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あるVTuberに救われた話

作者: 猫カイト

昔あるVTuberが大好きだった。

特に趣味がなかった私にはまるで太陽だった。

そのVTuberのおかげは私は麻雀と出会った。

そのVTuberのおかげで麻雀の知識を知れた。

そのVTuberがきっかけで大好きな麻雀作品にも出会えた。

何もなかった私に色んな物を与えてくれた。

本当に太陽だった。

そんな私にあるニュースが飛び込んできた。

そのニュースは彼女のファンだった自分が語るにはあまりに残酷で信じられない物だった。

そのニュースを嘘だと言ってほしかった。

そんなの大嘘だよと否定してほしかった。

でもそんな事は幻想だと自分でも分かってしまった。

その日太陽に救われた鳥は羽を失った。



心のささえを失った人間がどうなるか。

ずっと失ったことを否定するもの。

泣くもの。

怒るもの。

私はどれとも違い無だった。

そこに怒りも悲しみもなく残ったのは虚無感だけ。

毎日のように楽しんでいた麻雀をやらなくなった。

大好きだった彼女の配信を見なくなった、嫌見れなくなった。

そんな私を虚無から解放したのはじゃんたまだった。

彼女のおかげで知れた漫画とじゃんたまとのコラボが決まった。

私の心は歓喜に震えた。

大好きなゲームと大好きな漫画。

喜ばない訳がない。

歓喜に震えたと表現したが今思えば悲しみもあった。

その作品を振り返ると彼女を思い出す。

当時の自分はそれを分かっていながらか分かっていなかったのか

そんな事考えていなかった。

叶うのなら彼女のおかげで知れたキャラを使って対戦したかった。


そんな少しメンタルが回復した私にまた不運な事が起きた。

就職をした私は色々あって仕事を休職することになってしまった。

そんなメンタルをやられていた時、私はたまたま大好きだった麻雀配信を見ていた。

そんな時出会ったのが大怪盗ルイスキャミーだった。


彼女は明るく、少し幼稚な所もあり、麻雀が大好きで、

そんなルイスに私の心は癒されていった。

癒されていった私がルイスのファンになることは必然だった。

太陽だった彼女以来推しと言う物は出来なかった自分にまた太陽が現れた。

少しキモいかもしれないがそう感じた。

そう感じたのは彼女が消えてからはなかった。

私の脳裏にはまた失う恐怖はよぎりはしなかった。

一度失っているからなのかもしれない。

私にもよく分からない。

だが今回は大きく違うことがあった。

私はルイスのように強くなりたいと感じた。

勿論麻雀の強さもあるがルイスの麻雀への愛や真剣さといったものにも憧れた。

私の文が下手で伝わっていないかもしれないがとにかく

強くなりたいと思った。

あのときより強く。

あのときより麻雀を愛そう。

そう決めた。

ただそれだけだ。

これは今日から始まる私の日記。

ハッピーエンドは待っていないかも知れない。

ルイスのように強くなれないかもしれない。

でも前には進める。

あの暗黒から進める。

不思議と恐怖はない。

今日で彼女を引きずるのはやめよう。

これが私の第一歩。

こんな少しずつの足取りだけど読んでくれるなら幸いです。





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