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3話 一条家の所業(side国王)
国王視点です。
一条家で儀式が始まる数日前、王宮での出来事である。
「何?それは本当か!?」
「はい。間違いございません。隠密部隊が潜入していたので確定といっても良いでしょう。」
「そうか…前々から怪しいと思ってはいたがそこまで腐った家だったとは。」
(子供の誕生を隠して子供に強制労働させて1日一食硬いパン1つ。 生贄を使ったぎしきとか、その他犯罪に手を染めるとか貴族のトップがすることじゃないだろ…)
そう。国王へ報告されたことは一条家の所業だった。
「で?次の儀式はいつだ?」
「調べによると…あと3日後ですね。」
「3日か…ギリ準備できるくらいだな。今すぐカチコミの用意だ!」
「承りましたが、カチコミ呼ばわりはおやめください。れっきとした犯罪の現行犯逮捕です。」
「あーヘイヘイ。いいからさっさと準備しろ。子供が死んでしまうかもしれない。」
「了解です。」
(カチコミが3日後となるとやる気が湧いてくるな。)
彼はその日のうちに一週間分の業務を終わらせたのであった。
次回もお楽しみください。