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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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1128 主たる拠点の制圧

「……てことでだ、お前、この世界に来てからどれだけの金……ポンズを稼いで、それをどこへ隠していやがるんだ? 答えねぇと直ちに殺すぞ」


「ひぎぃぃぃっ! そっ、そんなことを言うわけがないだろうっ、俺はこの世界で成功して、元の世界に帰らなくちゃならないんだっ!」


「それは俺達も一緒なんだ、そして現状お前の者として存在しているポンズは限られている……つまり利害が対立、どちらかがそのポンズを諦めなくちゃならないってことだよな? わかる?」


「あ、えっと、じゃあ君が諦めたらどうかと……」


「何で俺が諦めなくちゃならないんだっ! 馬鹿なこと言ってねぇでサッサと隠し場所を吐きやがれっ! さもないと楽に死なせてやらねぇからなっ!」


「そんなっ、そもそも殺さないでくれっ、俺が勇者として活躍している世界には、俺が帰還するのを心待ちにしている誰かがっ」


「知ったこっちゃねぇよこの犯罪者が、お前なんぞ居ようが居まいが関係ねぇんだ、仲間も居ないぼっち勇者の分際で調子に乗ってんじゃねぇっ! フンッ!」


「ぶっちゅぅぅぅっ! 痛ぁぁぁいっ! ひぃぃぃっ!」



 きっとどこかに隠してあるこの世界の通貨であるポンズ、それが全て……とは言わないし、多少は被害者に還元する用意もあるのだが、とにかくもう俺のものだということを理解していない様子の馬鹿勇者。


 こんな野郎、きっと元の世界に帰還したところでどうということはない雑魚で、その世界の人々からもディスられまくっているに違いない。


 なお、それは俺のことを言っているのではなく、あくまでこの犯罪勇者がそうであるという意味であって、俺は決してコイツのような存在ではないということを付け加えておかなくてはならないであろう。


 で、そのまま俺と精霊様で馬鹿犯罪勇者に対して殴る蹴るの暴行を加え、ドン引きして何も出来ないまま突っ立っている女神には、馬鹿にブッカケして消毒するための熱湯を用意するように命じる。


 しばらくしてやってきたボコボコに沸騰する湯、それをこちらもボコボコになり、所々出血している馬鹿犯罪勇者にチビチビとブッカケし始めると、どうやら情報を吐く気になったようだ。


 雑魚の分際でなかなかしぶとくはあったのだが、こうなってしまえばもうこちらのもの。

 早速ポンズの隠し場所を……なんと、あの詐欺グループの第一アジトやコイツの本来の家ではないらしい……



「か、金はあの寿司屋のカウンターの奥に隠してあります……金といっても高級ポン酢の瓶が大半で、その分場所を取っているのですが……」


「なるほどね、で、あの寿司屋と詐欺グループの関係はどんなものなの? 協力関係にしか見えないし、そもそもあの出前のおっさんとか何なわけ?」


「寿司屋は詐欺グループの親玉の反社会組織がやっているフロント企業です、マッチョは顧問で、出前のおっさんはその反社の本部の人で……ここまで答えたんだから勘弁して下さいっ! こんな所で死んで良い人間じゃないんですよ自分はっ!」


「どんだけ自分を過大評価してんだお前? だがまぁ、俺達が殺すようなことはしないから安心しろ、お前とか、あと詐欺グループとかその辺の処分はこの世界の住人に委ねることにしよう」


「そんなっ! それじゃあやっぱり殺されてしまうんじゃ……」


「殺されるどころか惨殺されんだろ普通に、火で炙られたうえに引き摺り回されて、全身にポン酢でも浴びせられて死ねよ」


「ひぃぃぃっ! イヤだぁぁぁっ!」


「逃げんじゃねぇボケ、オラッ、ちょっとこっち来いっ」


「それで勇者よ、この敵はもう制圧完了ということで良いかと思いますが、この後はどうするのです?」


「そうだな、次はマッチョでも始末するか、第一アジトと、それから寿司屋の方も先に制圧してしまった方が無難だろう」


「そうね、もうアジトをひとつ潰してしまっているから、その情報が上に伝わる前に動かないとならないわね」



 既に魔法生物とやらが存在していないということがわかっている敵のアジト、もちろん今の状態ではこのどこかの馬鹿勇者が新しいものを召喚することなど出来ないわけだし、もはや俺達の敵になりそうな奴はどこにも居ないであろう。


 あとはこれまで誰にも手が出せなかったマッチョ野郎を、目立つ場所で派手に討伐するなどして、俺達がこの世界を、いやこの町を救った英雄であることをアピールするだけの簡単なお仕事だ。


