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ヌーヴォー・アヴェニール   作者: 龍槍 椀
この ” 矜持 ” に賭けて
82/111

クロエ 「例のアレ」の管理者を得た後、マリーのサロンへ行く

本日、17/08/20 200,000 PVに到達しました。


ひとえに、読者皆様のおかげで御座います。 

今後とも、ご指導、ご鞭撻の程、何卒、宜しくお願い致します。

 



 マーガレットの研究室に行ってね、ちょっと実験してた。 傀儡を作ったのよ。 まぁ、あんまり大っぴらにする魔法じゃ無いしね。 マーガレットがちょっと大きめの植木鉢を用意してくれてた。 そんで、其処に、どっかから貰って来た、なんかの ” お肉 ” と、” 内臓 ” を埋めたのを準備してたのよ。 まぁ、そうなんだけど……


 ちゃんと、お肉屋さんから買ったって言ってるけど……どうも、不安だ。 マーガレットのやる事だし…… でもまぁ……そうだね、取り敢えず、昨日作った、傀儡の核を使ってみようね。


 ミーナにたのんで、髪の毛をすこし、切ってもらった。 まぁ、揃えてもらったのよ。 それで、御髪は手に入れる事ができたのよね。 でね、傀儡の核を、用意してもらった植木鉢に、” 植えて ” その上に、髪を落したのよ。


 すこし、馴染むまでに時間が掛かるから、それまで、お茶して、お喋りしてたの。




「ミルヒーさん、何処の精霊教会にいらっしゃったのかしら?」


「ええ、南13番街区の精霊教会です。 小さな教会ですが、孤児院には、沢山の同胞ともだちがいました」


「あぁ、あそこですか。 わたくし、少し、精霊教会とは、関りがあるのです。 南13番街区の精霊教会の孤児院なら知っておりますわ。 今は、子供たちが孤児院のお庭で、色んなモノ売って、お小遣い稼ぎしてるのですよ。 ウフフフ、ちょっと、めずらしい細工物などを……ね」




 ミルヒー目を見張って、驚いてたね。 うん、ちょっと知恵、貸したげたもん。 南13番街区の精霊教会の孤児院の子って、出身が南部辺境の子が多かったのよ。 でね、その子達、アフィカン様式の飾り彫り出来るのよ。 それって、結構凄い事なのよ? 緻密な幾何学模様の入った、木製のカップなんか、こっちじゃあんまり見ないしね。


 それ売ったら、結構いいお小遣いになるよって、言ったら、あの子達、手分けして量産してた…… ほんと、たくましいね。 私も一つ、買わして貰ったよ。 興味ありそうだったから、【 ハッチポッチ 】 から振り出した。




「これ、ですわ。 アフィカン様式の飾り彫り。 綺麗でしょ?」


「……い、いま、どこから?」




 い……、いや いや……、いや いや いや…………


 其処に突っ込みが入るのは…… やっぱり、魔法科の生徒さんだ。 マーガレットは知ってるから、突っ込まないけどね。 彼女に助けを求めてみる。 おい、なんで、明後日向いてるんだ? 作り方、教えなかったからか?




「ミルヒーさん、これは、オリジナルの魔法ですので……お教えする事は出来ません。 ゴメンなさい」


「えっ? オリジナル? そ、それは……凄い。 流石は……お姉様……」




 ちょ、なんで、その綽名あだななのよ…… あなたより、年下だよ? 同学年だよ? マーガレット、なんで、肩震わしてんの? ウププププ! って、聞こえてるよ!! もう!!!  そんな事して、時間を潰して、やっと、植木鉢の中身と、傀儡の核が馴染んだから、傀儡を作ったのよ。


 植木鉢の前に立ってさ、魔方陣展開して、呪文を唱えるの。




     ⦅我、クロエが命ずる。 我が身を写し傀儡、立ち上がれ⦆




 むくむくと土が盛り上がり、傀儡が出現。 そうよ、私の傀儡。 土と生き物の遺骸を使って生成する、命無きもの。 準備してた物に、皮系のモノが無かったから、ほとんど全裸のもう一人の私が立ち上がったのよ。なんか、表情がボンヤリしてる…… なんか、イケないお薬飲んでるみたいね。 


