第十二話 香蓮の村にて
今回は、訓くん香蓮が住んでいた村に調査に行きました!
さてさて何が見つかるのかな?
辺りは暗くなり、明かりが無いと自分の手さえも見えなくなる程にまでの夜となった。訓は手に提灯を持って幻想郷の外れにある、香蓮が住んでいた村に来た。
「...確かに、これは酷いな。」
訓の目の前には、燃えクズとなった家や無惨に傷を与えられた死体などが映った。腹の底から込み上げてくる怒り
を抑え、訓は村を調べた。
ふと訓の目にとまったのは、大きな建物だった。周りにある焼かれた家とは違い、その建物だけは何もされずに残っていた。
何かが有るとふんだ訓は建物の中に入って行く。建物の中には、いくつもの巻物や古い書物が沢山有った。その中身はどれも似たような内容であった。その内容とは、
天に星が流るる時、ふたつの星が大地に降り注ぐであろう。その星は二人の赤子となりて、後に神と化すだろう。
まさか、これに書いてある二人のうちの一人が、香蓮さんなんじゃないか?神様なら、何かしらの能力が有るかもしれない。その能力を利用する為に、あいつらは香蓮さんを捜してたのか?でも、だとしてもう一人は一体何処に行ったんだ?
自分の思考を張り巡らせ、訓は考え事をしていた。すると向こうから、誰かの声が聞こえる。
「あー、まったくめんどくさいなぁ。何故に俺が資料の削除をしなければならないんだ?邪魔者に会ったのは青龍様なのに...もう。」
愚痴をこぼしながら訓の居る部屋に来るのは、サングラスを掛けた土竜の妖怪だった。訓は慌てて隠れようとするが周りには隠れる場所が無かった。妖怪の足音はもう直ぐそこまで来ている。
「んあ?誰も居ないな、良し。」
土竜の妖怪が来ると、そこには誰も居なかった。一人だけと思った妖怪は、部屋にある巻物や書物を集めだした。棚に置いてある本も取ろうとするが、持っても本は動かず手を滑らしてしまう。
「何だよ、ふざけるな!」
妖怪がイライラのあまり棚を蹴ると、棚は音を立ててホコリをたてながら盛大に崩れた。
すると、ホコリの中に人の影が有った。
「だ、誰だ!曲者か!」
妖怪がホコリを払うが、そこには誰にも居ない。
「ゲホッ、あーまったく、俺は喘息だからホコリは勘弁だわ。」
声に驚き妖怪が振り向くと、なんと訓は後ろに立っていた。
「な、何だ貴様は?」
「俺か?俺は河海斬訓、相談屋だ。」
「相談屋?あ、まさかお前が青龍様にたてついた者か?」
「青龍?あー、角が生えたねえちゃんの事か。確かに俺はあいつにケンカ売ったね」
「お、お前が元か。お前のせいで、俺はこんな所に来るハメになったんか!!」
そう言うと妖怪は両手に有る大きな爪をたてて攻撃してきた。爪は訓の服を破り通っていく。訓はつかさず刀を鞘を抜かない状態で出し構える。
妖怪は穴を掘り地面の中へかくれた。灯りが手元の提灯しかない為にまわりがよく見えない、加えて訓は眼鏡だから視界が制限されてしまうのである。
「ど、何処だ?」
辺りを見回すも妖怪の姿は見えない、すると後ろの地面から妖怪が突進してきた。逃げるも少し遅れたせいで訓は背中に傷を負ってしまった。
「く、くそ。」
「ふん、この俺様に勝てる訳がなかろうに。さて、それじゃお前は...ここで死ね!!」
倒れている訓に、鋭い爪で攻撃する妖怪。
すると訓は横に転がって攻撃を回避、そのまま立ち上がって鞘から刀を抜いて妖怪の腹を斬った。
「な、何ぃ!?」
「俺を...なめるなよ!」
妖怪はそのまま後ろへ倒れ込み、訓も片膝をついた。
「く、背中の傷は結構きてるな...おい土竜、お前は死んでないよな?」
「う...うぅ、一応な......」
「良かった...お前には用が有るからな、このまま俺の所へ来てもらうぞ。」
そう言うと、訓は妖怪の応急手当てをすると、妖怪を担いで出発した。
今回、登場した土竜の妖怪。
後に色々とありますw




