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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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1011 接続先

「よし、じゃあ入るぞ……おい駄王、早く歩けこのボケが」


「え? あ、やっぱわしなのじゃね先頭を歩くのは」


「当たり前だ、この中では唯一どうなっても構わない、この先の進行に影響がない馬鹿だからなお前は」


「いや、わしはこれでもこの国の、人族世界最大の国家の王なのじゃが……違う?」


「確かにそうだな、だがこの場における『使える度』としては最低だ、馬鹿だしアホだし臭っせぇし、ホントに女神とか魔王以下だぞお前」


「あの勇者よ、どさくさに紛れて女神であること私を愚弄しないで下さい……それで人族の王よ、勇者の言う通り、というわかではありませんが、ここは王として、人族世界の頂点に立つ者としてハッスルしても良いところかと思いますよ」


「は、はぁ、女神様がそう仰るのであれば……」



 馬鹿と馬鹿、王と女神が実にくだらない、全く面白みのない会話をしている間、俺はイライラしながらその推移を見守り、早く駄王が第一歩を、古のおっぱい図書館への突入を成し遂げる瞬間が来ないかと待ち望んでいた。


 しばらくすると女神と駄王も話すことがなくなってきたようだが、駄王が勇気を出して踏み出す気配は更々ない。

 代わりに女神でも蹴り込もうか、そう思った瞬間、遂に決心したらしい駄王がその足を前に出して……普通に、何事も起こらず図書館入りしたではないか……


 もう少し様子を見てみても、特に何かが発生する様子は見受けられないことからも、さすがに図書館の内部まではトラップを敷き詰めていなかったということであろうな。


 閉鎖、封印したとはいえ、別にそこまで辿り着くことを困難ならしめる仕掛けをすれば良いのであって、その空間自体がアレなことになるような、そんな無駄なことはしなくても良かったということだ。


 ならばと俺も、それに続いて前衛のカレンとマーサ、ジェシカ……ミラが一歩踏み出した瞬間に事が起こった。

 そうだ、良く考えてみればここはアダルトな『おっぱい図書館』、先程確認した『未成年』の2人が立ち入ることは出来ないのである……



「ちょっとちょっと、私だけ何なんですか? 不公平だと思いますよこれはっ」


「良いからミラ、振ってくる槍とかレーザー光線とかを回避しなさい、服がダメになっても知らないわよ」


「全く、なぜにこういうときに私が……あ、リリィちゃんは来ない方が良いんじゃないですかね?」


「え? どうしてですか……うわっ!? すっごい攻撃!」


「断固入らせない感じですねこれは……私とリリィちゃんだけ……」


「ひとまず2人とも下がれ、攻撃が凄くて敵わんぞこれは」



 名前からしてアダルトな内容の国立おっぱい図書館、そのエリアに入ることを拒まれるミラとリリィ。

 リリィに関してはここ自体の解錠に多大な貢献をしているというのに、この仕打ちはどうなのかと思うほどの拒否っぷりだ。


 槍は飛んで変な光線のような攻撃は受けて、2人は散々な感じで退避し、未だに中へ入っていない一部の仲間と魔王の居るラインまで後退する。


 で、その他のメンバーは順番に、自分が『未成年判定』を受けないことにつき地味にガッカリしている様子もババァも居るには居るが、とにかく普通に、ごく自然にエリア内に進入することに成功した。


 あとは1人だけ渋っている、繋がれた紐がピンと張って、その先端を持っている精霊様に迷惑を掛けている魔王の馬鹿だが、一体何のつもりなのであろうか。


 精霊様が急かすようにして引っ張ると、魔王は恐る恐る足を前に出しつつ、こう主張するのであった……



「あのね、私はちょっとほら、どこへ行っても『身分証を提示して下さい』とか言われるぐらい未成年的なの、わかる? ここへ入ったら色々と引っ掛かるかも知れないのよ? そうなったら守ってくれるのよね?」


