⑩魔族侵攻
今回は戦います
王都周辺はとんでもないことになっていた。戦である。
オークだらけ、ほぼ養豚場である。
草原は牙ウサギだらけ、森の中にもかなりの数が居るようだ。
蝙蝠みたいな魔物が飛び交っている。まだ朝なんですが?暗くなってからにしていただきたい!
増殖しているのは動物をモチーフにした魔物ばかりのようだ。
そうだ、どうぶつ将って言ってたし、やはりソイツの仕業なんだろう。
魔物どもの狙いは完全に城門である。つまり、団体で王都を攻めようと言う魂胆である。
迷惑な連中だ!
「リリィ!ちょっとそこに居て、町に入りそうな魔物が居たら焼き払ってくれ!」
『は~い!』
城門の近くでは、門兵たちが必死で戦っている。怪我人もかなり多い。
以前話をしたことがある、隻眼・隻腕のおっさんはかなりの重傷を負っているようだ。
またスライムに負けたらしい…
今回の件ではスライムは関係ない。強くなってもいないし、数も増えていない。
彼には完全な引退をお勧めする。
「ミラ!俺たちは一旦冒険者ギルドに向かおう!情報収集だ!」
他のメンバーを残し、ギルドに向かう。何かわかることがあるかも知れないからな。
なぜ俺とミラだけなのか?
当然、アホの子を連れて行っても仕方ないためである。
特にルビアあたりは事態を悪化させかねない。
勇者ハウスは郊外なのでわからなかったが、町中は結構騒がしい。一部で避難が始まっている。
冒険者ギルドは恐慌状態だった。
いつもは机の上に置いてある退会届が片付けられ、『死亡退会のみ受け付けます』との張り紙に変わっていた。
逃げずに戦え、ということなのであろう。
ギルドの職員たちは話しかけるのも申し訳ないぐらいに忙しそうだ。
そんな状況下でも、落ち着いている人間がちらほら。
その中の一人、物凄い筋肉のおっさんが俺達に気付くと、近づいてきた。
え~と、確かあいつは…
「貴殿、異世界勇者殿であるな。俺は王都の冒険者、Mランクのゴンザレスだ。」
最強のMランク冒険者だった。大胸筋がピクピクしている。気持ち悪い。
「俺はアタル、こっちはパーティーメンバーのミラ。よろしく。」
うっかり握手してしまった。後でしっかり手を洗わないと…
「勇者殿は変わった武器だな。ちなみに俺は水魔法使いだ!」
お前、魔法使いなのかよ!そのビジュアルで?しかも何だ水魔法って?いやね、筋肉魔法とかならまだ100歩譲ってわからなくもないよ。でも水魔法は無しだわ!その筋肉で!予想以上に気持ち悪い男だな!
「ああ、これはちょっと説明し辛くてな。ところであんたは落ち着いているな、さすがだ。」
「ハハハッ!俺も落ち着いているわけではないさ。この先大量の魔物からの責めを受けることを想像して、俺の筋肉は喜びに震えているのだよ!」
うわぁぁ…ルビアの男版はこんなにも不快なものなのか…
「と…ところでゴンザレス…さんはこれからどうするつもりなんだ?」
「そうだな、今俺の組織である王都筋肉団に招集をかけている。ここから城門に向けて移動しながら、徐々に合流していく予定だ。」
王都筋肉団とはコイツが頭を張っている総勢100名を超える組織のことらしい。全員ムキムキで、しかも悉くドMらしい。魔物なんかより先にそちらを討伐すべきである。
「俺も行くが、勇者殿には是非その集団の先頭に立って率い、人々に安心感を与えて欲しい!」
イヤだイヤだ!どうして俺がそんな不気味な連中を率いて行進しなくてはならないのだ?晒し者にも程がある!
