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ヌーヴォー・アヴェニール   作者: 龍槍 椀
ヌーヴォー・アヴェニール 本編 物語の始まり
12/111

クロエ 苦悩する




 お屋敷の談話室に向かっております。 何時もより、遥かに遅い足取りですの、オホホ。 ”多段重装型猫鎧さいきょうのかいねこ”装備中です。 ものっそ遣りにくい。 ” お部屋着 ” と称した多重装甲型重装備すてきドレスを着ております。 メイドズ、何を考えてこの服をチョイスしたの? 無い胸強調してどうすんのさ。談話室が遠い…… さっき、メイドズに自室から送り出される時、口々に言われた





「とても、素敵です、お嬢様」


「可憐ですお嬢様」


「全力出し切りました、お嬢様」





 との、感想。 ええ、そうでしょうとも。 姿見かがみ、また、別人が映ってましたよ。でも、納得いきません。 激しく拒否したいです。 単なる従兄様との歓談ですよ? お屋敷の中ですよ? グダグダ喋るだけですよ? いつもの部屋着でいいではないですか。 あれ、動きやすくていいのですよ? ちょっと、その事を言ってみたら、即座に反応……




「「「ダメです!!!」」」




 目が怖いです、メイドズ……あなた達は、私をどうしようと思っているのでしょうか? 頭、かち割って、中身ぶちまけて、観察したろうか! はぁ…… リヒター様と、イヴァン様とお茶をするだけで、何で、こんな事に成ってるんだ? 化粧まで施されて…… いいじゃん、スッピンで!




「「「ダメです!!!」」」




 これも、却下。 まぁ、薄くしてくれたのが幸いですよ。 私あの匂いダメなんですよ。 強烈な匂いは思考を汚染するのですよ。 やっぱ、石鹸の香りが好きなんですよ。




 気が重いです。





 *************





「ごきげんよう! リヒター様、 お初に、お目に掛かります。 イヴァン様」





 バッチリとカーテシーを決める。 薄い蜂蜜色の髪の頭が二つ、振り向かれた。 ものっそう、いい笑顔が私に向けて来た。 うはっ! 眩しい! メイドズが気合を入れる理由わけが判るわ~~。 





「クロエ、ごきげんよう」


「クロエ。 初めまして、こうやって会うのは初めてだね。 イヴァンです。 よろしくな」





 談話室が、なんかキラキラしてるよ。 うん、まさしくね。 あれから、ちょくちょくリヒター様、お屋敷に帰って来るようになった。 まぁ、もうすぐ、王立魔法学院をご卒業されるからかな。 リヒター様にくっ付いて、イヴァン様が今日来た。 うん。 豪華だよ。 王立魔法学院の学年主席が二人。 もうね、凄いよ。


 で、さっきから、お屋敷のメイドさん達がウロウロしてる。 なんでだろうなぁ~♪ ニマニマしながら その様子を見てた。 彼女達もきっと、この豪華なメンズを鑑賞したいのだろうねぇ…… うん、とっても良くわかる。 だから、気にしてあげないよ。




 ほら、どんどん近寄って! 来て、来て!




 代わる代わる、お茶とお菓子をもって、メイドさん達が来る中、お話が始まった。 メイドさんからティーカップを受け取ったリヒター様が口火を切られる。





「クロエ、体の方はもう大丈夫なのか?」


「ええ、単に体調不良でしたので、食べて眠ったら治りましたわ」





 イヴァン様が目を剥いた。





「おい、アレクトール医務官が、餓死寸前だったと言ってたぞ? 持ち直したのが、奇跡に近いって。まったく、大公家の姫様が餓死だぞ? あり得んだろう!!」


「また、大袈裟ですわね、イヴァン様は」





 二人して、なんか残念な生き物を見る様な目で私を見た。 なんでだよ!!





