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鋼鐵の海神  作者: 月野原行弥
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登場人物

登場人物

 

 十二月晦日(ひなし)眞悠子(まゆこ)

 中将、第二艦隊司令長官。

 開戦時には第一航空艦隊旗艦空母赤城の艦長を務め連合艦隊参謀長、第一航空艦隊司令長官など数々の要職を歴任するが十二月晦日のことを高く買っていた五十幡(いそはた)十六夜(いざよ)連合艦隊司令長官の戦死後は冷や飯を喰わされている。

 人形のように小柄でぱっと見は幼稚園児にしか見えないが目つきだけは異様に鋭く声もかすれている。おまけにいくら呑んでもまったく酔わないざるのような大酒呑み。腰の下まで伸びた長い黒髪、雪のような白い肌。

 相手の胸をえぐるような毒舌を吐きまくって隠してはいるが部下のことは目の中に入れても痛くないほど可愛がっている。

 名前はこれも二次落ちした別の投稿作のサブ・ヒロインから。そちらでは半妖半人のほんもののロリ婆でしたが、本作ではいったいなん歳なのかはお楽しみということで。

 

 

 明石(あかし)影馬(えいま)

 大尉、第二艦隊司令長官副官。

 東大から艦政本部に進んだ優秀な技術者だったが突然十二月晦日の副官に任じられた。

 軍服より白衣のほうが似合いそうなひょろっとした長身で頼りなさそう見えるがこうと決めたことは曲げない頑固な一面を秘めている。

 冷静で的確な判断ができることからぶっ飛んだ性格の多い十二月晦日の幕僚たちのお目つけ役にならざるを得ない。

 技術者なので某工作艦から取った名かと思われるかもしれませんが、第一稿を投稿したときにはあの艦はまだ実装されてませんでした(笑)ネタばれになるので名前の由来は最後まで掲載したときに加筆いたします。

 

 

 比栖間(ひすま)那奈央(ななお)

 少将、第二艦隊参謀長。

 十二月晦日が兵学校校長だったときの教え子の一人。体育会系のばかなどと呆れられるくらい身を粉にして十二月晦日に尽くしている。考えるより先に身体が動いてしまう性格なので謀を巡らせるのが本領の十二月晦日にはいつも怒鳴られっぱなしだが本人はいたってめげない。

 男の中に混ざっても引けを取らないくらいの長身で胸と尻も超弩級だが本人にとっては胸が大きすぎて気に入った下着が見つからないのが悩みの種。短いポニーテルをぷらぷらさせている。

 名前は戦艦ビスマルクから。

 下の名は字は変えていますが二次落ちした別の投稿作のヒロインから。そちらでも本作と同じように十二月晦日にイジられまくってもめげない健気な性格の娘でした。ただ、自称は自分の家のお店の看板娘なのですが外見は胸はぺちゃんこでぱっとしないという正反対の容姿になっています。

 

 

 五月七日(つゆり)皐月(さつき)

 長官専属小間使い。

 人手不足のため従兵の代わりに小間使いを使うことが帝國では許されているが、実際は前線まで従ってゆけるくらい肝の据わったものなら軍に入隊するものがほとんどなので数えるほどしかいない。

 十二月晦日のことを一途に慕っているので比栖間には敵愾心剥き出しで仲が悪い。小間使いのくせにコーヒーやお茶を淹れるのが下手でそれを飲んだら腹痛でのたうち回るくらい。ヴィクトリアンメイド服のスカートの下にワルサーPPKを隠していることから十二月晦日の警護が本分らしい。

 比栖間の鳩尾くらいまでしか背がなく頭の横に一房だけ髪を結っている。

 第一稿、第ニ稿には登場せず今回の改稿から登場させてみました。名前はメイド→Mayは五月→五月は皐月というこじつけ連想です。(いうまでもなくメイドのつづりはMaidです)

 

 

 工内(くない)弓弦(ゆづる)

 大佐、第二艦隊旗艦戦艦榛名艦長。

 十二月晦日の教え子の一人で兵学校主席卒業の秀才。

 なんでも卒なくこなせるがそれ故器用貧乏なきらいがある。特に操艦の腕は帝國海軍でも五本の指に入ると噂されている。生真面目で融通が利かないなど比栖間とは正反対の性格なのでかえって馬が合うらしく仲はいい。

 前髪を切り揃えたおかっぱの髪型で生真面目な学級委員長っぽい見た目。

 名前は戦艦グナイゼナウから。

 

