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東方時空伝  作者: こっぴゃん
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第二話 とんだ先で

いつもの倍になった( ゜д゜ )

「お兄さん、お兄さん!」

女性の声で俺は目覚めた。

そこには異様な服を着た何処かで見たことのある女性と、あの時の野犬がいた。

女性は俺にお茶を出したら、ポケットからペンとメモを出した。

「貴方の取材をさせて下さい。貴方は誰ですか?何処から来ましたか?目的は?あと、あと、、」

「ええ!?ちと待って下さいよ、射命丸文さん」

俺は無意識に女性の名前と考えられるものを言っていた。

「え?何故私の名前を?」

このリアクションからすると当たっていたようだ。

「取材は受けます、その代わり、ここの事を教えてください。」

「え?ええ、良いですよ。

ここは幻想郷、通称忘れられた地です。ここには様々な種族の生物が住んでいて、中には妖怪や神様もいます。」

「、、、有名な場所とかは?」

「一番は博麗神社、幻想郷の象徴と呼ばれています。他には紅魔館、冥界、後はここ妖怪の山などがありますよ。」

この後10分程話を聞いてみたが、聞けば聞くほどある一つの答えに繋がる。

いや、繋がってしまうと言った方が良いか?

この世界は、俺がプレイしていたゲームの世界と同じだ。存在しえない場所に俺はいる。

なぜだ?なぜそんな世界がある?いわゆるパラレルワールドか?

あの物体はパラレルワールドに通ずるものだったのか?

「あの、お兄さん?」

「あ、すいません。俺は河海斬訓」

俺は射命丸さんに経緯を説明した。

射命丸さんは、妖怪の山に住んでいる烏天狗で文々。新聞の記者である。情報収集能力は高いと思われる。

「つまり訓さんは、幻想郷の存在し得ない世界にいて、黒い物体を調査してたら飲まれ、ここに来たと」

「そうです。しかしなぜ飛んだのが博麗神社でなく妖怪の山なんだ?」

「さあ、それよりも貴方、帰る宛は有るんですか?」

言われるまで忘れてた。射命丸さんの話だと黒い物体はもう無かったらしい。

となると

帰る宛が無い、つまりここで暮らさないといけない、でも俺はこの世界で使える金を持っていない。絶体絶命!!!

(ーー;)ヤブァイ、どうしよう。

「あのう、射命丸さん?」

「あ、文で良いですよ。」

「文さん、助けて下さり有り難う御座いました。

この上助けて貰うのもアレなんですが、僕には帰る宛が有りません。知恵を貸してもらえますか」

「良いですけどその代わり、『新聞はとらせて頂きます』本当ですか?でしたら手伝わせてもらいます」

流石、新聞記者。とると言ったら手伝ってくれるっぽい。

「博麗神社に行くのはどうでしょう?あそこの巫女なら外の人間の世話も見てくれると思いますよ。」

「博麗神社の巫女か、いい案だと思います」

「でしたらすぐ!」

そう言うと文さんは俺と野犬を担ぎ、背から翼を広げ飛んだ。

ものの5秒で博麗神社についた。

博麗神社、巫女の博麗霊夢が運営する神社で幻想郷の象徴と言われている。

信仰は余り無く参拝者は少なくお賽銭を生活費にしている博麗さんは万年貧乏と呼ばれる。

「そういえば、その犬はどうするのですか?」

「俺が面倒見ます、俺と一緒に来たから」

などと話していたら神社の賽銭箱に来た

「霊夢さん、霊夢さーん。

あれ?この時間はいつも掃除しているのに。」

「任せて下さい」

俺は賽銭箱に500円玉を入れると、神社の中から巫女が出てきて俺の手を握った。

「あなたがお賽銭をいれてくれた?」

博麗さんは眼を輝かせながら聞いてきた。

「霊夢さん、紹介します。」

文さんは俺の説明と面倒のお願いをしてくれた。

「ふーん、何となく理解したわ。

それで、あんたの願いは何なの?」

「、、、元の世界に戻りたいです」

「あ、そう。分かったわ。

じゃ家にしばらく泊めてあげる。その代わり、言う事は聞いてもらうわよ」

「良いんですか、博麗さん?」

「霊夢で良いわよ。苗字だと気持ち悪い。

で、お賽銭は入れて貰ったからある程度は、、、ね」

こうして俺は博麗神社に居候することになった。


次回から日常的な感じな物がはじまるかな?

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