「何言ってんのあんたは? ほらっ、早くしなさいっ」


「ひぃぃぃっ……あ、今回はギリギリセーフだったようね……」


「さっすが魔王様、大人大人!」


「マーサ、褒めなくて良いぞコイツのことは、それよりいつまでも『女子高生キャラ』のまま居られると思っている奴はこうだっ!」


「ちょっとやめなさいっ、スカートを捲って……後ろに引っ掛けて……これじゃパンツ丸見えじゃないのっ!」


「馬鹿な主張をしたことに対する罰だ、今日1日そのパンツ丸見え状態で過ごすんだな、それとも『勇者罰』を受けるか? このままお尻ペンペンだぞ?」


「ぐぬぬ、仕方ないわね」


「反省していないようだな、それっ!」


「ひゃいぃぃぃんっ! ごっ、ごめんなさいでしたっ!」



 ということで、固有の衣装として『女子高の制服風の何か』を着込み、それらしく振舞うことを是としている魔王に対して罰を与え、現実を知らしめておく。


 当初、この世界に召喚されて魔王業を始めたばかりの頃はそれで良かったのだと思うが、今では立派な大人なのでしっかりして欲しい。


 まぁ、これも取り巻きの魔族達が極端に甘やかすからこうなるわけであって、特にパーティーメンバーでもあるマーサやユリナ、サリナに関しては、連帯責任を課すなどしてあまり調子に乗らせないようにさせるべきであろう。


 で、そんな魔王の処遇についてはともかく、このままでは取り残されてしまうことになる2人の……なぜか普通に入って来たではないか。


 しかもリリィだけでなく、ミラもどことなく身長が伸びて……竹馬に騎乗しているというのか、一体どうしてそのようなものを……



「ふぅっ、予め竹馬を用意しておいて良かったですね、これで私もリリィちゃんも、身長的には大人な感じになって誤魔化すことが出来そうです」


「やっぱり竹馬は最高ですね、ほらこの魔導センサーみたいなのも、大人の女性が尖がったハイヒールで移動してると思い込んでますよ」


「お前等どうしてそんなに準備が良いんだ……まぁ良いや、これで万事解決だな、中の様子を探り始めることとしようか」


『うぇ~いっ!』



 何だかんだで全てが解決してしまったのだが、本当にこれで良いのであろうかと不安に感じてしまうようなご都合展開である。


 もはや『どうやってこの事態につきクリアするのか』ということを考えるのが面倒臭くなってしまったかのようにしか思えないこの状況だが……そもそもどこにどうやって竹馬を保持していたのだこの2人は。


 折り畳み式のコンパクトなものであるということはわかるが、リリィのはこの間買ってやった巨大なものと異なるし、というか2人のものにはどちらも、それなりの攻撃をこなす兵器のようなものが装着されているではないか。


 おそらくこの竹馬が、このあと何かをする際のキーになってくるのであろうと予想するが……この世界のことだ、ここで無駄に尺を使っただけで、特に何の意味もない使い捨てアイテムであったというオチになるかも知れない。


 とはいえまぁ、先に進むことが出来たということだけは事実であり、そうであるのならその状況に従ってさらに先へ進んで行くしかないのだ。


 ひとまず図書館の奥を見渡してみると、目の前のエントランス風の場所を除いて延々に広がっている本棚と、そこにギッシリ詰め込まれた書籍の数々。


 これが全てこの世界の、なぜかおっぱいに関する書物であると思うと凄まじいな。

 太古の昔からずっと、この国の人間はおっぱいに執着し続けてきたのだ、そしてきっとここの開祖も駄王のような馬鹿な王であったに違いない……



「ご主人様見て下さい、つい最近発行されたおっぱいに関する雑誌が置いてありますよ、ほら、『月間オチチ』、今年の6月号です」


「何でその雑誌は発売禁止にならないんだとつくづく疑問に思うが……つまり、この亜空間の図書館は、封印された後も外の世界で発行される『おっぱい本』を取り込んで、どんどんその範囲を広げているということなんだな」


「いやはや、とんでもないモノを創り出させてしまったものです、かつてコッソリ処理したような記憶がありますが、もしここの存在が本格的に神界バレしていたら、罰を受けて私のおっぱいが大変なことになっていたことでしょう」


「そのおっぱいが大変なことになる罰について詳しく教えろ、内容次第で俺が神界に通報してやる、これまで隠蔽していたことも含めてだ」


「……どうやら余計なことを言ってしまったようですね、私はしばらく女神としての発言を控えましょう、勇者がここに居る間は」


「面白みのない奴だな、そんなんだからダメなんだよお前は」


「女神様、このアホな異世界人の言葉など無視して、奥へ参りましょうぞ、何かこの世界の危機を救うヒントになれば、ここの存在についても理由があったということで良しとされるかも知れませぬのでな」


