106 後片付けこそが最後で最大のイベント
「は~い、じゃあお祭りに行きますよ~、馬車に乗って下さ~い」
「どうにも覇気のない異世界人ね、寝不足なのかしら?」
「そうじゃないんですよセラさん、今日はせっかく遊ぼうと思ったのに、また闘技場で処刑を見続けなければならないんですよ」
「良いじゃない別に、ルームサービス付なのよ」
この日は不快魔将の襲撃から、いやもっと前か、カジノを作ってカテニャ達がそこへ乗り込んで来たことから始まる一連の事件の後始末のお祭り、即ち罪人の処刑祭が開催される。
せっかくだから色々と屋台を回り、ついでに自分達が出店しているものの売上でも数えてニヤニヤしよう。
などと考えていたのだが、結局俺達勇者パーティーは闘技場にて、やたらとグロテスクな処刑を一日中見ていないとならないそうだ。
よくわからんがVIPゲストだそうな……
美味しい料理ばかりのルームサービスが心の拠り所である。
「モニカは午前中に叔父との決闘があるんだろう、準備は万全か?」
「ええ、マリエル王女殿下に稽古をつけてもらいましたから、間違いなく圧勝出来ますよ!」
「なら良い、じゃが気を抜かずに臨むのじゃぞ!」
老師とか大先生風の台詞で締めてみたものの、俺は何も教えていない。
とにかく出発である、超満員の馬車が狭い……
闘技場のVIPルームに通され、それぞれが思い思いの場所に座る。
シルビアさんだけは屋台の営業を監督しに行ってしまった、ついでにデスジャンヌ達も慈善活動のため、昼にはここを出るそうだ。
「じゃあ私はモニカちゃんを選手控え室まで連れて行きますね、前座の試合が5つあって、登場は第6試合になります」
「了解、聞いたか皆、それまでにトイレを済ませておくように」
「ご主人様、トイレ~っ!」
「こらリリィ、異世界勇者はトイレではありません」
「なぁ主殿、ちょっと良いか?」
「何だジェシカ、お前もトイレなら勝手にいっトイレ」
「つまらないことを言っているようだが、今回も第1~第5試合の勝敗で賭けないか?」
雑魚が粋がって勝負を仕掛けて来た、良いだろう、今度は素っ裸にしてやる!
ルールは2人同時に勝つ方を予想し、違う方に賭けたら勝負は成立、同じ方に賭けたら流れとする。
両者一度だけカレンのアドバイスを受けて良いこともルールに盛り込まれた。
少し待つとルームサービスの酒と料理が運ばれて来る。
それとほぼ同時に決闘の選手が入場する……
「あ、アイツは畑のニンジンを盗んでいった奴よ!」
同時に札を上げる、もちろんマーサが丹精込めて育てた、たまに失敗すると足が生えて人を襲うニンジンを盗んだ奴に賭けるはずがない。
ジェシカとの勝負はいきなり不成立であった……て思うじゃん?
「俺はニンジン泥棒に賭けるね、マーサには悪いが、相手は明らかに帝国人だ」
「あっ、ずるいぞ主殿、そんな信義則に反する行いを……」
などと言っている間にニンジン泥棒は帝国人を殺し、勝利を収めていた。
「仕方が無い、卑怯な手を使われたが負けは負けだ、ズボンを受け取るが良い」
「うむ、では次の結果でこれを返すかさらに脱がすかを決めよう」
次の試合は聖天大金貨泥棒VS帝国人であった。
クソ真面目なジェシカ、またしても帝国人に賭け、当然のように敗北する。
そして第3試合はルビアのコレクションと権利書泥棒VS帝国人、これも当然……
「ほら、肌着を受け取るんだ、卑怯な主殿め!」
「だははっ! ジェシカさん、パンツ一丁が凄くお似合いですことよ!」
「ぐぅぅっ! そして次は放火犯と帝国人とは、もう良い、先にパンツも受け取っておけ!」
この流れでどうしてわからないのであろうか?