 

 照陽(てるひ)弐依那(にいな)

 大佐、戦艦金剛艦長。

 十二月晦日の教え子の一人で工内と兵学校の主席を卒業まで争っていたほど能力だけは優秀。しかし性格に難ありで可愛い女の娘と見れば見境なく手を出さずにはいられない根っからの同性愛者(レズ)。比栖間に色目を使ってはすげなくされているが一向に諦めるつもりはないらしい。

 比栖間と同じくらいの長身で胸と尻の大きさでも引けを取らないが、どちらかといえば男っぽい比栖間と違い照陽は女らしさが匂い立っている。

 名前は戦艦ティルピッツから。

 

 

 大山(おおやま)主城(かずき)

 少将、第四戦隊司令官。

 十二月晦日の教え子の一人で天文航法の天才。レーダーや方位磁針の使えないこの時代では航海にはなくてはならない存在。操艦も得意で工内と同じように帝國海軍で五本の指に入ると評されている。工内が自艦の操艦指揮に長けているのに対し大山は艦隊としての運用に能力を発揮する。しかし気が小さく臆病なため戦闘の指揮にはあまり向いていない。

 十二月晦日ほどではないが小学校高学年かせいぜい中学生くらいにしか見えないくらい小柄で耳の上でお団子に結った髪型。聞き取れないくらいの小声でしか話さない。

 名前は軽巡ケーニヒスベルクから。ケーニヒスベルクはドイツ語で『王の山』という意味で王山→大山。

 

 

 御池(おいけ)希沙姫(きさき)

 少将、第六水雷戦隊司令官。

 十二月晦日の教え子の一人。十二月晦日は比栖間のことは体育会系のばかと評しているが御池のことは「見た目通りのばか」とまでいい切っている。根っからの水雷屋で魚雷をぶっ放すことしか考えていない。魚雷を見ただけで鼻血が止まらなくなる変態でもある。しかし、一度喰らいついた敵は絶対に逃さないがむしゃらなばかさ加減を十二月晦日は買っているらしい。

 明るく染めた髪をツインテに結い、海軍制服のセーラー服も勝手に手なおししてちょっと動いただけでおへそやパンツがちらちら覗いてしまうくらい上着やスカートの裾を短くしてしまっている。

 名前は重巡プリンツ・オイゲンから。

 

 

 武笠(ぶりゅう)初緩(はつの)

 大佐、第二一駆逐隊司令。

 十二月晦日の教え子の一人。旗艦直衛の駆逐隊を指揮するなんでも屋。特に対潜戦のエキスパート。いつも居睡りばかりしているので見た目は優秀な指揮官にはとても見えない。

 寝癖であちこちに撥ねまくったぼさぼさのセミロングの髪、涎の跡がくっきり残った口許、焦点の定まらない眠そうな垂れ目。

 名前は重巡ブリュッヒャーから。

 

 

 伯峰(はくほう)雫空(しずく)

 大佐、先任参謀。

 十二月晦日の教え子の一人。いつの間にかぬぼーっと姿を顕わすものの一言も口を利かないのでいるのかいないのかよくわからない存在。しかし十二月晦日が今の自分には宝の持ち腐れとまで評して手放そうとしないのでなにかしら特別な才能を秘めているらしい。

 長い前髪に隠れ顔の表情はほとんど窺えない。

 名前はかなりこじつけながら空母グラーフ・ツェッペリンから。グラーフはドイツ語で伯爵の意味。

 

 

 軽須(かるす)達郎(たつろう)

 中佐、第二艦隊通信参謀。

 敵の裏をかくためやたとこみ入った十二月晦日の命令を簡潔明瞭な通信文にまとめることができる才能の持ち主。どことなく華奢でいつも微笑みを絶やさないお坊ちゃまのような雰囲気を漂わせているが、ほんとうに伯爵家の三男坊で政略結婚させられそうになったのを嫌って家を飛び出したという経歴がある。

 名前は軽巡カールスルーエから。

 

 

 財津(ざいつ)剛教(たけのり)

 少将、第三水雷戦隊司令官。

 十二月晦日が南西方面艦隊司令長官に左遷されたとき新任の駆逐艦長を務めていた。その縁で十二月晦日が兵学校の校長に就任したときに水雷術の教官として招かれ教鞭を執った。前線で数々の戦いを潜り抜けてきただけあって勇猛だけでなく緻密な作戦もこなせる頼りになる指揮官。