「すまない!俺にはまだ外で戦っている仲間が居るんだ。早くそいつらのところに行かなくてはならないから、ひとまず行進はそちらだけでお願いしたい。」
「うむ、残念だがそういうことであれば仕方が無いな。健闘を祈る!」
ミラの手を引き、逃げるようにして立ち去る。
結局ギルドでの情報収集は気分が悪くなっただけで終わってしまった。急いで戻ろう。
※※※
見間違いだろうか?疲れているのだろうか?いや、どうもこれは現実のようである。
城門の外では何と!ルビアが無双しているのであった!
普段は最後列に居て、敵の攻撃など受けることの無いルビア、しかし今日は違う、敵の数も多く、俺が守っているわけでもない。ダメージを受けたことによる『被虐』のスキル効果で、物凄いステータスになっているのである。
いつものグダグダからは想像もできない動きである。体の回転におっぱいが付いて来ていない。ワンテンポ遅れてぷるんぷるんしているのだ。
時折発動される回復魔法は…上空の小さな敵に向けて使っている。
超絶威力の回復魔法を受けた小さな体の敵は、その魔力量に耐えることができず次々に破裂している。なんて恐ろしい奴だ。
リリィは言いつけをちゃんと守って城門の守備をしているようだ。セラとカレンはペアで動いているが、かなり敵陣に食い込んでしまっている。俺とミラもそちらに向かう。
しばらく戦いを続ける。セラとカレンも声を掛けて戻し、4人で行動しているが、さすがに疲れてきた。
ルビアも限界が近そうだ。リリィは飽きてしまったようで、撃ち漏らしがかなり多くなっている。その後ろにいる兵士や冒険者が大変そうだ…
そこへ、ようやく筋肉達が到着する。背後から現れた筋肉達に一撃を加えようとするリリィ、慌てて止める。
「待て!リリィ!信じられないかもしれないがそれは人間だ!」
『えっ!?そうなんですか?こういう形状の人間も居るんですね…』
おそらく、俺とあの筋肉達が同じ種類の生物、即ちどちらも人間である、ということを初めて聞いて信じる者は居ないであろう。そのぐらい体型に差があるのだ。
ともあれ、これで休憩することができる。
「ルビア!もう戻っていいぞ!Mランク冒険者が来てくれた!」
戦いを、いや無双をやめて戻るルビア。憧れのMランク冒険者が来てくれたのだ。安心して後を任せられると感じたことであろう。だがな、おそらく今ならお前の方が遥かに強いぞ…
横一列に並び、次々にポーズを決める筋肉達。
いいから早く戦え!
フラフラのルビアを抱き寄せる。周りからは生暖かい拍手が…
有名な異世界勇者パーティーである。その構成は王都の誰もが知るところである。もちろんメンバーの身分や年齢も。そして、皆俺の大本命はルビアだと思っているに違いない。
美人で年も近いし、何よりも30人の奴隷兵の中から選んだたった2人のうちの片方である。
彼らが知らないのは、この子の頭の中がかなりヤバいということだけである。
※※※
徐々に日が落ちてくる。夕方になると、魔物たちは引いていくようだ。
まさかとは思ったが蝙蝠の魔物もここで撤退していく。お前らは何かがおかしいと思わないのか?
