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東方時空伝  作者: こっぴゃん
16/23

第十四話 中国拳法使いの鳳凰

最近、このシリーズを読んでもらえてるかどうか不安になりながらの投稿です...

皆、見てくれてるかな?

魔法の森を抜け、高々とそびえる山を越え、五人は青龍達のアジトに着く。深い霧に包まれ、生き絶えた枯れ木が何本も見える其処には大きな城が構えてある。

「ここが奴等のアジトか?」

「その通り、ただ俺はこの城の一部しか知らない。此処からはお前らだけで行くんだ。」

「分かった、助かったよ。」

城の門には股助の仲間が座っていた。訓達を待っていた様だ。

「この中に二人がいるんですか?」

「ワン!」

「じゃ、さっさと行こうぜ!」

門をくぐり抜け城内に入ると、不吉なホールが四人を迎えた。奥には階段が有り、下の階には無数の廊下への道が有った。

「ようこそ、我が根城へ。」

階段からゆっくりと、男が降りてきた。男は赤い中国風の服を着ており、その姿はさながらジャッキーチェンの様だ。

男は訓を見つめた。

「あんたが此処の主か?」

「元主だ、今は別の者が主になってる。

俺の名は『鳳凰(ほうおう)』、宜しくな。」

「あんたが何者だろうが関係ない。二人を返せ!」

「それは出来ない相談だ、彼女達は俺達の願いを叶えるのに必要だからな。

返して欲しければ、俺を倒してみろ?」

そういうと鳳凰は構えた。

訓はイラ立ちの余り、鳳凰に殴りかかろうとするが、文に止められた。すると文が一歩前に出て名乗り始める。

「私は文々。新聞を経営してる新聞記者の射命丸文です。私が相手をしましょう。」

文が自身の周りに弾幕を作り出すと鳳凰は構えを解いてため息をした。その顔はとても不満気だ。

「俺は弾幕は使えない、体術で闘うんだ。相手は体術使いにしてくれ。」

そう言われると文は弾幕を引っ込めて後ずさりした。今の面子で体術を使うのは訓しか居ない、当然の如く魔理沙や文、礫の目線は訓に行く。

「ほう、お前が俺の相手か...前に来い。」

訓は頭を抱え、やれやれと言いながら前に出る。

「河海斬訓、相談屋だ。」

名乗りがら訓は、何時も着ている半袖のパーカーを脱ぎ、霊夢に貰った時計を取って、背中と腰にある刃を外して礫に投げ渡した。

「ぬ?眼鏡は取らなくて良いのか?」

「眼鏡を取っちまうと何も見えなくなるからさ、このままで頼むよ。」

訓は構えながら左手でずれている眼鏡を直した。

鳳凰と訓、二人は構えたまま動かない。礫達が静かに見守る中、勝負は始まった。

訓は正拳突きを繰り出すと、鳳凰は訓の左側に避けそのまま足をかけて訓を転ばせた。

「あれは、<扣歩(こうほ)>と<擺歩(はいほ)>か!」

「ん?何だ?それって?」


「中国拳法の超基本的な足運びの技だ。相手の正面から側面に避けて、更に次の足運びで相手を転ばせるという、攻防一体の技...


相手は見た目通りの中国拳法使いか。」

「解説ありがとうだぜ。でも、何でそんなに詳しいんだ?」

「以前、訓が興味本意で美鈴殿と組手をした時に色々と教えてもらったのだ。訓も聞いていたから、良く分かっているはず。」

頭を抱えながら立ち上がる訓、どうやら地味に効いた様だ。鳳凰は訓にかかって来いと手で煽って来た。それを見た訓は怒り始めた。

「だーもう!さっさと決める!!」

本意でに向かって突進した訓、そのまま左手で鳳凰の顔面目掛けて正拳突きをしようとした。

「さっきと同じじゃあないか!」

鳳凰はそれをあっさりと両手でガード、するとさっきまで笑っていた鳳凰の表情が崩れ、汗が滝の様に流れた。

「あ、あごぅ...き、貴様......何をを......」

「<山突き>さ。」


<山突き>

片手で顔面へ攻撃すると同時に、もう片方の手で腹を攻撃する上下同時突き。

空手の抜塞大という型である。


鳳凰は後ずさりして腹を抱えている。

「く、少しはやる様だな。」

「なあに、やられっ放しは嫌だからな。」

訓は構え、ニヤリと笑った。

「ん?あの構え...<夫婦手(めおとで)>を使う気だな?」

「めおとで?ふん、何か知らんが...来ないならこっちから行くぞ!

