111 南部戦線異常あり
「全員止まらずに進め! 雷で毛根を焼き尽くされたくないならな!」
『ご主人様、またドーンすれば良いんですよね?』
「おうリリィ、一箇所じゃなくて移動しながらどんどん焼いていくぞ」
突撃は完全に成功である、敵もまさか今日のうちに第二波を仕掛けてくるとは思わなかったのであろう。
指揮に当たっていたらしい中級魔族がパニックになって……灰になりました。
「このまま左翼側に向かって行こう、セラも風防ごと移動するんだ、反復横跳びじゃなくて良い、それだと元の位置に戻っているだろうが!」
敵の塹壕を真ん中から左に向かって焼き払っていく。
リリィのブレスは超巨大火炎放射器みたいなものだ、こういう狭い空間に密集している敵は完全にカモだな。
俺達が左に進むにつれ、味方の塹壕に居る兵や仕官がそれに反応してくれる。
馬鹿な指揮官は立ち上がって大喜びし、賢い指揮官は右翼側に増援へ向かう命令を出しているようだ。
誰が出世しそうか一目でわかる光景ですね……
『ご主人様、あそこが左端です!』
「よし、そこまで焼き尽くしたらUターンして、今度は右に向かうぞ!」
敵は一部敗走を始めているものの、念のためマーサが呼んでおいた森の魔物に行く手を阻まれている。
もちろん魔族なので魔物ぐらいはどうにか倒せるが、出来れば避けて通りたいのであろう、あえて空けてある真ん中の街道に集中して撤退しているようだ。
「マーサ、一応街道にも魔物を配置してくれ、逃げる敵が一箇所に殺到するように仕向けるんだ」
「わかったわ、全部止めるのは無理かもだけど、可能な限り足止めするわね」
ここが左の終端だ、そのまま右へ、右翼側が戦っている方面を目指して行く。
真ん中までは攻撃が要らないから早いな、お、右翼も突撃を仕掛けるようだ。
インテリノの陣は他から集まった兵も加えてかなりの数になっている。
敵はもう攻撃して来ないし、ここで打って出るのは正解であろう。
『あ、あっちの敵は全部逃げて行きますよ、もう塹壕の中には誰も居ないみたいです』
「わかった、じゃあリリィ、俺達は戻ろう、あとは敗残兵の片付けだけだ、マリエル、出ている全員に撤収命令を!」
「わかりました! てっしゅ~う! 撤収です! 全員陣に戻って下さいっ!」
インテリノも、それから左翼で僅かに残っていた敵の相当をしていた兵達も気が付いてくれたようだ。
地表に残っているのは森の入り口、街道付近に殺到している負け犬共だけである。
「マーサ、あの魔物は全部殺しても構わない連中なんだよな?」
「もちろんよ、所詮は魔物だし、死ねばまた沸いてくるわ」
「次にマリエル、ちょっとだけ森が大変なことになっても構わないか?」
「ええ、敵を掃討出来るのでしたら少しぐらいの被害はどうということないはずですよ」
森の入り口から俺達の入った塹壕まではおよそ2km、これなら大爆発も何とか凌げそうだな。
ここは一撃で決めてしまおう、また緘口令を敷くのが面倒だがな……
「マリエル、兵には絶対に顔や手などを出さないように言っておいてくれ、ユリナ、命令が伝達されたらやってしまって良いぞ」
「あら、どっかーんして良いのですわね?」
「今回は特別だ、向こうも雷を使ってきたんだ、こっちも特殊火魔法を使ってやらんと釣り合いが取れないからな」
マリエルが放った伝令が両翼の指揮官に届き、全軍が塹壕の中で目と耳を塞ぎ、口を開けて待機しているのが確認出来た。
ここでユリナの出番である。
「いきますわよ、抑え目に、狙いを定めて、集中して……」
パッと、辺りが明るくなったのがわかった。
次いで轟音、爆風が後ろの城壁に突き刺さったのを感じ取る。
森の木々は焼かれ、へし折られて宙に舞っているようだ。
真空状態になった爆心地に戻る風が止んだ頃、ようやく目を開けてみる……
城門の扉が無くなってしまったではないか!
