! そんなもの相殺してくれるわっ、大魔界スラッシュ……ギョェェェッ!」


「馬鹿なんじゃないのか? 爪武器の爪の本数打たないと相殺出来るわけないだろうに……っと、今のうちに畳んじまえっ!」


『うぇ~いっ!』



 カレンの攻撃をモロに受けて、再生に手間取る様子を見せた敵に対してこちらの一斉攻撃が始まる。

 基本的には触れたくないため、スラッシュやその他衝撃波を用いた遠距離攻撃が主体なのだが、それぞれの効果はやはり小さい。


 最も効いていたのは敵のボディーが裂けた際に、そこから噴出した毒ガスのようなものに向けて放たれたユリナの火魔法であったが、それによる爆発でも敵のHPの1万分の1程度しか削ることが出来ていない様子。


 このままだと討伐までにはかなりの時間を要するな、どうにかして効率よくダメージを与える方法を考えなくてはならないのだが、今のところヒントのようなものは発見出来ていない。


 と、ここでマーサがパンチを繰り出すことによって放った衝撃波が敵を吹っ飛ばす……そのまま後ろへ飛んで行った敵は、先程から見えていた農器具小屋のような建物に突っ込み、姿が見えなくなった。


 破壊された小屋の瓦礫の中でガタガタと何かが動いているゆえ、その中に敵が居るというのは確実なのだが、どういうわけかオーラのようなものも感じ取れないタイプであるため、いつ飛び出して攻撃を仕掛けてくるのか判断し辛いのだ。


 少しこちらから近づいてみるか、万が一の際にはミラかジェシカが攻撃を受け止めれば良いし、あの状態からそこまで強烈な一撃を放つようなことはしないはずである……



「あ~あ、私のせいで誰かの小屋が壊れちゃったじゃない、ごめんなさ~い」


「そんなのは良いから接近するぞ、小屋ぐらい後で造り直せば良いんだ、この世界が丸ごと奴に破壊されたらそういうわけにもいかないからな」


「というか、あの農器具小屋もそこそこ頑丈ですね、もう地面とか穴ぼこだらけなのに、どうして今まで普通に建っていたんでしょうか……不思議でなりません」


「さぁな? ちょっと強い系の誰かが使用者だったんじゃないのか? ここがどこなのかはわからんが、この間まで居たあの地下施設みたいに神の創りし何とやらだったのかも知れないからな」


「そんな軽い予想で片付けて良いんでしょうか……と、敵が激しく動き出しましたよっ」



 そういえばこの強大な力同士のぶつかり合いにおいても、まるで壊れる様子を見せていなかった農器具小屋について、主にミラが疑問を呈しているのだが、後ろで精霊様があまり気にしていないため、たいしたものではないのであろう。


 で、その農器具小屋、破壊して初めて中に大量の農具が収納されているのがわかったのだが、その瓦礫も農具も、敵である神が一気に吹き飛ばして這い出して来た。


 これまでよりもさらに怒り狂っているのか……と思いきやそうでもない表情を見せる敵。

 何か発見したのであろうか、ニヤニヤと、勝ち誇ったような気持ち悪い顔をしているではないか……



「フハッ……フハハハハッ! あった、あったじゃないかいこんな所にっ、我は気が付かなかったぞ、だがこれさえあれば体内の毒素を無駄に消費することなく、我本来の力を発揮することが出来るではないかっ! フハハハハーッ!」


「何笑ってんの気持ち悪いわねっ、その汚い面を洗浄してあげるわっ!」


「ふげぼっ! 貴様! 我が喜んでいるところに何をするのだっ! 洗浄されるのは貴様等だっ! 我はこれより、本気で貴様等を滅ぼす行動に出るっ! 覚悟するが良いっ!」


「何だか急に調子に乗り出したみたいね、どういうことなのかしら?」


「う~ん、何かを見つけたらしいというのはわかりますが、一体何を……もしかしてその辺に散らばっている鍬とか鋤とか鎌とか、そんなモノじゃあ……ないですわよねきっと……」


「それか農器具小屋の中で伝説の剣でも見つけたんじゃないのか? 毒属性付与とかの……まぁ、どれにしてもたいしたことはなさそうだ、時間は要すると思うがこのまま攻めて殺してしまおう」


