10話 3人目
コンコン
「失礼します。」
「はい、どなたですか?」
悠也と玲と談笑していると女の人の声がした。
「メイドのマリーと申します。国王陛下の命令により、白斗様を連れて参りました。」
「白斗も呼ばれてたのか?」
「二人の知り合い?」
「うん!やさしいこだよ!」
「ああ。入室の許可を出してくれ。」
「了解。どうぞ」
「失礼いたします。」
「ヤッホー玲、悠也久しぶり。蓮君も…はじめまして。僕の名前は神木白斗。よろしくね。」
「ええ。はじめまして。白斗さん。僕の名前を知ってらっしゃるんですね。」
「もちろん!って…なんで僕だけ敬語なの?」
「何故って、年上に敬語は普通ですよね?あと、高位の身分の方には。」
「…へぇ。よくわかったね。」
「当然です。あなたの名字の神木は国内では珍しい緑眼が受け継がれているあの神木準々王家でしょう。神木家のご子息は今現在では10歳のご長男様と4歳のご長女様だけですからね。当てはまるのは10歳のご長男様だけです。ついでに行くと悠也君は必ず1人1つに才があり、真の神の家といわれている神谷家出身の次男様。玲君は国王陛下の一番近くに就くと噂されている霧島家の長男様でいらっしゃいますね?」
「よく知ってるね。流石あの一条家の元労働奴隷だ。」
「!何故知ってる?!」
「敬語が崩れたね。ふふっ…僕が知っているのは当たり前だろう?だって…」
「はいはいそこまでそこまで。白斗、その話はまた今度だ。ここでする話ではない。蓮も病人だ。大人しくしてろ。 ったく…どんな話してんのかと思ったら…」
ここで通りかかったふりをして割り込んだニールだった
実は盗聴してたなんて言えないのだった。
「マリー、こいつを部屋に。玲と悠也も時間だ。親のどこまで戻れ。」
「了解です。」
「えぇ〜!いやだよ〜せっかくなかよくなったのに…」
「悠也、また来ればいいだろう?もう時間も遅い。早く帰らないとおばさんに怒られるぞ。」
「それはヤダ〜。しかたない。またね蓮君。」
「うん。またね。」
さっきの白斗との会話で疲れたのか、蓮はため息をつく。
「はぁ…助かりました。国王陛下。」
「おう。別にいい。大丈夫だったか?」
「ええ。今更傷つきませんし。で、陛下、何か用事があっていらっしゃったんでしょう?」
「ああ。よくわかったな。さっき伝え忘れてたことがあってな。」
「? 何でしょう。」
「昨日の治療をしてくれた医者の春希ってやつがいただろう?あいつに蓮の専属医師になってもらうことになったんだ。それと同時に術後の検査を頼んだんだけどな。混合毒の成分の解析は進めているが、よくわかってないこともおおく、このあともたまに発作が、その…」
「大丈夫ですよ。問題ありません。」
「そうか。それに伴って、週に3回の検査と、毎食後の薬の服用をしてほしいとのことだった。」
「了解です。」
「蓮…もう少し、大人を頼れよ。」
「わかってますよ。陛下。」