逆に吹き戻す風に乗せられ、誰も居なくなった敵の塹壕の中にバキバキになって落ちている。
もう少し良いものを設置しなさいよ……
「相変わらずとんでもない威力だな、すげぇキノコ雲だぞ」
「何? あれってキノコなの?」
「ちょっと勇者さん、食べられるなら先に言って下さいよ」
マーサとウシチチは何か勘違いしているようだが、雲の形がキノコっぽいというだけだぞ、食べられませんよ、あんな煙。
「マリエル、伝令兵の方には申し訳ないが、次は緘口令だ、もう王都の中からもガン見えだろうが、一応ユリナがやったということだけはバレたくないからな」
「わかりました、ではすぐに出しておきます」
徐々にキノコ雲が見えなくなってきた、消えてしまったのではない、辺りが暗くなってきたのだ。
今日の戦いはこれまで、ついでに北門での戦いもこれでお終いである。
結局魔将らしき影は見えなかったものの、実働部隊をほぼ全て失ったのである。
そう簡単にもう一度同じように攻めて来ようとは思わないであろう。
「それじゃあ今日は屋敷に帰ってゆっくりしよう、このまま何事も無ければ明日は南門の手伝いに行くぞ」
他の指揮官達に挨拶をし、徒歩で屋敷へと帰る。
未だに先程の爆発が気になるようだ、避難地域を巡回していた憲兵達があくせくと動き回っているのが見えた。
まぁ、詳細は絶対に教えて貰えませんよ、秘密ですから……金貨1枚払うのなら考えなくもないが。
※※※
「おかえり勇者様、さっきの轟音は何だったの? こちらの攻撃かしら、それとも敵が?」
「ああ、あれはユリナの仕業ですよ」
「まぁユリナちゃん、またオイタをしたのかしら?
「違いますですのっ! 今回はちゃんとご主人様がやって良と言ったのですわよ! だからその物騒なモノをしまって頂きたいですの」
お仕置きと称して新作の鞭を試そうとしていたシルビアさんは残念そうである。
屋敷の中では既に閲覧注意のタグが付いたモニカが転がされていた。
相当に暇だったんだろうな……
「じゃあ勇者さん、北門に攻めて来ていた敵はもう全部追い払ったんですか?」
「追い払ったというかほぼ殺戮した、逃げ切ったのは極少数だろうな、あとは燃えた」
「ではちょっと今から家の方に伝えに行って来ます、お母様が竹槍持って張り切っていたので、さすがにそろそろやめさせたいと思っていたんですよ」
「うん、本当ならすぐに行った方が良いぞ、伯爵様のする格好じゃないからな、それは」
叔父が盛大にやらかしたモニカの家は、既に家財道具など賠償金のために売り払い、ついでに領地も没収されてしまった。
残ったのは空っぽの王都屋敷のみである。
とはいえ貴族本人が竹槍で武装とか、見ている方が悲しくなるからな、周囲の家々を守る人の士気もガタガタになりそうだ。
すぐにやめさせるべきであろう。
「で、明日は南門で筋肉団の人達を援護するんでしょ? 私も行こうかしら、お店も全然お客が来ないし」
避難区域で通常営業するのは勘弁して欲しい……
明日はシルビアさんも同行することが決まった。
念のため、今日のヒキタの悪行について事細かに伝えておく。
当然のことながらかなりムカついたようだ。
「さて、ご飯は有り合わせで良いとして、モニカちゃんが帰って来たらお風呂に入りましょう、お姉ちゃんは服を貸して、縫っておくから」
「じゃあ今渡しておくわ、んしょっ、はいお願いね」
「おいセラ、パンツもちょっとだけ切られているぞ、それも縫って貰うんだな」
「じゃあこっちは洗濯した後で渡すわ、今は脱いでその辺に置いておこっと」
そう言って普通に素っ裸になるセラ、恥じらいというものは無いのであろうか?
