学校
日常生活が始まります。
小鳥のさえずりとともにカーテンの間から
太陽の日差しが入ってくる。
同時に携帯のアラームが鳴り響く。
「ん〜、もう朝かぁ」
そう言って目覚めたのは今日から高校生になる
香坂恵美。
目覚ましを止め、カーテンを開けると太陽の光が
差し込んでくる。
「いい天気!絶好の入学式日和だなぁ」
恵美はパジャマから制服へと着替え
肩にかかるかぐらいの長さの髪をくしでとき
左側に大きめのリボンをつけて結ぶ。
「よし、準備は万端いってきます」
そういいながら両親の写真に向かって言い
家を出て行く。
外に出ると、今日から学校が始まるからか
新しい制服を着て登校している姿がよく
みられる。
恵美が通うことになる高校は今住んでいる場所
から歩いて15分程のところにある。
学校に向かって歩いていると
「恵美ちゃんーおはよー」
と後ろから駆け足で近寄ってくる
大人しそうにみえる彼女は恵美の親友で
同じ高校に通うことになる桜山静香。
「あ、静香おはよー。制服似合ってるね」
「ありがとう。恵美ちゃんも似合ってるよ」
そんな感じで会話しながら二人で高校へ向かう。
高校が見えてくると、入り口まで軽い坂道に
なっていてそこは桜並木になっている。
「わぁ〜、やっぱりこの時期はすごい雰囲気でて
るねー」
「ほんとにね、やっぱり桜って綺麗だよね…
あれ?」
続々と高校の中に入って行く人の中で
入り口の門の前で目を閉じて軽く上を見ている
少年がいた。
「あの人、何してるのかな?」
「さぁ、なにか気になることでもあるんじゃない
かな?」
恵美達がそう話をしていた瞬間、急に風が吹いた
「きゃ!びっくりしたー…あれ?さっきの人は?」
風が吹き収まるとさっきまでいた少年がすでにいなくなっていた。
(あれ、この感じ前もあったような…)
恵美が違和感を覚えて考えていると
静香に呼ばれたため気にしないようにし
二人で高校の中へと入っていった。
この展開はどこかで…恵美と少年には何か繋がりがあったのか