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東方時空伝  作者: こっぴゃん
7/23

第六話 能力と武器

今までの分頑張らんと、読者が・・・

「霊夢、買い物終わったよー。」

「そう、そしたらもう自由時間でいいわよ。」

「アリザマァース(ありがとうこざいます)。

股助、行こうぜ。て居ないのか?まあいいや。」

と言うことで今俺は、人間の里に来ている。

来た理由は特に無いが、元いた世界に似てて落ち着くからだ。

「あれ?訓君じゃないか。さっき買い物に来てたのに、忘れ物かい?」

「いや、自由時間に来ただけだよ。」

「あら、じゃあ霊夢さんの手伝い終わったの?」

「まあね。」

里では俺は何かと有名だ。毎日のように買い物をし、各店主とよく話すからだそうだ。 だか何よりも異世界から来た。というのが一番の理由であろう。

俺は最初に鍛冶屋に行った。

「おじさん、こんちは!」

「お!訓じゃないか。今日は良いのができたよ。」

自由時間で里に来ると鍛冶屋には必ず行く。以前霊夢と散歩してる時に妖怪に襲われたことがある、その時俺は何もできず、ただ怯えてただけだった。だからせめて護身用に刀を手に入れようと考え、鍛冶屋に来てる。

「ほら、これを持ってごらん。」

鍛冶屋のおじさんは出来立ての刀を俺に差し出した。

「んー、刀的には上物かもしれんけど、俺にはちと合わんな。」

俺は刀を軽く振りながら話してた。

「ん?鞘に何か彫ってるね。『岩』?」

「ああ、今回の刀、その名も岩斬丸(いわきりまる)だ!」

「岩斬りだから岩って彫ったの?ナンセンスだわ~。」

鍛冶屋のおじさんは自分の作った刀には必ず名前を着けてる・・・がその名前がどれも微妙なんだな、これが。

結局、俺に合う刀は見つかんなかったから、次は雑貨屋に向かった。

雑貨屋にも毎回行くが、ただの暇潰しである。でも雑貨屋も結構楽しいよ?色んな商品があるから俺は好きだ。

「うーす、お兄さん。」

「ん、訓か。いつものひつまぶしかい。」

「ひつまぶしって何かの特産物では?

まあいいや、今日は面白いのある?」

「これなんかは?洗濯竿、麦わら帽、後は耳かきw」

「しょうもない物しか無いな。とりあえず耳かき頂戴。」

会計を済ますとき、ふと店主の後ろにある棒が目にはいった。

「お兄さん、そこの棒は?」

「ん?ああこれを忘れてたよ。ほら」

店主は置いてあった木刀を渡した。それは何処にでもあるような木刀であったが、持って振ったときに何となく手に馴染んだ。

「これ下さい。」

と言うことで、

今回の買い物:耳かき 木刀 以上。

「んん、行くとこ無いし帰るか。股助も戻ってるだろうし。」

帰ろうとすると、遠目に霊と緑の服が見えた。

「!もしや・・・」

その所へ行くと予想通りの人物がそこにいた。妖夢である。

「あの、妖夢さん。お話良いですか?」

「貴方は、確か天狗の新聞に載ってた・・・」

「はい、河海斬訓です。宜しく。」

俺と妖夢は近くの森へ行き、刀を見せて貰った。

「おお、流石妖夢さん。見事な刀さばきですね。」

「いいえ、私なんか師匠に比べたら。

訓さんも剣術はできるんですか?」

「ええ、ある程度は。」

と、刀や剣術について話していると夕方になってしまった。

「おっと、そろそろ帰らないと。」

「あ、俺送りますよ。」

そしてそのまま白玉楼近くの森へ来た。

そこには何となく、生き物の気配がした。動物だと思う半面、木刀から手が離せなかった。

「気をつけて下さい。何か居ます。」

すると突然、蜘蛛の妖怪が3匹出てきた。

「来たな白玉楼の庭師。前は世話になったな。」

そういうと妖怪らは一斉に糸を妖夢へはいた。

妖夢は動けぬまま倒れてしまった。だが俺は何もできなかった。

「お、おいそこの、よよ妖怪共!

