ハーレムの予兆
これで主要な登場人物を紹介した第一章は終了です。
ユージのすぐ側にはユージに手を握られて奮起し、周囲をキョロキョロと見回す猫獣人のマナと、ユージの太腿を枕に気持ちよく眠っているディーアがいる。
そして、ユージの背後で寝ているふりをしたクエルとユエルがユージをチラチラと伺っていた。
更にその後方で、ヴァルバド団長が控えている。
ユージが何気なく後ろを振り返ると、クエル、ユエルの二人は顔を伏せた。なかなか素早い動きだが、後ろに控える団長には丸見えの動きである。ユージは二人をじっと見つめた。彼の視界に窓枠が開く。
…やっぱり僕のこの状況を見て、憎しみを持っちゃったか。
ユージは苦笑して、二人の能力をチェックした。
名前:クエル(20歳)
階級:39
資格:無職
技能:副職
副資格制限
身分:犯罪者
名前:ユエル(19歳)
階級:33
資格:無職
技能:副職
副資格制限
身分:犯罪者
二人の階級は年齢の割に高い。そこそこの実力者か。で、副資格には何を設定してるのか…?
名前:クエル(20歳)
副資格:弓士
技能:気配察知
弓術Ⅰ
名前:ユエル(19歳)
副資格:魔術師
技能:魔力向上Ⅰ
兄の方は弓士にして、【弓術】があるだけましか…。弟君はあの超絶使えない資格第一位の魔術師か。案の定、習得技能に【四精魔法】すらない…何のための魔術師かという酷いありさまだ。これなら、マナちゃんとディーアで十分だ。
ユージは二人に指文字で状況を説明した。二人は軽く肯く。それを確認して、ユージはその場を離れ、自分の寝床に戻った。後はユフィからの連絡を待つだけだった。
一時ほど経過して、ユフィから【遠隔念話】が届いた。
「追い詰めた!…でも相手に人質を取られてて…。」
ユージはゆったりとした声でユフィを落ち着かせ状況説明を促した。彼女の話では、逃げた商人のうち2名が大騒ぎして民家に入り、子供を人質にしてしまったようだった。残りの商人は騒ぎが大きくなったことに恐怖して早々に投降したが、その2名だけが人質を連れて更に遠くへと逃げていた。
「エンメッド老は?」
「副団長は事態を収拾するために、周辺の安全確保に回ってる!」
「…それは好都合。」
ユフィの報告を聞いてニヤリと笑ったが、念のために自分でもユフィがいる周辺を【気配探知】を使って確認した。
ユフィと、逃げた商人が2人…。人質の赤い点と…ん?ユフィの側にもう一つ赤い点がある?
「ユフィ、お前の隣にいるのは誰だ?」
「へ?あ…あ、ケリルさん。」
ユージは力が抜けた。そう言えばケリルさんの【顔認証】はやってなかったな。それで赤い点にしか見えなかったのか。…う~んどうしよう?…まあ、ケリルさんならしょうがないか。
「ユフィ、今から【空間転移】で商人達のすぐ側に転移する。お前は俺が現れた瞬間に人質に向かって全速力。」
「え?ま、まって!」
「なんだ?」
「こ、心の準備が!」
「カウントダウンを始めます!十、九…」
「はわわわわ…!」
「……三、二、一…零!!!」
瞬間に【空間転移】を行い、予め商人に付けておいたマーキングに向かってユージは転移した。人質を抱えた商人の真後ろに突然ユージは現れ、瞬時にその商人の首筋に短剣を押し当てた。同時に左手に持った長柄槍をもう一人の商人の首筋に突き付けた。
「誰の差し金だ?」
ユージの低い声が二人の商人を硬直させた。突き付けられた刃先を怯えた眼で見つめ、一瞬にして全身に汗を拭きださせていた。少し離れたところからユフィが駆けつけ、商人から人質となっていた男の子を引き離した。安全なところまでユフィが離れたことを確認してユージは商人を尋問した。
「目的を教えてもらおうか。」
男は震えながらも威勢を見せて答える。
「こ、殺せ!」
男の言葉にユージは小さくため息をつき、短剣を横に走らせた。短い断末魔が響き、男の首がボトリと地面に落ちた。ユージは流れる動きでそのまま槍を突き付けた商人に歩み寄り、首筋に短剣をあてた。
