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文化祭!
季節が変わり文化祭シーズンです!
秋。
「いらっしゃいませー!」
「ありがとうございましたー!」
この二つの言葉が、校内を飛び交っていた。
「千ちゃん!3番テーブルにジュース運んで!」
「はーい!」
今日は、桜崎高校の文化祭、通称、桜祭。
「お待たせしました。切川 千秋の小説『最上の恋人』に登場する、神秘のジュースです。」
「へぇー。これが、最恋のジュース。ありがとう!」
「ごゆっくりどうぞ。」
私は、クラスで出しているカフェ、切川ワールドの店員をやっている。仕事は接客。百夜さんは、調理室で料理を手伝っている。
「千ちゃん!そろそろ百夜ちゃんと休憩、行ってきなよ!」
「えっ、でもまだお客さんが……。」
「いいよ。それに、これからもっと忙しくなるから、少しでも楽しんできなよ!」
私は、その言葉に甘えて百夜ちゃんと、休憩を取るためにクラスを出た。