<双纒手(そうてんしゅ)>をくらえ!!」

鳳凰は両手で訓の構えを解き、そのまま胸を叩く様に攻撃した。


<双纒手(そうてんしゅ)>

八極拳の一手。

敵の防御をこじ開け、足から送り出された力を背中の筋肉で増幅させる双掌打という両手で放つ掌打の派生系


訓は攻撃を受けながらも夫婦手(めおとで)の構えを直した。

鳳凰に殴りかかる訓、しかし鳳凰はいとも簡単に拳を払いのける。すると拳とは別の方の拳がすぐに鳳凰の顔に直撃した。

「今、何があったんですか?」


「文さん、あれは空手の手法...<夫婦手(めおとで)というものだ。

両手をつかず離れずに同時に動かす物だ。

訓は左拳を前に、右拳をそのすぐ後ろに構えている。左拳は攻防両方とも出来る。その後の右拳も攻防両方出来る。保険として使うことができ、相手にとっては思わぬ伏兵だ。

相手はコンマ左拳のコンマ数秒後に右拳が来て驚くってわけさ。」


「な、なるほど。良く分かりませんが、とにかく凄いという事は分かりました。」

よろけながら鳳凰は口から出た血を拭いて立ち上がった。

「ち、俺の双纒手を受けたにも関わらず、あんな攻撃をしてくるとはな...」

「家の道場で稽古を受けてた時は、親父と兄貴を同時に相手して、ボッコボコにされてたからな。最近は多少攻撃を食らってものけぞらなくなったんだ。」

「そうか...

それにしてはもうフラフラではないか。」

「あんたもな...立ってるのがやっとじゃないか。」

訓と鳳凰は思いもよらなかった、まさか相手がここまで強いとは。お互いに予想外であったのだ。

訓が足を突き出す様に蹴りを出すと、鳳凰は訓の足を下から掴むと相手の腹に向かって頭突きした。<鳥牛擺頭(うぎゅうはいとう)>である。


<鳥牛擺頭>

心意六合拳の技。

相手の蹴りを避けながら足を取り、膝の関節を破壊しながら胸部に頭突きをいれる技。

実践では、男の弱点(金的)を攻撃したり足を折ったりも出来る


「ぐふ、強いな。」

訓は腹を抱えながら膝を付いた。

「くそう、お前は何時になったら倒れるんだ?」

「ふ、まだ...まだ倒れないぞ!」

「何故そこまで闘うのだ?武術を極め強くなり、あの様な娘共を助け、何があるのだ?」

「俺には...幾つも理由が有って闘ってるんだ。

話が長くなるが、いいか?」

「ふ、いいだろう。」

鳳凰は構えを解き、訓の話を聞いた。

「まあひとつ目の理由としては、逃げ癖を直す為だ。

俺は面倒な事が嫌いだから、結構これのせいで嫌われるんだ。そんな事やってたら、大人になった時に大変だしな。だから、相談屋になって自分から面倒事に首を突っ込む様になったんだ。

