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僕、なぜか幽霊と同居しているんです  作者: 三峰時雨
第二章
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第二章 その4

サッ サッ サッ サッ――


 週初めの放課後。川内さんと昨日やった模試の回答冊子を見ながら問題冊子に書いた回答番号に赤のボールペンで丸とペケを付けていく。

 夏奈はというと2学期に入ってから毎日授業参観を見る親のように後ろに立っていて、時折僕や川内さん。そしてほかの生徒さんのノートの中身を見ていたりしてる。当然ながら幽霊の姿は僕と川内さんしか見えないので毎日部外者がいることは僕と川内さんしか知らない。居眠り防止にはなるものの、毎日はマジでやめてくれ。

「うん。何とかなりそうかな?」とボソッと呟く。ギリギリ合格範囲内だった。

 ただし、数学を除いて。

「ねえ君は模試の自己採点はどうだったの?」

「サイアクです」

「私も全然…。」

 もうやだ…

「次の模試って12月の最初の日曜だよね。」

「それまでに悠くんの成績アップしないとね。」

 数学…

「応用がやっぱ苦手なんだね。」

 そう言って夏奈がどこからか問題集の応用問題を僕に見せつけた。

「知ってるよ。『やれ。』って言うんでしょ。」

 夏奈はニコッと笑顔を見せると川内さんが「待って。まず基本を1回やらせてみないとわからないでしょ。」と割り込むように言ってきた。

 に対し夏奈は「そうでした。それが普通でしたね。大変申し訳ない。」と言ってシュンとした。

 とりあえず、早くやりません?

 かれこれ3分ぐらいまで話は長引いた後、僕は高校数学の基本問題を解いてみたら、基本型はできていたので数学は応用型を訓練しようという話になった。

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