あいまいなイメージ
掲載日:2026/07/19
曖昧な気持ちで
手を挙げたわけじゃなかった
にぎやかな会話が続くなか
一瞬の静寂
次にわたしの方にみんなが注目した、と
思った
席替えのタイミングだった
くじ引きではなく
自己申告で
新しい席を決めたら、となった
酔った勢いではない
少なからず、
みんなにアピールするつもりもなかった
あなたの隣の席は
私以外にもう一人
手を挙げていた
いまさら、手を下げるわけにもいかず
いつのまにか
自分の頬が紅くなっていたこと
あとから気がついた
そのあと、どちらかに決めるなら
ジャンケンだよね
そんな声が聞こえてきた
それと同時に
私は言った
「やっぱり、キャンセルします・・」
また静寂がひとつ
誰も何も言わなかった
やっぱり、わたしは
譲ってしまった
手を挙げたまでは良かったけど
タイミングは難しいね
好きのタイミングなら
たぶん、
負けてはいなかっただろうけど
読んでいただき、ありがとうございました




