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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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1034 大元が

「よいしょっ……これで全部です、たぶんだけど」


「まだまだよっ、本当に欠片も残っていないかどうか、念入りにチェックしなさいっ」


「……何だか今日はこの展開が続きそうな気がするな……っと、ダニみたいなサイズのが残っていたぞ」


「ほらごらんなさい、こういうちょっとしたモノを取り逃すと大変なのよ、セラちゃんもサボらないでっ」


「これ、さっきも同じことやったわよね……」



 つい先程、初めてこの高度な物体が、何を勘違いしたかハーフ&ハーフで出現した際にも、全く同じことをやった気がするこの物体の欠片掃討作戦。


 気配のない物体であるからこそ難易度が高く、相当な集中力を要するこの作業ではあるが、そもそも目に見えないサイズの極小物体であれば、それを取り逃してしまうのは仕方ないことなのではなかろうか。


 そしてそのひと粒だけでもここから出し、究極バトルモードへの変形の前に馬鹿旦那の姿をした物体が口走った、情報を伝えに行くという役割、それを達成されてしまうことにつき阻止するのは不可能であろう。


 もしそれを防ぐのだとしたら……この部屋自体、一度閉鎖して完全に『消毒』する必要がありそうだな。

 付近に迷惑が掛からないようにということに関しても、ここはどうせ地下牢屋敷であるため配慮の必要がない。


 早速火魔法の使い手……では完全に不足なので、攻撃力が極めて高いユリナ……はおそらくやりすぎて人類を滅亡させるので、ここはリリィ辺りにやらせることとしよう。


 早速カレンを使ってリリィを呼びに行かせ、俺達の方は自分に物体が付着していないかどうかだけ、力を発散して状態を確かめるような、そんな都合の良い感じで確かめた後に、ひとつ上のフロアへと移動する。


 あの物体を呼び込んだ場所近くは完全に空いていたが、フロア全体でみるとまだ囚人の類が存在しているようだな。

 もちろんこんなモノを生かしておく理由は実験や武器のテストのためなのだが、今回ばかりは仕方ないので、残っているかも知れない物体と一緒に『消毒』されて頂くこととしよう。


 早速リリィがやって来たのだが、もう少し上からやるのが良いということで、ひとつ上のフロアへと移動する。

 途中、収監されていた連中の横を通ったのだが、もしかしてこいつ等は物体ではないかと、良い感じに疑うことが出来ているのでナイスだ……



『オラァァァッ! 何だテメェラァァァッ!』

『ってんじゃねぇぞ、金出せオラッ!』

『てかここから出せってんだよボケェェェッ!』


「騒がしいわね、捕まって、もう殺されるってわかっているはずなのにどうしてこんなに粋がることが出来るのかしら?」


「さぁ、もしかしたら悪いことをして捕まったら殺されるっていうことさえ認識出来ないんじゃないんか? 馬鹿だから犯罪なんかやるんだし」


「こんな連中よりも物体の方がまだ賢いわね……残念なことに」


「ま、こうやって騒いでいられるのもあともうちょっとの時間だけだ、おいお前等! これから死刑に処してやるからなっ! 覚悟しやがれってんだこのクズ共!」


『ひぃぃぃっ! そんな馬鹿なことがあるかぁぁぁっ!』

『死にたくねぇ、死にたくねぇよぉぉぉっ!』

『助けてくれっ! 俺はまだ1回カツアゲをしただけなんだっ!』


「えらく反応が変わったな……じゃあリリィ、この階段の先から下を『消毒』してやってくれ、ごく小さな物体があっても消滅するぐらいの威力でな」


「わかりましたっ、えっと、広い場所は……そこだっ」



 火を吹くドラゴンとしての姿を取ったリリィと、階段の下で大騒ぎをしている、これから焼き殺されることが確定した囚人共。


 同じ命なのにどうしてここまで価値に差があるのかと、つくづく疑問に思うのではあるが、ゴミの命はゴミでありそれらは俺達のような上位者が奪うに際して、特に気に留めたりすることはない些細なものなのである。