「ハーッハッハッハ! 貴様等! 我が何を発見したのかさえわからないとはなっ、そんな農具だの伝説の剣だの、我の眼中にはないわっ!」


「じゃあ一体何なんだよ? ヘラヘラしてねぇで具体的に説明しろ、そしてとっとと死ねこのゴミクズが」


「よかろうっ! 我が、我が見つけたのはこの建物の影にあったこの場所、その地面に存在するこれだぁぁぁっ!」


「……単なる肥溜めじゃねぇかぁぁぁっ!」



 世紀の大発見でもしたかのように喜ぶ敵、見つけたのは単なる小さな肥溜めであるのだが、そういえばカフェをオープンしたのも肥溜めの畔であったな。


 つまりコイツにとって肥溜めはかなり重要なもので、とても神とは思えないが、その肥溜めによって何らかの力を解放するということでもある。


 もちろんここで発見された肥溜めは小さく、またここのところ使われていないような、かなり『熟成』されたものであるようだが、果たしてこの馬鹿はこんなモノをどのようにして使用するというのだ……



 ※※※



「……うっ、何かちょっと臭ってきたわね、凄くアレな臭いよっ」


「まぁ肥溜めだからな……で、お前は何がしたいんだそんな場所で? わざわざ肥溜めに落ちて死にたいのか? だったら早く飛び込んで沈んでしまえよ」


「ハーッハッハッハ! 誰がこのような場所に飛び込むというのだっ! 我の肥溜めの使い方は……こうだっ! エンチャント! 剣に毒を付与!」


「げぇぇぇっ! 肥溜めに剣をディップしやがったぁぁぁっ!」

「ちょっ、最低じゃないですかっ、もしかしてその剣で……」


「そのまさかだっ、我が渾身の一撃を喰らえぇぇぇぃっ、大魔界スラァァァッシュ!」


『とんでもない攻撃きたーっ!?』



 熟成され尽くした肥溜め、そこにディップされ、まるでソースのようにその何と表現したら良いのかわからない中身がベチョッと付着した敵の剣。


 そんなモノを全力で横薙ぎにし、これまで通りのスラッシュを放ってくるのだからもうひとたまりもない、地獄のような飛沫の波が俺達を襲い、こればかりは全員が必死で回避した。


 バンッという衝撃波と共に通過するスラッシュ、その通過した場所にはほとんど何も残存してはいないのだが、もうそれが通過したというだけで着地したいとは思えない。


 よって俺達はかなり高い位置までジャンプし、これからどうするべきかとそれぞれで思い悩んでいたのだが……なんと、敵はそんな空中の俺達に対し、さらなるスラッシュを放ってきたではないか。


 空中を蹴り、その際に付いた勢いでその攻撃をも回避する俺達、リリィと精霊様は完全に空へ離脱したのだが、それ以外はもうバラバラに、かなり離れた場所に散ってしまった。


 地上の安全、というか清潔であることを確認したうえで着地する、敵の目線は最も近くに降り立った、そして動きが遅いサリナに向いているようだが、ここからでは助けに行くことが出来ない。


 どうにか次の一撃、もちろんそのサリナを狙ってくるのは確実な一撃を回避してくれと、祈るような気持ちでその事態の推移を見守ると……どういうわけか敵がサリナを攻撃する以外の動きを見せ始めた……



「喰らえっ! 大魔界ピンポイントアタァァァック!」


「……ちょっ、こっちにきやがって……ひょぇぇぇっ!」


「大魔界ピンポイントアタック! 大魔界ピンポイントアタック! 大魔界ピンポイントアタック! 大魔界ピンポイントアタァァァック!」


「連打やめろぉぉぉっ! 危ねぇっ、ってか臭っせぇぇぇっ!」


「ちょっと勇者様! こっちに逃げて来ないでよっ!」

「そうよっ、あんたが狙われてんだから自分で処理しなさいっ!」


「無茶言うんじゃねぇぇぇっ!」



 薙ぎ攻撃から突き攻撃に切り替えてきた敵、恐るべき不潔さの飛沫が超高速で俺を襲う。

 完全に狙われてしまっているのだが、俺が狙われている間は他の仲間達も安全であって、このまま回避を続けていくのがベストな選択肢に思える。


 だが攻撃が繰り返されるごとに、その着弾地点には小さな小さな肥溜めが、地面に穴を開けるかたちで形成されていくのだ。


 その中をずっと逃げ惑っていたとしたら、最終的には着地すべき場所全てが肥溜めになって……と、今がチャンスだ、敵が『毒』の補給のため、もう一度剣をディップしたため攻撃が止まったのである。