丘の向こうに一瞬、ほんの一瞬だけ、白髪のウサギの姿が見えた。完全にバニーちゃんである。
ハンマーを持っているかと思ったが、よくよく考えたらあれは杵だ。餅を突いていたのであろう。ウサギだしな。できれば月でやって欲しいところだが…
ウサギは遠目に見ても可愛いのがわかるほどであったが、これは冗談では済まされない。今日は突っ込みすぎたBランクの冒険者がひとり、討ち死にしたらしい。他にも数え切れない程の怪我人が出ている。
本来、回復魔法の使い手はここからが忙しいのである。しかし今日のMVPであるルビアは、特別に休んで良いことになった。
しかも本来は避難区域であって立ち入ることの出来ない勇者ハウスに戻っても良いという。俺も同行を許可された。
戦いに参加していた兵士や冒険者は、万が一に備えて城門前でキャンプを張って野営とのこと。食事も出るし簡易の風呂も設置されると言っていたので、ルビア以外の皆は置いて、2人で屋敷に帰ることにした。
ついでに食事と、すぐに風呂が沸かせるという、火魔法がこめられた丸い石もいくつか貰っておいた。
帰ったら風呂に入って寝よう。
暗くなってきた。ルビアと一緒に勇者ハウスに向かう。
「本当に誰も居ませんね…」
「この辺りは避難命令が出ているからな。暗いから手を離すなよ。」
誰も居なくなった、いつもの町は真っ暗である。まるでこの世界に俺とルビアだけが取り残されてしまった。そんな気さえした。
急遽始まったとはいえ一応戦時であるから、貴重なランタンをいくつも借りるわけにはいかない。ひとつだけにして、手を繋いで帰った。
「ご主人様…今日は申し訳ありませんでした…」
「何が?頑張っていたじゃないか?」
「いえ、本来は後方で回復を担当しなくてはならないのに、前に出て戦ってしまいました。」
「なるほどそういうことか…後でみっちりお仕置きしてあげよう。覚悟しておけ。」
「まぁ嬉しい!でしたらここから始めましょう。ちょっと止まって下さい。」
何だろうかと思ったが、止まってやる。ルビアは服の裾を捲くり…お尻丸出しになってしまった。
以前から町中で服を脱ぎたいと思っていたようだが、さすがに逮捕されてしまうため、シルビアさんが禁止していたらしい。
だが今日は大チャンスだ。この周辺には誰も居ない、もちろん憲兵も。
ちょっと頑張ったかと思えば早速これである。本当にぶれない女だ。
速度を上げて歩く。誰も見ていないのがわかっているとはいえ、こんな格好の生物を連れて歩くのは何だか恥ずかしい。
猛禽類の出歯亀に覗かれているかも知れない。
急ごう、勇者ハウスはすぐそこだ。
「ええっと…この水の量だとこれ2つでいいのかな?」
ようやく帰り着くと、先程頂いた火の魔法が込められた玉を、規定の量風呂に投げ込む。あっという間に良い湯加減である。これは欲しい。週に一回は熱湯風呂にしてしまう風呂焚き下手のミラが喜びそうだ。
でも、お高いんでしょうね…
「ご主人様!せっかくですから今日は2人で入りましょう!」
いえ、声に出して表現するまでもなくそのつもりです。
なんだかんだ言いながら、既に全裸待機していたルビアとお互いに背中を流し合い、湯船に入る。
いつもリリィと入っているときには気がつかなかった。
なんと!おっぱいは浮くのである。
今後、海や湖で活動することがあるかもしれない。
だがそのとき、このルビアと、それからおそらくセラの分はライフジャケットを購入しなくても良さそうだ。
「なぁルビア、お前の被虐っていうスキルは何なんだ?とても正常なものとは思えないのだが…」
「私にもよくわかりません…いつだったか、お母さんにお尻を叩かれている最中に突然発現しました。」
何やら目覚めてしまったのであろう。気にはなるが、スキル習得の仕組みなど、異世界から来た俺にはどうせ理解できないであろう。
だが、なぜ原則一人ひとつだというスキルを2つ持つ人間が居るのだろう?
リリィの里に行ったときに会った音速馬車のじいさんは、完全に努力の賜物である。一方ルビアは若くしてこの被虐スキルと回復魔法の2つが使える。才能だろうか?
よくわからない…とりあえず今はルビアのおっぱいを触ることにしよう。
風呂では、おっぱいを重点的に責め、のぼせる前に上がった。
湯上りのルビアは…とても色っぽかった。
「ルビア…」
思わず、唇を重ねる…
臭っさっっ!お前ニンニク食っただろう!
何?昼に食べたの?ニンニク単体でっ!?パワーアップ?馬鹿なこと言うもんじゃありませんよ!
