表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦争を変えた戦士たち  作者: りんご信者
3/3

意外な返答

「それは出来ない」

ボスは凛とした態度でいる。

「何故ですか?」

「俺は弟子を取る気は無い。」

ボスは相変わらず突っぱねる。

「俺は本気です。」

ボスは重い口を閉ざしたままでこちらを見つめている

「わかりました、ボス・・・ならばどうしたら弟子にしていただけますか?」

「お前ならどうする?」

「俺なら・・・あなたが納得するまで甲板を走り続けてもいいし、サメの徘徊する海で泳ぎ続けてもいい!

俺はあんたに誠意を見せたいんだ!」


ボスは納得したようだ、しかし、まだ表情は浮かない

「そうか」

ボスは背を見せ部屋から出る前に口を開く

「ならば俺がいいと言うまで今から甲板を走れ!いいか!俺がいいと言うまでだぞ!」

ボスはそう言い放ち部屋を後にした。


入れ替わりでラインハルトが入ってきた

「おうライゼン!調子はどうだ?ボコボコにされたみたいだが大丈夫か?」

ラインハルトは景気の良い顔つきでこちらに向かってくる

「どうした?そんな複雑な顔で?」

「ラインハルト・・・俺はボスの弟子になりたいんだ」

「はあ?」


ラインハルトは驚いている。無理もない、さっきまでボロ雑巾のように投げられた後だ

俺はラインハルトに事の成り行きを説明するとラインハルトは驚愕し俺に言い放った

「お前は今怪我しているんだ!馬鹿か!今から甲板を走るだと!?ふざけるな!

脚は動くといえどお前は病人なんだ!わかるか!」

ラインハルトは大きな声で捲したてる。当たり前だ、当然の結果だ。

だが俺は諦められない、脚ごとなくしても俺はボスに仕えたいと思った。


俺はベットから立ち上がり野戦服着替える

「何をしてる!やめろ!」

ラインハルトは俺を止める

「ラインハルト・・・俺を止めてくれるな、俺は本気だ!」

俺の迫真の表情を察したのか引き下がる

「ライゼン、俺は納得してはいない、だが俺はお前の友人だ、お前が倒れれば俺も一緒に走ってやる」

「ラインハルト・・・ありがとう・・・」


そう言い残し甲板に向かう

今から走るんだ


甲板に着くなり俺は駆け出した


ところどころ体が痛むそれでも脚は動く、胸も苦しい、大声を出したからか口からまた出血してきた

それでも脚が動く


3時間近く走っていると体が軋むような音がしてきた足が痛い・・・

だが俺の脚は動く


俺は走る、まだ走る・・・息が苦しい・・・


5時間、7時間と時間が過ぎる


息がもう出来ない・・・足の皮が向けてブーツの中に血が貯まるのがわかる、

何度か吐いたが、もう吐くものがなくなったか血しか出ないし目眩がしてきた・・・

前が見えない・・・ふくらはぎが破裂しそうだ・・・。


もう何時間走ったかわからない・・・。

脚はなぜ動いているかもわからない

心の中の俺が囁く

[もう頑張ったじゃないか、諦めろよ]

ずっとそう囁き続ける


「俺は諦めない・・・自分に負けない・・・負けるわけにはいかないんだ!」


俺は諦めない!ここで諦めれば一生後悔するんだ!自分に負けるわけにはいかない!

しかし脚はもう動かない、俺は崩れ落ちた


「まだだ・・・まだ走るんだ・・・」


体が言うことを聞いてくれない

まだ俺は動ける・・・動けるはずなんだ!頼む動いてくれ!脚!


「ほんと無茶なやつだな、お前は」

「ライン・・・ハルト」

「さっき言っただろう?一緒に走ってやる」


そう言うと俺に肩を貸してくれた

そうだ俺は・・・やり遂げなければならないんだ!


日が差してきた、もう朝だ

警備にいた連中が俺に声援をくれる

その声を聞きつけたボスが甲板に上がってきた


「・・・」


ボスはこっちを見ているようだ、だがそんなことを気にしている暇はない

いいと言うまで走り続けると言われたからだ


「もういい!」


ボスがこっちを見つめながら叫んだ

俺に近寄り、青白い顔を持ち上げこう言った


「いつから走っているんだ?」

「わかりません、記憶にないですが昨日5時頃から走っています・・・」

「今が6時・・・13時間も走り続けたのか・・・」


ボスは間を空け口を開いた


「いいだろう!お前を弟子にしてやる!

お前は本当にいい弟子を持ったものだな・・・」


やったんだ・・・弟子にしてもらえた!こんなに嬉しいものはない

喜びを噛みしめる前に睡魔と疲れが襲ってきた





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