この前座の試合は茶番、ここで犯罪者に勝たせて安心させておき、後で面白おかしく処刑するためのものに決まっている。
「さて第5試合は……おお、カレンの権利書を奪ってモニカの叔父に売った奴、と、帝国人だな」
「クソッ! 私はもう賭ける物が無いぞ、降伏だ!」
「ご主人様、試合の趣旨も読めていないジェシカには私からお仕置きしておきますの」
「じゃあユリナに任せよう、その後は全裸のまま俺に引き渡してくれ」
「ん? この試合には何か仕掛けがあったのか、何も気が付かなかったぞ」
何か色々ダメそうだな、この女は。
「勇者様、遂にモニカちゃんが出て来たわよ、応援してあげましょう!」
手前側の入場口からモニカが、そして反対側からは叔父であるあの性悪貴族が登場する。
モニカはマリエルの教えた槍、叔父の方はクソッタレにお似合いの棍棒で戦うようだ。
そして当然だが、観客の声援は100%モニカに対するもの。
叔父の方にはゴミが、というか時折刃物まで投げ込まれているようだな。
「ご主人様、あれは動きを見ただけでもう勝ち負けがわかってしまいますよ、どうして観客の人はあんなに騒いでいるんでしょうか?」
「それはなカレン、観客的にはモニカの叔父が姪にやられて無様に死に晒すことが楽しみで仕方がないんだ、勝負がもう決まっているのは皆知っているんだよ」
「へぇ~っ! よくわかんないけど皆が面白いならそれで良いです」
試合開始の合図が闘技場全体に響き渡る。
叔父の方は馬鹿みたいに棍棒を振り回しているだけだ。
馬鹿みたいというか普通に馬鹿なんだな……
冷静に間合いを詰めるモニカ……構えが低いようだ、まずは脚から突き刺すつもりなのか?
と思ったら珍だった、初手で直接珍を狙いやがった!
もちろんモニカの叔父は剛珍術を受けていない、そして俺も、全ての野郎観客もそうだ。
「ぎぇぇっ! 誰だあんな技を教えたのは!? マリエルだな、マリエルしか居ないもんな!」
「そうですが、あれが一番有効な技だと思いますよ、特に問題はないかと」
「見ている側に問題が生じるんだ、あの技は!」
「あらごめんなさい、でもこの後まだアレのコンボ技が繰り出されるんですが……」
その場で蹲ってしまった叔父を蹴り倒し、さらにその珍へと追撃を加えるモニカ。
マリエルが教えた究極奥義『千貫撃珍』である。
「あぁぁぁあぁぁっ!」
「マリエルちゃん、勇者様が気を失ってしまったわよ、後で叱られるわね、これは」
その後、モニカは叔父の珍を抉り取ってやりに掲げ、勝利を宣言したとのことである。
叔父はそのときにはまだ生きていたようだが、係の人が持って来た松明を使い、モニカがその手でジワジワと焼き殺したという。
「あぁ、とんでもないものを見せられてしまったようだな……」
「あら勇者様、気が付いたようですね、怒っていますか?」
「うん、とりあえず水か酒をくれ、出来れば赤ワインが良いな、あとマリエルは痛い目に遭って貰おう」
頼んで貰った赤ワインと焼きたてパンを頬張りながら、マリエルの肘関節をありえない方向に曲げる。
実に優雅な昼のひと時だ。
「ひぎぃぃっ! あの、ちょっと私はモニカちゃんを迎えに行って来ますから、刑罰は後にしていったぁぁっ!」
「さっさと行って来るんだ、戻ったらモニカと2人でお仕置きだな」
「主殿、私は既にユリナ様の罰を終えて全裸で待機しているのだが、早くしてくれないか?」
「おお、忘れていたぞ、じゃあジェシカからだな、コイツを喰らえっ!」
「ちょっとっ、揉まないでくれ! ひぃぃっ!」
「全く、相変わらずエッチな異世界人ね」
「何だと? 生意気なセラも……揉むところが無かった、帰って良いぞ」
俺は強烈な衝撃に見舞われ、再び意識を閉じた。
「ご主人様、そろそろお昼ごはんです、目を覚まさないと私が食べちゃいますよ!」
「うむ……おはようカレン、ちなみにここはどこだい?」
「大変です、ご主人様が記憶喪失設定のイタいキャラになってしまいました!」
そういえば今日は闘技場に来ていたのか、で、紆余曲折あってセラに殴られ、意識を失ったと。
ついでに直近の記憶もどこかに行ってしまったらしい。
確か耐えがたい苦痛の後に何か柔らかいモノを揉みしだいて……
頭痛がするから考えるのはよそう。
「そうだ、モニカは?」
「もう戻って来ているわよ、とんでもないモノを持ってね」
「見て下さい勇者様、これがあの悪辣な叔父から奪い取ったモノです!」
槍の先端にありえないモノが突き刺さっているではないか!
