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ダンジョン攻略依頼


「あぁー仕事探さなきゃな~あのまま二度寝したいという欲望に打ち勝ってここまで来たんだいい仕事のこっててくれよ。」


フラフラとした足取りで冒険者ギルドに入ったのは魔族襲撃事件のある一件が切っ掛けで魔族殺し(デーモンキラー)と呼ばれる称号が着いた冒険者だった。


「あいつ、魔族殺し(デーモンキラー)のキョウタだぞ!」


「本当だ、あいつ魔族を魔法で焼き殺したらしいぜ。」


「奴には近づかない方がいいな、さっさと行こう。」


「待てよ、称号持ちに近付けば今後いいことがあるかも?」


常人には聞こえない程の声で話していた冒険者達だったがキョウタは常人では無いので会話の内容はバッチリ聞こえていた。


(酷いな魔族殺し(デーモンキラー)の称号持ちだからってそんなに怖がらなくていいのに称号一つで虚弱そうな18歳がここまで怖がられるとは...まあいい取り敢えず仕事を探そう、一気に稼ぎたいから一番報酬が高い奴がいいな、例えばドラゴンの討伐とか、いや流石に無茶か。)


そんな事を考えている京太の目に留まったのはある一枚の依頼書だった。


(シャドウクロウ討伐依頼?シャドウクロウってなんだ?報酬がこの中で一番高いし結構強い魔物なんだろうな、直訳すると影烏になるなあれ今思ったけどこの世界の言語って元の世界に似てね、まあそのお陰で言語学習なんて事をしなくて済むんだけど。)


そんな事を考えながら歩いていると辺りがざわつき始めた、京太は気になったのでざわついている冒険者達の視線を辿るとどこかわざとらしく困った顔をしているウィリフ...ギルドマスターがいた。


(なんであいつが!?何かあったのか、ってこっちに近付いてくるな絶対俺の事だ、100%俺の事だ。)


「やあ、久しぶりだね、元気だったかい?」


「久しぶりってお前昨日会っただろ、で何の用だ?」


「君のランクを引き上げようっていうのがね何処まで上げるかってなって物議を醸したんだ、僕はランク6位まで上げようとしたんだがね、ある一人のギルドマスターから冒険者のランクを一つの大仕事だけで大幅に上げるのは他の冒険者に示しがつかないとか言い始めたんだ、でもねその後何が起こったと思う?」


「どうせお前の事だからどうにかして俺のランクアップを押し通したんだろ、で用件はそれだけか?俺はこの依頼をさっさと受けたいんだ。」


「ふーんシャドウクロウね、あのランク3モンスターは君程の実力だったら赤子の手を捻る様に倒せると思うよ、もうちょっと良い報酬の依頼を受けないかい?」


悪魔の囁きにも似た声が京太の耳に届いた、その声は直ぐに脳まで到達し即座に意味を理解した。


「分かった受けよう、それで依頼内容は?」


その返事を聞くとギルドマスターは表情を歓喜の色に染め、一枚の紙を京太に渡した。


「これを読めば分かる筈さ僕は忙しいんでね、さあお仕事お仕事」


(チッ調子の良い奴め、そんな事より依頼内容はなんだろう?)


京太が紙を裏返すとそこに書かれていたのは、『獣達の住処攻略依頼』という文字だった。


(獣達の住処ってなんだ?依頼内容は、何々...「やあ、この文章を見ているって事は今僕はその場にいないでしょう、この先の文章を見ても決して怒らないでください、そして、依頼放棄しないように、じゃあ依頼内容ね、この依頼は獣達の住処っていうダンジョンを攻略して欲しいという依頼さ、その名の通り獣達が巣くっているダンジョンで獅子や虎、熊や狼なんていうのがいるよ、でそこのダンジョンの最深部までいってボスを倒してくれ、君なら出来るよね因みに早速行って貰って構わないよこの依頼は早ければ早い程いいからね、報酬は白金貨50枚、これも僕の....」もう読み終わった決して続き等ない、それにしてもダンジョンの攻略か面白そうだな、ティアに話してから行くか。)











京太はさっきのフラフラとした足取りとは対照的に隙を感じさせない歩き方で自分の部屋へと入った。


「キョ、キョウタさんお帰りなさい、き、昨日はすみませんでした。私の勘違いで迷惑を掛けちゃって」


「いや、謝らなくて良い勘違いされる様に言った俺が悪いそれに迷惑なんて掛けられてないよ。」


(あれは眼福だったな、もう一生目の保養なんかいらないんじゃないかって程、本当にそれほどの、って何を考えているんだ俺は)


「そ、それでなんの依頼を受けてきたんですか?」


「ダンジョン攻略依頼っていうのだな、正直どんな感じか分かんないけど頑張ってみるよ。」


「そ、そうですか頑張ってください、えーとその私も連れてって貰うわけには...」


「う~んダンジョンに行くからな~」


(聞く限りでは危険な場所っぽいんだよな~やっぱりダメか~いや待てよ、レベルアップの良い機会になるんじゃないか、でも装備がな~エクリプスを持たせる訳にもいかないし他になに持ってたっけ、あ、確か精霊玉の短剣とか無かったっけ、あれをつかわせるか。)


「ティアも来ていいぞ近接戦闘に参加させる訳にはいかないけど遠距離からの攻撃は任せる。」


「はいっ!!分かりました。」


京太はティアの笑みを見て絶対に魔物に指一本触れさせないと決意するのだった。



スミマセンちょっと用事が出来て更新出来ませんでした。次の更新は4月6日です。


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