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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十六章 汚いし姑息、あと臭い、そしてそれだけじゃない
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99 裏切り者の末路

「やい生焼けのおっさん! よくもリリィをあんな目に遭わせてくれたなっ!」


「やかましいわっ! 先に我を焼いたのはあの竜であろうがっ!」


「……確かに」



「主殿っ! 何を納得しているんだ!? ほら、早く言い返すべきだぞ!」



「おぉっ! そうだった、やーい、バーカバーカ!」


「子どもか主殿は、というか何だ? 今ので凄く怒ったようだぞ」



ウラギール侯爵もまあまあ馬鹿だったようだ、首に青筋を立てて怒り狂っている。

良い大人であれば今のはスルー出来るはずなのだが?



『ぐぬぬっ……ん? というかうぬらは情報にあった異世界勇者パーティーにそっくりだな、砲撃で死んだはずでは?』


「お前本当に馬鹿だな、俺達があんな所にノコノコ出て来るとでも思っていたのか? 偽者ですよ、に・せ・も・の!」



『ぐぉあぁぁ~っ! この卑怯者共めっ! 我を騙すとはなんと邪悪な奴等だ』



邪悪なのはお前である、というか焼け爛れて剥がれた肌の下に金属パーツが見えているのだが?

もう絶対に改造人間だろコイツも……


ああ、というかそれで自分から攻めて来たりしなかったんだな、ウラギール侯爵もここから何らかのエネルギー供給を受けないとすぐに死ぬんだ。



「おいウラギールとやら、お前も改造されているんだろう? どこから力の供給を受けているんだ?」


『ふんっ! そんなの教える訳が……というかどうして見破ることが出来たというのだ!? この体は普通の人間と区別が付かないはずなのだぞ!』


「いやいや、顔から鉄がコンニチワしているぞ、もうどこからどう見ても怪人だぞ」



『おのれぇっ! こうなったら仕方が無い、ちょっとさっき投げた剣を拾ってくるからそこで待っておれ』


「あ、どうぞ」



「主殿っ! そんなの待ってやる必要は無いであろうがっ!」



ジェシカはまるでわかっていないようだ。

こういうのはアツい戦いに勝利してこその栄光なのである。

敵だけが剣を失った状態からスタートするのは間違っているのだよ。



おや、もう拾って来たようだ、わりと近くに落ちていたのか。

だがこちらへと戻るウラギール侯爵は何やら困り顔である……



『う~む、ちょっともう一度離脱する、一旦剣を洗わないとならぬ、刀身に犬のウ○コが付いてしまっておるのだ』


「汚ねぇな、さっさと洗って来いよ!」



『それと、犬のウ○コを見ていたら我もしたくなったのだ、ついでに行って来るのである』



……何なのだあのおっさんは、本当に調子狂うな。

というか中身はあんなにメカメカしているのに普通にウ○コするんだな。



10分程してようやく戻って来たウラギール侯爵と対峙し、ようやく決戦の幕開けである。

ちなみにこれ以上何かあっても待ってやらない、絶対にダレるからな。



さて、カレンもマーサも手が離せない、ルビアを守っている4人の誰かが戦うしか無いようである。

どうして全員で俺を見ているのだ、マゾッスルも遠くからアツい視線を送るんじゃない、そっちで戦っていなさいよ。



『ふむ、異世界勇者本人が相手とはな、うぬは相当に弱くて全然戦おうとしないのではなかったのかな?』


酷い言われようであるが、後半は正解である。

動くとすぐ筋肉痛になるからな、出来れば戦いたくないのですよ!



「ではその弱い弱い異世界勇者様から攻撃させて貰うぞ、貴様なら俺の攻撃ぐらい簡単に受け止めるだろうがな」


『よかろう、最初の一撃はノーガードで受けてやろうではないか!』



掛かりやがった、いくら改造されていようが元は人間、その急所は普通と変わるまい!

