22話 蓮と親、真実の回想
胸糞展開ってこういうのを言うんでしょうか…
「失礼します。神谷秀樹様、神谷智夜様をお連れしました。」
…長い沈黙って気まずいよね。
「…お久しぶりです、秀樹さん、智夜さん。」
「えぇ、そうね。久しぶり、蓮君。」
「ああ。3年ぶりか?」
「はい。前回お会いしたのは僕が4歳の頃でしたね。」
「…」
…長い沈黙って気まずいよね。(2回目)
「それで、あなたの用って?」
「それはもう、わかってらっしゃるのでは?」
「そう、だな。 蓮、今まで本当にすまなかった。俺たちがお前と、静希と匠の親にあたる。」
「本当にごめんなさい。」
「何で、僕たちは一条の家系…志弦様達の子供ということになっていたんですか?」
「それは…」
ーーーーー回想:静希誕生時代ーーーーー
「ああ、やっと生まれたわ…」
「よくやったよ、智夜」
「おめでとうございます、奥様!元気な次男…男の子ですよ。」
「ありがとう、お疲れ様。ゆっくり休むといい。」
「ええ…」
「そうね、本当によくやったわ。」
「お姉様!? 何故ここに!」
「酷いじゃないの智夜。久しぶりに姉に会ったのに嫌みたいな反応して…すごく傷ついちゃうわ~智夜。」
そう低い声で文句を言う女は優香。一条家の長女である。
「何しに来たんですか、帰ってください。」
「つれないわね~、せっかくその子をもらいに来てあげたのに。感謝したらどう?」
「はい?なんですって?」
「だからぁ、その子をもらいに来たんですって。」
「な…何故?」
「え、だってその子は次男でしょう?あなた達に育てられそうにないもの。長男には達也君がいるから跡取りには問題ないはずよ?」
「何を言ってるんですか!勝手なこと言わないでください!」
「ごちゃごちゃ言わないの。そこの使用人、早くその子を渡しなさい?」
「え?で、ですが…」
「早くしないと智夜を殺すわよ。ついでに貴女も貴方の家族も殺してあげるわ。」
運悪く、この現場には秀樹はいない。急ぎの仕事が入り、王宮に向かったのだ。
侍女が焦っているところに、どこからか黒ずくめの男が忍びより、彼女が抱いていた赤子を奪って優香の横についた。
「かっ…返してください!」
「煩いわ。豚が私に口を聞かないで頂戴。」
「お姉様!おやめください!!」
「静かにしないと子供が起きるわよ。智夜、またいつか会いましょう。」
「待って…待ってくださいお姉様!待って!」
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ちなみに秀樹さんは「ひでき」じゃなくて「しゅうき」です。静希は神谷家長男ではなく次男。長男は達也という男の子がいます。後々出てくるかも(?)