 ほぼ全裸…… 恥ずかしい~~~ マーガレットも爆笑して見てた。 




「クロエ~~~!! これは、無い~~~~ あはははは!!!」




 ないね。 あり得ないよ。 傀儡は自分を写すから…… うん、今の私そのまんまの、全裸…… 辛うじて…… 辛うじて、パンツだけ履いてた…… でね、なんも私から、云わないから、棒立ち…… 何もかんもさらけ出しとる…… 




「コレ、売ったら、つうか、拝観させるだけで、巨万の富を得られるよ、クロエ」


「ばっ、馬鹿な事を!! 取り敢えず、放棄します!!!!」




 傀儡の制御を離すの。 そしたら、グシャって傀儡は土塊に戻るの…… うん、ダメねこれ。 この核は使えない。 なんか、ぼんやりしてたし…… どうしようかなぁ~ そうだ、魔石…… 用意されてた魔石は、そんなに高品質のものじゃなかったしね。 この核は取り敢えず、ばらしちゃおう。 ガラスの器もって来て、核を置いて、魔方陣展開。




    ⦅我クロエが命ずる、分解せしめ、元の形と成せ⦆




 はい、バラバラ…… 魔石は、普通の魔石になって、ガラスの器の中の良く判らない液体の中に浮かんでた。 




「勿体ない……ばらすんなら、呉れたって……」


「ダメよ、言ったでしょ? これは、個人の情報の塊なのよ。 他人が使って良い物じゃ無いの。 欲しかったら、自分のを作ればいいの。 ……はい、これは返すね」




 そう言いながら、普通の魔石になったのを、マーガレットに返したの。 ふぅ……でね、ちょっと考えたのよ。 例のアレ使うんなら、もう一個使って内包させたらいいじゃないかって。 そしたら、良いもの出来るかも…… でも、普通に作っても、上手く行かないだろうと言う事は、判るの。 じゃぁ、どうするのか?


 試したい事があったのよ。 核を魔石じゃなくて、魔晶石にしたらって。 たぶん、高価な魔晶石を使う人居ないんじゃないかな? ただでさえ、作れる人少ないし…… 試しね、試し……


 でね、手持ちの中くらいの魔石を三つ、四つを合わせて、魔晶石を ”魔晶石錬成”。 それを二つ用意して、特大級の魔方陣展開して、練った魔力を注ぎ込んで、余分な汚れをそぎ落として、んで、”魔晶石錬成”。 小さいけど、超高純度の魔晶石が出来た。


 本来なら、めっちゃ高価な魔晶石を錬成したのを見て、二人とも言葉を失ってたね。 うん、これは、ちょっと人前では出来ない奴。 あんた達だから、見せたのよ。 判ってくれたかな?




「ク、クロエ様……だ、大魔法ですよね……でも……えっ……なんで……宮廷魔術師でも……無理……」




 ミルヒー、ホントに混乱しとるね。 私の秘密だよコレ。 例のヤバイ魔術書読んでるから、出来るんだよ。 ただし、コレも、秘密…… あはっ、私、秘密の多い女なの! 笑って誤魔化しといた! アハっ!




「クロエ……なんで、宮廷魔術師からもお呼びがかかったのか、これで、理解できた。 あんた、トンデモナイ魔法知ってるんだ……」


「そうね……でも、内緒にしててね。 周りに知られると煩いから」


「うん、そうだね、約束するよ」




 そんでね、マーガレットの手持ちの薬草、魔法草から、必要なモノを貰ったのよ。 ガラス瓶の中に、持って来た自分の髪の毛と、水と、アルコール混ぜて、これまたちょっと改造した魔方陣をその上に置いたのね。 そんで呪文を唱えて、薄い蜂蜜色の液体を作ったの。 そんで、その中に私の血と爪を放り込んで…… これで、半分。 


 次に本当なら、魔石を投入するんだけど、此処に、高純度の魔晶石を入れるの。 ただし、今度は、例のアレも一緒にね。 コロン、コロン、カツン って二つがガラス瓶の中に入ったのよ。 で、普通は液体を吸って終わりなんだけど、まだ、魔方陣の半分が残ってるから、呪文を唱えて、魔方陣起動。


 高純度の魔晶石が溶けるように消えて、例のアレの周りに集まって…… 周りを覆うように珠になったのよ。 うん、想定通り。 核の核に「例のアレ」、その周りを半透明の薄い蜂蜜色の魔晶石だったモノが覆い、球状になった。 




           でけた!




