紙片3
自分で立ち直るしかなかった
家族は俺を責め立て「常識」を説くも、慰めたりなんだりはしてくれない
家に住まわせて、飯を食わせて頂くだけで上等な家庭ではある
だからと言って、無論そのことには感謝しているが、それ以上の感情は微塵も湧かない。それ以下なら山程湧いてくるが
自分が幸せに生きる為に利用するんだ
情を利用し、負い目を責め立て、俺が一人で楽しく生きていける為の糧にする
お前だってそうして来たんだ、自覚は無くとも
生きるんだよ。何で俺が死ななきゃならない。子供の頃から抑圧されて、嬲られて、自分が辛いからと八つ当たりされて
そうして俺を糧にして生きていった奴らは、全員俺より上等な人生を歩んでいる
ふざけるな。殺してやろうか
法律とかいうクソウザイ盾の所為で、殺したら拘束されるのは俺だ、奴らは俺の人生を壊したと言うのに
法律が無い無法地帯だと今の自分以上に悲惨な事になるだろうってのは外国をちょっと調べれば理解できるが
兎も角殺すのは無しだ。奴らを殺し回って、得られるものが自分の拘束とかつまらなすぎる
生きるんだよ。楽しく
楽に、楽しく行けていける人生。そんな物を絶対に手に入れてやる
そうして嘲笑うんだ。俺の方が良い人生だ、短絡的に人を害する馬鹿どもには決して手に入らない物を手に入れたんだ、なんて
今は口にした所で自慰行為にしかならないが
兎も角ここで燻って死んでいくのは馬鹿みたいじゃないか
馬鹿みたいじゃないか!
楽しく生きるんだよ、絶対に。絶対に!
生きる事と死ぬ事はどちらも今日出来る事だが、今日死ねば明日生きる事は出来ない
それなら今日は取り敢えず生きてみる
どうせ生きるなら楽しむんだ「活きる」とでも言ってみようか
必死に活きていればいつかは死ぬんだ
結果的に僕の望みが叶う事に変わりはない
だから俺は活きる