「ルビアっ!もう一度服を脱いで、そこに四つん這いになりなさい!」
「あひぃっ!」
おかしな返事をして四つん這いになるルビア。
せっかくの良い雰囲気だったのに、まさかここでニンニクが出てくるとは…
真に間の悪い無能豚である。
尻を小一時間引っ叩いた後、全裸のまま縛り上げ、俺の反対側を向かせて寝た。
全く、どうしようもない奴である…
明日は誰が活躍するのだろうか?
※※※
「あひんっ、あひんっ!もっとぉ~」
ルビアの変な寝言で目を覚ます。うるさい…
叩き起こして準備させる。疲れが取れない、だが今日も戦である。油断できない、あのウサギを何とかするまでは気を抜いてはいけないのである。
静まり返ったいつもの道を歩く。城門前にはセラが居た。
「おはよう勇者様!ゆうべはお楽しみだったようね!」
「おはようセラ、大きい声でそういうことを言わないで頂きたいのだが?」
ちょっとだけ注目を集めてしまったようだ。セラには後で王都決死隊への入隊申込書を書かせよう。
リリィはまだ寝ていたが、ミラは腕立て伏せをしている。
少し離れたところでは、カレンがシャドウボクシングみたいな動きをしていた。ちっこくて可愛い。
どうやら、今日は全力でMVPを獲りにいくようだ。無茶だけはしないよう、忠告しておく。
他の兵士や冒険者も、徐々に動き出している。火魔法使いが集まり、リリィの体を温めている。リリィが動き出す前に攻められたら、城門を突破されて負けるかもしれない。そこから城まで馬車道で一直線だしな…
炎の中のリリィは…神々しい!賽銭箱を持ってきておいて良かった。少しでもリリィの食費の足しにしたい。
ん?待てよ、よく考えよう。今は人間の町である王都を守る戦いである。異世界勇者の俺も含め、この町の人間であれば、無償だろうが薄給だろうが参加するべきである。
だがリリィはドラゴンだ、人間じゃない。しかも勝手に防御の要、最後の砦とされている。
これでタダとかだったら冗談じゃない。後でしかるべき報酬、そうだな、リリィの餌10年分を請求しよう。
そのためには、戦って確実に勝利しなくてはならないのである。
『お~い!敵が来たぞ~!』
知らないおっさんの声がする。見張りのようだ。敵が動き出したことを皆に伝えている。
「よし、行こうか。」
ここに残るリリィをひと撫でし、余裕を持って、ゆっくりと戦地に向かう…
いやもう敵めっちゃ近くまで来てるじゃねぇか!もうちょっと早く教えろや!
すぐに戦いが始まる。ルビアは今日はさすがに下がらせている。疲れが残っているだろうしな。
最後に見たときには、作戦本部に用意されたチェアに浅く腰掛け、腕と足を組んで偉そうにしていた。
強豪校の監督は大体あんな感じである。
「こらカレンっ!ハウス!ハウスッ!」
聞いていない。張り切りさんのカレンは突っ込んでいってしまった。明日はリードを着けて戦わせよう。
ミラと2人で魔物と打ち合い、後ろからセラが魔法で攻撃する。冒険初日に戻ったみたいだ、なんだか懐かしい。
徐々に前に進む…
「勇者様!カレンちゃんが何か強そうなのと戦っています!」
見ると、カレンは巨大な二足歩行の牛と戦っている。
牛と、それから例のMランク冒険者を足したような奴だ。背丈は3mぐらいある。
そして明らかに強い!カレンと互角に戦っているのだ。
あ、全裸だから魔物だと思っていたが、魔族らしい。
上級魔族ターネギュー。股には名前負けしない上等な品がぶら下がっている。
「よし!援護しよう!」
3人で駆け出す。しかし、ヤバい…向こうから凄い勢いで走ってきた影…ウサギさんだ。
全力で走る!どちらが先にあの戦いが繰り広げられている位置に辿り着くのか?
それで勝負が決するはずだ。
ミラとウサギが、ほぼ同時だった。
簡単に弾き飛ばされるミラ、あのウサギ、相当に強いようだ。
ようやく俺が辿り着く、ウサギの拳がカレンを狙うが、それを聖棒で受け止める!