 うん、そう、こんな感じで良い筈……




「うそ! なに、これ?!」


「なにって……傀儡の核だよ? もう一回分植木鉢用意できる?」


「う、うん……あるよ? これ、使うの?」


「多分危険は無いと思うよ? 制御も良く通る筈だし」




 なんか、マーガレット無言で、植木鉢準備し始めたよ。 準備が終わった植木鉢に、核を埋め込み、その上に私の残ってた髪の毛を全部撒いたの。 馴染むまで、どの位時間が掛かるか判んないけどね。




「あの、この、着想は、一体、何処から?」


「昨日、色々とお喋りしてたでしょ あそこからヒントを貰ったの。 試したくてね。 高性能の傀儡って、どこまで出来るのか…… 文献では、大きな魔石を使えば、通りが良くなるとか、動きがスムーズになるとか書いてあるし…… なら、魔晶石ならって思って…… でも、文献には魔晶石を使って傀儡の核を作る方法って載って無いのよ。 昨日の夜、色々探してたら、この系統の魔法と、魔晶石って相性が悪いんだって」


「では、どうして…… それに、あの禍々しい魔石を取り囲むように?」




 ミルヒーの当然すぎる質問に、ちょっと笑いながら答えたの。




「もう一個、魔法を挟み込んだの。 二段階目の奴ね。 相性が悪いって云うのも、液体を吸いこんだ魔晶石が溶けちゃうんだ…… そんで、水玉みたいに成るって…… 失敗を書いてある文献に記載があったの。 でね、溶けちゃうんなら、内包出来るし…… 液体を固体化する魔法もあるじゃない」




 マーガレットが、無言で頷いてた。 そうなんだよね、状態変化系の魔法って、わりと多種多様なんだ。 で、魔方陣に組み込んだのよ。 ちょっと変形させてね。 で、試してみたの。 




「それが、あの珠か……クロエ、あんた、トンデモナイ物作ったんだよ? 判ってる?」


「うん、大体は…… 後は、出来たものが、どの位のモノかだけね」




 使った魔法の説明している間に、植木鉢の中で、よく馴染んだみたい。 撒いた髪の毛が消えてるからね。 じゃぁ、始めますよっと。 




       ⦅我、クロエが命ずる。 我が身を写し傀儡、立ち上がれ⦆




 植木鉢から、傀儡が立ち上がった…… うん、予想外…… めっちゃ綺麗…… ほぼ全裸だけど……なんか、にこやかに笑っとるし…… キラキラしとる…… なんだコレ?



 ⦅お初にお目に掛かります、クロエ傀儡に御座います。 仮初の身体与えて頂き、有難うございます⦆



 うわっ! 喋った。 でね、ちょっと恥ずかし気に、お胸と股間を隠すのよ、手で…… もう! もうね!! どうしよう!!




「クロエ……あんた……なんてモノ作ったんだ…… これ、【 自我 】、持っちゃってるよ」


「そのようだね……想定外だよ…… クロエ傀儡……私の目となり耳となれる?」


「はい、仰せのままに」




 頭の中に、綺麗に像が結ばれた。 私が見ている私…… 背景が違うけど…… うん、とっても鮮明。 




「もう一つ、剣の型、一番から、十二番、此処で出来る? 歩幅は最低限で」


「仰せのままに」




 傀儡は植木鉢から、スッと降りて、私が言った通り、剣の型の動きをしたの……めっちゃ滑らか……そんで、正確。 私の思い描いてる、理想の剣筋…… なんで、あんたが出来んのよぉ~~~~




「これは…………」




 うん、かなりヤバい…… 完全に同調しとる…… 使い方難しい…… ちょっと、封印しよう……




「ありがとう……良く判った。 植木鉢に戻ってくれる?」


「はい」


「出来て、すぐで申し訳ないんだけど……核に戻って欲しいの」


「はい……こちらから?」


「で、出来るの?」


「はい、クロエ様とほぼ同じ能力を付与されております故」


「……あぁ、そうかぁ……そうなんだ。 いい、今回は私が解くね。 暫く眠ってもらうけど、いい?」


「はい、仰せのままに、次に体を与えて貰える時を夢見て、眠ります。 この体の中にあるモノと一緒に」


「ありがとう。 では、⦅我クロエが命ずる、核と成せ⦆」




 グシャって傀儡は土塊に戻ったの。 植木鉢の中にね。 で、一番上に、傀儡の核がポツンとあった。 もうね、言葉無いよ。 トンデモナイ核だよ。 内緒ね、内緒。 そっと拾い上げて、大事に【 ハッチポッチ 】の中にしまい込んだの。 マーガレットがボソって呟いた。