 並みの男より背の高い比栖間や照陽よりもさらに背が高く、顔の左右にぴんと張り出したみごとな口髭がトレードマーク。筋肉でぱんぱんに盛り上がった二の腕は十二月晦日や大山の胴より太いくらいのたくましい身体つき。

 名前は未完の重巡ザイドリッツから。

 

 

 樋場(ひば)修平(しゅうへい)

 中佐、戦艦榛名機関長。

 十二月晦日が兵学校の校長を務めていたとき機関術の教官として教鞭を執っていた。艦隊の装備に関しては十二月晦日から一任されるほど信頼を受けている。

 小柄で痩せていて半白の髪。腕はいいが気難しい修理工場のおやじさんのような風貌。

 名前は重巡アドミラル・ヒッパーから。

 

 

 五十幡(いそはた)十六夜(いざよ)

 大将、連合艦隊司令長官。

 第一航空艦隊司令長官、連合艦隊司令長官を歴任。

 口が悪く他の幕僚とは折り合いが悪かった十二月晦日の才能を買って重用するなど人を見る目があった。

 戦死後に元帥号が追贈され元帥海軍大将となった。



 幡多(はた)忠江(ちえ)

 少将、第二航空戦隊司令官

 十二月晦日が空母の実戦指揮を抜かりなく執れると認めている数少ない司令官の一人。

 用兵はやや緻密さに欠ける嫌いはあるが実戦経験豊富で部下からも慕われている。

 女性にしては大柄でたくましい身体つき。癖っ毛のショートの髪型。

 

 

 新見(にいみ)智恵奈(ちえな)

 大将、軍令部総長。

 海軍兵学校、海軍大学校を主席で卒業し連合艦隊司令長官から軍令部総長へ進んだエリート中のエリート。しかし前線で指揮を執ったことは一度もなく安全な地下シェルター内の軍令部にこもりきりで理論と現実に齟齬があれば迷わず理論を優先するタイプ。

 軍での功績を足がかりに政界進出を目論んでいるため國民に人気の高い十二月晦日を疎ましく思っている。

 肩にかかる縦ロールの髪型。

 名前はチェスター・ニミッツから。

 

 

 圓福(えんぷく)遥汐(はるせ)

 大将、連合艦隊司令長官。

 新見の一期下で同じく海軍兵学校、海軍大学校を主席で卒業。新見と海軍内での権力を二分している。

 名前は空母エンタープライズとウィリアム・ハルゼーから。



 宵町(よいまち)美都葉(みつは)

 中将、第一航空艦隊司令長官

 新見軍令部総長の側近の一人で海軍省軍務局長から第一航空艦隊司令長官に抜擢された。

 新見や圓福と同じように海軍兵学校、海軍大学校をトップクラスの成績で卒業しデスクワークに精通しているが実戦経験はない。

 あどけない顔立ちにツーサイドアップの髪型、小柄な割りに胸は大きい。

 名前は空母ヨークタウンと戦艦ミズーリから。

 

 

 メリッサ・バスカヴィル

 少将、合衆国海軍太平洋艦隊第3艦隊第38任務部隊第4群司令官。

 アナポリスの海軍兵学校を優秀な成績で卒業。頭は切れるが自分より劣っているとみなした相手は露骨に見下したような態度を取るため人望に欠けている。家が貧しく大学へ進めなかったことを恨んでおり、軍で戦功をあげてのし上がろうと画策している。

 ハーフアップのブロンドの髪型。

 

 

 セレスティア・サザーランド

 中佐、第38任務部隊第4群参謀。

 アナポリスでのバスカヴィルの後輩。おっとりした外見や口調とは裏腹に中々の切れもの。人当たりが悪いことを自覚しているバスカヴィルが他人との緩衝材の役割を期待して手なずけてきた。

 軽くウェーブのかかったライトブラウンの髪型。

 

 

 リリー・マクファーレン

 大佐、空母エンタープライズ艦長。

 艦爆のパイロットから空母の艦長まで叩き上がった歴戦の猛者。ミッドウェーで十二月晦日の指揮する機動部隊と一戦を交えた経験がありその恐ろしさを身をもって知っている。上からの命令に従順なように装っているが、一兵卒から空母艦長までのし上がっただけあってしたたかなところがある。

 癖のあるショートの赤毛に飛行機乗りらしくやや小柄ながらも体操選手のように引き締まった身体つき。

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