表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
留守番したら異世界でした。  作者: 上城樹
第一章 異世界と私
21/48

20.チェンジでお願いします。

 いっくんに質問しまくり新たに得た情報とこれまでに得た情報を何年か前に購入したまま放置していたノートに、書いてみた。 


 

 世界のこと


 この世界に名前は無い

 存在する国 15

 現在いる国 ローレリア帝国

 現在いる場所 魔の森

 一番近い人が住んでいる場所 リガルの砦(アルベルトの所属)

 この世界の住人 人・獣人・エルフ・ドワーフ

 危険な生き物 魔物・魔獣

 神様 多数

 


 使える能力


 言語自動翻訳。すべての言葉が理解でき話せる。すべての文字が理解できるが、書くことはできない。

 結界内は絶対安全。

 結界内には私が許可しないと入れない。許可は言葉にする必要は無い。私の雰囲気で判断するらしい。

 結界外のどこにいても我が家の玄関に瞬間移動できる。

 一度でも訪れたことがある場所であれば瞬間移動できる。ただし他者が所持している土地は駄目。所持者に許可をもらえば大丈夫。

 我が家の食糧や物を外へ持っていっても0時になると自動補充されるので減ることはない。

 スマートフォンでのいっくんと連絡。感情が高ぶると考えていることがいっくんに駄々漏れになるので要注意。それ以外の時は心の中でいっくんに話しかけるようにすると伝わる。スマートフォンの電池が切れると連絡手段が再び石文字に戻るので充電はきちんとする。



 迷い人


 存在するだけで世界の安定に貢献。

 国が豊かになるラッキーアイテム的な存在。

 迷い人が訪れた土地は豊かになり世界の安定も強固になるため、色々なところへ旅するのが仕事。

 500年に1人現れるとなっているが実は100年に1人現れている。

 現れる場所が秘境すぎたり保護される前に死んだりして、いっくんの知る限りでは実際国に発見され保護たのは500年前と1000年前の2度だけ。

 不思議な家に住んでいる。

 とっても弱い。

 死にやすい。



 重要事項


 元の世界には帰れない。

 諦めてこの世界で生きる覚悟をする。

 死んだら生き返らない。

 危険だと思ったらすぐ逃げる。



 今後の行動


 とりあえずリガルの砦に行く。




 ベットの上に仰向けに寝転がりノートを眺めながら思った。

 ほらみろ、迷い人500年に1人じゃなくて100年に1人だったじゃないか。と。


 何故いっくんがこんなに色々知っているのかと疑問に思うことでしょう。私も疑問に思ったので質問してみました。

 答えは、いっくん自身が神様だから。だそうです。

 といっても多数いる神様の中でも一番の若造でまだ生まれて1500年らしいですけど……。


 驚愕の事実。


 私をこの世界に連れてきたのお前か責任とって顔面殴らせろ。って思ったんだけどね。どうやらこの世界に連れてきたのは、いっくんより立場がかなーり上の神様なんだって。


 いつか私を連れてきた神の顔殴ってやる。


 迷い人はこの世界を安定させるために必要な存在で約1万年前から異なる世界の住人を定期的に連れてきているそうだ。存在するだけで世界が安定する。各地を旅して訪れるとさらに効果が倍増するらしい。


 ほかの世界の住人に迷惑かけるな。

 完全に誘拐でしょう。


 色々経験豊富だから、迷い人が元々存在していた世界のアフターケアもバッチリだって。


 色々経験豊富ってぼんやり表現で誤魔化してるよね。


 迷い人がくると若い神様がクジで誰が守護するか決めて、守護する神様は迷い人がすぐに死なないように強力な結界を張り快適な住居を提供し、ちょっとした加護(言語自動翻訳、瞬間移動能力)を与え助言をしつつ見守るそうだ。

 直接助けることは出来ないため、冒険だ! とテンションたかく結界の外に出てしまう迷い人が魔物や魔獣に襲われてすぐに死亡するパターンが一番多いそうです。


 守護するなら迷い人自身にも結界張ろう。そしたら襲われて死ぬ人は減ると思う。


 

 もう、なんか、ねぇ。今からでも別の人にチェンジでお願いします。 

 旅するなら体力のある若い男性とか適任だと思うんですけど……ダメ?

お読みくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