「もうすぐ、リヒター様はご卒業ですね。 卒業後は?」





 話を切り替える。 私の話は、もう十分。





「あぁ、卒業後は内務の部署に入る。 取り敢えずは王都関連の陳情処理と、水利関連かな」


「水利は大切ですからね。 王都の下町の一部は、綺麗な水が手に入りにくいと聞きます」


「良く知ってるな。 そうだ。 浄水が足りない」


「森を潰し過ぎた結果ですね」


「えっ?」


「森は水を貯め、綺麗にします。 王都周辺の森が減少すると、浄水の力が落ちますね」


「……よく、問題の根本をしってるな」


「開拓村の経験則ですわ」


「そうか……それは、凄いな」





 リヒター様が何か考え始めた。





「来年、クロエも王立魔法学院に入学するんだろ? 下級学年の学生会には、その旨、伝えてあるぞ」


「えっ? 学校ですか? 私なんかが行っても、ついて行けるのですか?」


「はぁ? クロエ……さっきの兄様との話は、何だったんだ?」


「えっ?」


「森の話だ。 あの会話から、其処まで思い至る人間、クロエの年頃の者では、居ないぞ?」





 う~ん よくわからん。





「そうだな、……そうだ、イヴァン、ちょっとアレ取ってこい」


「アレって……ああ、アレですね」





 意味深…… なんだろう? イヴァン様が立ち上がって、お部屋の端っこに行く。執事長のマリオとなんか話してた。 ニッコニコ顔で戻るイヴァン様





「兄様、マリオが準備をするそうです。 場所は此処で」


「そうか。 クロエ、ちょっと付き合ってもらうぞ」


「はぁ……なんでしょうか?」


「ちょっとした、思考ゲームだ。 黒龍大公家の男は皆、これにハマる。 そう言う私もな」


「クロエ。 盤上でする戦争だ。 国力を数値化して、使えるモノをすべて使って、国土を広げるゲームだ。 大きな規模だと、週間単位で時間を喰われるぞ」


「まぁ、今回は、ごく小規模にするつもりだがな」





 ゲームですか……男の子ってこう云うの好きよね。 まぁ、村でも駒遊びはしてたけどね。 思考ゲームって、なんだろう?





「目的は国の版図を広げるだけじゃない。 その国を富ませる事も含まれる。 版図は広がったけれど、国民が餓えて滅亡もあり得る」


「国家経営その物みたいなゲームだから、黒龍大公家の男達は、仕事とゲームが被るんだよ。 御父上も嗜んでおられたよ。 戦争ゲームは嫌か?」


「いいえ、何だか奥深そうなモノですね。 ぜひ観覧させて頂きたいわ」


「そうか! 女子で興味を持つ者は少ないからな!」


「そう、はしゃぐな、イヴァン。 まぁ、その気持ちも判るがな」





 ほう、面白そう。 ルールは知らんけど、見てれば判るよね。 マリオが呼んだ。 準備が出来たようね。一枚の地図板に複数の補助板。 なんか複雑そうね。 駒の動きも難しそう。 メイドさん達が、甲斐甲斐しく準備を手伝っている。



 みんな、なんか嬉しそう。



 時間が掛かるのね。 その間、メイドさん達の至福の時間が延びるしね。 準備の出来た場所にお邪魔する。 私の席は、神様の位置。 両軍の初期配置も見られるし、マリオの解説付き。 いわゆる特等席。 





「それじゃぁ、ちょっと揉んでやる」


「お手柔らかに」





 ニッコニコの二人が真剣に盤上を睨む。 カッコいい~~。 内政と軍事ですね。 マリオの解説も的確。 序盤は早く動く。 初期配置から最初に動き出したのがイヴァン様。 攻撃的ね。 対してリヒター様、 重要施設の周りに兵を移動。 重点防御。 国力の増大に力を入れる訳ね。 


 なるほど。 イヴァン様、さっそく砦の攻略。 分厚い防御に行く手を阻まれる。 すかさず、回り込む別動隊、補給線を切られたリヒター様、砦を放棄。 うん、序盤イヴァン様優勢。


 でもね……これ、攻勢限界短いよね。 国力ないもの。 ほら、攻略部隊の補充が間に合わない。 中盤の攻防も、イヴァン様押してるんだけど、今一つ決定打に欠ける。 対してリヒター様 ……考えが読めて来た。 増大した国力で、騎兵を増産中。 うん、騎兵を作るのには時間が掛かるのね。 


 なるほど。 そうか……イヴァン様の決定力不足って、騎兵の数なんだ。 ギリギリで捻出してる国防費を騎兵に振ってるのは、イヴァン様もそれを見越してるからなのね。 でも攻撃主体は歩兵……都市を占拠するのは歩兵の役目だからね。


 終盤に入ってから、イヴァン様、押され気味。 やせ細った歩兵ではね…… ぱっと見、イヴァン様の軍の歩兵の充足率八割くらいよ。 国境付近で、取ったり取られたりしてたけど、リヒター様が騎兵の本格投入を始めて、平野部での戦闘ではイヴァン様、完敗。 戦線がズルズル後退してるね。 せっかく取った砦も包囲殲滅されて……あらあら、前線が抜かれると、あっけないね。 


 急速に版図が縮むイヴァン様。 あぁ、穀倉地帯が落ちた。 そうね……あと数季で、国内に餓死者がでるわね。 対してリヒター様。 取った領域は手を付けず、一気呵成にイヴァン様を追い詰めている。 まぁ本国の護りも生産も十分だからね。 イヴァン様、王城を取り囲まれた……あぁ・・王城の食料備蓄、無くなっちゃったよ……