だがちょうど良い、念のため背中に傷が残っていないか確認しておく……うん、大丈夫なようだ。
「ただいまぁ~」
「おかえりモニカ、早かったじゃないか、もう家まで行って来たのか?」
「いえ、それがすぐそこでお母様に会いまして、婦人警ら隊とか言ってハチマキ巻いてパトロールしていました、実に恥ずかしい……」
「それは災難だったな、まぁ良いや、風呂に入ってからゆっくり食事でもしよう」
風呂も食事も済ませ、またしても地下室で夜のひと時を過ごす。
北の敵は倒したとはいえ、元々空爆して来たのは南の敵だからな、ここで油断していると思わぬ被害に遭いそうだ、警戒しておいて損はないであろう。
さてそろそろ寝ようか、そう思ったとき、大慌ての伝令兵が屋敷に飛び込んで来た。
これはまた何かトラブルでしょうな。
「報告します! 南門が抜かれ、王都内に魔族が侵入しております!」
「筋肉団はどうしたんだ?」
「それが、変な陣形で戦うことを強要されて力を発揮できず、あっさり迂回されてしまったとのことです」
うむ、またヒキタの仕業ですね……
伝令兵曰く、王都内に侵入した敵は200体程度。
そのほとんどが下級魔族、それから複数体の中級魔族とのことだ。
「仕方が無いから今から増援に向かおう、皆せっかく風呂に入ったのに悪いな」
比較的元気だったジェシカが馬車を操り、南門へ向かう。
夜だし、それに超満員でかなり遅いからな、到着まで30~40分程は要するはずだ。
それを知って今のうちだと思ったのか、ヘロヘロのルビアはシルビアさんの膝枕で子どものように眠っている。
ミラとリリィはもう床で直に寝てしまっているがな……
「主殿、前方に魔族らしき集団が見えているぞ、どうする?」
「下級魔族だ、そのまま轢き殺してしまえ!」
武器を掲げて威嚇していた魔族の一団、こちらが止まると思ったのであろう、そのままの姿で仁王立ちし、あっさり馬車の下敷きになってしまった。
馬に踏まれ、車輪で引き裂かれる下級魔族達、ぐしゃぐしゃと嫌な音が響き渡る。
「ご主人様、魔族の人がグチャグチャになっていますよ、お腹から変な……(お伝え出来ない内容です)……になっています、面白いですね!」
「カレン、そういうのは実況しなくて良い、あと見なくても良いからな」
その後も何度か下級魔族を一方的に殺戮し、ようやく南門付近に辿り着いた。
そこでは、なんとヒキタがゴンザレスを罵倒しているではないか!