「あれが……クロエの本質かぁ…… そっくりじゃん」




 あのね……ほ、本質じゃ無いよ? 傀儡だよ? 私を写してるけど……あくまで傀儡だよ? 私、あんなに綺麗じゃ無いし……素直でも無いよ? うわぁぁぁ………… 変なモノ作っちゃった~~~。


 ミルヒー、ホントに、口き利けなくなってるし…… 眼をキラキラさせて、私を見てるだけだし…… ど、どう、どうしよう。 うん、いいや、この際、……さっくりなかった事にしとこう。 うん、そうしよう。


 二人に挨拶して、マーガレットの実験室を辞そうとしたのよ。 ごめんね、付き合ってもらって……まぁ、貴方達の勉強にもなったみたいだし……いいよね。 まだ言葉を失ってるミルヒーと、ニヤニヤ笑っとるマーガレットにご挨拶したのよ。




「それでは、皆さま、ごきげんよう」


「あぁ……ごきげんよう! うん、楽しかった!」




 さぁてと、これで、「例のアレ」は、監視人付きで封印出来た。 うん、格段に安心できるよね。 あの傀儡の核も、そう言ってくれてたしね。 うん、取り敢えず、それでいいや。 





 **********





 甘~いランゴンのパイでしょ、爽やかな香り高いマルカザのマドレーヌでしょ、赤く熟れたミゴネンの実をのせたクッキーでしょ、エストーク産の紅茶のシフォンでしょ……うん、一杯作った。 これで、アスカーナも満足してくれるかな? バスケットに詰めて、持って行くつもりよ。 そう、マリーのサロンにね。




       今日は、約束していた日。 




 お昼少し廻った頃に、お邪魔できるように、朝から一生懸命作ってたの。 うん、お部屋の簡単な厨房でね。 黒龍のお屋敷往復するような時間なかったしね。 ここで、出来る精一杯なんだよ。 だから、焼き菓子が中心なんだ…… でも、いいよね。 ロブソン開拓村に暮らしてた時、母様と、婆様に、教えて貰った、『お菓子』 だしね。


 お菓子作りはね……材料さえ手に入れば、何とかなるんだ。 魔法科の実験と同じ。 材料をきちんと計量して、手順を間違えず、火加減を間違えなかったら、大体は、食べれるモノは、出来るんだ。 あとは、何を混ぜ込むか、乗せるか、付け加えるか、……うん、魔方陣の書き換えと同じ。 狙った効果を出しながら、全体が歪まない様に……ってね。


 女性の魔術師が、お菓子作りに嵌るっていう、密やかな伝説は、本物だと思うの。 やってる事、同じだし、効能も変わりなく出るよね。 ほら、巷でよく、お医者様が使う、喉が痛くなった子供に処方する、飴。 アレ作ったのも、女性の宮廷魔術師って云われてるけど、きっと本当ね。 きっと、研究中の副産物か、自分が食べたかったか、どっちかよ。


 で、私は、そのバスケットを持って、ほとんどスキップしながら、マリーのサロンへ向かったの。 ヴェルの目が、とっても優し気でね。 なんだろう、この、微温やわぬるい視線は…… なんか、言いたげだね、ヴェル。




「クロエお嬢様が…… とても、女性らしく、また 少女らしい振舞に……このヴェル、何故か言葉に出来ない、喜びを感じておりました」




 うわぁ、クソ失礼な奴だな、お前。 なんだ、普段の私は、大人の男性のように、荒々しく、猛々しいのか? そうなのか? 返答如何によっちゃ、いつもお茶と一緒に出してる茶菓子、無くすぞ? にこやかにヴェルは、微笑んでるだけだったよ。 まぁ、そんなこんなの遣り取りの内に、マリーのサロンへ到着した。