い、今すぐ妖夢さんから、離れろ!!」

足は震え、構えてる木刀も静止しなかった。

「ふん、貴様の様な人間には興味ねぇ。向こうへ行ってな、弱虫が。」

「訓さん、逃げて下さい。」

妖夢は縛られながらも、俺を逃がそうとしてくれた。

逃げるな、闘え、お前は何のために共にいた。

俺の中で言葉が回った。

「妖夢から、離れろー!!!」

目をつむりながらも、俺な全力で木刀を振り、妖怪へ攻撃した。

おそるおそる目を開けると、そこには腕を切った妖怪がいた。

「な、何でだ。木刀なのに。」

「人間がぁ!調子乗るなよぉ!!」

残りの妖怪も向かってきた。

「くっ、せい!」

俺は無我夢中に木刀を振った。妖怪はみるみる切れていった。

その時の俺は何も考えられなかった。頭の中は「妖夢を守る」ということでいっぱいだった。

「く、くそ、人間が。」

最後の妖怪を倒し、俺は妖夢の糸を切った。

「訓さん、その力は。」

「分からない、ただ突然に・・・」

それ以上言葉が出なかった。

腕は出血し、木刀は赤く染まっていた。

「と、とりあえず白玉楼に行きましょう、手当てをしないと。」

白玉楼に着き、俺は手当てをして貰った。

「あの、ありがとうございます。」

「いえ、助けて貰ったし。このくらいは当然と言うか。」

俺はずっと自分の手を眺めていた。

「妖夢~、帰ってるの?

ん?その子は?」

来たのは幽々子だった。

妖夢は俺が誰なのか、そして今日の出来事を話した。

「なるほど、妖怪を木刀で・・・ね。

貴方、今までに同じ事は?」

「ありませんでした。」

幽々子は少し考え、結論を出した。

「多分、能力の覚醒ね。」

「能力!?」

俺と妖夢は一斉に聞いた。

「ええ、長い時間幻想卿(ここ)にいたせいで、体が適応して能力が出来たか。

元々あった能力が何らかのきっかけにより覚醒したか のどちらかね。」

それを聞いたとき、驚いた半面どこかで嬉しさがあった。

「まあ、環境の適応で能力ができる なんて事はあり得ないし。覚醒が正しいかもしれないわね。」

「まさか、そんなことがあるんですか?幽々子様。」

「そうねえ、前例が無いわけでも無いし。そう考えるのが妥当ね。」

「それで、何て言う能力なんですか?」

「んん、木刀で妖怪を斬ったんだし。そうねぇ。

『全てを斬る程度の能力』とかは?」

「うん、いいんじゃないですか。」

俺は笑顔で答えた。

自分が能力を手に入れた。これで、人を助けられる。守れる。

俺の目は、輝いていた。

「ただ、あの木刀はもう使えそうに無いし。そうだ、妖夢、先代の武器庫から合う物をあげたら?」

「え?でも幽々子様、師匠の武器を勝手に貰ってもいいのでしょうか。」

「だったら私から言っとくわ、良いわよ。」

俺は妖夢に案内され、武器庫に行った。

「!!」

そこには数えきれない程の刀があった。

「その辺から合う物をどうぞ。あ、これなんかどうですか?」

妖夢は2、3本選んでくれたが合わなかった。

その時、ふと2本の刀が目に止まった。

「ああ、それは『宇宙丸(そらまる)』と 『シーソード(海の剣)』です。」

刀を持ったとき、俺と刀の何かがつながったような感覚がきた。

「これを貰います。」

「そう、刀が訓さんを選んだんですね。」

そうして俺は、木刀と2本の刀を持ち帰り、白玉楼をあとにした。

やっと能力手に入れた(´・ω・`)<フゥ

名前は何かやっつけ感あるけど気にしないでね。うん

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