「おいお前が無能だから敵が中に入ったんだ! どうしてもっと注意しなかったんだよ! この馬鹿! クソッ!」
まさかの無能呼ばわりである。
そのゴンザレスは有能の権化みたいな男なのだが、それすら上手に活用できないとはどういうことだ。
というか黙っていても勝手に無双するはずだぞ、そいつは。
「おいヒキタっ! 貴様今度は何をしやがったんだ!?」
「何だね君は、また元勇者か、こいつらが指示通り動かないから敵に出し抜かれてしまった、あれほど重装歩兵団の陣形を教えてやったのに」
「まさか右側を厚くしろとか言っていないだろうな?」
「馬鹿か君は、全ての戦は右側を厚くするものなんだ、ネットで見た」
「で、今日塹壕の魔法使いにも同じ指示を出したと?」
「ふんっ! あいつらも無能だったな、動きが悪いしあの王子も全くの馬鹿だったぞ、本当にこの世界の人間は程度が低いな」
怒り狂って馬車から降りて行くマリエル、一撃で殺してしまうのはつまらない、槍だけは没収しておいた。
素手で死なない程度に痛めつけて貰いたい、ヒキタにはもっと残酷な処刑を経験させてやらないとな。
マリエルがヒキタをボコッている間、俺はゴンザレスから詳しい話を聞く。
「いやぁ~、どうにもよくわからなかったのだが、全員で密集して前進しろといわれたんだ、当然横からすり抜けられたがな」
「災難だったの一言では済まないな、それは……とにかく王都内へ入った魔族を駆逐してくる、引き続き外のに応戦していてくれ」
妨害されて尻拭いしてまた妨害されて。
本当にイヤになってしまうなヒキタの相手は。
必死で走り回り、その辺に居る下級魔族や中級魔族を退治していく。
本当に全部倒し切ったのかわからないな、朝になって生き残りが暴れ出したらヤバそうだ。
「おう、帰って来たか勇者殿、で、魔族は全て討伐したか?」
「うむ、まだ探し出せてない奴が居るかも知れない、朝からは筋肉団の方でも捜索して欲しい、ここは北の軍から増援が来るはずだし、少しは余裕が出るだろうからな」
「おうよ、では今のうちに少し数を減らそうか、邪魔者も居なくなったことだしな!」
もう寝ようぜ……
結局朝まで付き合わされたものの、次々やってくる敵はその数を減らさない。
むしろ増えているぐらいだ、もしかして本命はこちらだったか?
そう考えてみれば北側の敵はいきなり塹壕戦に持っていったわけだしな。
そちらは惹き付けておいて南側から一気に、という作戦であったのかも知れない。
「ねぇ勇者様、私達はもう休憩させて貰いましょう、さすがにあの連中と同じようには動けないわ」
「うん、もう日が昇って来たしな、そろそろ……いや、あれを何とかしてからだ」
船である、陸上を船が進んで来やがったのだ。
何十人もの魔族が担いだその巨大な船は、両側から何本もの櫂が出ている漕ぎ手を必要とするタイプのものである。
櫂も動いているんだが、今ここで漕ぎ続ける必要はあるんだろうか?
「あら、ドレドちゃんが来たじゃない、女の子の方の魔将補佐よ、船なの」
「いや意味がわからん、船そのものなのかよ」
「というか甲板の上に居るのが本体ね、船自体は壊れても造り直せるけど、本体は一点ものよ」
確かに、こちらに向かう船の甲板の上には女の子の姿が見える。
長い金髪で白い肌、服装はギリシャ神話風のようだ。
船の守り神とかそんな感じのをモチーフにしたんだろうな……
「それでマーサ、そのドレドが突っ込んで来るようだが、まさかこのまま……」
「ええ、あの子はまず体当たり攻撃をして、それから中に居る魔族が相手の船に飛び移る戦法を取るわ」
つまりそれは船ごと城門に突っ込んでくるということだ。
そして中から魔族が出て来て、王都を蹂躙するつもりなのでであろう。
「ゴンザレス、全員であの船を受け止めよう、城門に突撃されるのだけは避けよう、遠距離攻撃が出来る者は今のうちに撃ち込むんだ」
攻撃を開始する……敵船は水魔法の使い手が大半のようだ、乗員全てが協力し、精霊様のような水壁を作って魔法を凌いでいる。
『ご主人様、ブレスは全部止められちゃって、全然ダメージを与えられません』