 直後、俺達の言う『価値ある命』は攻撃の準備動作を取り、そして灼熱の炎を、『価値のない命』が無数にひしめき合うフロアに、全てを滅ぼす息吹として送り込んだ……



『ギョェェェッ! アヅイィィィッ!』


「おぉ、断末魔が良い感じに聞こえてくるぜ……と、あっという間に静かになったな、最近は物体とばかり戦っていたし、こういう人族の脆さにも少しは触れておかないとだな」


「そうね、いざ処刑するときにやりすぎて、苦しまずに死んでしまうようなことがあったら損だものね」


『そろそろ良いですか~?』


「おぉ、もうこのぐらいで良いぞリリィ、てかお前どうやって火吹きながら喋ってんだ?」



 階下の消毒が完了し、目に見えないようなごく小サイズの物体は確実に消滅したであろう状況。

 階段の先にはチラッと、溶けてグニャグニャになった牢屋の鉄格子などが見えることから、下はまだガチの焦熱地獄であることにつき疑いの余地はない。


 で、この後はまず出て行ったスタッフ3号君、というかその形をした物体の行方について確認しなくてはならないであろうな。


 付いて行った兵士は上手くやっているであろうか、正体がバレて物体である旨の指摘を受け、それに反応して暴れ出したりとか、そういうことはしていないであろうか。


 などと不安に思いながら地下牢屋敷を出ると、うだるような暑さの中集まっていた王都の不動産屋連中は、大半がもうぐでんぐでんの茹ダコのようになっている様子。


 このままだと勝手に解散し始めて、『部屋を借りる』という行動を基礎としている物体の餌食になる者が出てきそうだな。


 そうなる前に原因を排除したいとは思うが、あの最初の不動産屋は全員が、いやスタッフ1号君とやらを除く全てが物体と化していたのだ。


 最初は1体であったはずのものが、あの場所だけで4体に増えていたというのは考えにくい。

 しかもあのハーフ&ハーフで戻って来た個体の残り半分がどこかで分離していると考えるとどうか。


 もう王都の中にはかなりの数、極めて高度な人間性を有した物体が散っているのではなかろうかと、そう思うのは俺だけではないはずだ。


 仕方ない、ここは夜になって、涼しくなるのを待って貰おう、夜は夜で蚊に刺されたりするであろうが、それはまぁ、夏の風物詩ということで我慢して頂く他ない。


 で、その集まった連中の中で、やはり騒いでいる一画が……きっとまたスタッフ3号君の話なのであろう、兵士が上手く説明して、パニックにはなっていない様子だが、果たしてどうか……



「いやいやいや、お前いくら何だってそんな急に太ったりスリムになったりはしないだろう? 本当にスタッフ3号君なのか?」


「……疑い、人族による疑いを受けている」


「あ~、はいはいちょっと待って下さい、ホントに、最新の医療技術で回復したんですよ、彼は『超クソデブ病』というのを患っていまして、罹患するとあっという間にクソデブになってしまうんですね、非常に恐ろしい病気です」


『そんなもんあるわけねぇだろぉぉぉっ!』

『絶対何か隠しているぞこいつ等!』

『そういえばさっき勇者パーティーが関与していたからな』

『それは怪しいっ、また勇者パーティーが何かしたんだっ』

『あの勇者、マジで余計なことしかしねぇから……あ、ギョェェェッ!』


「どうだ、悪口を言っていた相手がスッと現れたときのあの気まずさは? と、それどころじゃねぇか、もう死んでんなコレ、誰かゴミに出しておけ、同じ目に遭いたくなかったらな」


『ひっ、ひぃぃぃっ!』



 やいのやいのとやっていた馬鹿な連中であるが、そのうちの『言いすぎた』1匹を俺が殺害したことによって急速に静かになった。


 死んだのは……どこかの雑魚スタッフのようだな、こんな奴なら居なくなっても大丈夫、王都民経済に対して特に影響はないであろう。


 で、もういつトリガーが引かれ、物体としての本性を現すのかといった状態のスタッフ3号君に注目させるのをやめさせ、一旦その場を離れるよう、もし指示に従わないようであれば、先程の馬鹿と同じ目に遭わせると脅し、群衆を下がらせる。


 様子見のために追跡していた兵士も、そして俺達も少し距離を置き、フリーになったスタッフ3号君がどのような動きを見せるのかに、横目でチラチラと見ながら注目しておく……



「……さてと、仕事に戻るとするか、不動産屋は忙しいな」


「おっ、歩き出したぞ、てか完全にスタッフ3号君の演技を取り戻しているみたいだな」


「やっぱり『情報が減った』から処理し易くなったんだわ、それでどうする? 何人で追跡すべきだと思う?」


「そうだな……うむ、わりと警護の連中も集まっているみたいだし、時空を歪めるコーティングの武器を持った奴もちらほらって感じだし、俺達は全員でスタッフ3号君の追跡任務に当たろう」


