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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十八章 虫けら
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104 Gとの決着とさらなる敵

『何奴っ! おや、矮小なる人間風情か、貴様等にはここに居る権利が無い、消えるか死ぬか、どちらか選べ』


「なんだてめぇ、Gの分際で生意気な、魔将補佐はどいつだ、殺してやるからすぐに出て来い」


『なんと、人間ごときが我々のことを知っているとはな、さては貴様が異世界勇者とやらか、偉そうにバトルスーツなんぞ着おって!』



そうか、いつも敵と対峙したらすぐに異世界勇者だとばれていたんだが、今回は全然気付かれなかった。

この養蜂業者……どころかスズメバチ退治業者ばりのバトルスーツで顔がわからないんだな。


だがそれはこちらも同じことである。

部屋を埋め尽くしているのはG、とにかくGなのだ。


どれが普通のG、どれが魔物のG、そしてどれが魔族で魔将補佐のGなのか、皆目見当がつかないのである。

というか数が多すぎて今喋っているのがどいつなのかすら定かではないのだ……


「ていうかさ、お前ら本当に何なの? キモいし、どうしてこの商店街に集っているんだよ」


『我らはこの上にある人間の町を制圧するのだ、そのためにはまず直上の食糧が多い居住区から人間を追い出してだな……』


「で、そこを拠点にどんどん王都中に広がっていくつもりだと」


『その通り、そしてさらに我らはこの町を拠点として他の人間の住処まで勢力を広げるのだ、そこに害虫魔将様が君臨して……』


「世界中を虫だらけにするつもりなんだな」


『そうだ、既に害虫魔将様はこの町に向かっておる、襲撃があるのも時間の問題と心得よ』


「ああそう、貴重な情報をありがとう、お礼に今から殺してやろう」



本当にたまったもんじゃない、このキモい巨大G共は王都だけでなく、人間の住む全ての町で俺KIMEEEしようというのである。

さっさとコイツを殺して、今この王都に向かっているという害虫魔将の襲撃に備えよう。



「ユリナ、精霊様、とりあえずここに居るGを全部茹で上げるんだ、1匹も逃すなよ!」


「それならもう始めていますわよ!」


本当だ、ユリナと精霊様はリアルに1匹たりとも逃さないために、出口に近い方のGから徐々に茹でていた。


出口から順に、真っ赤なGの死体が積み上がっていく、あれを踏まずに帰ることが出来るかどうかがこの戦いのカギであるようだ。



「しかし本当に熱湯攻撃は効きますね、Gだけでなく他の虫にも有効なんですか?」


「うん、ムカデとかアリとか、基本的に有効だ、一瞬で倒せるしミラは台所でお湯を沸かすことが多いだろうからな、今度試してみると良い」


「試すような敵が現れないのが一番なんですが……」




「あ、ご主人様、今ちょっとだけ熱湯に耐えたGの集団がありましたわ、おそらく魔将補佐のG20じゃないかと」


「そうか、でかしたぞ、お~いっ! もっしも~し! さっきのGは居るかぁ~?」



返事がない、ただの屍……というかそんな事をしている間に部屋に居たすべてのGが屍になったようだ。



「困ったな、これじゃあ魔将補佐を倒したかどうか判別出来ないぞ……」


「そんなことないわよ、ほら、前に私達から取り上げた認識票、あれと同じものを探せば良いのよ」


「ああ、そんなのもあったな、業者のじいさんならすぐ見つけてくれるだろう」



なぜか滅ぼしたGを供養していた業者のじいさんに頼み、魔王軍の認識票を探して貰った。

生き物相手の職人はどこの世界でも供養とかしっかりやるんだな……



「おお、これかの? 銅で出来たプレートみたいなのが落ちておったぞ」



形は間違いないのだが、何と書いてあるかは読むことが出来ない。

サリナに確認させたところ、間違いなく害虫魔将の補佐のものだとの確認がとれた。



「よっしゃ、これで補佐の片割れは倒したわけだ、あとはもう一体の補佐と魔将本体か、空から来る可能性が高いんだったか?」


「前情報ではそうだったけど、本当にそうなのかまではわからないわよ、もし違っても恨まないで欲しいわね」



