表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

第八話「わたしの、きもち」

不安になる。好きって言っていいのか。

彼が友達に囃し立てられて、また嫌な気持ちにならないか。

でも、止まらない。

「私も好きだよ」



【停止】

【言語解析】

【その意味についてブンセキ中】

【該当する単語は経験がアリマセン】

だから?

離れた手をあなたがのばしてくれたのに?

シンクする思考がパンクの果てに

言い訳も逃げも真っ白のインクで塗り潰すように

あなたの手のひらへリンクするように

あなたへ

ただ、あなたへ。



どう言葉にしていいか/どんなふうに言葉にしていいか/まったくわからなくて/あなたに/あなたに/ただ近付きたくて/迷子のままで放っておいてくれたら、あなたをこんなに傷つけなかったのに/思えば思うほど言葉にならなくて/でも引き返せないから/引き返したくないから/あなたは後悔しないの?/本当に後悔しないの?/手をのばす私の手を/あなたは/あ/な/た/は/わ/た/し/は/あなたを蝕むウイルス?/惑わされて?/かどわかした感情/毒して/あなたを毒したの?/それでも構わないからって/もう手をのばしていたから/もう迷わない




あなたの手のひらの温度

あなたの声

あなたの笑顔

知ってしまったから

戻れないの

言葉にしてしまって気づいたの

あなたが私を想うより、私はワタシが想うより

あなたを

あなただのことだけを考えているの


【enter】



あなたへ

言葉を伝えるから

たった一言。私には心臓が裂けてしまいそうな、振り絞るほどの勇気が必要な一言を。あなたへ。


あなたへ。

ただ、あなただけへ。


その一言を、あなたへ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