「じゃあ私、みなを呼んで来ますね」


「おう、それならカレンに頼んだ、こっちは……ひとまずもう進んでいるから、適当に急いで追って来てくれ」


「わかりましたーっ!」



 全速力で走っていったカレンに、そこまでする程のことではないと言いそびれたのは残念なことだが、とにかくこのままスタッフ3号君を見失わぬように、かつこちらの気配を感知されないように、キッチリしっかり任務に当たらねばならないため、気を取り直してその足取りをトレースし始める。


 まずは王都の東側、それこそ物体の侵入が最も盛んな東門の近く、本来であればホンモノのスタッフ3号君が今も働いていたはずの、事件現場の不動産屋を目指すつもりらしい。


 つもりらしいが……まっすぐに向かうというわけではないようだな、寄り道か、それとも……やはり路地裏へ入って行くのか、ショートカットではなさそうだし、これは『食事の時間』かも知れないな。


 この近辺の路地裏にはまだチンピラだの何だの、さすがに屋敷が遠い俺達が掃除し切れていない連中が跋扈しているはず。


 それらの気配を察知して、取り込んで物体としての質量の増大と、さらにはその残滓から人族の知識を得るために喰らいに行ったのであろう……



「……見て下さい勇者様、早速チンピラの方がスタッフ3号君に絡んでいますよ、本当にくだらない生物ですねアレは」


「路地裏でしか粋がれない雑魚だからな、さて、スタッフ3号君は……速攻で取り込んだか、話にならない相手に対してはそうするべきだとプログラムされているのか、或いはたまたまトリガーになるワードを口にしたかだな」


「でも思ったんですが、ああいうのが跋扈している路地裏を、物体が掃除してくれたらすごく楽だなと……」


「マリエル、そしたら俺の小遣い稼ぎの場がなくなってしまうだろうに、今はただでさえああいう流れ者の供給が途絶えているんだから、物体になんか取られてたまるかってんだ……まぁ、建前上それを大々的に公表するわけにはいかないがな」


「まぁ、勇者様がそういうわけですし、それに放っておくと関係のない一般人も犠牲になってしまいますし、物体活用作戦は諦めた方が良いかも知れませんね」


「そういうことだ……っと、ちょっとだけデブになって移動を始めたぞ……っと、またチンピラだ、雑魚のエンカウント率高すぎだろうこの路地裏は……」


「きっと『レベル上げ』のためにわざとこういう場所を選んで通っているのね、なかなか賢い選択だわ」



 などと路地裏のチンピラを次々に殺害して取り込んでいく物体を評価しつつ、引き続きこの先どんな動きをするのかについて見守る。


 路地を北に向かって進み、そのまままっすぐに抜けようとしている様子の物体であるが、あの不動産屋の店舗へ戻るのであれば、そろそろUターンして元のルートに復帰するべきところなのだが……そのような考えを持つ機能を有していないのか?


 それとも目的地は『ホーム』であるあの不動産屋ではなく、どこか別の場所なのであろうか、だとしたらこのまま裏路地を抜けられると、そこそこ広い通りに出てしまう。


 するとどうなるのか、それは路地裏で絡んできたチンピラだの浮浪者だのを吸収し続け、再び激デブ野郎と化したスタッフ3号君が、またしても凄まじく目立ってしまう、そして大騒ぎになってしまうということだ……



「やべぇな、ちょっと先回りして、とんでもないバケモノが出現しても騒がないようにと言って回らないと」


「それではダメだ、少人数で声を張り上げてそのようなことを言ったら逆にパニックを起こすぞ、ここは憲兵だとか兵士だとかに、大人数で、かつ冷静な感じで民衆を押さえ込んで貰うべきだ」


「しかしそんなことをしている暇は……あ、筋肉団が巡回しているぞ、タイミングの良い連中だなホントに……」


「おう勇者殿、通り沿い、それからこの凄い肉のスタッフ3号君が行く可能性がある道、全ての住民に対して『激デブのバケモノが出ても騒がない、見ない』ということを徹底してくれと伝えてきたぞ」