上級資格暗殺者の持つ【流水無双】というスキルで無駄のない動きであっという間にもう一人も追い詰めた状態だった。一転して刃を向けて身動き一つせずにユージから睨み付けられ、商人は「ひっ!!」と悲鳴を上げた。
「…どうしたい?」
ユージの声に震えながらも「殺せ」と答える商人。ユージはまたもため息をついた。
この世界の人間はプレイヤーとモブとに大別される。どちらも人工知能で独立して行動するキャラクターだが、プレイヤーは人格サーバーの思考回路を介して自己学習をしながら独自行動を起すのに対し、モブはきまった思考パターンと与えられた役割に応じて行動するため、役割がなくなるとまともに行動できなくなる。意味のない行動や言動を繰り返し、周囲のプレイヤー達に悪影響を及ぼすこともある。このため、役割を失ったモブはさっさと命を奪った方が安全であるとユージは考えていた。
だが、今回はすぐには殺さなかった。
ユージやユフィがこの世界で活動するために使用しているツール“ブレイン”には1つだけハッキング機能を備えている。それは、モブキャラクターに与えられている役割を強制的に閲覧する機能【読心術】。言わばユージオリジナルの技能になる。ユージはこの技能で商人の役割を読み取った。
役割:エクトール辺境伯爵領に本土からの交易者として侵入し、領内でエルデヒート公爵の関係者を殺害する。事件は発覚しやすいように目立つように行うこと。
役割命令者:ガウスト・ラケル辺境伯爵
読み取った内容を見て、ユージは納得したかのように肯いた。そして、先ほどと同じように首を斬り落とした。
一息ついて、長柄槍と短剣を仕舞い、ユフィに近寄った。
「ユフィ、後は頼んだよ。僕も自分の仕事にもど…ユフィ?」
ユージはぼーっと遠くを眺めるような顔をしたユフィに気づき、彼女の頬をペチペチと叩いた。
「はっ!…あ、うん。大丈夫。後は任せて!うん。大丈夫。」
頬を上気させ何度も同じ言葉を繰り返したユフィにユージは訝しんだ。けれど大丈夫だからと言い張るので、念押しをしてもう一人の目撃者を見やった。
だがケリルもじっとユージを見つめていた。心ここに在らずという表情をしている。なんとなく恐怖感を覚えたユージは彼女から遠ざかろうとしたが…ガバッと彼女に両手で抱き寄せられてしまった。ケリルの思わぬ行動にユージもユフィも驚き、咄嗟に身動きが取れなかった。
「さすが、妾の夫!妾の為にここまで来給うとは!妾がそれほど恋しいかえ!」
ぐりぐりと頬を摺り寄せ、狂ったように抱きしめるケリルにユージは気圧され動転し、気を失いそうになった。
「ケ、ケリルさん、待ってください!僕は貴方の夫ではありませんよ。」
「なら、愛人か。妾はそれでも構わぬ。」
「お断りします!」
「何故じゃ!それだけの技量に見たことも無い技能、更には上層部との怪しい繋がり。妾の夫となるに真にふさわしい!」
ケリルは抱きしめを力を強め、更にユージに口づけをしようとした。咄嗟にユフィが間に割って入り強引にケリルからユージを引き離した。
「ケリル殿!何をしているのです!」
失神寸前のユージを庇うように抱きかかえ、ユフィはケリルを睨み付けた。
「何って…愛の接吻じゃ。」
質問の意図を無視した答えにユフィは激怒した。
「ケリル殿!今は任務中です!」
さすがに任務という言葉を聞いて悪びれたのか頭を掻いて俯いた。だがユフィの怒りは収まらなかった。
「この件につきましては、団長殿にも、イーサ殿下にもご報告させて頂きます!あれほど殿下からも注意を受けられたのに、ご理解されていないようです!」
たたみ掛けるように言われ、ケリルは顔色を変えた。
「い、いや、待つが良い!ユフィ殿!」
「いいえ!待てません!」
とうとう、ユフィとケリルとの言い合いに発展してしまった。ユージにとってはもうどうでもいい事なので、どう収集つけるか考えた挙句…。
シュン!