「ボリス様、ごきげんよう! こちら、作りましたの…… 皆で食べたいと思いますが」


「クロエお嬢様、お待ちしておりました。 どうぞ中へ。 此方も、ご用意させて頂きます」


「ありがとう、宜しくお願いします」




 左胸に当てる右拳……この頃、隠さなくなったね。 まぁ、その方が、ボリスさんらしいし、カッコいいしね。 ヴェルと何やら、お話を始めていたから、ほっといて、中に入るの。 いつもの良い匂いしてる。 ホウッってするね。 マリーが居た。 アスカーナも一緒ね。 




「クロエ様! どうぞ、アスカーナ様もお待ちでした」


「クロエ様! お招きありがとうございます!!」




 二人の、柔らかな視線。 窓から差す、陽の光。 とってもいい匂い。 ものっそい、笑顔が浮かび上がるのが判った。 





「マリー様! アスカーナ様!」





 つっ~うって、近寄って、二人に手を出してしまった。 その手をしっかりと握ってくれる二人。 有難いね、友達って…… なんか、胸が一杯だよ。 三人揃って、バルコニーに出て、暫く歓談したの。 美味しいお茶よね。 ボリスさん、また、腕、上げたね。




 ニヨニヨしながら、お喋りしてたら、ボリスさんが、あの方の来訪を告げたの。




 そう、グレモリー様。 ボリスさんの目は、もう、彼女の 【 モーフ 】 見抜いちゃってるよ。 対人観察能力、魔法関知能力、高っけえなぁ……おい。 流石だよ。 そんで、グレモリー様も、部屋の中に入ったら、無駄な魔力を使わない為に、【 モーフ 】 を解いたのよね。 まぁ、ゴージャスなのよ。 学院の制服を着ててもね。 とっても、素敵に見えるのは……やっぱり、血筋なんだと思うよ…… 


 負けて無いのは、マリーくらいかな? にこやかに、微笑みながら、挨拶を交わして、バルコニーのテーブルに付いたのよ。 うん、なんか、マリーと、グレモリー様、二人並ぶと、絵になるね。 ほんと、ゴージャスな絵面だ…… ちょっと、卑屈になりそう…… 主にお胸関連で…… おおおぅ、そうだ、今日は仲間が居るんだ…… アスカーナ!! 貴女も、こっちだよね! 


 ふと、目をむけると…… あっ、こいつ、着痩せするタイプだったんだ。 い、いかん、凹みそう…… マジで、三方を高い山に囲まれた、気分だ……




   え、えぐれれてねぇぞ!!  主に、お胸関連 




 なんだよ…… ストン、つるん、なんだよ、わたしは! ……こないだ、作り出した傀儡、思い出しちゃったよ…… うん、イケてないよね。 残念な体型だよね。 フウ、フウ、フウ よし、気を取り直したぞ! 頑張る……ぞ!




「本日は、お招き、有難うございます、クロエ様。 なにか、重要なお話があると、お聞きしました」





 グレモリー様が、さっそく本題に、入ろうとするね。 うん、いいよ。 でも、その前に。





「あの、アスカーナ様? お約束のモノを、あちらに用意してもらっております。 如何でしょうか?」


「えっ、あっ……ええ、判りました。 クロエ様の手作りですね。 楽しみにしておりました。 では、お先に」





 よし、判ってくれた。 いいよね、此れで通じるんだもの。 流石はアスカーナ。 よく、空気を読んでくれる。 じゃぁ、始めようか。 婆様の、呼吸鍛錬の話。 で、実際にして貰うの。 二人の龍印の魔力が、純粋に強くなれるように。 




           天龍様、地龍様、の為に。 




               そして、




         龍王国と、ミルブール王国の民の為に。






           きっちり、覚えて貰いますよ。





              キッチリとね!







ブックマーク、感想、評価、さらに、レヴューまで頂きました。

本当に、感謝しております。 読んで下さって有難うございます。

精進していきます。


―――――


ちょっと危険な、「例のアレ」 管理者も手に入れたクロエ、後顧の憂いも無く、動けるようになりました。 今度は、マリーと、グレモリーに呼吸鍛錬を伝授。 忙しく、忙しく、民の安寧の為に動き回ります。 


頑張っております、 楽しみながら。 


それでは、また、明晩、お逢いしましょう!!

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