「デスジャンヌ様、一応地下も警戒するように言っておくべきですよ、これで空ではなく地面から出てこられたらこの勇者は何を言ってくるかわかりません」


「そうね、今ジゼンミが言ったのが聞こえたと思うけど、このGが地下から来たんだから地下も警戒しておいて、はい、今ちゃんと伝えたからね!」


「わかった、じゃあ空と地下を警戒することにしよう、神様、どうか敵が地上から攻めてきますように」


「地上も警戒してよね……」



冗談はさておき、さっさとここから脱出しよう。

ミラもリリィも、そしてカレンも眠そうだ、ついでに言うと業者のじいさんはほぼ寝ている。

子どもと年寄りは寝る時間なのだ。



下水道から出ると、先程までそこらじゅうで蠢いていたGの姿はほとんど見受けられなかった。

餌として吊るしてあった死刑囚はまだ生存しているようだ。



「どうする、アイツはもう殺してやるか?」


「いえ勇者様、あの死刑囚はこの商店街で万引きを繰り返した凶悪犯らしいのよ、朝になったらここの人が見つけて惨殺するはずよ」


「それはここの人に殺させてやらないと申し訳ないな、じゃあそのまま置いて行こう、おい貴様、朝になったら商店街の人が火炙りにしてくれるぞ、それまで我慢するんだな!」


死刑囚は放っておき、業者のじいさんに礼をして屋敷に戻る。

じいさんには国の方から改めて謝礼金が支払われるはずだ。



「しかしあの魔将補佐、調子だけは良かったがかなり弱かったな」


「そうなのよね、害虫魔将軍は戦闘力が極端に低いのよ、その代わり人間に与える恐怖は凄まじいものなのよ」


「マーサ達とは逆なんだな、お前やマトンは可愛らしいけど強かったり頭が良かったりだったもんな」


「そうよ、誰よりも可愛らしい私に平伏しなさい!」


「調子に乗るとまた耳と尻尾を引っ張るぞ」


「超ごめんなさい! イヤ、ちょっと待ってよ、痛いぃぃっ!」


夜中に大声を出すのはやめて欲しい、本当に迷惑なウサギだ。




※※※



「ただいま~、ってシルビアさんもモニカも起きていたんですか」



「おかえりなさい、まぁね、娘がキモいのと戦っている間に寝てばっかりもいられないわよね、モニカちゃんはついでに起きてるって」


「良かったなルビア、優しいお母さんで」


「ご主人様、お母さんが優しいときは何か裏がありますよ、注意して下さい!」


「酷いやつだな、どうせバトルスーツの件で物凄く儲かったとかその辺りだろう」


「ハイ勇者様、正解よ、お店での1週間の売上分ぐらいが税引後純利益として残ったわ」



恐ろしく儲かっていやがる、というか今税引後とか言っていたよな、俺はこの世界に来てから直接税も間接税も一切払っていないような気がするんだが、大丈夫なんだろうか?



「それで、Gの者は討伐して来たのよね、もうスーツを脱いでも大丈夫かしら?」


「ええ、雑魚Gもそのうち商店街から消えるはずです、もう安心ですよ」


「良かったわ、本来あったお店を再建するんだけど、そこに近寄れなくなっていたのよね」


元々は商店街にあったシルビアさんの自宅兼店舗、俺達の屋敷と同様に変なデモ隊に放火されて全焼してしまったが、ここにきてようやく再建するようだ。


そちらはバイトに任せると言っていたが、モニカを鍛えているあたり、どうも店長として雇い入れるつもりのようだ。

それ以外にも奴隷を購入しようとしていたからな、バイトではなく良いように使える奴隷を店員にするのであろう。



「じゃあシルビアさん、せっかく魔将補佐、というかGの件が一段落付いたんです、明日は新設の居酒屋で飲みましょうか」


「ええ、そうしましょう、次の魔将だか魔将補佐だかが来るまで一旦休憩ね」





その日はもう寝て、翌日はシルビアさんの店が営業を終えるのを待ち、新しくなった居酒屋を開店した。



近所のじじいばばあは喜んで来てくれたようだ、いらっしゃいませ。



「どうだモニカ、仕事には慣れてきたか?」


「ええ、まだまだ店長は無理ですが、せめてお家が没落しないぐらいには稼ぎたいです」



「そういえばさ、モニカの家の爵位ってどうなんだ?」


「ウチは伯爵ですよ、元々はなんとも言えない微妙な貴族なんですが、叔父の父は色々とずるいことをして大臣にまでなったようです、勇者さんは会ったこと無いかもしれませんが……」


