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28話 side蓮の担当医 翔也

「うーん…静希、遅いね」


「そうですね、」




現在午前8時10分。静希以外の3人と蓮は部屋に待機しているのだが、、、




「来ないね」


「うん」




意味のないやりとりを続けること10分。なぜか静希が来ない。




「時間は伝えたのにねぇ」


「やることたくさんあるし、先に始めちゃおうか」


「そうするかー」




「遅くなってごめん!王宮医師証取りに行ってたら遅刻しちゃった」




ドアの開閉音と共に静希が入ってくる。本当は弟とどう付き合うか考えていたのだが、本人がいる手前そんなことも言えない。




「遅いよー」


「ごめんごめん、まずはなんの検査から始めるんだ?」


「そうだね、最初は無難に内科か耳鼻科でいいんじゃない?」


「オッケー、同時進行しよう。俺は耳鼻科やるよ」


「了解。僕は内科やるね」




謝罪もほどほどに今日の診察が始まっていく。ここのメンバーは、4人だけですべての科を補うことができる王宮内で最も優秀な精鋭である。




「じゃあ喉とお腹見るからね。口あけながら服捲ってくれるかな」


「俺、こんな診察するの初めてだわ」


「僕もだよ。というよりみんな初めてだろ」


「それもそうか」




そんな感じで検査を進めて数時間。




「じゃあお昼にしよっか」


「はーい」


「12時半にまた来てね」


「はーい」




蓮を送り出したあと、4人でため息をつく。




「なんて言うか、うん。酷いね。これは。」


「想像超えてきたな、」


「何が酷いって、もう、全部だよね。大体なんだよ、消化器官も呼吸器官もオール×って。刺創も銃創も大量って。両目とも変色するようなストレス抱えさせるなんて、どんな虐待したんだよ。そもそも…亅




そう。こいつ、久城律は普段眠そう、無気力、めんどくさがりな人間だが、子供の怪我が関わると陛下を超える鬼になる。めちゃくちゃ怖いしそっから数日は治らない。




「落ち着けよ、治療の優先順位とかも考えないとだろ」


「翔也の言うとおりだよ。午後の精神科検査にもよるけど、今日のうちに骨折とかの処置は終わらせようか。摘出手術はすぐに行いたいけど準備もあるし、3日後くらいにしよう。手術後の精神科検査は僕と翔也で担当するから、報告書は作成しておいてくれると助かるな」


「了解。報告書やっとくね。…気遣いありがとう」


「気にしないで。じゃあよろしくね。翔也は僕と打ち合わせしよう。」


「おっけー」




そうして部屋を出た俺と春希。色々言いたげな春希の表情に少し緊張する。




「どうかしたのか?」


「その、僕は精神科得意じゃないから任せていいかい?


実は、蓮くんと最初に会った時、少し話をしたんだ。生まれてきたらダメだったんじゃないか、なんのために生きたらいいのかわからないと言っていた。僕はうまく答えてあげられなかった…相談に乗ってあげてくれ。」


「もちろん!会話内容が聞こえるようにカーテン閉めるだけにしておくよ」


「ありがとう」

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