そうだ、全て思い出したぞ! そもそもマリエルが変なことをモニカに教えて、モニカがそれを忠実に……そう珍を撃沈したのだ。
「モニカ、お前そんなモノ持って来てどうするつもりだ?」
「勝利の証として勇者ハウスの玄関に飾ろうと思っています!」
マリエル、モニカ、そして先程俺を殴ったセラには帰ってからの100叩きを宣告しておいた。
後程シルビアさんにも言いつけてやろう。
「ところでマリエル、午後のプログラムは?」
「まずは先程決闘で勝利した5人の犯罪者の処刑です、表彰式に見せかけて唐突に殺していく感じですね」
「ふむふむ、で、他は?」
「あとは反逆貴族と魔将補佐おばさんの処刑開始ですね、本人達は今日中には死なせない予定ですから、今夜からは広場の晒し台に移動させます」
う~ん、最初のサプライズ処刑は面白そうだけど、それ以外は特にこれといって何かがある訳ではなさそうだ。
イベントの方は無視してこちらで宴を楽しもう、とりあえずは食事だな。
昼食を取りながらモニカの今後について話をしておく。
マリエルのサインが入った赦免状があり、あとこれに駄王の名前が書かれればモニカは自宅に帰ること出来るようになる。
協議の結果、一応住所は実家、というか家の王都屋敷にしておくものの、基本的には勇者ハウスの方で寝泊りし適当にシルビアさんの店の手伝いをしたり、王都での情報収集を担当したり、という方針で決まった。
情報担当はトンビーオ村のメイに続いて2人目だ。
これからも世界各地に担当者を置き、情報ネットワークを張り巡らすことを目指そう。
というかその情報で一儲け出来るとアツいんだがな、商品先物取引とかこの世界にもあるのかな?
「あ、見て勇者様、もうさっきの5人が出て来たわよ、全員ニッコニコじゃないの、本当に騙され易い連中なのね」
『えぇ~っ、それでは先程の戦いに勝利した5人の戦士には報酬を授与します!』
司会進行役が放ったその言葉に反応する5人の犯罪者共。
おっと、唯一話をしたことがあるルビアの色々なもの窃盗犯と目が合った、完全に助かった気でこちらにイヤらしいニヤけ顔を向けている、バーカ!
『ハイ、では5人に与える報酬の準備が出来たようです、報酬はなんと、炎と油です! どうぞ火の中に飛び込んで下さい! オラ早くしろやっ!』
突然の出来事に、何が起こっているのか理解が追いつかないまま炎に包まれる5人、悪は滅んだ。
これで昼時の余興は終わり、この後は重罪人達の残酷処刑ショーに移行する。
デスジャンヌ達は慈善活動に行ってしまうという、ついでにシルビアさんに渡すおやつも持たせておく。
「主殿、そろそろ寒くなって来たのだが、服を返してくれないか?」
「では上か下かどちらかだけ返してやろう、パンツはダメだぞ」
「それなら上を、本当に寒いだけだからな、下よりは上の方が暖かいはずだ」
上だけ服を着たジェシカ、何だか余計にエッチな格好になってしまった。
それを眺めていたのを察知したのか、ルビアも同じように下だけ脱ぎだす。
「ご主人様、下を脱ぐと座るときに椅子が冷たいです、抱っこして下さい」
「よしよしルビア、こっちへ来い、ジェシカはどうする?」
「少し恥ずかしいが私もお願いしよう、というかそれなら上も着ていなくて良さそうだな」
「あ、じゃあ私もそうしますね」
いやはや結構結構、俺は処刑には興味がないが、この巨大おっぱい祭りには大いに興味があるのですよ。
今日は本当に楽しめているな。
このまま何事もなく終わって……くれるはずがないですね。
はい、わかっていましたが事件です!
ちょうど処刑準備のために中央に引き出されていた魔将補佐のおばさん。
それをピンポイントで狙った雷魔法が発動したのであった。
「あれはかなりの力ですわよ! おそらく魔将クラスの実力者ですの!」
真っ黒焦げになって息絶えたおばさん、横に居た兵士は無傷であり、その攻撃の正確性が覗える。
その後、何人かの兵士が集まり、おばさんの死体を持ち上げようとするものの、完全に炭になってしまっている、掴んだ所からボロボロと崩れてしまう。
「凄いな……ユリナ、雷魔法は全部あんなに強いのか?」
「あれは特別ですの、普通はトンビーオ村でボルテスさんがやっていたようなビリビリさせるだけのものですのよ」
「つまり、落雷まで出せるのはユリナの火魔法と同じと……」
「そういうことですの、でも特殊なのは基本的に仲間にも秘匿していますわ、誰がやったかまではちょっとわかりかねますのよ」
なるほど、今回の敵は正体がわからないわけか、遂にこういう状況が来てしまったな。
魔将補佐のおばさんのみを狙うあたり、おそらく殺ったのは魔王軍関係の何者かで間違いないであろう。
で、最も可能性が高いのは残り4体の魔将である。
今日屋敷に帰ったら、魔族達に残りの魔将について質問責めにするしかなかろうな。
ちゃんと答えてくれると良いんだが……
落雷事件の大騒ぎが一段落した後、改めて反乱貴族の処刑が執り行われた。
猛毒の汚泥を薄めたものを掛けられ、体を溶かされながらもまだ息のある反乱貴族共。
観客はユッダ侯爵が5人も居るのを特に不思議には感じていないようだ。
人が苦しんで死ぬのを見られればそれで満足らしい。
囚人は歩けるうちにそこから引き出され、そのまま王宮前の広場に移送された。
あとは溶けて死ぬまでそこで苦しみぬくのである、ざまぁ!