「いやそれがあるんだよ、リリィをいじめやがってな、なぁリリィ、ムカついたよな」


「本当ですよ、私がやり返さないのをいいことに、鎖とかでぐるぐる巻きにされたんですよ!」



「あの人のやりそうなことですね……本当に死んで正解でした」



「ところで叔父の方もそろそろ処刑だな、どうも今の害虫魔将との戦いと被ってしまいそうで何とも言えないんだが、出来る限り派手にやりたいよな」



王都を手中に収めようとした馬鹿共の処刑期日が迫っている。

最初のおばさん魔族から始まり、モニカの叔父やユッダ侯爵、それからデモに参加して俺達の屋敷に放火した連中などである。


考え得る限りの残酷な方法で、しかも時間を掛けて死に至るような方法で処刑しなくてはならない。


何といっても今回は王都の兵が半分以上失われたのだからな。

害虫魔将なんかに構っている暇じゃないんですよ、実際。



「ねぇ勇者さん、モニカちゃんはその罪人の処刑があったときに釈放されるんでしょ? 私達もそこで自由にして貰えないかしら?」


「そうだな、デスジャンヌ達は別に悪い事をしたわけじゃないからな、でも屋敷には居てくれよ、それさえ約束すれば勝手にして良いぞ」


「ええ、宿代がタダだから絶対に離れないわよ、慈善活動は儲けなんて無いし、いつも拠点の確保に苦労していたの」



交渉成立である、一応全ての魔将を倒し終えるまでは今居る連中の居場所を把握しておかなくてはならないからな。

このまま屋敷に居てくれるというのであれば捕らえておく必要はない。


デスジャンヌとジゼンミに手を出させ、縛ってあった縄を解いてやる。

縛られた手で酒を飲み辛そうにしていた2人は喜んでくれたようだ。



「そうだマリエル、お前が逮捕されたときに嵌められていた手枷はどうした?」


「屋敷の倉庫に置いてありますが、何かプレイで使うんですか?」


「それも良いが、モニカも縄で縛られているよりそっちの方が楽だろう、もうすぐそれすら必要なくなるわけだが、今のところは貸してやれ」


「あ、そうですね、では今日この後出しておきます」



これで仲間内での問題は解決だ。

デスジャンヌ達は囚人扱いをやめることが出来たし、モニカもそのうち自由に出来る。


モニカはこの後、父親の仇である叔父の処刑を終えたら何の問題も無くなる訳だが、出来れば今後も俺達の仲間として活動して頂きたいところだな。



『勇者さん、そろそろ閉店の時間ですよ、飲み直すならまた屋敷の角部屋のにでも行って下さい』


「わかったよビーチャ、ついでに料理のあまりをくれ、俺達がガンガン消費してやる」


『そう言うと思いましたから今日はデスジャンヌ様考案ののスープを沢山作ってありますよ』


料理を受け取り、地下を通って屋敷に戻る。

外に出なくて良い分便利ではあるのだが、どうしてもシルビアさんの執務室、即ち拷問部屋を通らなくてはならない。


正直、気分の良いものではないのだよ……



「そういえばご主人様、一昨日購入した強力ハエ叩きはまだ試していませんでしたね」


「確かに、対G戦ではユリナと精霊様が無敵すぎたし、敵も弱かったからな」


「では今からちょっと試してみませんか? 良ければ私でも叩いて下さい」



いつものメンバーで角部屋に行き、強力ハエ叩きの実験をする。


「じゃあシルビアさん、それでルビアを思いっ切り叩いてみましょうか」


「ウフフッ、いくわよルビア、覚悟しなさい!」


「あぎぃぃっ!」


「どうだルビア?」


「魔法が掛かっていますよコレ、おそらく雷の攻撃魔法です、ちょっと確認して下さい」



「うむ……確かに、追加攻撃の雷魔法だ、何でこんなものに付与したんだ、剣とかならカッコイイのに……」


「しかし主殿、これがあれば空を飛んでいる虫型の魔物なんかを撃墜出来るぞ、剣だとダメでもこれだけ面積が広ければかなり当て易い」



そういうものなのか? とにかく強力ハエ叩きはジェシカに預けた。

これで敵を撃墜出来るというのであればそうして欲しい。



「でも勇者様、この後空を飛ぶ虫の魔物とか魔族が出て来たらこれを買ったのは損になるわよ」


「大丈夫だ、それならば別で使い道がある、例えばセラが悪さをしたときにこれで叩くとかな」


「ちょっとヤバそうだから大人しくしておくことにするわ……」



この強力ハエ叩きもあるし、いつも調子に乗りがちなユリナやサリナに対しては専用のデビル叩きもある。

このパーティーにおける俺の地位は安泰のようだ、暴力による支配でな。



「じゃあ今日はもう寝ようぜ、そういえば前も気になったのだが、どうしてこの部屋には二段ベッドが2つもあるんだ?」


「私の趣味だぞ主殿、いつもここに集まるメンバーがそのまま寝られるようにと思ってな、もちろん私は上の段を使う」


1つ目の上にはシルビアさん、下にはルビア、2つ目は上にジェシカで下が俺とセラの共用である。

