怒りの矛先
この怒りの矛先は
一体誰に向ければいいのだろう
私にも非があるのだと
そんなことはわかっている
それでも
ムクリと沸き上がる
このどす黒い煙は
私の心を圧迫して
口から毒を吐き出して
この毒の刃の切っ先は
一体誰に向ければいい
当人に向けるわけにもいかず
そんな勇気などなく
ただこの感情を
繰り返し誰かに当てるだけが
理不尽な感情の行き着く果て
吐き出しても消えない
どころか
他人さえ巻き込み育つ
このやり場のない怒りを
どう消し去ればいいのだろう
こんにちは、葵枝燕です。
『怒りの矛先』のご高覧ありがとうございます。
この詩を書いたきっかけは、二〇一六年十二月八日に知り合いから届いた怒りのメールです。怒る理由は何となく察しがついてますし、私自身に非があることもわかります。だけどまぁ……、色々あって私も怒りが芽生えてきまして。それを詩にしてみたのが、今回の作品です。
ただ愚痴りたいだけの作品ですね。しかし、この黒い感情を吐き出される方はたまったものじゃないでしょう。私の悪いところです。
それでは、こんな作品を読んでいただき、ありがとうございました。