聖棒をまっすぐに突き出し、敵の中心部めがけて全力の突きを入れる。



チーンッと、良い音がした、本当に音がしたのである、何これ超硬い……



『ガハハッ! そう来ると思ったぞ異世界勇者め、だが我はユッダ殿の開発した剛珍術ごうちんじゅつを受けているのだ、我が珍は鋼鉄、ゆえに我が珍こそ最強也』



そう言うと同時に斬りかかって来るウラギール。

スピードもなかなかだがどちらかといえばパワータイプのようだ。

振り下ろした剣が当たった石畳が粉々になっている。



しかもこの野郎、なかなかの使い手だ。

どうせろくに勉強もしないで剣ばっかり振り回していたのであろう。

だからそんなに馬鹿なのだな。



振り下ろされる剣を避けるので精一杯……という程でもないが、なかなかこちらから有効打を与えることが出来ない。

回避で姿勢が安定しないうえに、敵の体がアホみたいに硬いのである。


強力な聖棒の突きをもってしても改造人間ウラギールの装甲を破ることは叶わないようだ。



『えぇい、ちょこまかと! こうなったら出力を上げていくしか無いようだな……』


「やめておけ、そうやって無理な力を出して爆発する、というのがお前みたいな悪い奴の最後と相場は決まっているのだ」


『黙れっ! 我が最大出力の剣で滅するが良い! ちょっと待っておれ、今出力の調整を……』


なんと、ウラギールはズボンを脱ぎ始めた。

どうやら先程の剛珍が出力調整ダイヤルになっているようなのだ。

本当に穢らわしい奴だな……



『うおぁぉぁぁっ! 見よ、我が実力をっ! 出力150%だっ!』


どうしてダイヤルが150%まであるのだ?

100%までで良いにしておけよな、あれか? レッドゾーンまであった方がカッコイイ的なやつか?



「おうっ! パワーもスピードも突然増したな、これを喰らったらあの世行きだぜ!」


確かに力は強くなった、だが先ほどまでの剣技はどこへ行ってしまったのだ?

もはや単に武器を振り回すだけの変なおっさんである、俺よりも憲兵が対応すべき事案だな。



『ぐぬぅ、まだ避けるというか、うぬも男であるのなら我が剣をその珍で受け止めて見せよ!』


「イヤだよそんなの、俺は剛珍術を受けていないんだ、普通の生珍なの、というか本当に頭の悪い奴だな、そっちは強化して貰わなかったのか?」



その言葉を受けてさらに怒りを増し、もう狙いもせずに剣を振るウラギール。


コイツは俺達を倒しに来たのか、それとも自分の城を破壊しに来たのか?

いずれにせよ占領した後に石畳の張替えが必要だな。



「勇者様、気を付けて下さい、そいつ、どうも先程より膨れていますよ!」


「本当だ、もう破裂するかも知れんな、皆ちょっと退くんだ、カレンとマーサにもそう伝えてくれ、それからレーコ、ちょっと良いか?」


「どうされました勇者さん? ちなみに交代ならしませんよ、あんなのとは戦いたくありませんから」


「そうじゃなくてだな、ちょっとまた城の中に行って……」



おそらくだが、コイツや他の怪人達にパワーを与えている何かが城の中にあるはずだ。

それを敵に見つかりにくいレーコに探して、ついでに発見したら破壊しておくように頼んでおいた。


上手くいけばそれで完全勝利を収めることが出来るはずである。

それまではこのウラギールと対峙しておこう、コイツが爆発する前にその何かを見つけられると良いんだが……



襲い掛かるウラギールの攻撃を避け続ける。

どうもスピードが出なくなってきたようだな、もはや俺でも簡単に回避出来てしまう時点でたいしたことはない。


「主殿、チャンスなのに攻撃をしないのか?」


「ああ、これはちょっとでも刺激を与えると破裂してしまいそうだ、見ろ、また膨らんでいるぞ」



尋常でない力が流れ込んでいるのであろう、ウラギールの体はすでにパンパンである。


しかも他の怪人のように紐が脚から出ているというわけではなく、体中から謎の力を吸収しているようだ。

これはもう時間の問題だな……



ついでに理性すらも徐々に失っているように見える。

逃げる俺を移動しながら攻撃しているのだが、先程剣に付いたと思しき犬のウ○コを踏んでも何の反応もしなかった。


ウラギールの靴には今、当該ウ○コがべったりと付着している。

あれで蹴られたらもうお終いだな。



『ヴガァギガガ……オ……ノレ……ユウ……シャ』


「遂に止まりやがったぞ、皆、もっと離れるんだ、もうコイツは終わりだし、ここに居ると俺達も道連れだ」



カレンとマーサにも戦いをやめさせ、周囲の怪人に警戒しながら少しずつ後退して行く。

レーコはまだ戻らない、早くして貰えると助かるのだが……



そのとき、ドンッという音とともにウラギールの中央部が爆発した。


奴の体のパーツのうち、最もパンパンに腫れ上がっていた珍が、その圧力に耐え切れずに破裂したのである。

剛珍術だったか? 無様な最後だな。




「ちょっと勇者様、アイツまた動き出したみたいですよ、キモいので早く何とかして下さい!」


「まさか今の爆発で内圧が下がったっていうのか? というかこっちに来やがる、皆は先に退いていてくれ!」


俺が戦い始めてしまった以上、最後まで責任を持って対処しなくてはならない。

そもそも女の子にこんな珍野朗と戦わせることは出来ないからな。



ウラギールが振り下ろした剣を聖棒で受け止め、そのまま押し合う。

そうしている間にもまたどんどん膨らんで来ているのがわかる。

レーコ、早くしてくれ……



「ご主人様っ! うしろ~っ!」


何だろう? カレンが叫んでいる。

セットが崩壊するのか? それとも金だらいでも降って来るのか?