二人を放っておいて、拠点へと帰ってしまった。後には無意味に言い合う二人と、そこに取り残された人質だった少年だけが残っていた。
拠点に戻ったユージは異様な殺気をを放っているディーアを見つけ、刺激しない様に近づいて状況を確認した。
「雑木林からフォレスト・ウルフが睨んでいるので、睨み返しています。」
見ると、ディーアの瞳孔が蛇の眼のように縦に開いており、1本目の角が大きく伸びていた。
鬼人族は角の数に応じて、能力の一時的な上昇を行うことができる種族で、ディーアは自分の角の1本分を使って敵を威嚇していた。それほど強い魔物ではないため、この程度で十分相手を怯えさせることができるのだが、ディーアの睨みが強すぎて、草むらからフォレスト・ウルフは身動きが取れなくなってしまっていた。
可哀そうな魔物だが、僕には関係ないとばかりにユージは踵を返し、自分の寝袋にもぐりこんだ。
クエルとユエルの二人に今のところ動きは無い。団長の見立てでは、今の班分けをしたことによって、恐らくダンジョンアタック中は何もしてこないだろうとのこと。動きを見せるのは、街に戻ってから……多分、『資格取の旅』の結果報告の時。この時はエルデヒート公爵との謁見もある。そこで何らかの行動を……ん?
ユージは寝袋の下の方からもぞもぞと動き出す何かに気づき、寝袋の中を覗きこんだ。
「…ぷはっ!」
下から這い上がって来たのは…幼女アナスタシアだった。
ユージは驚いた。アナスタシアが居たことにではなく、彼女が寝袋の中に居たことを自分が気づけなかったことに…。自分には【気配察知】の技能があり、これで大抵の人間は存在を知覚できる。だが、この子は気づかなかった。
「えと…どうしてここにいるの?」
とりあえず質問をしてみたが、アナスタシアは引き攣った笑いのまま。これは、彼女自身が動転していると見たユージは、
「とりあえず、落ち着こうか。」
アナスタシアはコクコクと二度肯いた。だが、引き攣った笑みは消えることは無く、逆に息が荒くなっていた。
この状況にユージはテンパった。一人用の寝袋に大人と幼女。お互い密着し顔を見合わせている。そしてユージには相手の鼓動がダイレクトに伝わっており、その脈打つ速さに驚いていた。更にはハァハァと呼吸が乱れる始末。この子をどうしていいかわからなくなっていた。
突然襟首を掴まれ、ユージは寝袋から一気に引きずり出された。続いてアナスタシアも首根っこを掴まれ引きずり出される。見ればディーラがユージを、マナがアナスタシアを掴んでいた。
「主様?どういうことですか?」
「小娘の分際で何してるの?」
ユージとアナスタシアは顔を見合わせ、それから俯いた。その示し合わせたような行動がマナの癇に障った。
「ユージのくせに他の女に手を出そうとは…いい度胸じゃない?」
僕は出してないんだけど、という言葉は飲み込みユージは大人しく聞いていた。
「ちがっ…!…ごめっ…!」
アナスタシアが何かを言おうとしたが、言葉にならず、彼女は涙を流した。しゃくりあげる様子にマナはため息を漏らして彼女を地面に降ろした。
「この子…コミュ症?」
マナの一言でユージはハッとした。彼女の行動について、心当たりがある。確かに、前に会った時もまともに会話はできていなかった…。
「ディーア、おろしてくれ。」