 勝敗は、当然リヒター様。 まぁ、当たり前だけどね。




「兄様、手加減無しですか」


「当たり前だ。 お前の戦好きは変わらんな。 内政の事、もう少し勉強しろよ」


「はい……そうですね。 バランスは、取っているつもりだったのですが」




 ちょっと、気になった。




「イヴァン様、 バランスのとり方がちょっと…… 予備費まで、軍事に投入は如何なものかと?」


「ん?」


「予備費は本来、内政の欠けたる所に必要な、”費用、および、資源”。 いわゆる原資です。 数季 ……待てば、予備費を使わずとも、軍事費は増大します。 それまでは、攻勢よりも、防御した方が、民も安心して生活出来ます」





 リヒター様の目がキラリって光ったような気がした。 あっ、口出しちゃった。 つい面白くて……





「それでは、クロエなら、どうする?」





 リヒター様の口調がなんかマジもの……怖えぇぇぇ。 でも、まぁ、ココは従兄だし…… お二人とも、私の言葉を待っているし…… 判りませんでは済まないよなぁ…… うん、判った、気になってて、自分ならって思ってた事、言ってみよう。





「私が、イヴァン様の側で有れば、序盤を過ぎたあたりで、予備費を使い、疲弊した国力の回復に努めます。 リヒター様の軍勢は、重要施設周辺に留め置かれておりますゆえ、イヴァン様は残存の歩兵を各砦に最小限度留置き、残余は戦線の重要地点に集結。 その場で補充が終了するまで攻勢を止めます。 リヒター様の軍勢は、遊撃隊以外、此方の攻勢主体に短時間に届く部隊はありません。 攻勢部隊の編制と移動に掛かる時間を計算して、時間にして十季」





 一旦、切る。 ちょっとお茶を飲む。 ふぅ……





「リヒター様の遊撃隊は、騎兵主体ですので、集結地点の周囲は重防御歩兵を配し騎兵の突進を食い止め、歩兵の被害を最小に……補給線の確保も確実に行います。 残余の騎兵ですが……残念ながら彼らをその時点で救う手立ては、余りありません。 彼らを救う事によって、リヒター様の遊撃隊により、補給線が壊滅します。 よって彼等には、対遊撃部隊専門に頑張ってもらいます。補充も無く、いずれ磨り潰されてしまいますが、本国で増大するはずの国力で新編します」





 イヴァン様が鋭い目をして、私を見た。 うん、マジやめて。 ゲームを俯瞰出来る立場だから、言える事だよ。これ。 後から考えればって所ね。 だから、睨むの無し!!





「それから?」





 リヒター様の目、めっちゃマジなんですよね。 続けるように言われたんで続けますけど…… 怖いよこの兄弟。





「計算上、イヴァン様の騎兵の残余が三割以下になった時点で、新編の騎兵隊が三個師団、集結地点の歩兵は完全充足および予備二個師団追加出来ている筈です。 この時点までは、リヒター様の軍本体はまだ動いておりませんので、ようやく、国力が均衡すると、思われます。 あとは……ごめんなさい、戦闘は良く分からないので……時の運というか……なんというか……実戦指揮官の能力次第ですわ」





 なんか、長く喋った。 お二人とも私を見てるよ……こ、怖いよ。 ほら、この家の人達って、笑いながら怒るじゃん。 その笑い成分を取り除いた感じ……つまり、怒ってるの? 





「イヴァン、我らが ” 姫様 ” は、お前より、国家と云うものを判っているようだ」


「……物凄く、負けた気分ですね」


「精進しろ。 クロエ、お前、何処でそんな事覚えた?」





 えっ?私? ゲームでしょ? これ……まぁ強いて言えば辺境の暮らしだよねぇ……





「辺境では常に魔物の襲撃に備えます。 物なりの一定の割合は、備荒用と魔物との戦いの為に取り置かれます。 きこり狩猟者ハンターは、常に森に入って魔物の動向を探りつつ仕事をします。 異変が有ると、村の鐘が鳴ります。 伝令は御領主様の処に飛んで行って、合力をお願いします。 それまでは、村の男の人達全員で、村を護ります。 そんな事が年に数回あるんです。 常に、備蓄量を見ながら、出来るだけの対抗手段を用意し、退路を確保する。 辺境では常識ですね」




 お二人とも黙った。 沈黙が重い……とっても重い……二人してなんか考えてるよ…… 目がとっても真剣。 紺碧の瞳が物凄く澄んでいるね。 やっぱりお血筋なんだね。 ウラミル閣下も、父様も、爺様も、なんか考えてる時は、こんな瞳の色をしてるね。 うん、父様と、爺様、最後に言葉を交わした時も、同じ目をしてた。イヴァン様が、私の方を向いた。





