23話 蓮と親、真実の回想2
「ということが、匠の時と、貴方の時にあったの。阻止しようと何度も考えたわ。でも…」
「神谷家の領民や、使用人を人質に取られてしまってな…不甲斐ない。本当に済まなかった。」
貴族って、いろいろ大変なんだなぁ。
「あれ?そういえば、僕と悠也は双子なんですね。なんで悠也は連れていかれなかったんですか?」
「それは…わからないの。何故か、貴方だけを連れ去ったわ。それに、達也の時は長男だから、という理由で連れていかれなかったんだけど、今年5歳になる美由は連れて行くどころか一緒にいても見向きすらしなかったわ。何かあるのかもしれない…」
ふむ、美由という名前からして女児だろう。長女だからといって連れ去らなかった?いや、俺の義兄弟には女子は1人しかいない。四女まで持つのが一流と言われる貴族社会だ…優香様には何かしらの理由が…?
「おい。蓮、そろそろ定期検査の時間だ。続きは後でやってくれ。」
「はいはい。ニール、僕が検査してる間に静希兄さんと匠兄さんにαの22に514って伝えてくれない?外出許可と一緒に。」
「いいぞ。優香と秀樹はどうする?」
「聞きたいことは聞いたから、特に用はないけど、たまに会えるように特権がほしいかな。」
「了解。春希が待ってる。急いでやってくれ。」
「はーい」
近所の方も受験中…この時期特に忙しいですねぇ。