 このチャンスに大移動をした俺は、他の仲間が狙われることのないよう、徴発を繰り返しつつまた走った。

 敵はもう一度俺に狙いを定めて……というのはフェイクであった、今度は逃げ切ったと思い込んでボーっとしていたルビアが襲われる……



「キャッ! どうして私なんですかもうっ! こっち来ないで下さいっ! 気持ち悪いですからっ!」


「フハハハーッ! そういうわけにはいかぬぞっ! 我が毒剣を喰らって真っ先に果てるが良いっ! それが我が自慢のカフェをあのような感じにした報いなのだっ!」


「自慢のって、単に汚らしいだけのゴミだったじゃないですかっ! そんなのを壊されたぐらいで……ひぃぃぃっ! 当たったらもう一生取れませんよこんな汚物はっ!」


「落ち着くんだルビア! もし喰らったとしてもお前には無効だっ、女神から借りパクした箱舟がある限り大丈夫なんだっ!」


「だからといってこんなのっ、イヤァァァッ!」


「ダメだ、完全にパニックになって……むっ、チャンスのようだな、ルビア! そのまま逃げ続けるんだっ!」


「言われなくてもそうしますぅぅぅっ!」



 調子に乗って逃げ回るルビアを笑いながら狙い続ける敵、だがその背後、上空から迫るのは精霊様である。

 油断したところをザクッとやるつもりらしいが、その精霊様に命じられたと思しきリリィは別方向から迫っていて、その意図は今のところ把握出来ない。


 だが精霊様のことだ、何か策があってそうしているということは間違いないし、そもそもリリィの方が攻撃の本命であるようにも思える。


 俺も、それ以外の仲間も可能な限り精霊様とリリィの方を見ないように心がけ、敵がその奇襲に気付くことを防止しておく。


 音もなくスッと、もちろん衝撃波を出すこともなく接近した精霊様は、あえてそちらに振り向かせるように宣言して攻撃を仕掛ける……



「死になさいこの汚物野朗! あんたの命はここで終わりよっ!」


「むっ? わざわざそのようなことを叫ぶとは馬鹿な精霊だっ! 貴様の攻撃など……むむっ? しまっ……」


『はいゴォォォッと! 汚物は消毒完了ですっ!』


「しまった……しまったぁぁぁっ! 我が力の原泉が、貴重な肥溜めがぁぁぁっ!」


「やったぞ! これでもう汚物スラッシュは使えないっ!」



 わざわざ敵から目立つように攻撃を仕掛けた精霊様、当然放たれた水の弾丸は敵に弾かれたり、回避されりと無駄撃ちしてしまったのだが、やはり本来の目的はそこではなかった。


 全く逆の、つまり敵から見えない方角の空から接近していたリリィが狙ったのは敵ではなく、その力の原泉たる肥溜めの方であったのだ。


 凄まじい炎のブレスに焼かれ、あっという間に消毒され尽くしてしまうその汚物の溜まり場。

 残ったのはカッサカサになって風に舞っていく灰のみであり、その場の全てが無機物へと変化したかたちだ。


 これでは当然剣をディップすることも、そのディップして薄汚れた剣でスラッシュを放つことも出来ない。

 つまり敵はもう一度初期状態、あのどうしようもなく弱い単なる魔界の剣士に戻ってしまったのだ。


 このまま押せば確実に勝つことが出来る、当然のことながら敵の以上に高い防御力と生命力を削り切ることがその前提なのだが、時間さえ掛ければ出来ないことではない。


 周囲の飛び散った肥溜め成分に注意しつつ距離を詰めた俺達は、最初と同様、武器を用いた衝撃はによる攻撃で敵を追い詰め始める……



「オラオラオラオラッ! ご自慢の肥溜めスラッシュはどうしたっ? もうこれでお終いなのかっ? だったら死ねやこのクソがぁぁぁっ!」


「ギョエェェェッ! ギャァァァッ! いでぇぇぇっ!」


「フンッ、もうこうなってしまえばただの雑魚だなっ、喰らえっ、大勇者様スラァァァッシュ!」


「フンギョォォォッ! がはっ……このような、このようなことがあってたまるか……我は魔界の神なるぞ……むっ? この感覚は……しめたっ、まだ策があるではないかっ! 目にモノを見せてくれようっ!」


「……おいちょっと待て、おいっ、いきなりケツ出して何しようと……まさかっ!?」


「フハハハハッ! そのまさかだっ、出でよ我が分身! 毒召喚ポイズンサモン!」


「ウ○コしやがったぁぁぁっ!」



 最後の最後、もうこれ以上はないのであろう敵の手段、その最終手段はもはやとんでもないどころの騒ぎではないアレであった。


 このようなこと、とても口に出しては言えないのだが、とにかくモリモリッと召喚したその物体は地面に落下した瞬間から強烈な臭気を、遠くに居ても目視することが可能なほどの『ぷ~ん』を放ち始めたのである。


 そしてその『ぷ~ん』のアレに容赦なく自らの剣をディップする敵……かなりの付着力を有した『ぷ~ん』のようだ、もはや先程の肥溜めディップソードの比ではない。


 コイツはこれからこのブツを振り回すというのか、だとしたら仲間が、そして俺が危ないではないか。

 全てを回避しない限り終わり、もちろん僅かにでも触れてしまえば、それはもうその部位ごとエンガチョするしかなくなってしまう……

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