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紙片2

 眠るように死にたい


 音楽は好き

 好きな音楽は好き


 嫌いなものが増えた


 何も考えたくない

 今思えば病院の薬を飲んでた頃の方が楽だった

 脳を鈍化させるような効能があったような気がする


 幸せだった頃は?

 父親が働いてた頃はそうだったのかもね。もう何も覚えてはいないけど

 おかげで辛い記憶を思い出さなくて済む

 けど、忘れたとしてもふとした拍子に戻ってきてしまうものだ

 乗り越えるのは今でも無理そう


 子供の頃何故ずっと音楽を聴いていたのだろう。あれが無かったら今以上に歪んでる自信ある。よくやった過去の俺


 ゲーム


 昔はオフゲーオンリーだったな

 オンゲーなんて見も知らぬ態度の悪い他人と無理矢理付き合わされるだけだし二度と御免だ


 その過程で常識やら生きる為の心構えを知った訳なので、無駄だったなどとは思ってはいないけど


 閉じた世界に閉じこもろうとしても、それが二次元という他人が作ったゲームやら音楽やらなら、人の意思から逃げられはしない

 山に篭って仙人みたいに生きようとしても、そもそも山も人が所有する物だ


 まあ、それでも積極的に他人に関わるよりは、選り好みが出来る分だけマシかもしれない


 特に音楽はそうだ。ゲームやアニメ、小説等は物語性が重視され、まあ何と言うか消耗品だ

 それに比べて音楽はリプレイ性が高い。似たようなのはゲームにもあるが、そういうのは対人ゲームであり、オフゲーはシレン系のちょっと変わる程度だったりやり込みが尋常なく出来るだけだったりで、つまり飽きる


 まあ音楽も似たようなものかもしれないが、そもそも聴くことを楽しむ物なので飽き


 飽和

 ネット

 無料


 ウォークマン引っ張り出そう


 明日が来なければいいのに

 突然死でもいい。出来れば他人に迷惑をかけない形で

 葬式云々じゃなくて危害の話


 夜起きてると今日と明日は地続きなんだって




 ネットを見ると「みんな」が楽しそうにしてるけど、僕は「みんな」の中に居なかったって思い出せ

 一人で

 自己満足

 子供の頃は、今以上に常識を知らず、今以上に頓珍漢な事を良く言い、自分の世界に閉じこもってるような

 そう、まるであの頃と今とでは別世界に生きているようで

 ふわふわと、絵本やファンタジーみたいな、そんな世界だったしそんな考えだった

 そんな場所でしか生きられないのだ、恐らく、今でも


「死にたい」と言う言葉は「楽しく生きたい」の裏返しである

「楽しく生きる」事が出来ない。若しくは未来永劫不可能だと思い込んでいるから「死にたい」なんて言葉に変換するのだ

 幸せは歩いて来ない、だから歩いていくんだね

 なんて、何処かで聞いたような歌だが、大抵の人は思わずとも理解している。だから「死にたい」なんて思いながら、絶望に囚われずに生きている

 僕もそうだ

 死にたくない

 眠るように死にたい

 楽しく生きていたい

 死ぬ前に好きな事をやりたい

 これからも過去の事を思い出して、何度も苦しんで、生きる為に苦労して、そんな地獄を彷徨うくらいならさっさと死にたい

 仕事をして、お金を稼いで、好きな物を買って、好きな事をして、愛する人と一緒になって、幸せな家庭を築いて、お爺さんになっても笑って生きたい


 矛盾を抱えたまま生きていける程度の柔軟性があって良かった

 現状維持、事なかれ主義、明日は明日の風が吹く

 そう、決めるのは明日でも良いのだ

 今日と明日は地続きになってはいるが、今日は今日、明日は明日なのだ

「明日って今さ」なんて言葉は燻ってる若者に発破をかけるには良いかもしれないが、俺からしたらこの世は地獄と言われてるような物だ

 明日はきっと良い事が

 あればいいなあ

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