 やかましい馬鹿犯罪勇者の口にもう一度砂利を突っ込み、今度はガムテで口に蓋をして黙らせ、余計な動きをしたら酷い目に遭わせると脅迫したうえで、その辺に落ちていた鳶口で引っ掛けて引き摺って行く。


 その光景も町の人々には見られていたであろうか、家の中に引き籠りつつも、何やら痛め付けられた男が引き摺られて行く様を、一般人、おそらく平民階級らしい人々が不安そうに眺めていた。


 だがそれはマイナスの事象ではなく、むしろこれから俺達によってこの町が浄化される吉兆であるということを、まだまだその人々は理解していない。


 とにかく目立つことだけは出来たし、それを引き摺って歩く俺達の顔も覚えて頂けたとは思うので、この動作に関してはそこそこに有意義なものであったとしておこう。


 で、そんな感じで歩いて行った先にある寿司屋、そして敵の第一アジト、おそらくマッチョは第一アジトの方に滞在しているのであろうことがわかったのだが、まずはポンズの隠し場所でもある寿司屋の方を始末してしまうべきか……



「よいしょっ、じゃあ女神はコイツが逃げないように見ていてくれ、不審な動きを見せたら顔面を踏み付けるなどして構わんからな」


「わかりました、では犯罪者を取り逃すことがないようお願いしますね、敵の雑魚キャラならともかく、上位の犯罪者を逃してしまうと大事です」


「そうね、こういう連中は1匹逃すと100匹ぐらいに増えて戻って来るから……そういうことで念のため第一アジトの方も見ておきなさい」


「わかりました、では指定の監視スポットでお待ちします……と、出前の犯罪者に気付かれたようですね……」



 俺達が寿司屋のすぐ近くで話をしていると、何らかの仕事で外に出て来た出前のおっさんと目が合ってしまった。

 すぐに驚きの表情を見せ、同時にボコられた馬鹿犯罪勇者の姿を見たおっさんは、慌てふためいた様子で店の中へと戻って行く。


 どうせ上に相談して逃げ出すつもりなのであろう、だがそうはいかないし、そうしようとしたことを後悔するときがもうすぐやってくる。


 馬鹿を女神に預けた俺と精霊様は、その開放され尽くしてはいない力をフルに発動し、全速力で寿司屋に向かって突っ込んで行く。


 扉はあのマッチョがいつもしているように破壊し、中へ突入すると……逃げ出そうとしている連中とそうでない、何が起こったのかと驚いている連中、反応は様々のようだ。


 おそらく逃げ出そうとしているのが事情を知っている敵の反社勢力の関係者で、驚いているのは無関係の者と、それから反社や詐欺グループの関連ではあるが、下っ端ゆえ事情を知らされていない連中であろう。


 かなり遅い時間であり、町の状況が状況ゆえ客はかなり少ないようだが、それでも一定数の無関係な市民……ではなくそこそこの身分を有する連中のようだ、こいつ等を巻き込んでしまうと後々面倒なので、まずは客を全て避難させることが重要そうだな……



「オラァァァッ! 自分は犯罪者じゃないと思う客だけとっとと外へ出やがれっ! ただしどこへも行くんじゃねぇぞっ! 犯罪者じゃないかどうかのチェックをしなくちゃならねぇからなっ!」


「何だね君達は一体? いつも騒がしい指名手配犯のマッチョではなくて……」


「そのマッチョを屠る者だ、巻き込まれたくなかったら早く店から出ろ、お会計は後で俺が預かってやる」


「ひぃぃぃっ! アレと戦闘するつもりなのか君達はぁぁぁっ!」

「逃げろっ、やっぱりこの町はお終いだっ!」

「まさか新たな犯罪組織がカチコミしてくるなんてっ」


「いや、別に犯罪者じゃねんんだけどな俺は……」


「あんたなんか似たようなもんでしょ、ほら、サッサと避難誘導を……あいてっ、叩くんじゃないわよっ」


「おい、仲間に暴行を加えたぞあの犯罪者」

「良く見ると凶悪そうな顔をしていやがるっ」

「とにかく早く逃げるんだっ、あんなのに襲われたら財布だけの被害じゃ済まないぞっ」


「マジで言いたい放題だなこいつ等……と、関係者はどこへも行くんじゃねぇ、ちょっと両手を挙げてそこで待っておけ、それからそこの逃げようとしている奴等っ!」



 突入後のわちゃわちゃした時間を利用して逃げ出そうとしている犯罪者共、もちろんその中にはあの出前のおっさんも含まれている。


 そんなムーブをするものだから、こちらから見て明らかに『クロ』であることがわかってしまうではないかと忠告してやりたいところではあるが、それをしたところでこの後すぐに人生を終える連中に対して特段の効果はない。