と思ったら後ろから雑魚怪人が斬りかかってきていたのだ。

危うく避けるがバランスを崩し、ウラギールの剣を受ける余裕が無くなってしまったではないか。


もうこうなったら転がってでも避けるしかない。

地面をゴロゴロし、振り下ろされる剣を紙一重で回避する。


あ、拙い、踏み付け攻撃に切り替えてきやがった!

貴様はさっき犬のウ○コを踏んだだろうが! それだけは勘弁してくれ……



どうにか起き上がり、敵の踏みつけ攻撃から逃れる。

先程まで俺の顔があった位置にはもう何とも言えないアレが擦り付けられているのだ。

完全に即死攻撃だな。



その後も何度か打ち合うが、またしてもウラギールの動きが遅くなる。

再び破裂寸前まで圧力が高まったのであろう。


このまま穴でも空けてやっつけるか?

いや、それはリスクが高すぎる、突いた瞬間大爆発もありうるからな。


仲間全員が城門の外に出た頃、ウラギールは完全に停止し、より一層大きく膨れ上がった。

耳や鼻、それと先程爆発してしまった珍からは、物凄い勢いで煙が噴出している。



「ちょっとっ! 何をしているの!? 早く逃げないと巻き込まれるわよ!」


「精霊様、まだ城の中にレーコが居るんだ! さすがに置いては行けないから俺はここに残るよ!」



「馬鹿じゃないの? レーコちゃんは爆発しても平気よ、瓦礫なんか当たったりしないし、爆風もすり抜けるわよ」


「……そうでした」



急いで逃げる、カッコ良く仲間を待って云々という感じにしたかったのだが、良く考えたら俺だけ死にかねない。

それはさすがに無様である、急いで逃げなくては。



「うわっ!? 何だこれは? 精霊様、ちょっとヘルプだ、コイツなかなか離さない……」


最悪である、死体だと思っていた怪人が実は生きていて、足を掴まれるという鉄板の犠牲パターンに嵌ってしまった。

もう時間がない、振り返るともうほぼ球体のようになったウラギールが……



徐々に萎んでいった……生存していた他の怪人達も一斉に崩れ落ちる。

レーコの捜索が間に合ったようだ、力の供給が止まった怪人にはもう生きる術がない。



「勇者さん、変な装置があったので停止して来ました! これで良かったですか?」


「良くやってくれたレーコ、もう怪人軍団は全滅したようだ、精霊様っ! 皆を呼び戻してくれ!」



念のため、倒れていたウラギールの首を切り落とし、それ以外はバラバラにしてユリナの火魔法で焼き払う。

これで俺達の勝利は確実となったはずだ。



「しかし今回はなかなか苦戦したわね、これでやっと……そういえばまだコイツの取り巻きが残っているんだったわ」


「それなんだが、レーコが今やったみたいに侵入して変な装置を止めれば怪人は死ぬ、残りの3家はその作戦で攻めよう」


「わかったわ、でもレーコちゃん、よくその装置とやらを止めることが出来たわね?」



「それが、見つけてすぐにわかったんです、魔王様から習った不思議な字で『緊急停止』と書いてありましたから」


「へぇ~、それはこの世界の文字じゃなさそうね」


その後の確認で、謎の装置にはバッチリ日本語の取扱説明書が付いていることがわかった。

しかも女子高生が好んで使いそうな丸い字体で書かれている。


完全に魔王オーツ・カミナの仕業であることが確定したのだ。

ちなみに装置にはマーサのパンチを50発喰らわせて完膚なきまでに破壊しておいた。




「勇者様、城内に居た使用人達が投降してきましたが、どうしますか? あの大砲のオペレーターをしていたそうですが」


「マリエル、そういうのは先に女の子が居るかどうかを告げるべきなんだぞ」


「いえ、女の子しか居ませんよ、男は全員怪人にされてしまったとのことです、それであんなに兵の数が多かったんですね」


「とんでもないな、とりあえずここを占領するにしても人手が欲しい、その子達に手伝って貰うこととしよう、死刑免除を条件にしておくんだ」


「わかりました、向こうの全権に伝えて来ます」



「さて、俺達も本当はゆっくりしたいところだが、ここは筋肉団に任せてとんぼ返りだな、王都が心配だ」


「そうね、食べ物だけ貰ってさっさと帰りましょう、あと馬車も拝借するべきね、もう歩きたくないわ」



投降した城の使用人達に頼み、食事になりそうなものと大きい馬車2台を用意させる。

一応敵意がないのは確認済みである、というか元々無理矢理やらされていただけに違いない。



ルビアとジェシカが御者を務め、王都へ戻る。

リリィは完全に回復したようだし、ウラギールの首と黒い剣も手に入れた。


あとは残党の始末だけである……



※※※