なるほど、これならここで毎日飲むメンバーがゆっくり出来るな。


酔っ払って落下しないようにだけ注意して欲しい、特に上を使っている2人は……



※※※



翌朝、表が騒がしすぎて目を覚ます、カレンが大騒ぎしているようだ。



「どうしたカレン朝っぱらから?」


「ご主人様! チョウチョ、チョウチョが凄く沢山来ます! あともうお昼です!」



本当だ、大量のチョウチョが飛来している、北の森から徐々にやって来て、次第に王都の上空を覆いつくす……



「へっぷしっ! ご主人様、くしゃみがへぷしっ!」


「カレン、屋敷の中に入るんだ、たぶんコレ奴等の攻撃だぞ」


カレンを室内に入れ、とりあえず鼻をかませているところにマーサとレーコが駆け込んで来た。


「敵よ、害虫魔将の補佐のもう1人はチョウチョの魔族だったはず、よくわかんないけど攻めて来たみたいね」


「勇者さん、リリィちゃんに頼んで焼いて貰いましょう」


「いやいや、燃えながら町に落下されたら大惨事だ、もう少し有効な手を考えよう」



そうは言ったもののこれではどうしようもない。

敵将がどいつなのかもわからないし、全部倒し切るなんて夢のまた夢である。


意気揚々と外に出て行ったジェシカが鼻水を垂らしながらチョウチョを撃墜しているものの、それをやって何になるのかすら不明である。



「おいジェシカ、戻るんだ、一旦無視して引き篭もろう!」


「しかし主殿、このままでは王都の人々が鼻水まみれにへっくしょっ!」



「お前が既に鼻水まみれなんだが? 良いから戻れ、黙っておけば敵将の方からこっちに来るはずだ」



かなり鬱陶しい、だがしばらくは見て見ない振りをしよう、そうすれば敵も反応の無さに苛立ち、自ずと俺達勇者パーティーを倒しに来るはずだ。



1時間、いや2時間待機したであろうか、ようやく敵の大将らしき反応がこちらに近付いて来る……



「ご主人様、何だか大きいチョウチョがこっちに来ますよ、体が人間みたいです」


「そうか、俺にはまだ見えないが、可愛い女の子か?」


「いえ、ダルンダルンのおばさん型です」


「じゃあ殺して良いぞ、ジェシカ、ハエ叩きで撃墜してやれ」



「わかった、そのまま殺してしまって構わないか?」


「念のため情報を引き出すんだ、適当に吐かせたら殺してしまえ」



ジェシカが外に出る、どうやら敵は全幅2mぐらいのチョウチョである。

体は全裸のおばさんだ、出来るだけ見ないでおこう、目が腐るかも知れない。



『ちょっと異世界勇者、どうして出て来ないのよ、私ともあろう者がここまで出向いてやっているというのに、この無礼者が!』



「黙れババァ、おいジェシカそんな奴生きていても恥を晒し続けるだけだ、慈悲深く殺してやれ!」



飛び上がったジェシカ、全身を使ってハエ叩きを大きく振り、見事にチョチョババァを叩き落とした。

前動作、本動作、そして着地の3箇所で大きく揺れるおっぱい、凄まじい破壊力だ!



「どうだ主殿! 私はバドミントンも嗜んでいてな、戦争が無ければ国際ゴリンピックに出場していたかも知れないんだぞ!」


「その平和の祭典については良くわからないし名前も微妙だ、だが強いのはわかったぞ、褒めてやろう、で、そのババァは生きているか?」



『グエガッ! オベロバホヘッ!』


「おお、まだ息があるぞ、おいこら、魔将について詳しく教えるんだ、早く喋らないと殺すぞ!」


『マショウ、サマ、ライシュウ……』


「死んだようだ、来襲するのか来週になるのか、ちょっと今のではわかりかねるな」



「出来れば攻めて来るのが来週であって欲しいところだな、今週末には処刑祭があるからな、人々が楽しんでいるところを邪魔して欲しくない」



この感じだと魔将本人も相当に弱いのであろうが、それでも攻めて来る限りは王都の人々に不安と混乱をもたらすであろう。

一旦様々なことが落ち着くまで待って欲しいのだが、こちらからそれを決めることは出来ない。


今週来るのは本当に鬱陶しいから、出来れば来週にして欲しいな、などと思いながら庭に落ちたチョチョの片付けをする。

大事な温泉にも相当数が墜落しているようだ。



「ちょっと温泉をオーバーフローしておこうか、今日は入れるかわからんぞこれは……」



「じゃあせっかくだし郊外に新しく出来た温泉リゾートに行かない? 昨日チラシが入っていたのよ」


「お、良いですね、ナイスアイデアですよシルビアさん、昼食を終えたら早速行ってみましょう!」



最近王都の外で開業したという温泉施設、喜び勇んでそこに向かった俺達であったが、実はそこでとんでもないことが待ち受けているなど、そのときは知る由もなかった……

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