バチンッッ!!!
弾けたような音、聖棒に触れたウサギの腕には深い傷が出来ていた。痛みに飛び上がるウサギ、俺も後ろに引く。
「きぃゃあぁぁーっ!痛い!痛いっ!」
転がるウサギ。と、そのとき…
『…っ!マーサさ…ごふぇおっ!』
一瞬、ほんの一瞬、カレンと戦っていた種牛野朗の気が逸れる。
それを見逃すカレンではない。首元に一撃、完全に入った。倒れる牛…
「痛たたぁ…?え…うそ?ターネギューが殺されちゃった!冗談でしょ!あんなちんちくりんに!?」
そろそろと、しかし確実に後ずさりしていく魔将のウサギ、名前は魔兎というようだ。もちろん上級魔族だ。種牛はその補佐らしい。
とにかく、今はこっちが有利だ。挑発しよう、そうしよう。
「おやおやウサギさん!可愛らしいですね。おてて大丈夫かな?煙出てますよ~?」
「なっ、なによぉ…あんな暴走ばっかりしてる力だけの馬鹿牛をやったぐらいで!」
「まぁ、今日はこのぐらいで良いにしてあげるわ!また明日!ごきげんよう~」
と、定番の捨て台詞を吐いて風のように走り去っていってしまった。速い!
追いかけようとするカレンを止める。深追いはまずいし、おそらく追い付くことはできない。
どうもマーサは、勝手に先行した部下の種牛が心配になって見に来たようだ。
結果はこれだが、意外と良い奴なのかも知れない。
許してはやらんがな!
「ご主人様!強い奴をやっつけました!今日のMVP、貰えるでしょうか?」
「ああ、間違いないぞカレン!コイツは副将だ。よく頑張った!」
万が一単騎で敵の副将を討ったのにMVPでなかったとしたら、誰かがランキングで不正をしているのは間違いない。そうなったら異議を申し立てるが、おそらく大丈夫だろう。
「よし!一旦本部まで戻ろう!」
※※※
副将をやられたマーサが下がったことにより、その日の戦いは終わった。
作戦本部で種牛の首を見せると、王宮から呼ばれて来ていた学者がひっくり返った。
小柄なカレンがこの間のライダーに続き、今度はなんと上級魔族を討ってきたのである。そりゃ驚きますよ。
「ご主人様ぁ!見てくださいこの格好!凄く可愛いです!あと、MVPも貰えました。」
カレンは可愛らしいドレスに着替えさせられている。貰ってきたMVPの賞状をこちらに渡してくる。
「これから肖像画を描いてもらえるらしいです。王宮の一番強い絵描きさんがやってくれるそうです!」
強い絵描きとは一体どういう奴なんだろう?
とにかく、カレンの肖像画は版画にされ、王都で販売してその収益を今回の死者・重傷者への補償に充てるらしい。こっちには鉄貨1枚も来ないようだ…
草原をバックに、笑顔で絵を描いてもらうカレン。その腕に抱えられているのは花束でも、ぬいぐるみでもない。種牛上級魔族の生首である。なんだかなぁ…
今日の戦は人間側の大勝利であった。筋肉達も魔物に混ざって指揮をしていた中級・下級魔族を何体か討ったようで、喜びのポーズを決めている。気持ち悪い。
「後で実家に手紙を書きたいので、ご主人様も手伝ってくださいね。」
今日は俺とカレンが2人で勇者ハウスに帰る。もちろん風呂湧かし用の玉も貰ってある。
実家に功績を報告する手紙を書きたいカレン。早く尻尾と耳をもふもふしたい俺。
まぁ仕方ない、今日は頑張っていたから先に手伝ってやろう。
今日は初めて敵将と話しをした。本当に可愛かったなぁ~、胸もそこそこだし。
明日か、明後日ぐらいには決着して、日常生活に戻りたい。強くて可愛いウサギも欲しい。
明日も頑張ろう!
戦い3日目に続きます