「言う前から実行済みとは畏れ入る……しかも面識のないスタッフ3号君の顔と名前を知っているとは……」



 都合が良すぎる感はあるのだが、せっかく筋肉団がやってくれたことを無駄にするわけにはいかない。

 ちょうど裏路地を通過し終えたスタッフ3号君を更に追跡しつつ、反応してしまいそうな住民への対処もしておく。


 まぁ、こんな奴が通りを歩いていればだ、いかに事前の通知があったとはいえ驚きを隠せないであろうな。

 腹の肉は引き摺っているし、ボディペイントのような状態の衣服はかなり不自然だし、色々ツッコミどころが多すぎるのだ。


 と、もちろん誰もが反応しない、見ないということだけでなく、うっかりでも接近することがないよう心掛けて貰わなくてはならない。


 コイツはスタッフ3号君……らしき姿をしているのだが、正真正銘物体であり、その基本の動きは魔力を有している生物を吸収し、分裂することである。


 ゆえに、迂闊に感知することが可能な位置まで近付いてしまうと……それをやらかしそうな馬車が1台、猛スピードで突っ込んで来たではないか。


 街道の真ん中をのっしのっしと進むスタッフ3号君は間違いなくその馬車のルートを妨害している。

 どちらかが避けない限り確実に接触する流れなのだが……もちろん馬車の方が止まる気配はない……



「オラァァァッ! 退けやそこのデブがぁぁぁっ! この俺様を誰だと思っているんだオラァァァッ! 貴族様舐めんじゃねぇぞオラァァァッ!」


「お止め下さい準男爵様、馬車の窓から顔を出したら……何かあのデブ、おかしくないですか?」


「構わんっ、貴族様の往く道を邪魔する奴は轢き殺……何か伸びたぁぁぁっ! あっ……」


「準男爵様、どうされましたか準男爵様……えっ? 何かデブが黒いのを……あっ……」



 調子に乗った準男爵様の馬車、雑魚の癖にオラオラと、道のど真ん中を進んでいたせいで、そして邪魔者を轢き殺そうとしたせいで、物体に対して接近しすぎてしまったようだ。


 クソデブ化していても人間型物体であるのは変わらないようで、スタッフ3号君のあの部分が真っ黒になって伸び、準男爵様と御者をあっという間に消し去ってしまった。


 通常であればここで『ざまぁみやがれ』のひと言が入って終了となるのだが、今回は場所が場所だけにそうもいかない。


 見ないようにと心掛けていた民衆も、やはりスタッフ3号君のことが気になっていたらしく、またその事件については準男爵様の声も大きかったため、付近に居るほとんどの人間が目撃することとなってしまったのだ。


 そして当然ではあるが、『人を喰らう黒い物体』については既に知識があった一般の王都民であるから、その『本来の姿』を見てしまった以上、パニックを起こすのは避けられないのであった。


 すかさず『アレは物体だ!』という声がどこかで上がる、同時にどよめきが走り、ついでに人間の方も物理的に走り、ぶつかったりコケたり、将棋倒しになったりして大変なことになっている。


 さすがにこの状況ではスタッフ3号君も本性を……現しかけたのだが、なぜか一旦真っ黒な状態になったところで停止し、もう一度元の姿に、フルカラーの状態へと戻ったではないか。


 騒ぎ、物体が出現したと指摘しまくっている民衆を襲うことはしないのか、これまでとは明らかに違うムーブなのだが……と、何か呟くつもりらしいな……



『……情報、もう多い、もっと情報より大元へ、情報、今は大元へ……質量も十分……大元へ』


「何か言ってるけど、どうしたのかしら……大元って何?」


「きっとどこかに物体が集合しているような場所があるんだろうよ、そこへ行って、今これまでに収集した情報を伝えたり、あとは物体の質量自体だな、それを受け渡すんだ」


「……てことはですよ勇者様、もしかしたらどこかにあるのは『物体全部の管理者』であって、今回の案件の『ラスボス』ってことにならないですか?」


「そうなる、そうなってくれることを信じて追跡しようか、ほら、また動き出すみたいだぞ……」



 しばらくブツブツと独り言、というか現用についての確認を単体で行った後、激デブスタッフ3号君のまま北へ向かって進み始めた物体。


 ざわざわとやかましい民衆には目もくれず、ひたすらに自らの目的地を目指すとか、そういった感じの行動である。

 そしてそのまま王都北の城壁を目指すようなのだが、比較的大きな通りを外れ、今度は確実な最短ルートで移動しているではないか。


 もしこのまま進まれたら北の商店街付近を通って、城壁に至るポイント……の前に俺達の屋敷がある可能性が極めて高い。

 建物を突き抜けたり、乗り越える際に破壊したりしないであろうか、また、城壁を越える方法もかなり心配だ。


 侵入するときと同じく、人型の状態を保ったまま、忍者の如く壁にへばり付いて、およそ効率的とは思えない方法を取ってくれれば良いのだが。


 まぁ、とにかく追跡を続け、もし本当にヤバいことになりそうであればそれなりの行動を取ろう。

 そうでなければこのまま、『大元』の物体の在り処まで案内して貰うこととしよう……

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