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僕、なぜか幽霊と同居しているんです  作者: 三峰時雨
第一章
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第一章 その7

 

 夏休みの大イベントが全部終わってあとはもう勉強づくしの日々がやってきた。とはいえども毎日毎日ずーっとやっていると僕の頭がイカれそうなので水曜と金曜は家でゆっくりとすることになっている。まあちょこっとは勉強するが。

 土日に関してはもう勉強やり放題である。もう十分勉強した。もうしたくない…。

 週初め月曜日。今日も2人で図書館で勉強を勤いそしんでいる。

 なお、幽霊こと夏夜はこの前ネットで買ったらしい英字本を読んで、時よりクスッと笑っていたりしている。

 この英字本、絶対僕の財布か銀行口座の貯金から出てるだろうと思ったが、残高は減っておらず、貯金に関しては減るどころか銀行からの利益で数円だけだか増えているのである。どっからこの英字本を買う資金は出ているのか完全な謎である。

 銀行口座から盗まれるわけないと思うだろうが何故か夏夜は暗証番号を知っているわけでキャッシュカードか通帳を持っていけばいつでも金を引き出せる状態である。急いで暗証番号の変更お願いした方がいいな。

「無理。もう無理。」

 数学は一向に点数アップの兆きざしが見えなかった。

「まあ中々上がらずに最後の最後に急にドガーンと上がることがありますから。」

「そうなの?」

「夏夜が保障します。夏夜が中学入試の時そうでしたから。」

 経験者が語るならそうなのだろう。

 てか、中学入試ってことは中学は私学か。

「ねえ。夏夜ちゃんはどれぐらい頭良かったの?」

「えーと、確か――」

「――中高一貫校で、偏差値71で中1から高2まで定期考査学年1位か2位。で中学・高校共に生徒会会長もしてましたね。まあ高校の場合途中で死んじゃったので自動的に退くことになりましたが。」

 実は結構すんげえやつだった。

 そう言って赤でペケを付けられた問題の1つを指指した。

「悠くん。これ英語は百歩置いてギリギリセーフだとしても数学は重体ですよ。大火傷(おおやけど)ですよ。」

「うん。結構大火傷。」

 川内さんが追い討ちをかけるように言い放った。

「今日は数学重点的に復習しますか。」

「そうだね。」

 8月最後の勉強会は数学を重点的に置いて夕方まで図書館でシャープペンを走らせた。


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