朝食
一線の夜から朝が来た
カーテンから差し込む光
小鳥のさえずりが聞こえる。
ゆっくりと目を開けて背伸びする
カーテンをあけ日差しを浴びると
朝が来たと感じる。
扉をコンコンとノックする音がした。
「恵美様、朝食の準備ができました。食堂へ
どうぞ」
クロウドさんの声だ。
私ははいと返事をし着替えて食堂へ向かう。
食堂につくとすでに葵と彩、リアは食べていた。
隼人と綾人はまだのようだ。
「おはようみんな」
「おはようございます。恵美さん」
席に座り朝食を頂く。
特に会話もなく黙々と食べていた。
すると、リアから唐突に
「昨晩はどうでした?」
と聞かれた。
なんのことかわからず考えていたら
リアがクスクス笑いながら続けた。
「顔を真っ赤にして綾人の部屋から出てくるのを
見ましたので、何かありましたのかと」
その言葉に顔が赤面していくのがわかった。
すると、それにつられて葵と彩も加わってきた。
「何?綾人くんと夜に密会?」
「お兄ちゃんも恵美ちゃんみたいな可愛い子を
夜に連れ込むなんてねー」
「ち、違うよ!私が綾人にお礼を言いたくて
行っただけで」
「綾人?」
リア達がニヤリと笑いながら恵美を見つめる。
もう恥ずかしすぎて顔から火が出そうだった。
しかもそのタイミングで綾人、隼人がくる。
「おはようさん、相変わらず女性陣は早いなぁ」
「おはよう。恵美体調は大丈夫?」
綾人は昨晩疲れながらも来てくれた恵美を
気遣っただけだったが、それがまた
女性陣を刺激した。
「恵美?あらまぁ」
「進展が早いことで」
「お兄ちゃんのエッチ」
「は?何がだよ」
綾人は訳がわからない様子だったが
恵美は顔を真っ赤にしながら朝食を
頬張った。
のんびり雰囲気にリラックス感がでていた。
出せる時は大事なことだ。