「えぇ、さすがは人族の大臣です、このような愚劣な男とは一線を……あ、何でもございません、オホホホッ」



 ババァ如きを味方に付けたところで、俺の攻撃からは逃れられないということを女神にぜひ知って欲しい。

 もちろんこんな場所で暴れて、これ以上この亜空間がどうにかなってしまうのは避けたいところだが……竹馬のミラとリリィが自由に動き過ぎである。


 本来はこの場所に入ってはいけない2人が、不正な手段で侵入して、しかも先程よりも車高が高くなっている竹馬を駆使して、かなり高い場所の書物を手に取っているではないか。


 今ミラが手に取ったのはかなりアダルトなおっぱい関連本のようだ、そんなモノを読んでいるとろくな大人にならないぞと、そう言ってやろうとしたとき、さらに高い場所でリリィが何かを見つける……



「見て下さいっ、ほらあっちですっ!」


「いや、まずその高さを共有してくれないとどうしようもないんだが……何が見えるのか具体的な説明を頼む」


「えっとですね、向こうの方で本棚? が何かダブったみたいになっていて、その向こうに変なお部屋が繋がっています、行けばわかりますよきっと」


「そうだな、じゃあ一応気を付けて行ってみようか」



 高い竹馬を駆るリリィが先導し、俺達は全員でその木になってしまう場所へと移動して行く。

 無限に続くのではないかと思える本棚の先に、どう考えてもこの図書館とは異なる風景が存在しているのは、しばらく歩いた先で確認することが出来た。


 まさしく図書館といった雰囲気に似つかわしくない、どう考えても企業のオフィス……にしても古臭い感じなのだが、とにかく何か別の空間が、わけのわからない場所で接続されてしまっているのが見て取れる。


 きっとそれが先程精霊様などが指摘していた別の亜空間、この世界の人間、いや人族が勝手に創造したこの場所とは異なる世界の何かだ。


 その境界線へ警戒しつつ近付いてみると……人の気配は全くないな、いや、地面に何か煤のようなものが見えるのだが、それがどうも『人間であった何か』のようにしか見えないのである。


 きっと空間が接続した際の衝撃でどうにかなってしまった人間の成れの果てであろう、そう考えるにつき疑問などない状況だ。


 そしてそのどうにかなってしまった人間も、この図書館を創り出したこの世界の人族のように、勝手に亜空間を用いて自身等の領域を広げていた、神界の意向に背くような連中なのであろうなと、そう予想を立てておく。


 で、俺達はその場で停止したのだが、そのまままっすぐ進んでしまった人物が2人だけ居た。

 魔王と副魔王だ、驚いたような表情を見せつつ、縛られたままの姿で前へ出てしまう……



「……魔王様、やはりこの場所は……その、あの……そういうことではないでしょうか?」


「私もそうにしか見えないわ、ここ、勇者パーティーの侵攻に備えて創り始めたけど、計画途中でダメになってしまった、というか出入口がなくなってしまった場所だわ……魔王城亜空間支局……」


「魔王よ、そしてその補佐官よ、あなた達はまだわけのわからないものを勝手に創り出して、そして隠していたというのですね」


「……ごめんなさい、謝るから神罰は許して」


「ダメです、この件に関しては後程、本格的に追及していきますからね、それで、ここは何だというのですか?」


「だから、前に創ろうとしたけど失敗して、その作業員ごとどこかへ行ってしまっていた魔王城の支局なんだってば……あの亜空間書庫の技術を解明しつつやってみたんだけど、やっぱり失敗しちゃって」


「そういうことですか、となるとこの亜空間、その魔王城の地下にあったという書庫と近い感じのもので……勇者よ、大変よろしくないことなのですが、ここからさらに接続を試みれば……」


「あぁ、もしかしたら魔王城の地下へ行けるかも知れない、まぁ、この空間の失われた出入口を復旧させるって手もあるがな」


「それはあまり良いとは言えないわね、ちょっとヤバいことになるかも」


「どうしてだ精霊様? そうすれば魔王城にコンタクトして……あ、そういうことか」



 俺達が目指しているのはあくまで魔王城の地下にある、おそらくは物体も侵入していないであろう亜空間の書庫。

 だがこちらの亜空間は、魔王城の上層へ繋がっていた可能性が高く、出入口を元に戻せばそこから……ということになりかねないのだ。


 つまり、こちら側の亜空間については本来的な出入口ではなく、新たに移動先へ接続することとなる場所を創り出していかなくてはならないということ。


 それもキッチリ魔王城の地下、亜空間の書庫へ繋がるように調整しつつである。

 なかなか困難な作業であることは明らかなのだが、リリィが持っている棒切れがあればそれも可能であろうというのが現状の認識だ。


 ひとまずここは魔王軍の関与している亜空間であり、もし生き残りが居たとしてもそれは現地で作業していたその構成員であるということがほぼ確定。


 ならば魔王と副魔王、さらには書庫の管理者も一緒に居る現在の状況では、それとバッタリ遭遇してしまっても襲われ、うっかり駄王やババァが殺られてしまうようなこともまずないであろう。