 敵はカウンターの向こう側に集中しているような状況であるため、ひとまずそれを飛び越えてすぐ傍まで接近する。


 大半は野郎だが、ごく一部には女性キャラ、それもそこそこ可愛い感じの子ばかり居ることが発覚したため、その辺りは助命対象として丁重に取り扱わなくてはならない。


 それ以外の連中については……まぁ、あの馬鹿犯罪勇者に対する扱いと同等に、不公平にならないように痛め付けてやることとしよう。


 まずは一番ムカつく出前のおっさんに対して、二度と出前が出来ないような状態に陥らせるべく攻撃を仕掛けていく……



「テメェオラ、マジで舐め腐ったことしてくれたじゃねぇか、あんっ?」


「・・・・・・・・・・」


「何か言わねぇのかこのクソボケがっ! 謝罪のひと言もないってんならこの場で三枚卸しにでもしてやろうか?」


「……すいませんっした、マジで勘弁して下さい」


「勘弁するわけねぇだろこのゴミがっ! こうしてくれるわっ!」


「……あっ、足先がグチャっと……ギョェェェェッ!」


「他の奴等も覚悟しやがれっ! 精霊様はそっちから、俺はこっちからだ、端から順に処理していくぞ」


「やめてくれっ、殺すのだけはやめてくれぇぇぇっ!」


「馬鹿ね、この場で殺したらアレよ、魚と一緒で内臓の寄生虫が身に上がって来ちゃうじゃないの、だから半殺し程度で済ませてあげるわ、もちろん町の人間があんたを調理し始めるまでの間だけねっ!」


「ひょげぇぇっぇ!」

「ぎゃぁぁっ!」

「以下略」



 こうして次から次へと敵を始末していく俺と精霊様、無関係なのか何なのかといった感じの他の店員らは普通にドン引きして動くことが出来ない様子だが、それはそれで都合が良い。


 しばらく『戦闘』を繰り返した後に、逃げ出そうと試みていた連中はすべて制圧し、助命対象も縛り上げることに成功したため、この寿司屋での活動は一旦停止する。


 この場は憲兵のような奴等に……そうか、武装役人団は全てが死亡してしまってもう居なくなったのだ。

 仕方ないので自分達で監視するということにし、精霊様をその役目としてこの場に置いていくこととした。


 ついでにその他の寿司屋関係者について、客の連中も含めて『反社チェック』をしておいて貰おう。

 もちろん本人が違うと主張しても、精霊様が反社だと認定すればそれは反社なのであり、その後の反論は一切受け付けない。


 そんな感じで頼んだ後に、俺はもうひとつの敵拠点、第一アジトへと足を運んだ……もちろん中にはあの汚らしいウ○コマッチョが滞在しているはずだが、なるべく触らないように気を付けながらも、特に問題なく始末することが出来てしまうであろう。


 既に寿司屋での騒ぎに勘付いたらしい敵の第一アジトでは、様子を見るためにモヒカンの雑魚を1匹派遣していたらしい。


 道中ですれ違ったそれを一撃で粉砕し、余計な情報をくれてやることをしないように努めた。

 というか女神の奴は何をしていたのだ? こういう奴が派遣されたのを知っているはずなのに……ボーっとしていやがる。


 女神には後でキツめのお仕置きを科すこととして、ひとまず手遅れにならないうちに第一アジトへと突入を仕掛けた。


 扉を蹴破ると、中のモヒカン共は身構えた様子であったが、一番奥に座っているマッチョだけは無反応で、ひたすら寿司を喰らいながら、それと同時にウ○コをモリモリと排出している。


 本当に汚らしい輩だ、しかも頭が悪すぎて今がどういう状況なのかわかっていないらしい。

 しかも周囲に居るモヒカンの雑魚は、それに対して戦うよう促すことが出来ないらしく、ひたすら困り果ててオロオロしている。


 こちらに来れば俺に殺され、そしてマッチョをけしかければその際にキレられ、当然に殺されるという最悪の状況に陥ったモヒカンの雑魚共。


 どうするものかと気になった俺が、その場で動かずにヘラヘラとしていると、遂に発狂したモヒカンの1匹……はズラで実はスキンヘッドであったらしい、おそらくハゲなのだが、それが窓から逃げ出そうとする。


 同時に、というかもう一斉に同じ行動を取らんとするモヒカンの雑魚共、昨夜は馬鹿犯罪勇者が召喚してあった魔法生物のお陰で武装役人を撃退することが出来たのだが、今回はそうもいかない。