「さて、これで今日プログラムは終わりですね、色々ありましたが、そろそろ屋敷に戻りましょうか」
闘技場とは別のところに居たシルビアさんやデスジャンヌたちを回収し、帰路に着く。
ちゃんと屋台のあまり物も回収して宴の準備はバッチリである。
「さて、先に風呂に入ってから飲み会にしよう、魔族の子にはちょっと聞いておきたいことがあるがな」
ゆっくり風呂に浸かりながら、魔族達から魔将についての詳しい話を聞く、そそ結果わかったことは、残り4体の魔将が……
・ひもの魔将
・へいだん魔将
・企業魔将
・禁酒魔将
という名前であるということ、そしてその中で明らかにウザそうなのは禁酒魔将だということである。
「というかどうして干物が居るんだ、魚介魔将のイカ野郎が復活したのか?」
「こっちの干物は干物女の方よ、全然やる気がないわけ、お洒落しないし、通販でしか買い物しないわ」
だからどうしてそんなに弱そうな奴が居るんだ?
「で、今日の雷をやるとしたらどいつなんだ?」
「そうですね……へいだん魔将は雷魔法の使い手が多かったような、それで鉄のカラクリ武器を動かすのよね」
「レーコ、それはどんな武器だ?」
「え? ちょっと待って下さい勇者さん、たぶんカテニャの方が詳しいはずです、ライオン野郎のイカサマ装置を作ってもらっていたもの」
「どうだカテニャ?」
「う~ん、何だか最近は良くわからないのが多かったけど、馬が要らない戦車とか、あとは漕ぎ手が要らない戦艦とか言っていたわね」
ヤバい、これも魔王の仕業に違いない、こんな中途半端な世界に電気の力で動く近代風兵器を持ち込もうというのだ。
平和的な電気自動車でも作っとけってんだ全く!
「でもそういうのはなかなか上手くいかなくて、いつも爆発してばっかりって話も聞いたことがあるわよ」
「あ、それは私も聞いたことがありますわ、爆発すると暗黒博士の頭がチリチリになるとかいう話ですわよね」
何だよ暗黒博士って、相変わらずいい加減なネーミングだな……
「でも本当にそいつ、へいだん魔将が来るとは限らないんだろう、他はどうなんだ?」
他の3魔将については、ひもの魔将と禁酒魔将についてはそこまで情報がないものの、強くないということだけはわかっているそうだ。
そして問題は企業魔将である、そこは兵力も多く、部下に優秀な魔族が多いそうだ。
これが16魔将軍の中で最強の一団であることは疑う余地が無いらしい。
「じゃあ警戒すべきはまずそのへいだん魔将、それから最強の企業魔将だな、今日の会議はこのぐらいにして宴に移ろう!」
風呂から上がり、宴の準備を始める、持ち帰った屋台のあまりを並べ、酒を出していると、精霊様がふと動きを止める……
「そういえばマリエルちゃんとモニカちゃんは今日悪さをしていたわね、この大精霊様はしっかり見ていたわよ」
「そうだった、お前らとんでもないことをしやがって! モニカ、あのモノはちゃんと捨てたんだろうな?」
「……いえ、この屋敷の門のところに飾りましたが」
本当だ! 外に憲兵が集まってざわざわしている!
「ちなみに私が王女としてそうするように指示しました、その方が色々と面白そうだったので」
「マリエル、モニカ、お前達覚悟は良いか?」
2人の尻から煙が出るまで叩いた後、宴をスタートする。
「しかし今日は良いお酒を貰って来たわね、これは誰の報酬かしら?」
「こっちはモニカの勝利報酬、それからこっちは精霊様が処刑方法を考えた企画料です」
「あら、2人共偉いじゃないの、私も昼休みのサプライズ処刑は見ていたのよ、あの囚人の驚いた顔ときたらもうっ!」
あれはなかなかセンスが良かったな。
助かったと思わせておいて処刑する手法は前にも使ったが、今回はそのやりこみ方と突然の死っぷりが半端じゃなかった。
さて、せっかく一段落かと思ったのだが、最後の最後、一連の事件の後片付けのタイミングで最大のイベントが起こってしまったようだ。
ここのところ連続して魔将を討伐しているものの、デスジャンヌ達とは戦ったとはいえないし、害虫魔将もクソ雑魚であった。
だが次の魔将はそうもいかないであろう、今度は真剣に取り組まないと足元を掬われそうだ。
何といっても突然何の前触れもなく仲間の魔将補佐を瞬殺だからな、十分気を付けよう。
当然であるが、このときはまだ次に攻めて来るであろう魔将に気を取られていた。
まさかここから内部で、それも心強い味方として最悪の敵が現れるなんて思いもしなかったのである……