真面目なユージの声を聞いて、ディーアはしぶしぶ彼を地面に降ろした。ユージは声なく泣きじゃくるアナスタシアの服を叩いて埃を払い、頭に手を置いた。やさしく撫でて心を落ち着かせる。ディーアとマナが素早くアナスタシアの隣に座り、頭を差し出してきたがユージはこれを無視してアナスタシアに話しかけた。
「アナスタシアは僕に会いたかったんだよね?」
肩を引くつかせながら、幼女は肯く。
「僕とお話したかったんだよね?」
これにも涙を拭きながら必死で肯く。
「でもうまくおしゃべりできないんでしょ?」
再び泣きそうな顔になり、それでも必死で肯く。ユージは正直彼女が可愛く見えて来て、思わず微笑んだ。
「よしよし。ゆっくりやっていこう。いつでも会いに来てくれていいから。」
アナスタシアの顔はぱぁと明るくなった。その表情にディーアとマナの二人はムスッと不機嫌一色に染まっていた。
「じゃ、今日はもう遅いから寝なさい。」
ユージは自分の寝床に帰るように促したつもりだが、アナスタシアは素早くユージの寝袋に潜り込んだ。そして落ち着く体制をとってスーハ―スーハ―と寝袋の匂いを堪能し始めた。
「あ!」
マナが思わず声を上げた。すごく悔しそうな顔をして。見るとディーアも唇を噛みしめてアナスタシアを睨んでいる。ユージは正直言って、彼女たちの表情の意味が理解できなかったが、このままではまずいということは直感したようで、【異空間倉庫】から自分の予備の寝袋を2つ取り出し、マナとディーラに渡した。寝袋をひったくるようにして手に取った二人はその場に座り込み匂いを堪能し始めてしまった。ユージは肩を落とし、ゆっくりとした足取りで見張り台に上り、周囲の警戒を始めた。ディーラに睨まれていたフォレスト・ウルフはもうどっかに逃げてしまっている。当然、魔物なんて寄りつくはずもなかった。
ユージは寝袋を抱きしめて恍惚に耽っている3人を恨めしそうに睨み付けた。
「…マナちゃんとディーラは帰ったら絶対お仕置きするから。」
小声でユージが呟いた言葉は誰にも聞こえず、スーハ―スーハ―と息づく音だけが暗闇にこだました。
『資格取りの旅』は、大きな問題もなく、予定通り全員が目的の資格を取得できたため、帰路についた。街で一泊し、翌日(5月1の陰曜)にエルデヒート公爵との謁見が予定されている。団長の見立てでは、クエルとユエルの二人はそこで何らかの行動を起すかもとのことで、二人については団員内で成りすましを立てて過ごすこととなった。そして謁見の最中のクエルとユエルの相手は、ユージが隠密で行うよう命令された。
舞踏会やら式典の準備などで他の団員が慌ただしくなる中、表向き雑用係のユージは特にやることがなく、同居人たちを引きつれて一度家に帰った。【結界】を解き同居人を順番に家に入れていく。
1、2、3、4、5……。
うん、ふたり増えました。
「…ユージ。この筋肉バカ風の女とコミュ症幼女は何?」
「“筋肉バカ”とは聞き捨てならんな。妾は筆頭騎士なるぞ。【狂戦士】の資格保有者じゃぞ。猫娘如きにバカ扱いなど受ける云われなどない!」
「お生憎様。筋肉バカはそこにいる角バカ女だけで十分です。必要ないと言っているのです!」
「おお、鬼神族で5本持ちの屠畜師殿じゃな。一度手合せしたいと思うておった。」
「…主様の許可を願います。」
「雑用係殿、というわけで良いか?」
「どう言う訳かわかりません。というか何故ケリル殿がウチに来るんです?」
「ちゃんと殿下の許可は取ったぞ。」
