表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
甘え嬢's  作者: あさまる
48/57

二人のグレーテルー6

「あいっ!昨日は本当にごめんなさい!無神経過ぎた、本当にごめん!」


あいとまいが登校するや否や、あいへ向けた言葉。

それは、昨日あいの目の前でまいの陰口を言っていたクラスメイトの口から出たものであった。


頭を下げ、少し大きな声で言う。

昨日彼女らの間に入り、止めていたクラスメイトも後で心配そうに見ている。


あいが昨日悩んでいたのが馬鹿みたいであった。

それほど呆気なく、彼女の修羅場は幕を閉じたのであった。


「あ、うん……。その、私も叩いちゃってごめんね。」



隣のまいは、あいを見て微笑んでいた。

「なんかよく分かんないけど仲直り出来たみたいで良かったね、あい。」


「……うん、ありがとう。」



初めはぎくしゃくしていた。

しかし、徐々にあいとそのクラスメイトは次第にいつも通りになっていった。


「ま、まい?」


「うん?」


それは、昼休みのことである。

いつもなら、二人は別々に昼食を食べているはずであった。

しかし、今日は様子が違った。


まいは、いつも通り数少ない彼女の友人と二人きりで昼食を食べようとしていた。

そこに、あいが声をかけたのだ。


「その……今日一緒にご飯食べない?」


「え、え?」

あいの言葉に戸惑うまい。

机をはさんでまいと一緒にいた彼女の友人も戸惑っている。


「だ、駄目なら……良い……けど……。」

そう言うあいの顔は、寂しそうだった。


良いわけがない。

今すぐに着いて来てほしい。

そう言わんばかりであった。


「……どうかな、今日はあいと一緒で良い?」

まいが彼女の友人へ向けて言う。


「え、あ、うん……だ、大丈夫……。」

そう言う彼女の目は泳ぎ、おろおろと落ち着かない様子であった。


きっと、大丈夫ではないのだろう。

彼女は、まいの友人ではあるが、あいの友人ではない。

そして、恐らく彼女のことが苦手だ。


どうしたものだろう。

あいをとるか、友人をとるか。

悩むまいであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