 窓枠に詰まり、身動きが取れなくなった馬鹿共に対して侮蔑の視線を送りつつ、俺は奥で激臭を放っているウ○コマッチョの方へと近付く……



「おいお前、臭っせぇから勘弁しろ、てか殺すぞマジで」


「ウォォォッ! ウォォォッ!」


「寿司が美味いってか、だがそれが最後の晩餐になってしまったようだな、もう年貢の納め時だっ!」


「ウォォォッ……ウォォォッ!」


「あの、ちょっと話とか聞いてくれると……ん?」


『隊長達の仇! この俺が討たせて貰う! お前は退けぇぇぇっ!』


「ちょっと待てこのガキ、お前今更になって美味しいところだけ……あっ」


「くそぉぉぉっ! 離せっ、離せこのマッチョ野郎!」


「あっ……ヒャッハー! 形勢逆転だぜっ、おいっ、何だか知らんが変なガキが勝手に入って来てマッチョ様に捕まったぞっ!」


「ウォォォッ!」


「何やってんだよ全く……」



 もうどうにも話を聞いてくれないマッチョに対し、それなりの攻撃を仕掛けようと試みた矢先、入って来たのは武装役人見習いであり、奴等の中で唯一の生き残りであったクソガキ。


 安っぽいナイフを片手にマッチョに向かって突撃して行ったクソガキだが、そんなモノが通用するはずのなく、攻撃はまるで通らなかった。


 そしてその突撃が寿司に夢中のマッチョに怒りを覚えさせたのであろう、その米粒塗れの腕でガシッと掴まれ、宙ぶらりんにされてしまったクソガキ、必死で抵抗するがそもそも手が届いていない。


 で、マッチョの方もそれをどうしたら良いのかわからない様子でフリーズしているではないか。

 おそらくこの場の誰かが『殺せ』とひと言告げれば、思い出したかのように動き出してこのガキを引き千切ってしまうことであろう。


 そしてそのような状況を把握して、嵌っていた窓枠ごとまとめて戻って来るモヒカンの雑魚共。

 いきなり調子に乗り始めたのだが、全員で窓枠に嵌ったまま偉そうにしているのは実に滑稽である……



「ヒャーハッハッハ! こうなっちまえばもうこっちのもんよ!」

「おい襲撃者! もしお前が一歩でも動いてみろ、マッチョ様にあのクソガキを引き千切るようお願いすんぞっ」


「くそぉぉぉっ! マジで離しやがれこのっ、臭っせぇぇぇっ!」


「……あっそう、好きにしたらどうだ? そのガキは俺の仲間じゃないし、別に死んでしまっても構わない存在だ……あ、たいしたものじゃないと思うがそいつの財布だけ俺に寄越せ」


「へっ、強がっても無駄だぜ、お前みたいな野郎がそんなこと……マジなの?」


「あぁマジだ、ただしそのガキが死亡した場合、お前等がこの後受ける責め苦はさらに過酷なものになるだろうがな」


「……絶対に嘘だっ! マッチョ様、そのガキを殺して下さいませっ!」


「……? ウォッ? ウォォォッ!」


「ギャァァァッ! やめろっ、やめっ……ぶちゅっ……」



 本当にやるとは思わなかったが、普通に人質としていたクソガキをブチ殺すルートを選択してしまった犯罪者共。

 それを見ても俺が動じないのを確認し、再び窓枠ごと外へ逃げようと試みているのだが……壁に嵌っていた窓枠をそこから外へ出すのは難しいことであろう。


 で、ガキを殺したまっちょはその死体をポイッと投げ捨てると、また寿司にガッつき始めているため、特に害はないと思うが……ひとまず半殺しにしておくべきか。


 手持ちのもので武器になりそうなものは、寿司屋からガメてきた柳葉包丁ぐらいしかないのだが、、そこそこの数を保有しているため、少し離れた場所からダーツのように狙ってしまおう……



「う~む、この角度か……それっ!」


「ウォッ⁉ ウギョォォォッ!」


「よしよし、足を潰すことに成功したぞ……もう一発、今度は反対の足だっ!」


「ヒョゲェェェッ! ウォォォッ!」


「こっち来んじゃねぇよ臭っせぇから、そこで黙っとけ」


「……あぁっ、マッチョ様が一方的に」

「お終いだっ、この組織ももうお終いだっ」

「いやっ、まだあのブレインの人が居る、俺達はまだ終わっていない……でも抜けねぇぇぇっ!」



 結局5本の包丁を撃ち込み、両手両足と大事な部分をデストロイしたところでウ○コマッチョは停止した。

 残ったモヒカン共は綺麗に窓枠に嵌っているため、もうこのままでも特に問題はないであろう。


 と、それと同時にやって来た精霊様、どうやら武装役人ではない、別の警察組織(ライト武装)の連中に寿司屋を任せたとのこと。


 そしてその警察組織のような連中のうち何名か、本当に弱そうだがそれなりの服装をして、権限がありそうな連中を連れて来たため、それに色々と報告をしていくこととしよう。


 まずは敵が何をしたのか、どの程度の巨悪であったのかなどだが……それはもう、この町においてはわかり切ったことであるらしいな……

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