 ということで特に気にせずそちらの空間に足を踏み入れ、まずは地面に広がった人間のような煤の塊を、その辺に落ちていたモップのようなものの先端で突いてみる……



「……ふむ、まだ消滅したてみたいだぞ、人間だった頃の力の残滓を感じる」


「まるで出来立てホヤホヤみたいなこと言わないでよね、でもてことはこの亜空間、まだ生き残っている魔族が居るかも知れない、いえ、その可能性が高いということね」


「そういうことだ、カレン、マーサ、ちょっと臭いとかで探れないか?」


「う~ん……王様がちょっと臭いので無理かもです」

「私もね、音ならどうにかなるかもだから、ちょっと聞いてみるわ」


「駄王、お前風呂入れよなちゃんと……」


「おぉ勇者よ、これは加齢臭といっておっさんになれば誰もが放つ、ダンディーな男の臭いであるぞ」


「お父様、言い訳はしなくて良いので喋らないで下さい、口もお酒臭いですよ」


「あぁ、臓器の8割がアセトアルデヒドで構成されているみたいな臭いだ、酒ばっかり飲みやがって」



 皆から軽蔑の眼差しを向けられ、悲しそうな顔をする駄王は殴り飛ばしてやりたいと思うほどに不快である。

 まぁ、俺はこんなおっさんにならぬよう、これまで通り意識の高い生活を心がけて生きることとしよう。


 しかしこの場においては駄王がディスられまくる役目を担っているため、いつものようにメンバー唯一の野郎である俺が一方的に、全員からやり込められることがない、本当に幸せな冒険だ。


 今度から危険な場所に赴く場合であっても、荷物として駄王を持って行くこととしようか。

 要らなくなったり邪魔になったらその場に捨てて来れば良いわけだし、『盾』としてはなかなかの性能を有していると考える。


 と、冗談はさておき、主にマーサが前に出る感じで、そのオフィスのような場所から外へ出て、どこかに何か生物の類が存在していないかどうかを確認していく。


 さすがに物体は入り込んでいないであろうが、おかしくなってしまった亜空間だけあって、もしかすると未知の何かが存在し、俺達を危険な目に遭わせようとしているかも知れない。


 そういうことも頭の片隅に留めつつ……ここでマーサが何かを発見したような動きを見せた。

 同時にカレンも反応していることから、この先に何か居るのは間違いではないようだな。


 魔族か、それとも未知の何かか、敵意は感じないため今のところ何とも言えないのだが、物体のように気配さえ感じさせないタイプのブツかも知れない。


 ここは細心の注意を払って、その正体を完全に突き止めてから、というのは土台無理なはなしであるらしい。

 初めて経験するこのような状況にテンションが上がっている仲間達は、頭が悪いのを前面に押し出すかたちでその何かの存在場所へと向かってしまった。


 廊下から続く小さな扉の向こう、企業のオフィスで言えば電源だの何だの、そういった設備のクリティカルな部分がありそうな雰囲気の場所だな。


 断りもなく、ノックもしないで扉を開けてしまうカレンとマーサ、そして扉の向こうに居たのは……大丈夫だ、普通に魔王軍の関係者であった上級魔族が複数である……



「なっ、何なんだ貴様等……あっ、もしかしてっ!」

「勇者パーティー、それにどうして魔王様や副魔王様が……」


「状況ぐらい察しろこのクズ共、で、お前等こんな場所で何をしているんだ? 答えないと殺す、答えても場合によっては殺すし、この後何があっても普通に殺す」


「……そうか、もう殺してくれ、俺達はこんな場所から出られなくなって、もうこの亜空間に残された魔力も、この部屋にあるだけになってしまったからな」


「あぁ、生きている意味はないと思ったが、この状況、魔王様が勇者に囚われている状況を見て改めて察したよ、もうお終いだ」


「随分と潔い奴等だな、意識高い系エリートなのか?」


「少なくとも勇者様よりはね」



 目的地とは異なるものの、おっぱい図書館から魔王軍関係の亜空間に接続することが出来た俺達。

 この後どうやってミッションをクリアしていくかはこれから考えるのだが、ひとまずこの連中、死にたがりの魔族共に話を聞いて情報を得よう……

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