表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/22

文化祭!(終)

「さてと、昼食も終わりましたし、どこか見たいところある?百夜ちゃん。」

 「では、文芸部の展示でも見に行きましょうか。」

 「そうだね。」

私と百夜ちゃんは、先輩たちと別れて、文芸部の展示に行った。

 「うわー、すごい人ですね。」

 「人しかいないねぇ。」

展示に来てみると、美術部と共同の展示会は、満員だった。よく見ると、一般の人より、学校の生徒の方が多く集まっていた。

 「なんでしょうか。」

 「行ってみよう!確か、数人の部員が、受付にいるはずだから。」

私は、百夜ちゃんの手を握り人ごみの中をかき分けていった。受付の裏の休憩所には、数名の美術部の生徒と文芸部の生徒がいた。どちらも、受付当番の生徒だった。

 「千!百夜!良かった、無事か。」

 「「無事?」」

私たちは、意味がわからなかった。

 「それが、文芸部と美術部の共同で制作した本があったじゃない?」

 「うん。」

 「それが、ものすごい勢いで売れちゃって展示の方も、すごく盛りあっがたの……でもね。」

 「でも?」

 「予想以上に人来ちゃって、こんな状況で、本の追加もあと1回分しかなくって、お客さん、全員に本が売れない状況なの。」

 「そっか、なら…」

 『もしもし、千かどうした?』

電話したのは、川切先輩だった。

 「先輩、今から、文芸部と美術部共同の、展示会会場に、山切先輩と来てくれませんか?」

 『大丈夫だけど。どうかしたのか?』

 「着いたら、説明しますから。仕事道具持って、2人出来てください。」

 『分かった。至急行く。』

 「お願いします。」

私は、電話を切り、当番の生徒にこう告げた。

 「先輩が来るまでに、美術部の皆さんは、挿絵を書いてください。文芸部の生徒は、短編の物でいいので小説を書いてください。」

 「も、もしかして、ここで作るんですか?」

 「はい。分かったら、どんどん書け!!!!」

 「は、はい!!!」

私達は、先輩が来たあとも、書き続け、この騒動は最後の1冊が売れたところで終わった。

 「「終わったーーー!!!」」

 「ありがとうございました!!おかげで、助かりました。」

 「いいよ。それに、ここは、千に、お礼は言うべきだろ。」

 「いいですよ。私は、お客さんに喜んでもらいたかっただけですから。」

こうして、皆で、終えた学園祭も幕を閉じた___。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