表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第2話:追剥さん、

 血潮と死臭が満ちた小高い丘の上で、仰向けなりながら夜空を見上げてみると輝き続ける無数の星空があった。


 全ての闇を曝け出そうとする不躾な月明かりはどうしても好きになれない。


「本当に笑えない。私が無能な貴族から毛嫌いされていることは十分すぎるほど理解しているつもりだけど……何も知らない無関係の将兵たちを巻き込んで、勝ち目のない戦争の中で邪魔な私という存在を葬り去るつもりなの」


 私の名はアデライード・フォン・シェーンバッハ。


 職業は……いや、この場合は全ての国民に周知されている称号という名の二つ名のほうがいいだろう。アデライード・フォン・シェーンバッハという名前は今生の親から勝手に名付けられたものだ。宮廷魔導士を代々輩出してきた高貴で優秀な血筋(笑)を誇る今生の実家に思い入れはほとんどない。


 私の称号――二つ名は『始まりの魔女の意志を継ぐ煉獄の使徒』だ。


「いや、笑えるかも。腹からはらわたをはみ出しながら、血反吐を吐いて敵兵を道連れにしようなんて考えているんだから」


 魔法を発動するための魔素伝達路は既に焼き切れている。

 当たり前だ。侵攻を開始した自国の兵力は敵軍の五分の一に満たなかった。


 ちょっと気に食わない敵国の軍勢を挑発してしました。

 相手を挑発したら、思いのほか強そうなので思わず逃げ出しちゃいました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