第十一話 追いかけられし少女
どうも皆さん、お久しぶりです!!
いやー、かなり間が空いちゃいましたね汗
これからはちゃんと投稿しないと!
この頃、村の襲撃がさらに多くなったと感じる。
新聞のほとんどはその話題でいっぱいだし、人間の里はおろか、幻想郷全体がこの話で持ちきりだ。
そんな事を考えながら、訓は礫と散歩をしていた。
「何か考え事か?訓殿。」
「ああ、まあ色々とな。」
魔法の森を何の目的も無くただ歩くだけ、訓にとっては最高の気分転換である。美しい花もあり、時には妖精達の笑い声も聞こえる。
襲撃のことを少し忘れて、ほのぼのと歩いていると、なにやら言い争ってる声が聞こえてきた。
「やめてください!」
「お前には用があるのだ!来い!」
何かと思い、訓と礫は小走りで声の聞こえる方へ行った。するとそこには、ゾンビの様な妖怪の大群を連れた角が二本ある女と、その女に腕を掴まれている女性が居た。
「おいあんたら、何してんの?」
「うるさい人間が、お前などに用はない。今すぐ立ち去れば、命は助けてやろう」
「うわ...ザ•悪役のセリフじゃん。てことは、訳ありなわけだ。」
そう言うと訓は刃を抜き、礫も構えた。
「ほう、あくまでもたてつく気だな?良かろう...かかれ!」
女の掛け声と共に、ゾンビの妖怪共が訓達に襲いかかる。
訓は妖怪の足を斬って動けなくし、礫は妖怪を投げ飛ばしたりなどして敵を倒して行く。雑魚を倒し、残りは女のみとなる。
「ふん、少しは出来る様だな。では、わた......!!」
女は話の途中で急に青ざめた。震えながら女はその場を離れ、見えなくなってしまった。
「追いかけよう!」
「待て礫、まずはこの娘を。」
訓は刃を納めて、女性の前に座った。
「大丈夫?俺は河海斬訓、相談屋だ。こっちは仲間の礫。」
女性の目には恐怖があり、震えながら後ずさりしている。訓は危害を加えないことを伝えるために、女性の手を握った。
「大丈夫、俺達はあんたの味方だ。身体も傷だらけだし、1度俺達の所へ来ないか?」
女性は震えを止め、小さく頷いた。すると、ふと気を失い倒れてしまった。
「貴方、何でまた人を連れてきてるの?!」
「気を失った、襲われてた女性を置き去りにしろと!?」
霊夢と訓の言い合いにより、女性は目を覚ました。
「お、おい。霊夢殿、訓殿?」
「だいたい、此処は私の家よ!」
「良いじゃないか!どうせ、俺の部屋に連れて行くんだから!!」
「おーい。」
「じゃあ、食費はどうするのよ!」
「それは俺が稼ぐだろ!」
「起きてるぞ!!」
礫の声により、霊夢と訓は話を止めた。その光景を見ていた女性は苦笑いを浮かべていた。
「す、すまない。此処は博麗神社だ、こっちの美人ちゃんは巫女の霊夢さん。」
「だ、誰が美人よ...もう。」
「あ、ありがとうございます。
私は輝空 香蓮...です。」
初めて女性が話した。その声は震えながらも、精一杯の感謝を伝えた。
「あんたを襲ってた集団は何だったんだ?」
「私は、あの人達に捕まっていたんです。
私はここから少し離れた村に住んでいました。突然にあの人達はやって来て、村人を全員殺めました。ただ1人残された私をあの人達は 探していた。 と言ってきたんです。捕まった私は色々な事をされました。暴力や実験、何度も心が折れそうになりました。だから私は逃げてきたんです。」
「なるほど、それで服はボロボロでキズだらけなのか。」
「これまでの村の襲撃も、そいつらが犯人なんじゃないかしら?」
訓は、香蓮の肩を持ち自分の胸に寄せた。
「もう大丈夫、あんたは俺達が守る。だから心配すんな。」
「......」
香蓮は訓の胸の中で、静かに泣いた。
その後、香蓮は寝てしまった。
「...礫、霊夢さん。俺、この娘が居た村に行ってくるよ。」
そういうと、訓は刃を持って神社を出て行った
訓め、女の子を胸に...パルパルパルパル




