26話 手術の許可
あけましておめでとうございます
「ばっかやろー!なんでそんな大切なこと言い忘れるんだ!」
今、例の摘出手術をどうするか、の相談に来ていたのだが…
「でも…」
「でもじゃない!アポの取り忘れはいいとして、なんで弾があることを言ってくれなかったんだ…」
信用がないのか?と悲しそうなニールに心が痛くなってくる。
「ごめんなさい、これくらいなら我慢しろって言われたから…」
「誰にだ?クソ野郎どもか?」
クソ野郎って…わかるけど。
「…うん。万が一あの人たちが捕まっても余計なこと言うなって」
「はぁ… ん?てことは、まだ隠してることがあったりするな?」
「ギクッ」
「包み隠さず言ってみろ?」
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「そんなことがあったんだね…僕も医者としてそれに反応しないわけにはいかないんだけど、検診するまでわからなかった僕の失態もあるし、陛下からのお説教で十分ってことにしておこう」
そうやって苦笑気味に話すのは春希さん。手術の書類を作成してもらっている。
「流石にあれはビビりました…」
「心配してるってことだよ。陛下がキレるのは、だいたい味方を心配してだからね。
もちろん僕だってキャロルだって心配してるからね。いつでも頼るといいさ」
なんだか懐かしい感じがしたのはきっと、気のせいだろう。
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診断報告書
担当 司波春希 神谷静希 神楽坂翔也 久城律
対象者 神谷 蓮 -カミタニ レン- 7歳
生年月日 144期 その他不明
検査内容 内科、脳神経外科、整形外科、精神科、魔術外科等による視診、触診など。
結果報告
消化器官に異常あり。呼吸器官に異常あり。肩、腰、腕、背中など全身にわたる刺創、銃創発見。右肩、左足に摘出前の弾丸発見。深夜に悪夢を見る、声の低い男性を怖がるなど様々な症状から旧一条家からの虐待のPTSDなどがあると推察。右眼の最奥色が深い赤なため過度のストレスを抱えていたと判断。左眼にはっきりした色がなく、珍しい魔術が発症している可能性大。右手の手首、中指、薬指、小指に大きなヒビが入っている。以前までの環境もあり、免疫力低下などが見受けられる。
詳しい検査は1週間後、弾丸摘出手術はこの書類の提出から3日後に行うものとする。また、担当する医者も現在の4人とする。
日程
現在 右手の指、手首の処置
3日後 弾丸摘出手術 右手の指、手首の処置
↓ 経過観察
手術から4日後 精神科から診察を開始する。
以上で報告を終わる。




