事実
いきなり起こった爆発、綾人の力、恵美はどうするのか。
綾人と恵美は公園のベンチにいる。
沈黙が流れだんだん恵美は気まずくなってきた。
「あ、あの…綾人くん?さっきのは…」
「…闇落ち…」
「えっ?」
綾人は静かに話しはじめた。
「さっきのコートのやつ、目がおかしく
なってたの見えた?」
「う、うん。白目が真っ黒になってた」
「この前学校で先生が話ししてた謎の
精神病が流行ってるっていってたやつ。
噂では影みたいなのがってやつも
実在するんだ」
(やっぱりそうなんだ…あの時の…)
恵美が驚く様子もないことに気づく。
「もしかして恵美さん、影を見たことが?」
「あ、うん。道に迷って帰りが遅くなった
ときに後ろからなんか変な音が聞こえて
逃げたの」
「そうだったんだ。無事で良かった」
「うん、その時にフードを深く被った男の人
に助けてもらったの。誰かわからなかった
けどね。急に風が吹いていなくなっちゃったし」
その話しを聞いて綾人は驚いた様子をみせていた
「あの時の女の子は恵美さんだったのか…」
「え?何?」
「いや、話しを戻すとその影は世の中の負の
感情が集まり生まれた存在なんだ。
世界には楽しい、嬉しいという感情に
怒り、悲しみ、憎しみの負の感情がある。
たまに感じたりしないかな?今嫌な空気
だなとか。その負の感情が溜まって影は
生まれ、影は暗い所に現れる。
そして人の心を襲う。その中で強く負の感情
を抱いている人には心の中に入り込み操る。
それが闇落ちなんだ」
「怖いね…ていうか、綾人くんなんでそんなに
詳しいの?」
「…さっき話しした暗闇の悪夢。あれはやつら
が原因だから」
「え…」
その話しを聞いた恵美は驚きが隠せなかった。
噂だと思っていたものが現実で大きな事に
なっていたことに。
「そうだったんだね…辛かったよね」
「当時はね、今は大丈夫。そしてこの話しには
まだ続きがあるんだ。負の感情から生まれる
ものがあるってことはその逆もあるのさ」
「その逆…嬉しいとかの感情?」
「そう。正の感情とでもいおうか、それは
稀に人に力をもたらすんだ。こんな感じに」
そういって綾人が片手をかざすと
綾人の手の周りにだけ風が起きた。
「何?今の?」
「僕達はエレメンタルって呼んでる力。
人の精神力を使って使える力のこと。
僕の場合は風を操れるんだ。」
「…」
恵美が俯いている。
綾人は慌てて
「あっごめんね。いきなりこんなに話しすると
びっくりするよね⁉︎信じれないかな」
すると恵美は震えながら勢いよく頭をあげて
「綾人くんすっっっごいね!そんな力を
使えるなんて!」
恵美は目をキラキラさせながら綾人を見ていた
綾人はその反応にびっくりする。
「信じてくれるの?」
「当たり前じゃん!友達だし、今実際みせて
くれたし!でもあれ?風の力ってことは…」
恵美がうーんと考えていたら綾人が
「この話しは内緒にしてほしいんだ。
みんなが知る話しではないし、知られたら
パニックになるだろうから」
「うん、わかった。それよりさっき僕達って?」
「あ、この力を使える仲間がいるんだよ。
僕だけが使える力じゃないからね」
「そうなんだ、私もなんか使えないかなぁ」
恵美は目を閉じてうーっと唸りながら
不思議な動きをしている。
綾人は思わず笑ってしまう。
「あー、笑っだなぁ!ひどーい」
「ごめんごめん、でも話しができたのが
恵美さんで良かった。普段なら絶対しないのに
なぜか話ししちゃったから」
二人して目を合わせて笑っていた。
そして恵美が聞く。
「じゃあ、さっきの闇落ちしたひとはどうしたら
助けれるの?」
それを聞いた綾人から笑いが消え、静かに
答えた。
「闇落ちした人間を助けるには一度殺さない
といけないんだ」
その発言を聞いて恵美からも笑顔が消えていた。
事実を知った恵美。今後どうなってしまうのか。




