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東方時空伝  作者: こっぴゃん
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第十七話 龍と虎

さあそろそろ終盤ですよー!

四人は新たな部屋に着いたが、そこには誰も居ない。

「どうゆう事だ?」

「分からない、逃げた訳ではないと思うが…

もしかしたら奥にいるのかもしれないな。」

ひとまず四人は先に続く扉を開けた。

するとそこには青龍と大柄な虎がいた。

「来たか、相談屋。」

「よう青龍、隣のデカブツは…」

「白虎様だ。」

青龍は膝を折り頭を下げた。

「はじめまして、河海斬訓。

そして死ね。」

そういいながら白虎は爪での斬撃を飛ばす。

するとマスタースパークが斬撃を消しそのままは白虎を攻撃する。

しかし白虎は片手で受け止める。

「お前らが、私の親友を連れて行ったのか?」

そう聞く魔理沙は怒りで満ちていた。

「返してもらうぞ、二人を…そこから出してもらう!!」

訓が指差す先には霊夢と香蓮がカプセルの様な物に入っていた。

「不可能だ。

星の赤子共の力は我々の為に必要不可欠、返す訳にはいかない。」

「そうか、なら俺達でお前らをぶっ飛ばして返させてもらう!」

俺がそう言うと魔理沙は訓の肩を叩く。

「まてまて!こいつらは私が!」

「二人を一人で相手はキツイだろ。

それに、霊夢さんと香蓮さんを連れてかれたのは俺の落ち度。」

「…分かった。

二人で倒すぜ、こいつらを!」

訓は刃とパーカーを床に置くと白虎を蹴り飛ばした。

「魔理沙さん、ラスボスよろ!」

そういうと訓は青龍に近づいた。

魔理沙は頷くと弾幕を張って白虎に攻撃をしかける。

白虎は弾幕と共に爪での斬撃を飛ばす。

「そんな弾幕じゃ私には勝てないぜ!」

魔理沙の猛攻は白虎を圧倒する。

「く、流石は幻想郷の神々をうならせるだけのことはある。

だが、それでは私には勝てん!」

白虎は雄叫びを上げると弾幕はすべて消え斬撃だけが残った。

魔理沙も負けじとマスタースパークを放つ。

向こうでは訓と青龍が戦っている。

「とりゃあ!」

訓は左手で青龍の服を掴もうとするが、青龍は右手でそれを受け流すと左手で訓の腹を殴った。

「く、くそっ!

全然攻撃できない…」

「私の能力は『流す程度の能力』。

私はお前の攻撃を流す事ができる。

お前を私の流れに乗せることができる。

お前は私に勝てない。」

「なるほど、俺の動きをお前の動きに…か。

な、ら、ば!」

そういうと訓は姿勢を低くして手で何かを揉むような動きをしている。

「な、なんだ?その気持ちの悪い動きは?」

青龍が聞くが訓は答えなかった。

突然訓は姿勢が低いまま青龍に襲いかかる。

自分の流れに乗せようと青龍は訓を掴もうとするが、訓の動きは奇妙すぎて動きが読めなかった。

「礫さん、あれは?」

「訓殿の『H(変態)モード』だ。

訓殿いわく、リミッターを解除すると体内のオタク細胞が活性化し、非人間的なパワーと思考を手に入れられるらしい。」

「な、なんですかそれは…」

Hモードのまま訓は青龍の手を避けながら近づくと服を掴むことに成功した。

「よし、ここだ!」

訓は青龍の両手を掴み背中で動けないように服を縛った。

足も同様に縛った。

「よし、これでぇえええ!?」

突然後ろから魔理沙が飛んできた。

魔理沙を見ると、腹から出血をしていた。

「お、おい…魔理沙さん……

魔理沙!起きろ!!」

訓が倒れている魔理沙の肩を揺すると、ゆっくりと目を開けた。

「さ、さと…る。

気を…つけろ……。」

そういうと魔理沙は気を失った。

息がある事を確認すると、訓は魔理沙を抱き上げ文に渡した。

「悪いな、少し本気を出したら怪我させてしまった。」

頭を掻きながら白虎は訓に近づいてくる。

訓は足元にある刃を蹴り上げ、鞘から抜くと白虎の首元に向けた。

「お前…どうゆうつもりだ。

…ただで済むと思うなよ。」

訓は一気に刃を下ろした。

とてつもない殺気を感じた白虎は訓から離れ斬撃を飛ばす。

しかし刀を振って斬撃をそらし、訓は全力で剣を振り斬撃を飛ばす。

手でガードするも、白虎の両腕は血を吹きながら裂けた。

「が、がああああああ!!」

弾幕を展開して応戦する白虎、訓は弾幕を全てかわし白虎に急激に近づいた。

剣を白虎の左肩に刺し、右下から左上に刀で斬り上げた。

のけぞる白虎の首を掴み頭突きをする訓、頭から血が垂れていた。

「訓さん…もう、それ以上は!」

文が呼びかけるも訓は聞いていなかった。

(さ、訓……さん?)

大量に血を流し膝を付く白虎は訓を見上げていた。

「何だ?どうした?」

「わ、私の攻撃が効かないとはな。」

「弾幕と斬撃の猛攻で相手を翻弄してトドメをさす。

弾幕ごっこに慣れている幻想郷の住人相手なら確かに効果的だな。

しかし俺は外の世界から来た人間、それに昔からよく二人相手に組手してたからな。」

「そうか…ならこんな経験はあるか?

死んだと思った相手が攻撃してくる経験は?」

笑いながら聞いてくる白虎にトドメを刺そうとすると、訓の後ろでドスッと音がした。

後ろを見ると背中に斬れた白虎の腕が刺さっていた。

「な、何!?」

訓は血を吐きながら膝を付いた。

「ふふふ、ハハハハ!

抜かったな、金髪の娘も面食らっていた。」

悠々と立ちながら話す白虎の傷はみるみるうちに治っていった。

「そ、それがお前の能力か?」

「『戻す程度の能力』、それが私の能力だ。」

そういうと白虎は戻った両手で訓を斬る。

血まみれになって倒れる訓は意識を失っていた。

「そういえばこの剣、返すぞ。」

白虎は肩に刺さった剣を抜きゆっくりと持ち上げる。

そして素早く振り下ろすと、すんでのところで訓は剣を掴み止めた。

「第二ラウンドと行こうか、ビャク。」

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