二つ目は、心意を貫く為だ。

人が間違ってる事をしていた時、それを間違いだ と言うには、力が必要なんだ。だから強くなって、自分の心意を相手にぶつけるんだ。

そして三つ目、笑顔が好きだから。

やっぱり人の悲しむ姿より、笑ってる姿の方が好きだからさ。笑顔が見たくて闘ってるんだよ。」

「ははは!三流ヒーローでももう少し良いことを言うぞ、だが、嫌いではないぞ。俺とお前、違う出会い方がしたかったぞ。」

鳳凰は歩きながら訓に近づいて自分の胸を指差した。

「俺にも闘う理由はある。

お前には...決して負けんぞ!」

「俺もだ。

この勝負、絶対に俺が勝つ!」

「ふん、お前はまだ俺に見せてない物が有るな。見せろ、其れを。」

訓はこの闘いでまだ河海斬流の技を使っていないのだ。始めの方に使って打開策でも見つけられたら敵わない、だからギリギリまで待ったのだ。

「なら見せようか、俺の一族の技

を。」

訓は鳳凰の腕を掴んで上へ投げ、投げ逆蹴りを放った。

鳳凰は突然と特異な技であった為、蹴りを腹に食らった。飛ばされた鳳凰は地面に落ち倒れた。

鳳凰に近づく訓、鳳凰は立ち上がり鳥牛擺頭を繰り出そうとする。訓は一歩後ろに戻り、鳳凰が足を掴むのを避けると、鳳凰に右手で裏拳、左手の横で顔面の側面を攻撃、回って鳳凰の足を掛けて倒れさせた。河海斬流体技<三撃(みげき)>だ。


<三撃>

「裏拳」、手を開き指を曲げた猫手の側面で相手の顔面横を攻撃する空手の「手刀横顔面打ち」、そして相手の足を掛ける といった流れる攻撃を行う河海斬流体技のひとつ。


「くそう、もう...もう終わりだぁ!!」

「来いよ、次で終わりだぜ!」

「うおおおおおおおおおお!!!」

「......よし。」

鳳凰は訓に向かって<浸透勁しんとうけい>を放つ。


<浸透勁しんとうけい>

手の側面を相手の体に密着させ、強く踏み込むと同時に掌を押し出して攻撃

を与える技。


そして訓は、右手首を左手で持ち、右拳で殴りかかる。

「<合両拳(こうりょうけん)>!」


<合両拳(こうりょうけん)>

上記の通り、右手首を左手で持ち右拳で攻撃する河海斬流体技。この時左手は引っ張る様に、右手は押し込む様に振る為、通常の拳よりも強い力が入る。


鈍い音がホールを響く。

鳳凰の手の手は訓の胸、訓の拳は鳳凰の顔面に有った。二人は同時に倒れた。クリーンヒットだ。

「さ、訓さん!立ってください!」

「訓殿!」

「ここで立てばお前の勝ちだぜ!」

礫達三人の声に答えるかの様に、訓は震えながらゆっくりと立ち上がり、右腕を上げた。

「お、俺の...勝ちだ!」

鳳凰は訓の声を聞いても立つことは無かった。訓の勝利だ。

力尽き倒れそうになる訓、文が訓の両肩を持って支えた。

「訓さん、お疲れ様です。」

「よく頑張ったな!お見事だったぜ!」

「うむ。」

三人に褒められて、訓の顔は赤くなる。

肩に有る手を離してもらい、訓は鳳凰に近づいて言った。

「鳳凰、俺の勝ちだ。

この先行っても構わないよな?」

「ふん、勝手にしろ。

寝る。」

鳳凰はそのまま目を閉じて気を失う。

礫に渡したパーカーを着て、刃を戻すと訓はふっと笑いながら四人で奥へと進んだ。

鳳凰の胸が紅く光り、その光は訓を追いかけ身体に入る。

「ん?」

「どうした?訓殿。」

「いや...」


「ふむ、鳳凰がやられたか。」

暗い部屋の中で水晶を囲む四つの影。水晶には訓と鳳凰が闘っている姿が映っていた。

「まあ鳳凰は我らの中でも最弱。仕方が無いであろう。」

「それにしてもこの岩いわ君、玄武そっくり〜」

「じゃ、次は俺が行って奴を倒すか。」

四つの影の内、二番目に大きな影が部屋を出て行った。

今気づいたけど、訓君の今回の技が空手が殆どw

じゃ次は別の物を多めにするかな。

訓が覚えているのは...

空手、柔道、柔術、剣道、河海斬流...だな。

そういや柔道と柔術の違いて何なんだろう?調べてみよー

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