「うむ、ちょっと炎だと分が悪いな、城門が近すぎてユリナの火魔法も使えないし、とりあえずリリィはこのまま受け止め班に回るんだ」
『はいは~いっ、ガツンと止めてやりましょう!』
敵がすぐそこまで接近して来る、俺達は完全防御の陣形でそれを迎え撃つ構えだ。
『あらぁ~っ!? やっぱり異世界勇者のパーティーがここに居るじゃないの、ハンナ様、北で惹き付けているって言っていたのに!』
「おいっ! 北の戦いならとっくに終わったぞ! 今頃魔将もお家で泣きべそかいているだろうよ!」
『・・・・・・・・・・』
「ちょっとご主人様、ハンナ様は泣き虫だからリアルにそれもあり得ますよ、皆には内緒にしているみたいですが」
なんと、意図せず敵の秘密を公言してしまったようだ。
これは失礼なことをしてしまったな、以後気をつけよう。
「そんなこと言っている間に来るぞっ! 全身全霊で受け止めるんだ!」
ぶつかり合う力と力、俺達が押し返している間、後方に居たセラやカテニャが前に出、船を運搬している魔族を仕留めていく。
だが向こうも負けてはいない、船の上から眼下で力をこめる俺達を狙って魔法を撃ち始めた。
「セラ、精霊様、戻って防御に当たるんだ、このままじゃ大怪我をする奴が出るぞ!」
だがジリ貧である、いくら上からの攻撃を風防や水壁で防いだとて、船体の横にある窓が時折開いてそこから魔法を撃って来る敵がいるのだ。
水魔法に当てられた者は転倒してしまうし、場合によってはそれなりにダメージも喰らう。
徐々に、だが確実に前線は押し下げられている、もう城門まで後がない……
「おう勇者殿、もうひと頑張りだ! 右を見てみろ!」
「ん? あの軍勢は何だ?」
「王都屋敷を焼かれて領地に引き篭もっていたウォール家の連中が戻って来たんだ!」
「やったぞ! 我々の勝利だっ!」
「お~い! 大丈夫か勇者殿、ゴンザレス殿、僕達もすぐに加勢するぞ~っ!」
防御特化の一族が大挙して押し寄せて来る。
城門には丸ごと防御魔法が張られ、残りは敵の攻撃を全てシャットアウト。
もはや完全にこちらの流れだ。
余裕が出来た王都南門防衛軍、船を担いでいた敵を次から次へと討ち払い、そのパワーを削いでいく。
しばらく戦うと、担ぎ手の力は船を支えるにも足りなくなり、そのまま地面にドスンと落ちてしまった。
残っていた魔族は下敷きになって死んだようだ、これで城門への突撃は不可になったな。
「では乗り込むぞ! 船体をよじ登ってやるんだ!」
王都に突っ込み、そこから魔族を乗り込ませようと思っていたドレドの軍。
ウォール家の加勢もあり、逆にこちらが敵陣に乗り込むという真逆の結果となったのである。
「気を付けろ、ここに居るのはほとんど中級魔族だ、上級も居るかも知れないぞ!」
とはいえこちらも強い連中ばかりだ、ついでに防御魔法も掛かっているからな。
魔族如きハナクソほじりながらでも圧倒できるんですよ。
船内に居た中級魔族の群れをあらかた片付け終えると、最後は魔将補佐、ドレド本人との戦いである。
どうやら海賊っぽい剣で戦うようだ、知らぬ間にキャプテンハットも被っているし、雰囲気だけはいっちょ前だ。
『あ……あなた達やってくれたわね、この私が相手となったからには……何だろ、とにかくアレよ!』
ただ腰が引けているのは台詞からも明らかである……ちょっと聖棒で突いてみようか……ちょんっ!
『あぎゃげぇぇっ! 何それ? 降参です降参っ! 許して下さい!』
「海賊は縛り首と決まっているのだが、それでも降参するのか?」
『いえ、別にこれはファッションなんですよ、こんなキャプテンハットなんてお飾りです、海賊ではありません』
「調子の良い奴め、まぁ良い、これで敵軍の情報を知ることが出来るな、帰ってドレドを拷問に掛けよう」
『ひぃぃっ!』
捕らえたドレドを縛り上げ、船は放置して王都内へと戻る。
ギロチンを失ったギロティーヌと同様、ドレドも船から離れると力を失うタイプのようだ。
さて、敵の攻撃が再開される前にコイツから色々と聞き出しておかなくては……




