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東方時空伝  作者: こっぴゃん
13/23

第十一話 追いかけられし少女

どうも皆さん、お久しぶりです!!

いやー、かなり間が空いちゃいましたね汗

これからはちゃんと投稿しないと!

この頃、村の襲撃がさらに多くなったと感じる。

新聞のほとんどはその話題でいっぱいだし、人間の里はおろか、幻想郷全体がこの話で持ちきりだ。

そんな事を考えながら、訓は礫と散歩をしていた。

「何か考え事か?訓殿。」

「ああ、まあ色々とな。」

魔法の森を何の目的も無くただ歩くだけ、訓にとっては最高の気分転換である。美しい花もあり、時には妖精達の笑い声も聞こえる。

襲撃のことを少し忘れて、ほのぼのと歩いていると、なにやら言い争ってる声が聞こえてきた。

「やめてください!」

「お前には用があるのだ!来い!」

何かと思い、訓と礫は小走りで声の聞こえる方へ行った。するとそこには、ゾンビの様な妖怪の大群を連れた角が二本ある女と、その女に腕を掴まれている女性が居た。

「おいあんたら、何してんの?」

「うるさい人間が、お前などに用はない。今すぐ立ち去れば、命は助けてやろう」

「うわ...ザ•悪役のセリフじゃん。てことは、訳ありなわけだ。」

そう言うと訓は刃を抜き、礫も構えた。

「ほう、あくまでもたてつく気だな?良かろう...かかれ!」

女の掛け声と共に、ゾンビの妖怪共が訓達に襲いかかる。

訓は妖怪の足を斬って動けなくし、礫は妖怪を投げ飛ばしたりなどして敵を倒して行く。雑魚を倒し、残りは女のみとなる。

「ふん、少しは出来る様だな。では、わた......!!」

女は話の途中で急に青ざめた。震えながら女はその場を離れ、見えなくなってしまった。

「追いかけよう!」

「待て礫、まずはこの娘を。」

訓は刃を納めて、女性の前に座った。

「大丈夫?俺は河海斬訓、相談屋だ。こっちは仲間の礫。」

女性の目には恐怖があり、震えながら後ずさりしている。訓は危害を加えないことを伝えるために、女性の手を握った。

「大丈夫、俺達はあんたの味方だ。身体も傷だらけだし、1度俺達の所へ来ないか?」

女性は震えを止め、小さく頷いた。すると、ふと気を失い倒れてしまった。


「貴方、何でまた人を連れてきてるの?!」

「気を失った、襲われてた女性を置き去りにしろと!?」

霊夢と訓の言い合いにより、女性は目を覚ました。

「お、おい。霊夢殿、訓殿?」

「だいたい、此処は私の家よ!」

「良いじゃないか!どうせ、俺の部屋に連れて行くんだから!!」

「おーい。」

「じゃあ、食費はどうするのよ!」

「それは俺が稼ぐだろ!」

「起きてるぞ!!」

礫の声により、霊夢と訓は話を止めた。その光景を見ていた女性は苦笑いを浮かべていた。

「す、すまない。此処は博麗神社だ、こっちの美人ちゃんは巫女の霊夢さん。」

「だ、誰が美人よ...もう。」

「あ、ありがとうございます。

私は輝空(きそら) 香蓮(かれん)...です。」

初めて女性が話した。その声は震えながらも、精一杯の感謝を伝えた。

「あんたを襲ってた集団は何だったんだ?」

「私は、あの人達に捕まっていたんです。

私はここから少し離れた村に住んでいました。突然にあの人達はやって来て、村人を全員殺めました。ただ1人残された私をあの人達は 探していた。 と言ってきたんです。捕まった私は色々な事をされました。暴力や実験、何度も心が折れそうになりました。だから私は逃げてきたんです。」

「なるほど、それで服はボロボロでキズだらけなのか。」

「これまでの村の襲撃も、そいつらが犯人なんじゃないかしら?」

訓は、香蓮の肩を持ち自分の胸に寄せた。

「もう大丈夫、あんたは俺達が守る。だから心配すんな。」

「......」

香蓮は訓の胸の中で、静かに泣いた。

その後、香蓮は寝てしまった。

「...礫、霊夢さん。俺、この娘が居た村に行ってくるよ。」

そういうと、訓は刃を持って神社を出て行った

訓め、女の子を胸に...パルパルパルパル

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