「…聞いてませんよ。どういう説明をして許可を頂いたのですか?」
「ま、まあ良いではないか。それよりもそのちっこい子は?」
「そうよ、ユージ。この子は誰?」
「どうしました?ツルぺた枠を取られそうなので気になるのですか、ユフィ様?」
「な!何で貴女はいつも胸の話に持ってくのよ!」
「胸は女の象徴です。主様も私の胸を気に入っておられます。」
「ちょ!ユージ!」
「…ツルぺた…。」
「アナスタシアは気にしなくていいよ。今のはこの馬鹿の戯言だからね。こいつには後でお仕置きしておくから。」
「ちょっとユージ!その幼女に甘くない?その子…奴隷でしょ?誰の奴隷なのよ?」
「…どうやら僕になっているらしい。」
「ちょ!何時の間に契約したのよ!」
「アタシ達だけじゃ不満て言う訳!?」
「主様、ツルぺた同盟を組まれます。ここはケリル様も引き入れて巨乳同盟を組ませて頂きます。」
「はぁ!?妾の胸と争うというか!?よかろう!まずはどちらが上か…」
「胸の大きさだけで順位決めないで!」
「フン!ツルぺたが何を言っても無駄よ!」
「…【沈黙】。」
ユージは暗殺者の技能の1つ、【沈黙】を発動した。この技能が発動中、その周囲は音が発生しなくなる。つまり、5人が好き勝手に声を荒げて喋っている音が一切封じられた状態となった。
無音となって動揺する五人に身振り手振りでそこへ座るように命令する。猫娘、鬼神、エルフは脊髄反射の勢いで座り込む。ケリル殿もしぶしぶ隣に並ぶ。幼女は良くわかって無いようなので、持ち上げてケリル殿の隣に座らせる。そして【沈黙】を解除した。全員を一通り見回してから大きくため息をつく。
「ケリル殿…団長に報告しておきます。」
「い、いや!ちょ!待って!」
何か言い訳をし掛けたケリルを無視してユージはアナスタシアに向かった。
「アナスタシア…どういう技能を使ったのか知らないけど、僕との奴隷契約を解除できるよね?」
アナスタシアは涙目になりながらコクリと肯く。
「マナ。ディーラ。罰を与えます。3階の部屋掃除をしなさい。」
マナはその言葉に文句を言いかけたが、ユージの眼を見て思い留まり、しぶしぶ肯いた。
「ユフィはベッドとシーツ、それから食器類を2セット買ってきて。」
「え?そ、それって…。」
「買ってきて!」
「…はい。」
怒気を孕んだユージの言葉に、ユフィは力なく返事した。
ユージは考えた上で今の指示を出した。
ケリル殿は、性格的にどう言ったところで強引にここに来るにちがいない。その都度問題を起されるよりは、予め彼女の場所を用意した方が安全だ。
アナスタシアについては、常にというわけでなくとも、ここで滞在できるようにしておいた方が何かと情報を取得できる。
…でも、僕の判断だけではまずいから、ちゃんと団長とイーサ殿下だけは巻き込んでおこう。
そう決心して、着換えに行ったユージの後をディーラがついて行こうとしてマナとユフィに止められたのは言うまでもない。
●狂戦士
戦士系資格の最上位で、単独行動に完全特化した資格。
『取得条件』
重装戦士の資格を取得し、千匹以上の魔物を斧で倒す。
且つ、単位時間あたりの討伐数10以上、階級60以上
『取得技能』
・鬼神ノ如
・斧の連撃
・斧の極撃
・斧術Ⅲ
・斧術Ⅳ
・斧術Ⅴ
・槍術Ⅲ
・剣術Ⅲ
『取得恩恵』
・筋力向上Ⅲ
・威厳向上Ⅰ
・大地の恩恵