「ほら駄王、お土産だぞ!」


「うむ、これは間違いなくウラギールの首であるな、なんかちょっとメカメカしているようじゃが……」



持ち帰ったウラギールの首を駄王に投げて渡すと、直ちに首実検は完了したようだ。

さすがは侯爵だけあって王にも顔を覚えられているのであろう。




「勇者よ、この度はよくやってくれた、まだ残りの馬鹿共の始末があるが、親玉を討ったのであれば時間の問題じゃろうて」


「そっちも片付けの準備は出来ているんだ、怪人を無力化する必殺技を見つけてな」


「そうか、では期待しておこうではないか」


そっちも屋敷の再建を……などと言おうとも思ったがまだやめておいた。

今回はかなりの死者も出している、そういう話は一旦落ち着いてからにしよう。



武器の修理を依頼するために王宮から出ると、ちょうどユッダ侯爵の城下町から避難して来ていた人々が帰ろうとしているところであった。


ユリナのせいで町が壊れてしまったからな、全ての問題が解決したらこちらも手伝ってやらないとだ。



おや、リーダーだったばあさんの姿が無い、先に召されてしまったのであろうか?


避難民に話を聞くと、あのですじゃですじゃ言っていたばあさんの身元は誰も知らないという衝撃の答えが返ってきた。

戦の前に突然現れ、すぐに人々をまとめて避難を開始したのだという。


彼らの中では、あのばあさんは女神が遣わした有能天使であり、自分達を救うために現れて知らないうちに去っていった、という説が有力らしい。


女神の奴がそんな粋なことをするとは思えないのだが、誰の先祖でもないとのことだからその可能性もあるだろう。

まぁ、ここは異世界だし、天使や遠い先祖あたりが何かしてきても特に不思議はないな。



「ほら、勇者様がいつも馬鹿にしている女神様はとっても高尚なお方なのですよ、これを機にしっかり敬ってはどうですか?」


「イヤだね、あんな奴を信仰するぐらいなら総務大臣のシワシワおっぱいでも崇め奉っていた方がマシだからな」


「……本当に救いようのない異世界人ですね」




武器屋への修理依頼を終え、再び王宮へ戻る。


ちなみにウラギールの黒い剣は王宮の方で確認後、俺達が貰えるそうだ。

ついでだから事情は告げずに消毒しておくように頼んでおいた、まさか敵将の得物が犬のウ○コにまみれたとは思うまいな。



「あら、おかえりなさい勇者様、今回は完勝だったようですね、シルビアさんなら買い物に行きましたが、すぐに帰ってくるはずですよ」


「おうモニカ、あと一息で今回の事件は解決だ、そしたらお前も自分の家に帰れるからな」


「ええ、では引き続き協力させて頂きます、それから叔父を処刑する際には私にも何かさせて下さい、あれは父の仇ですから」


「良いぞ、鋸で腕をゴリゴリしてやるんだ、もっとやりたければ精霊様に色々と教えて貰うんだな」


「わかりました、では可能な限り残酷な方法で処刑しましょう」



モニカの怒りも良くわかる、そして俺達にも屋敷を焼かれた恨みがある。

さらには大事な兵を半分以上も失った王都全体の恨みを晴らさねばなるまい。



買い物から戻ったシルビアさんも交え、犯人共の処刑について夜が更けるまで語り合った。

今回は俺もキモいからパスなどとは言っていられないな……





翌日には早速王の間で残党の殲滅に関する会議が開かれた。



「ではその装置とやらを止めてしまえば怪人はすぐに死に絶えるということじゃな」


「その通り、もちろん死ぬのは敵陣から出られない強力な怪人だけだがな」


「じゃがこの間の戦いで変なのはすべて倒したしな、あとはその強力な奴とやらだけじゃろう?」


「だと良いんだがな、謀反を起こしたりするような連中だ、どこかに隠し玉がないとも限らん、十分に警戒しておくべきだぞ」



結局、残党の始末に向かうのは俺達勇者パーティーと、今王都に残っている筋肉団員ということに決まった。


ウラギールの城を占領している残りの筋肉達は明後日には帰還するとのことである。

そのときに入れ替わりで俺達が出発する感じで調整を進めていく。



武器の修理はもう完了しているはずだ、なる早でいい感じにとお願いしておいたからな。

すぐに取りに行って状態を確認しておこう。


王宮から出ると、既に広場ではウラギールの首が晒され、王都民の投石大会が始まっていた。

早くあそこに残りの裏切り者も並べなくてはならない……

もうすぐ記念すべき第100話が完成します。

プロローグが無ければこれが100話だったんですがね…

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