「王立魔法学院は、魔法学院って名前が付いてるけど、半分は官吏養成学校みたいなもんだ。 クロエは、絶対に入学すべきだ。 理論に裏打ちされた経験則は最強の知恵だ。 学院で待っている。 うん、期待するよ、こんな能力、見せ付けられたんじゃぁね」


「イヴァンの言うとおりだ。 クロエ、私からも父上に強く進言する。 君は魔法学院で学ぶべきだ。 ……いや、魔法学園の方が学ぶべきなのかもしれないな」





 はぁ? 何を言っているのですか?お二人とも。 おい、マリオ、なんで、ドヤ顔してるんだ? 割と長時間此処にいるから、メイドさん達がお茶の入れ替えを何度も行っている。 もう、お腹タップン、タップンだよ……私にとっては、やっと御茶会が終了した。 晩御飯までは、お部屋に籠ろう。 うん、そうしよう。 疲れたよ。





 *************





 お部屋に戻ったら、メイドズがキラキラした目で話しかけて来た。





「凄かったんですってね。 流石はお嬢様!」


「あのゲーム初見で理解するなんて! ご主人様と大旦那様が対戦されている時に、御側にいましたが、何が何だか分かりませんでしたよ」


「アンナ様に少しだけ教えてもらったですが……私も判りません。 凄いです、お嬢様!」





 い、いや、あなた達、諜報員でも雇っているの? なんで、そんな話が今、談話室から戻った私に、出来るのさ。 メイドさん達の横の繋がりは凄いのは知ってるけどさっ。


「あなた達……どこから……」


「お付きのメイド達が、言ってました。 あの部屋に入れる彼女達、物凄く自慢してたし……生リヒター様と、生イヴァン様が直ぐ側で見られるってねぇ」


「……やっぱり、そうだよね。 ゲームをするってリヒター様がおっしゃった時、彼女達、目を輝かせてたもんね。 結構、時間掛ったし……ご満足頂けたかな?」


「そうですよね、お嬢様、サラッてその場の空気を読まれますものね。 そのお気遣い、伝えておきます」


「い、いや、いいよ。 別に」


「 つ ・ た ・ え ・ て ・ お ・ き ・ ま ・ す 」


「は、はい……  ――エル、この頃、強くなったね」


「お嬢様に、鍛えて頂いておりますから」





 あぁ…… アンナさん みたいに成るって事か…… でも、鍛えた覚え無いよ……私。 でもまぁ、みんなに喜んで貰えたんなら、いいか。 思考ゲームか…… 楽しいもんだね。 いわゆる戦争ゲームってやつだけど、人も死なないし、民も困らない。 状況を現実に寄せると、現状の政策にも応用が利くし……大公家の皆さんがハマる訳だ。 こんど、アレクサス黒龍大公翁おじいちゃんに、詳しく教えてもらおうっと。ポロッと口に出てたみたい。





「お嬢様……アレクサス黒龍大公翁様は、このゲームのマスターですよ。 一旦始めたら、三日、四日徹夜を覚悟してくださいね」





 や、やめとこう……それは、辛いよ。 でも、面白そうかも……





 ―――――





 夕食は、晩餐会みたいになった。 黒龍大公家の皆さん勢ぞろいだった。 なんでも、遅くなったからリヒター様も、イヴァン様も、今日はこちらでお休みになるらしい。 うん、メイドさん達が喜んでるね。 良い事だ。 楽しいお食事会。 美味しいごはん。 ニコニコしながら食べてたんだけど、閣下の御言葉で、喉が詰まった。





「クロエ。 心配するな。 王立魔法学院の入学手続きはすでに終わっている。 来年から通う事になるんだよ」


「そ、そうですの? わたくしに、勤まるのかしら?」


「度肝を抜いてやれ」


「はっ?」


「クロエに付けた教師陣は、王立魔法学院の教授陣より上だ。 きっと物足りなく感じるよ」


「は、はぁ……」


「それよりも、息子たちがした「ゲーム」を見たそうじゃないか。 リヒターが、言っていたぞ、クロエはなかなか筋が良いと」



「そんな、買い被りですわ」





 大公翁おじいちゃんが身を乗り出した。





「クロエ、何処でする? 儂の前の執務室か? あそこは今使っていないし、場所も広さも十分あるぞ」




 うえぇぇ……もう、決定事項なんですかぁ……す、好きにしてください。 拒否権は無いんですよ私には。 一気に顔色を青くして、頷く私。 メイドさん達の、 ” ご愁傷様 ” って眼つき。 マリオのニンマリとした笑顔……アンナさんの、 ” やれやれ ” っていう諦観した顔…… 瞬時に目に入った。 



 その瞬間から、ごはんの味が判んなくなった。



 なんかスルと、自分の首が締まる様な気かする。 多分、メイドズは言うだろうな……





「高く評価されているんですよ」




ってね。 







あぁ…………  開拓村が……








懐かしい……









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