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ウェブ小説と紙の小説の違い

 なろうの作品を読んだ人の感想の中には、批判的な意見もある話をしました。

 異世界転生というジャンル以外で見られるなろう作品へのバッシングは「内容がない、薄っぺらい」だと思います。

 ちょっと探せば、ネットでいくらでも出てくると思います。

「テンポがいいという感想もあるけど、薄っぺらい」「背景の描写がいまいち」など。


 そもそも、ネット小説と紙の小説では受ける内容が変わってしまう傾向があり、それぞれに求められるテンポや展開があります。


 まず市販の紙の小説、本となっているものですが、これは必要なページ数が決まっていますから、それを満たすために、時に不要と思えるくらい描写を緻密に書いてボリュームを出す必要すらあります。

 ところが、ネットでは自由です。最低これだけのページ数が必要です、という規約がありません。極端な話、一ページで終わる話を投稿しても問題ないのです。


 そもそも、なろうで小説を読まれる方がどういうときに読まれるかと言うと、「すき間時間」と呼ばれる短時間である場合があります。


 電車やバスが到着するまでの十分間とか、友達と待ち合わせしていて相手がまだ来ていないから暇つぶし、昼休みの余った時間などに読まれることが多いそうです。

 そんな短時間で読むのなら、複雑なストーリー展開だと覚えられませんし、また、盛り上がるまで時間がかかるものも向いていません(逆に紙の小説を読みながら、「このあたりの描写はいらない」と思われている方もいるかもしれませんが)。


 とにかく、短時間で読める、わかる、盛り上がるという、ファストフードくらいのスピーディーさと手軽さがウェブ小説の魅力であると同時に、それらが求められる要素なのだと思います。

 逆に、作品を提供される方は「あまり必要ない描写かも?」と思える部分はなるべくそぎ落として、サクサク読めるようにする必要もあると言うことです。


 そのため、本の小説に比べて、展開が早いとか、緻密な描写が省かれている、薄っぺらいと感じる読者さんもいるでしょう。


 しかし、もともと一般人、素人の作品であることを差し引いても、「ウェブで受ける形を求めていったらこういう形になった」ということはあります。

 なので、紙の小説に比べて物足りなさを覚えてしまうのは仕方ない部分があるのでは、と思います。




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